【1分で分かる】泉質と効果効能(適応症)一覧まとめ!療養泉は普通とは違う?

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温泉には健康に作用する「効果・効能」があるという話はご存知の方も多いはず。しかし、その効果・効能がどのような「泉質」の温泉に入ればもたらされるのか、また、どこの温泉がどんな泉質なのかということは、よほどの温泉通でなければご存じないでしょう。

そこで今回は、温泉の泉質と効果・効能(適応症)について初心者でも分かりやすく解説していきます。

目次

「泉質」と「適応症」とは?

泉質とは?

温泉と一口に言っても、お湯に溶けている含有成分の違いによって様々な種類があることをご存知でしょうか?もしお湯の種類が明確に分類されていることを知らなかったとしても、例えば草津温泉や白骨温泉のお湯は白く濁っていて、伊香保温泉や有馬温泉のお湯は茶色いというように、その温泉地や旅館によって異なったお湯を楽しむことができるということを、なんとなくはご存知かと思います。そういった温泉の種類のことを「泉質」(せんしつ)と呼びます。お湯の色の違いも、多くの場合この泉質の違いに起因するものなんですよ!

泉質の種類

  1. 単純温泉
  2. 塩化物泉
  3. 炭酸水素塩泉
  4. 硫酸塩泉
  5. 二酸化炭素泉
  6. 含鉄泉
  7. 酸性泉
  8. 含よう素泉
  9. 硫黄泉
  10. 放射能泉

もう少し詳しく泉質について説明するなら、ある温泉のお湯がどの泉質に分類されるかを判断する基準として、温泉のお湯1kgにつき特定の成分が規定上含まれていること、というのがあります。例えば「硫黄泉」の分類基準は「温泉水1kg中に総硫黄が2mg以上含まれているもの」というものなんです。特定の成分が温泉水1kgの中に一定量以上含まれている温泉をその成分に応じた泉質として分類し、一定量以上の成分を含まない温泉を「単純温泉」として分類しているんですね。

適応症とは?

一方で、この(泉質の)温泉は痛風に効果があるとか、こっちの(泉質の)温泉は冷え性に効くとかいう話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そのような効用を人体にもたらしてくれる温泉のことを「療養泉」と言い、療養泉によってもたらされる効果・症状を「適応症」(てきおうしょう)と呼びます。
「適応症」は主な含有成分の量や種類、つまり泉質によって変わってくるものなので「糖尿病ならこの温泉に行った方がいいよ」とか、「この温泉はお肌がつるつるになる美人の湯らしいよ」とかいったような話を耳にするんですね。

逆にこの症状が出ているときはこの泉質は避けた方がいいよという症状のことを禁忌症と言ったりもします。

ちなみに泉質によって異なる「泉質別適応症」とは別に、全ての泉質で得られる効果・効能を「一般適応症」と呼びます。世界中、どの温泉に入っても得られる適応症ということですね!

一般適応症 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)・運動麻痺における筋肉のこわばり、
冷え性・末梢循環障害・胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)・軽症高血圧・耐糖能異常(糖尿病)・軽い高コレステロール血症・軽い喘息又は肺気腫・痔の痛み・自律神経不安定症・ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)・病後回復期・疲労回復・健康増進

適応症と禁忌症の組み合わせをさらに知りたい方はこちら

単純温泉

低刺激でお肌にやさしい泉質

お湯の中に含まれる成分が一定量以下の温泉のことを「単純温泉」と呼びます。成分が薄いため底刺激がで肌にやさしいのが特徴で、お肌がデリケートな方や高齢者、小さなお子様なども比較的安心して入浴することができる泉質です。

アルカリ性単純温泉は女性が喜ぶ美肌の泉質!

「単純温泉」の中でもpHが8.5以上の温泉は「アルカリ性単純温泉」に分類されています。「単純温泉」の中の「アルカリ性単純温泉」という分類ですね。この「アルカリ性単純温泉」は、お肌が滑らかになる美肌の湯として有名なんです。お湯につかればすぐにお肌がつるつるになる感覚を実感できる程の効果なんだとか。女性にとってはすごく魅力的な泉質ですよね!

神経を和らげてくれる「単純温泉」

「単純温泉」は、不眠症やうつ状態などの改善に効果があると言われています。日々の疲れで尖った神経をやさしく和らげてくれるんですね。特に、最近精神の疲れを感じているという方にはぜひおすすめしたい泉質です!

適応症 自立神経不安定症・不眠症・うつ状態
代表的な温泉地 都幾川温泉(埼玉)・白馬八方温泉(長野)・鹿教湯温泉(長野)・石和温泉(山梨)・宇奈月温泉(富山)・下呂温泉(岐阜)・道後温泉(愛知)・湯布院温泉(大分)

単純温泉について詳細はこちら

塩化物泉

お肌をしっとり仕上げてくれる!「塩化物泉」

「塩化物泉」は、お湯の中に塩分を多く含む泉質です。一口に「塩化物泉」といっても、温泉に含まれている塩分以外の成分の違いによって、ナトリウム塩化物泉・カルシウム塩化物泉・マグネシウム塩化物泉などに分類されています。

皮膚に付着した塩分には汗の蒸発をおさえる効果があり、湯上がり後も長くお肌の潤いを保ってくれます。酸性のお湯に浸かり角質をキレイに落とした後でこの「塩化物泉」に入れば、つるつるな上にしっとりとした肌が手に入ることから「美人の仕上げの湯」とも呼ばれているのだとか。乾燥肌が気になる方にもおすすめの泉質です。

血行促進効果で体ぽっかぽか!

「塩化物泉」の保湿作用は湯冷めのしにくさにもつながります。体温の発散を防ぎ体をよく温めてくれるので、筋肉の緊張緩和や血行促進という効果も得られるんですね。また、女性ホルモンの一部である「エストロゲン」の働きを促進する作用もあり、婦人症や月経障害への効能もあるのだとか。保湿・血行促進・ホルモンの働きの促進とたくさんの効能がある泉質です。

まだまだあります!塩化物泉の適応症

塩分を多く含む「塩化物泉」からは、塩分による高い殺菌効果も得られます。殺菌効果が、切り傷ややけどへの効能に繋がることから「傷の湯」とも呼ばれているのだとか。さらに「塩化物泉」は、飲むことによって消化器病や便秘症などの改善につながるとも言われています。ただ、塩分を多く含んでいる泉質なので、飲み過ぎによる高血圧症や動脈硬化などには十分注意してください。

適応症 切り傷・抹消循環障害・冷え性・うつ症状・皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性腸炎・便秘症
代表的な温泉地 不老不死温泉(青森)・夏油温泉(岩手)・肘折温泉(山形)・熱海温泉(静岡)・和倉温泉(石川)・片山津温泉(石川)・城崎温泉(兵庫)・白浜温泉(和歌山)・指宿温泉(和歌山)

塩化物泉についての詳細はこちら

炭酸水素塩泉

美人の湯の代表!「炭酸水素塩泉」

「炭酸水素塩泉」は炭酸水素を多く含む泉質で、そのほとんどがアルカリ性の性質を持つのが特徴です。お湯に含まれている炭酸水素以外の成分によって、ナトリウム炭酸水素塩泉・カルシウム炭酸水素塩泉・マグネシウム炭酸水素塩泉などに分類されています。

アルカリ性の温泉には、化学反応によって皮脂を乳化させ肌をキレイにしてくれる効能があると言われています。肌の余分な脂を取りのぞき、新陳代謝も促してくれるその効果によって、「炭酸水素塩泉」は「美人の湯」の代名詞になっているんですよ!女性が喜ぶ泉質の代表格ですね。

湯上がりの爽快感がたまらない!

皮脂をキレイに落とすと皮膚表面の水分がさっぱり蒸発し、湯上がりには心地よい清涼感と爽快感を得られます。その清涼感や爽快感も「炭酸水素塩泉」の大きな特徴ですね。ただし、水分が蒸発しやすいといことは乾燥肌になる可能性も大きいということなので、「炭酸水素塩泉」のお湯に浸かったあとは必ず保湿ケアをしてください。

「炭酸水素塩泉」の適応症

「炭酸水素塩泉」が持つ皮膚の表面を柔らかくする作用は皮膚病や切り傷、やけどへの効能につながります。また、アルカリ性の温泉水を飲用すれば胃酸が中和され、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などへの効果も期待できるそうですよ。

適応症 切り傷・抹消循環障害・冷え性・皮膚乾燥症
飲用適応症 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎・糖尿病・痛風
代表的な温泉地 支笏湖温泉(北海道)・東鳴子温泉(宮城)・星野温泉(長野)・小川温泉(長野)・白峰温泉(石川)・龍神温泉(和歌山)・川湯温泉(和歌山)・嬉野温泉(佐賀)・別府温泉(大分)・妙見温泉(鹿児島)

炭酸水素塩泉について詳細はこちら

硫酸塩泉

古くから健康の湯として重宝される「硫酸塩泉」

お湯に硫酸を多く含む温泉を「硫酸塩泉」と呼びます。泉質の旧分類では硫酸以外の成分の量によって、芒硝泉(ナトリウム硫酸塩泉)・石膏泉(カルシウム硫酸塩泉)・正苦味泉(マグネシウム硫酸塩泉)の3つに分類されていました。そのそれぞれに少しずつ違う効能を持ち、その効能の確かさゆえに古くから重宝されてきたのだそうですよ。

脳卒中のリスクを下げる長寿の湯

「硫酸塩泉」の主な効能として有名なのが脳卒中のリスクを下げてくれるというものです。硫酸の血管を広げる働きによって高血圧症や動脈硬化を緩和してくれ、結果的に脳卒中の発生率を引き下げてくれるんですね。「硫酸塩泉」の泉質をもつ温泉に長く通えば長寿が約束されるかも。

「硫酸塩泉」の様々な効能

硫酸以外の成分によって分類される芒硝泉・石膏泉・正苦味泉はそれぞれが少しずつ異なる持つ効能をもつとお伝えしました。それぞれを詳しく見ていくと、芒硝泉は高血圧症や外傷への効果と飲用による糖尿病への効果、石膏泉は高血圧症や外傷に加え湿疹やニキビへの効果、そして正苦味泉は特に高い高血圧症への効果があると言われいます。

ちなみに、一般的に知名度の高い芒硝泉・石膏泉・正苦味泉という名称は旧泉質名であり、新泉質名ではそれぞれナトリウム硫酸塩泉・カルシウム硫酸塩泉・マグネシウム硫酸塩泉と分類されています。

適応症 切り傷・抹消循環障害・冷え性・うつ症状・皮膚乾燥症
飲用適応症 胆道系機能障害・高コレステロール障害・便秘
代表的な温泉地 蔦温泉(青森)・遠刈田温泉(宮城)・赤倉温泉(新潟)・四万温泉(群馬)・法師温泉(群馬)・山中温泉(石川)・西山温泉(山梨)・天城湯ヶ島温泉(静岡)・黒川温泉(熊本)

硫酸塩泉について詳細はこちら

二酸化炭素泉

シュワシュワはじける!炭酸飲料みたいな温泉

「二酸化炭素泉」は、お湯の中に遊離炭酸を多く含む泉質です。つまり、炭酸飲料と同じように炭酸が溶け込んでいる温泉ですね!お湯に浸かれば全身に気泡が付着してシュワシュワとした感触を楽しむことができます。そのため「泡の湯」や「ラムネ湯」と呼ばれることもあるそうですよ。

「二酸化炭素泉」は温度と鮮度が命

お湯の温度が高いと温泉の中に溶けている炭酸が気化して抜けやすくなります。そのため多くの場合、低温であることがこの泉質の特徴です。火山活動が活発で、比較的温泉の温度が高い傾向にある日本では珍しい泉質だといえます。また、炭酸ガスは時間の経過によっても自然と抜けていってしまうため、お湯の鮮度が大切な泉質でもあります。

心臓に負担をかけずに血行促進!「二酸化炭素泉」は心臓の湯

肌に付着し皮膚の内側へと吸収された炭酸ガスは毛細血管を拡張し血液の循環を促進してくれます。温泉自体の温度が低くても、炭酸ガスの血行促進作用によって身体をしっかり温めてくれるので、心臓などに負担がかかりにくく「心臓の湯」とも呼ばれているのだとか。心臓に不安を抱いている方はもちろん、高血圧や動脈硬化に悩んでいる方にも嬉しい泉質です。

適応症 切り傷・抹消循環障害・冷え性・自律神経不安定症
飲用適応症 胃腸機能低下・便秘
代表的な温泉地 みちのく温泉(青森)・玉川温泉(秋田)・大塩温泉(福島)・中子沢温泉(新潟)・増富温泉(山梨)・湯屋温泉(岐阜)・吉川温泉(兵庫)・長湯温泉(大分)

二酸化炭素泉(炭酸泉)についてはこちらで詳しく解説

含鉄泉

鉄分豊富な茶褐色のお湯

「含鉄泉」は、お湯の中に総鉄が多く含まれている泉質です。地中から吹き出した温泉が空気に触れると含まれるている鉄分が酸化し、お湯が茶褐色になるため、多くの場合赤色や黄色、もしくは赤茶っぽい色をしているのが特徴です。また、温泉によっては鉄の錆びたような匂いを感じることもあります。

高い保温効果でカラダの芯から温まる

「含鉄泉」の魅力は、なんと言ってもその高い保温効果です。「含鉄泉」のお湯に浸かれば身体の芯からポカポカと温まるのを実感できるはずですよ!冷え性に悩増されている方にとっては、嬉しい泉質ですよね。また、「含鉄泉」の保温効果はリウマチ性疾患や更年期障害などにも効くといわれています。

飲んで改善!貧血への優れた効果

鉄を多く含む泉質であるため、飲むことによって貧血の改善効果が期待できます。さらに「含鉄泉」には、胃酸の分泌を高める作用もあるため鉄分の吸収がとってもいいのだとか。ただし、温泉によっては飲用に適さないお湯もあるため飲む前には必ず確認が必要です。また、鉄を摂取してはいけない病気や疾患もあるので、該当される方はお医者さんへの事前確認を忘れないよう注意しましょう。

飲用適応症 鉄欠乏性貧血
代表的な温泉地 鳴子温泉(宮城)・火打崎温泉(山形)・加賀井温泉(長野)・長良川温泉(岐阜)・有馬温泉(兵庫)・雲仙温泉(長崎)・鉄輪温泉(大分)・塚原温泉(大分)

含鉄泉についてはこちらで詳しく解説

酸性泉

ぴりっと刺激的!「酸性泉」

「酸性泉」は水素を多く含む泉質で、pHの低い酸性のお湯であることが特徴です。中でも、pHが2〜4のものは「酸性泉」、pHが2以下のものは「強酸性泉」と呼ばれています。他の泉質に比べ刺激が強く、特に酸性の強いものは肌にピリピリとした感覚を伴います。肌がデリケートな方や高齢者、小さなお子様は強い「酸性泉」への入浴を避けた方がいいかもしれません。

高い殺菌効果と美肌効果が魅力!

「酸性泉」には高い殺菌効果があり、ニキビや水虫、皮膚の疾患、切り傷などに効能があるといわれています。また、酸は古い角質を落としやすくしてくれ新陳代謝を高める効果があるのだとか。刺激は強いですが、その分しっかり角質を落としてくれるので女性のファンが多い泉質であると言えるかもしれませんね。

湯上がりケアを忘れずに!

肌への刺激が強い泉質であるため、お肌の弱い方はもちろん、そうでない方であっても必ず入浴後のケアをおこなってください。湯船から上がった後は、体に付着した酸性のお湯をシャワーで必ず洗い流し、できれば乳液やクリームなどで保湿することが望ましいですね。もし、体を洗い流さず、お湯の成分を付着させたまま放置すると肌が荒れる(湯ただれ)場合もあるそうなので注意が必要です。

適応症 アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・糖尿病・表皮化膿症
代表的な温泉地 酸ヶ湯温泉(青森)・玉川温泉(秋田)・後生掛温泉(秋田)・須川温泉(岩手)・蔵王温泉(山形)・岳温泉(福島)・草津温泉(群馬)・万座温泉(群馬)・明礬温泉(大分)

酸性泉についての詳細はこちら

含よう素泉

ヨウ素の強い抗菌効果!

「含よう素泉」は、お湯の中にヨウ素を多く含む泉質です。うがい薬や傷薬の成分としてよく目にするヨウ素は、活性度が高く強い抗菌作用を持っています。うがい薬のような茶褐色のお湯で、口に入れると苦いのだそうですよ。興味のある方は、ぜひ天然のうがい薬である「含よう素泉」で喉をガラガラしてみてください!

飲めば代謝を高めて内側からキレイになれる

飲用することで様々な効能を期待できるのが「含よう素線」の魅力です。甲状腺ホルモンを活性化し代謝を高めてくれたり内臓の働きを活発にしてくれたりする他、コレステロール値を下げる働きもするのだとか。身体の内側からキレイになりたい方や、動脈効果を防ぎたい方にも嬉しい泉質ですね。ただし、飲みすぎると甲状腺肥大を引き起こすこともあるので過剰摂取は禁物です!

飲用適応症 高コレステロール血症
代表的な温泉地 新屋温泉(秋田)・大潟温泉(秋田)・大手町温泉(東京)・青堀温泉(千葉)・白子温泉(千葉)・聖龍温泉(新潟)・西方の湯(新潟)・新津温泉(新潟)

含よう素泉について詳細はこちら

硫黄泉

独特の匂いで温泉気分満点!

「硫黄泉」は、お湯に硫黄を多く含む泉質です。含まれている成分の違いによって「単純硫黄泉」と「硫化水素泉」のふたつに大きく分けられています。温泉に来たんだなと実感させてくれる硫黄特有の匂いを味わえるのがこの泉質最大の特徴ですね。特に匂いの強い「硫化水素泉」は、その独特の匂いで温泉気分高めてくれます!

お湯の色は、白濁しているか黄褐色であることが多いようです。湧き出た時は無色透明な「硫黄泉」ですが、中に含まれる硫黄が空気に触れることで酸化・変色し白色や黄色に変色していくんですね。

換気に気をつけて!

「卵が腐ったような」と表現されるあの特有の匂いが、温泉に来た!という気分を盛り上げてくれはしますが、実はあの匂いには少し危険な面もあるんです。特に刺激の強い硫化水素を吸い続けると中毒症状を引き起こしてしまいます。内湯である場合には、絶対に換気が必要ですのでご注意ください。

まさに万能薬「硫黄泉」の様々な効能

「硫黄泉」は殺菌効果が高く慢性的な皮膚病や切り傷に効果がある他、抹消毛細血管を拡張してくれる効果もあるので動脈硬化やしもやけへにも効くと言われています。「硫黄泉」からでる硫化水素ガスを吸えば痰が出やすくなることから「痰の湯」とも呼ばれ、さらに飲用すればインスリンの生成を促す効果もあるので糖尿病の方にもいいのだとか。その他にも痛風や便秘の改善効果があるとも言われ、まさに至れり尽くせり、「硫黄泉」は万能薬のように様々な効能のある泉質なんです。

適応症 アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹・表皮化膿症
飲用適応症 糖尿病・高コレステロール血症
代表的な温泉地 登別温泉(北海道)・鶴の湯温泉(秋田)・高湯温泉(福島)・万座温泉(群馬)・白骨温泉(長野)・熊の湯温泉(長野)・昼神温泉(長野)・吹上温泉(鹿児島)

硫黄泉についてはこちら

放射能泉

「放射能泉」は免疫力を高めてくれる魔法のお湯

「放射能泉」は、微量の放射性物質(主にラドン)を含んでいる泉質です。放射能という響きを聞いて怖いと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、「放射能泉」に含まれている放射線量はレントゲン撮影の際に浴びる放射線量よりもずっと少ない量のものなのでご安心ください。むしろ、「放射能泉」に含まれているくらいの微量の放射能は「ホルミシス効果」という作用によって免疫力を上げてくれることが証明されているんです。その効果は、「万病の湯」と呼ばれているほどなんですよ!

見た目は普通のお風呂

「放射能泉」のお湯は無色透明で匂いもありません。蛇口をひねってお湯をはった、ご自宅のお風呂にかなり近い感覚のお湯だと言えます。あまりの特徴のなさに、もし他の泉質のお湯と混ざって湧き出していれば別の泉質の特徴が現れることも多いのだとか。お湯に含まれる放射性物質による身体への良い効果が「放射能泉」の最大の特徴なんですね!

尿酸を取り除いてくれる!痛風の湯

「万病の湯」と称される「放射能泉」ですが、痛風に対する効果の高さから別名「痛風の湯」とも呼ばれています。例えば他の泉質、炭酸塩泉や硫酸塩泉、硫黄泉も飲用すれば痛風に効果があると言われているのですが、「放射能泉」は入浴や空気中に飛散した放射性物質(ラドン)の吸入によっても効能を得ることができます。ちなみに、尿から尿酸を出す効果は吸入によって高まるそうですよ。浸かってよし、飲んでよし、吸ってよし。まさに痛風に効果てきめん「痛風の湯」の名にふさわしい泉質ですよね。

適応症 痛風・関節リウマチ・強直生脊椎炎
代表的な温泉地 村杉温泉(新潟)・栃尾又温泉(新潟)・増富ラジウム温泉(山梨)・恵那ラジウム温泉(岐阜)・太山寺温泉(兵庫)・三朝温泉(鳥取)

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温泉の「効果・効能」とは?

温泉には療養泉としての効用(適応症)以外にも、「温泉の物理効果」や「転地効果・心理効果」という効果・効能があります。
これらは温泉だけでなく、自宅のお風呂や銭湯でも同様の効果・効能を得ることが可能です。

温泉の物理効果

温泉の物理効果には、「温熱効果」「水圧効果」「浮力効果」の3種類があります。

温熱効果

温熱効果は、温泉の暖かさによって末梢血管が広がり、新陳代謝が高まることによって疲労回復などの効能が得られます。

水圧効果

水圧効果は、水圧によって内臓が刺激されることによってマッサージ効果を得、新陳代謝を高める効能があります。

浮力効果

温熱効果は、温泉に首まで浸かることで足腰や関節などの負担がゆるんだり、体が軽く感じたりすることでリラックス状態になります。

転地効果・心理効果

「転地効果」や「心理効果」とは、簡単に言えば温泉地の環境自体が心理的に与える効果・効能です。
温泉地には、海や高原、山など景観が優れた施設も多くあるので、その環境にひたってリラックスすることもまた温泉の効果・効能だと温泉通の間では言われています。

温泉をもっと知ってたのしく入浴しよう!


一言で温泉といえど、その奥深さは底しれません。科学的にきちんと証明された適応症が泉質ごとにあるので、その日の気分や体調で、入る温泉を導くのもおもしろいですよ。色々な温泉に入り比べして、自分にピッタリの温泉を見つけてくださいね。

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