温泉好きなら知らない人はいない、日本3名泉や日本3古湯に数えられる「有馬温泉」。
金泉や銀泉など泉質が複数あり、数多くの温泉宿がひしめいているため、1つの温泉街でさまざまな温泉を楽しめるのが魅力です。
今回は、そんな有馬温泉のおすすめ立ち寄りランキングをご紹介します。厳選したTOP5をお伝えしますので、有馬へ日帰り旅行を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
有馬温泉の魅力

六甲山地の北側、標高350~500メートルに位置する有馬温泉。その始まりは非常に古く、地元の神社では、日本神話の神々によって有馬の湯が発見されたと伝えられています。『日本書紀』では舒明天皇が訪れたことが書かれ、平安時代には清少納言によって名湯の1つに数えられるなど、古くから天皇や貴族に愛されてきました。戦国・安土桃山時代には豊臣秀吉が戦の疲れを癒しにたびたび訪れ、その名前は今でも有馬の地に残されています。
現在、有馬には30に迫る宿が軒を連ねており、近くには有馬商店街を中心に食事処やお土産店なども並んでいます。食べ歩きはもちろん、ちょっとグルメなランチやディナーもできるので、立ち寄り湯と一緒にお食事も日帰りで楽しむことができます。古くから名湯とされてきた有馬温泉で日ごろの疲れを取り、おいしいお食事で英気を養えば、立ち寄っただけでリフレッシュできること間違いありません。
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有馬温泉の特徴

有馬温泉には主に3つの泉質があります。1つは「金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)」と呼ばれ、濁った茶褐色のお湯の色が特徴的。鉄分が含まれているため、泉源から流れ出た時は無色ですが、空気に触れることにより鉄分が反応してこんな色になるそうです。塩分など保湿効果の高い成分を含み、皮膚のさまざまな問題・疾患に効能があります。
2つ目は無色透明の「銀泉(二酸化炭素泉)」。二酸化炭素を含んでいることから、入浴すると毛細血管が拡張して血流が増加するため、高血圧症や心疾患、循環器系の疾患に効能があるとされます。飲むと食欲の増進にも効果があるそうなので、食事の前に入っておきたい泉質ですね。3つ目はラドンを含む「銀泉(放射能泉)」で、口や鼻から効能成分を含む湯気を吸い込むことで、関節や脊椎の問題、リウマチ、更年期障害など幅広い症状に効能があります。
このように、様々な特徴や効能を持つ泉質が集まった有馬温泉。せっかく立ち寄り湯を楽しむなら、複数の泉質を巡ってみたいものですね。
有馬温泉の金泉の泉質
泉質名 | 含鉄泉 |
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浴用適応症 | なし |
飲用適応症 | 鉄欠乏性貧血 |
含鉄泉の詳しい解説についてはこちら
含鉄泉(がんてつせん)とは?効能や有名な温泉地から婦人の湯と呼ばれる理由まで

有馬温泉の銀泉(二酸化炭素泉)の泉質
泉質名 | 二酸化炭素泉 |
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浴用適応症 | きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症 |
飲用適応症 | 胃腸機能低下 |
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二酸化炭素泉(炭酸泉)とは?効果効能やおすすめ温泉宿についても

有馬温泉の銀泉(放射能泉)の泉質
泉質名 | 放射能泉(掲示用泉質) |
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浴用適応症 | 痛風・関節リウマチ・強直生脊椎炎 |
飲用適応症 | なし |
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それでは、いよいよ有馬温泉のおすすめ立ち寄り湯ランキングをご紹介します。「金泉」「銀泉」を楽しめる温泉をランキングしましたので、入りたい温泉をチェックしてから立ち寄り湯にのぞんでみてくださいね。
有馬温泉のおすすめ立ち寄り湯ランキング第1位 「太閤の湯」
第1位に選んだのは、有馬を愛した戦国武将・豊臣秀吉の名前が付いた「太閤の湯」です。日帰り入浴は平日2400円、土日祝2600円とお値段が少し高く設定されていますが、メインの金泉と銀泉を楽しめるほか、人工の高濃度炭酸泉や蒸し風呂、岩盤浴など趣向を凝らしたさまざまな温泉施設が存分に楽しめます。
立ち寄り湯として素晴らしいのは、10時~23時と営業時間が長く、また曜日に関係なく毎日入浴できるということ。有馬温泉には日帰り入浴は平日のみという温泉旅館も多いですが、太閤の湯は気兼ねせず入浴することができます。有馬の立ち寄り湯に迷ったら、まずこちらをおすすめします。
太閤の湯の施設情報
施設名 | 太閤の湯 |
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住所 | 神戸市北区有馬町池の尻292-2 |
電話番号 | 078-904-2291 |
URL | http://www.taikounoyu.com |
有馬温泉のおすすめ立ち寄り湯ランキング第2位 「御幸荘 花結び」
「御幸荘 花結び」は、とにかく景観がよく、温泉施設も清潔で広くて美しいことが魅力の一つです。露天風呂では金泉に入浴しながら有馬の山々を眺めることができ、大浴場にも広い窓が付いていて外がよく見えるので、開放的な気分が味わえます。
また、カップルやご家族での立ち寄り湯に嬉しいのが、貸切露天風呂があるということ。日帰りプランも充実しており、10,000円前後で会席料理と温泉を楽しめるプランや、お部屋で数時間休憩できるプランなどがあります。親しい人と一緒にゆったり落ち着いた時間を過ごしたい、という方はぜひこちらの宿に立ち寄ってみてくださいね。
御幸荘 花結びの施設情報
施設名 | 御幸荘 花結び |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町351 |
電話番号 | 078-904-0166 |
URL | http://www.hanamusubi.co.jp/ |
有馬温泉のおすすめ立ち寄り湯ランキング第3位 「有馬御苑」
有馬温泉駅に近く、最初の立ち寄り湯に最適なのが「有馬御苑」です。金泉も銀泉(放射能泉)もどちらも備えていますが、特に銀泉を楽しめる露天檜風呂がおすすめです。大浴場は広いですが、金泉や銀泉の浴槽は比較的こじんまりしているので、落ち着いてお湯につかることが出来ます。
立ち寄り湯の手始めに「有馬御苑」に入浴し、有馬商店街に向かいながら他の温泉にも寄れば、それぞれの宿の金泉・銀泉の違いも分かって面白いでしょう。毎週木曜と年末年始はお休みなので注意が必要です。
有馬御苑の施設情報
施設名 | 有馬御苑 |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町1296 |
電話番号 | 078-904-3737 |
URL | https://www.arima-gyoen.co.jp/ |
有馬温泉のおすすめ立ち寄り湯ランキング第4位 「角の坊」
加水・加温一切なし、源泉100%の金泉を楽しむなら、「角の坊」がおすすめです。温泉は内湯と露天風呂があり、どちらも源泉100%の濃厚な金泉が楽しめます。鎌倉時代から続く歴史ある温泉旅館ですが、有馬商店街に近いので食事処やお土産店めぐりに行きやすい立地であるのも魅力です。
お値段は時期によって変動があるようですが、懐石料理が食べられるプランや、夕食とお部屋での休憩がついたプランなど、日帰り入浴のプランも充実しています。土曜日や休日前は日帰り入浴が出来ないので、訪れる際はご注意ください。
角の坊の施設情報
施設名 | 角の坊 |
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住所 | 神戸市北区有馬町 |
電話番号 | 078-904-0771 |
URL | https://www.kadonobou.com/ |
有馬温泉のおすすめ立ち寄り湯ランキング第5位 「銀の湯」
お手軽に立ち寄り湯を楽しむなら、共同浴場である「銀の湯」は間違いありません。有馬温泉でもおそらく最も安い日帰り入浴料金を誇り、同じく共同浴場である「金の湯」と並んで日帰り客や地元の人々にも人気です。炭酸泉とラジウム泉があり、大浴場は豊臣秀吉が入ったという岩風呂をイメージして作られています。
「金の湯」は商店街の中心にありいつも人が多い印象ですが、「銀の湯」は商店街から離れた坂の途中にあり、比較的落ち着いて入浴できる気がします。お手軽に入浴出来ますので、銀泉を比べてみたいときはぜひ「銀の湯」に立ち寄ってみてくださいね。
銀の湯の施設情報
施設名 | 銀の湯 |
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住所 | 神戸市北区有馬町1039-1 |
電話番号 | 078-904-0256 |
URL | http://arimaspa-kingin.jp/cont02/cont02-flm.htm |
有馬温泉へのアクセス方法

東京方面より
(1)東京駅(東海道・山陽新幹線)→新神戸駅(北神急行線)→谷上駅(神戸電鉄有馬線)→有馬温泉駅
大阪・名古屋方面より
(1)大阪駅(阪急高速バス)→有馬
(2)京都駅(東海道・山陽新幹線)→新神戸駅(有馬温泉行きバス)→有馬温泉
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有馬温泉で湯めぐりを楽しむ

1つの温泉地でさまざまな泉質を楽しめる有馬温泉。美しい景観を活かした温泉や、さまざまな泉質を併せ持つ宿など、今回のランキングでは紹介しきれないほど多様なタイプの立ち寄り湯があります。周辺には観光地やおしゃれなカフェ、おいしい食事処、素敵なお土産店などもたくさんありますので、たっぷり1日時間をとって、金泉と銀泉の違いを楽しみながら、湯めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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