含鉄泉(がんてつせん)とは?効能や有名な温泉地から婦人の湯と呼ばれる理由まで

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温泉には環境省自然環境局が定める10種類の泉質があり、それぞれ効果・効能も変わってきます。
今回は、その中でも鉄がさびたような茶褐色をした「含鉄泉」(がんてつせん)を紹介します。

含鉄泉ってどんな温泉?

含鉄泉の温泉

含鉄泉の定義

含鉄泉は、温泉水1kg中に鉄イオンが20mg以上含まれるものを指し、鉄泉(てっせん)とも呼ばれています。

含鉄泉の色・臭い・味は?

温泉水は空気に触れると酸化して、赤褐色になり、臭いは鉄さびのような臭いが特徴です。
含鉄泉の多くは飲用としては禁止されていますが、貧血の人が飲めば、胃酸の分泌を高めて鉄分を体内に取り込めるといわれています。
飲める含鉄泉かどうか(飲泉かどうか)は、現地で確認を取ってから飲用しましょう。

含鉄泉で有名な温泉地

含鉄泉で有名な温泉地は、兵庫県の有馬温泉、大分県の鉄輪温泉、山形県の火打崎温泉、岐阜県の長良川温泉、長崎県の雲仙温泉、滋賀県の長浜温泉、大分県の塚原温泉などを挙げることができます。全国に名を知られている温泉もありますが、知る人ぞ知る秘湯、一軒宿しかない温泉などもあり両極端です。

「含鉄泉」の効能・適応症(てきおうしょう)

含鉄泉の浴用した場合の効能

含鉄泉はその名の通り、鉄分を多く含んでいるため、造血作用が促進されます。
したがって、鉄分不足が原因の貧血症、月経困難症に効果が高いとされています。

また、含鉄泉は保温効果が高いことでも知られており、体の芯からあったまるので冷え性にも良いとされています。
冷えを改善するので、リウマチ性疾患、更年期障害、子宮発育不全、慢性湿疹、苔癬(たいせん)等にも効果があります。
肌の引き締め効果や弾力性を高める効果も期待できるので、美肌になりたい人にもオススメです。
このように、貧血、月経障害、更年期障害など女性に多く見られる症状に効くことから「婦人の湯」と呼ばれています。

含鉄泉を飲用した場合の効能

含鉄泉に含有している鉄分は、消化器からの吸収が良く、飲用もとても効果的です。
注意点は、飲用した直後にお茶やコーヒーなどタンニンを含む飲み物を摂取を控える事です。
鉄分とタンニンが結びついてしまい、せっかくの効果が減少してしまうので気を付けましょう。

また、飲用する場合は自身で判断して飲むことは控えましょう。
保健所からの飲泉許可がない場合には、飲泉が禁止されています。
別府わくわく温泉 かっぱの湯や、和歌山県の花山温泉などは飲用可能ですので是非、たずねてみましょう。

「含鉄泉」の禁忌症(きんきしょう)

禁忌症とは、1度の浴用もしくは飲用でも身体に悪い影響を及ぼす可能性がある病気などのことで、一般的禁忌、泉質的禁忌、含有成分別禁忌があります。

一般的な禁忌とは、熱があるとき、進行した悪性腫瘍、高度な貧血など衰弱が著しい場合。
重い心臓や肺の病気、重い肝臓の病気、消化管の出血や目に見える出血、慢性病の急性増悪期のときを指します。

泉質別禁忌は含鉄泉にはありませんので、一般的禁忌に注意して下さい。

含有成分別禁忌は主に飲用の場合に適用され、ナトリウムイオンの場合は塩分制限が必要な病態、マグネシウムイオンの場合は下痢や腎不全の状態の場合は飲泉を避けるようにしてください。

妊娠中や乳児の入浴に関しては、基本的には問題ありませんが、温泉の成分濃度が濃い場合は妊娠中や乳児の入浴は禁止になっている温泉もあります。
また、妊娠中の方の場合はできるだけ安定期に入ってからの入浴をおすすめします。
こういった場合は必ず、罹りつけの医師と現地の旅館等に確認を取るようにして、温泉を楽しみましょう。

含鉄泉の旧泉質名と新泉質名

含鉄泉

含鉄泉の旧泉質名

含鉄泉は旧泉質名では、炭酸鉄泉と緑ばん泉(緑礬泉)の2種類に大きく分けられていました。
炭酸鉄泉は炭酸水素塩系の性質を持つ温泉、一方、緑ばん泉は硫酸塩系の性質を持つ温泉です。

含鉄泉の新泉質名

新泉質名では含鉄泉という大きな括りの下に、二酸化炭素、カルシウム、マグネシウムといった成分や炭酸水素塩系、硫酸塩系、塩化物系などの泉質の組み合わせによって細かく分類されています。

含鉄泉で有名な温泉地おすすめ3選

有馬温泉(兵庫)

日本最古の温泉です。 最古、すなわち人間がまだ土を掘る技術を持たない時代より大地の恵みを蓄え湧き出ていた自然の温泉であるということです。技術の発達した現在でも、浅い場所(300mまで)からの採湯とし自然の恵み(温泉の有効成分)を十分に蓄えたお湯をご提供しております。

火打崎温泉(山形)

質の米どころとして知られる大山地区の菱津にあり、周囲に広く田園風景が広がる一軒宿の温泉です。古くからの湯治宿として人気があり、慢性湿疹、苔癬、神経痛、皮ふ病、胃腸病、婦人病、きりきずなどに効果があるといわれています。

長良川温泉(岐阜)

長良川沿いに7軒の旅館が並ぶ「長良川温泉」長良川・金華山・岐阜城の景観と湯を楽しむことができます。

実は全国的にも数少ない泉質のため、貴重な温泉なのです。

別名:婦人の湯と呼ばれる含鉄泉がおすすめ


保湿に貧血改善、さらには月経障害や更年期障害など女性の不調を緩和させることから、「婦人の湯」と呼ばれています。茶褐色の泉質が全て含鉄泉というわけではない為、成分については温泉分析書をみて確認し、飲用する場合は特に注意が必要です。また、多飲は危険ですので、正しく飲用し、温泉も入浴方法を守って楽しみましょう。

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