湯の川温泉が人気の3つの理由!旅館や観光情報から名物グルメ&お土産についても

湯の川温泉 津軽海峡

「日本の名湯百選」に選定されている、北海道函館市の「湯の川温泉」。

北海道の大自然に恵まれ、療養目的の湯治場として愛され続けてきた魅惑の温泉地として人気です。

今回は、そんな「湯の川温泉」でおすすめの旅館や観光情報をはじめ、名物グルメやお土産など、その魅力を一挙にお届けします。

湯の川温泉の歴史

湯の川温泉 湯倉神社

「湯の川温泉」は1453年に木こりが湧き湯を発見。負傷した腕を癒し、薬師如来をつくり、小さな祠(ほこら)を建て祀ったのが開湯の始まりといわれています。1653年、後の松前藩主・松前千勝丸の難病を治癒させたとの逸話があり、「蝦夷日記」には療養目的の温泉として記されています。

明治に入ると電車も開通し、保養地として賑わいを増していきます。「湯の川の八景」と呼ばれる景勝地があり、漁業の発展で歓楽街としても繁栄し、「函館の奥座敷」と呼ばれるようになります。毎年、函館には約270万人の宿泊者がいますが、約半数の130万人は湯の川温泉の宿泊者です。

名前の由来はアイヌ語の「ユ(湯)」と「ペツ(川)」に由来しているといい伝えられています。

湯の川温泉街はどんな感じ?

函館空港

函館の市街地にある湯の川温泉は市電が温泉街北部を走ります。「函館空港」からはシャトルバスもありアクセス良好。日本一空港に近い温泉地とも言われるほどです。

また、函館市街地からのアクセスにもすぐれ、市電「湯の川温泉」電停から徒歩圏内に温泉街が広がっています。

約900本もあるクロマツは温泉街の特徴。明治22(1889)年、渡辺熊四郎という人物が資材を投じて造林した、北海道初の防風林です。また「湯の川温泉花火大会」は、夏の風物詩として地元の方や観光客に人気のイベントです。

旅館組合に加盟している宿泊可能な20軒のホテルや旅館。日帰り入浴は6軒の施設が加盟しています。

湯の川温泉の泉質

湯の川温泉 泉質

泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」となっています。

無色透明なお湯は、体がよく温まり、冷え性改善の効果効能があると好評。その他、リウマチや打ち身、捻挫に婦人病、肩こりや腰痛などの改善に効果があります。

湯の川温泉は函館市保有の源泉、民間保有の源泉を合わせて22本。湧出量は1日7000トンと豊富です。源泉温度が65度と高めで、多くの宿で加水して湯温を調整しています。

湯の川温泉が人気の3つの理由

函館 湯の川温泉

湯の川温泉の人気の理由について3つご紹介します。

1.アクセスの良さ

函館空港から車やシャトルバスで約5分。温泉街は函館の市街地にあり、交通機関の拠点から近いのも大きな特徴。主要な観光地へも乗り物を使えば約30分で到着できます。

2.泉質とロケーション

湯の川温泉の泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」。サラサラとやさしいお湯は入りやすく、肌が弱い方、子ども方お年寄りまで、安心して入れます。

また、海に面した宿も多く、津軽海峡を一望します。大パノラマの眺望が楽しめるのは温泉旅の醍醐味です。

3.季節の風物詩とグルメ

湯の川温泉の風物詩は夏の花火大会。歴史ある源泉に感謝し、毎年8月下旬に、温泉街を流れる「松倉川」下流で開催されます。華やかな花火に照らされ、温泉街が幻想的な輝きます。間近で見れば迫力満点。花火が見物できる宿もあるので、予約はお早めに!

また「函館市熱帯植物園」ではニホンザルが温泉に入る姿を見物できます。源泉を引いたサル用の温泉があり、人間顔負けに気持ちよさそうな顔で入浴する、ちょっと珍しい風物詩です。

海の幸を使った料理は函館最大の観光資源。料理自慢の旅館が多いのも湯の川温泉の特徴です。おすすめは、函館のソウルフード「スルメイカ」。「イカ刺し」はツルッとした舌触りとコリコリした食感がクセになります。その他ボタンエビ、毛ガニ、鮭、タラなどもおすすめ。懐石料理やバイキングで、存分に味わえます

湯の川温泉おすすめ旅館・日帰り入浴施設

おすすめの宿泊宿と日帰り入浴施設をおご紹介します。

施設1:津軽海峡や函館山を望む絶景の宿「湯の川プリンスホテル渚亭」

大浴場からは津軽海峡や函館山を望む絶景の宿。人気の露天風呂は、浜辺と海の波音を聴きながら入浴できます。露天風呂なら夕方がおすすめ。夕日と沖合の漁火が柔らかく海原を照らし出す風景は癒し効果抜群。贅沢にも温泉付客室が115室も用意されています。

「湯の川プリンスホテル渚亭」の施設情報

施設名 湯の川プリンスホテル渚亭
住所 北海道函館市湯川町1-2-25
電話番号 0138-57-3911
URL http://nagisatei.info/

施設2:シルキー風呂で芯からポカポカ「ホテル万惣」

和と洋、レトロとモダンを組み合わせたデザインが落ち着く宿。4種類の浴槽、アロマ、ドライサウナ、アロマミストサウナなど、7種類のお風呂でくつろげます。人気の「シルキー風呂」はマッサージ効果のある微細の泡で、芯から体を温めます。

「ホテル万惣」の施設情報

施設名 ホテル万惣
住所 北海道函館市湯川町1-15-3
電話番号 0138-57-5061
URL https://www.banso.co.jp/

施設3:最上階の絶景大浴場「湯元啄木亭」

大浴場と露天風呂からの眺めが壮大な宿。最上階の11階にある大浴場からは地平線がバッチリ見えます。露天の岩風呂からは山並みと海を見渡します。人気の3種類の貸切風呂はマッサージチェアーや休憩スペースもあり、十分にくつろげます。

お食事は部屋でいただける他、併設のレストラン「ザ・キャビン」では、道南18市町村の食材やご当地グルメが楽しめます。

「湯元啄木亭」の施設情報

施設名 湯元啄木亭
住所 北海道函館市湯川町1-18-15
電話番号 0138-59-5355
URL https://www.takubokutei.com/

施設4:銭湯の趣がある共同浴場「永寿湯温泉」

創業から70年を超える老舗の共同浴場には銭湯の趣がただよいます。暖簾をくぐって脱衣所に入ると脱衣スペースにはゴザが敷いてあり、清掃も行き届いています。

お風呂は高温、中温、低温の3種類の湯船が白いタイルで仕切られています。低温の浴槽からゆっくり浸かり、中温、高温と順番に浸かってみてください。

「永寿湯温泉」の施設情報

施設名 永寿湯温泉
住所 函館市湯川町1-7-14
電話番号 0138-57-0797
URL http://www.hakonavi.ne.jp/spa/hakodate/eijuyu/index.html

湯の川温泉の観光スポット

温泉とともに楽しんで欲しい観光名所を3つ選んでみました。

スポット 1:温泉で和むお猿に自分を重ねる「函館市熱帯植物園」

寒い冬でも暖かい環境で植物鑑賞のできるスポットです。300種類3,000本の熱帯植物があり、12月から5月までなら温泉で和む猿も見られます。猿の入浴は「さる山」エリアで観察できます。湯の川温泉で満たされた浴槽にお猿さんが浸かっています。縁にもたれかかって入浴している姿は人間さながらです。

その他、アイスクリームの木やパンの木など珍しい熱帯植物が鑑賞できます。足湯スポットやバッテーリーカーなどのアトラクションもある楽しい観光施設です。

「函館市熱帯植物園」の施設情報

施設名 函館市熱帯植物園
住所 北海道函館市湯川町3-1-15
電話番号 0138-57-7833
URL http://www.hako-eco.com/index.html

スポット 2:温泉街が活気づく9月の例大祭「湯倉神社」

1453年創建という伝説のある古社は、湯川温泉の鎮守として親しまれています。年中行事も数多く行われ、おすすめは9月に3日間行われる例大祭。賑やかにお神輿が練り歩き、温泉街が活気づく特別な3日間です。

夏至の日に開催されるキャンドルライトも人気。2009年からスタートしたイベントで、近隣の子供たちが作った廃油リサイクルのキャンドルが境内に設置されます。柔らかな光に包まれた境内でライブパフォーマンスが開催され、幻想的な一夜になります。

「湯倉神社」の施設情報

施設名 湯倉神社
住所 北海道函館市湯川町2-28-1
電話番号 0138-57-8282
URL http://www.yukurajinja.or.jp/

スポット 3:市電停留所の前に無料の足湯あり「湯巡り舞台」

湯の川温泉に2007年にオープンした無料の足湯スポット。市電「湯の川温泉」電停の前にあります。地元の人も利用しているので交流が広がります。温泉街と同様、泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」。お湯の温度も65度ほどで、数分浸かれば足元からぽかぽかしてきます。

「湯巡り舞台」の施設情報

施設名 湯巡り舞台
住所 北海道函館市湯川町1-16-5
電話番号 0138-57-8988
URL https://www.hakobura.jp/db/db-onsen/2008/11/post-10.html

湯の川温泉のおすすめグルメ・お土産

おすすめのグルメとお土産をご紹介します。味わってみたいもの、持ち帰りたいものの参考にしてくださ。

グルメ1:黄金色のスープが食欲をそそる「らーめんのりんさんの函館塩ラーメン」

黄金に輝くスープが特徴。あっさりとしたスープとシコシコとした麺が食欲をそそります。具はザーサイと細切り鶏肉。一口食べると肉汁が溢れ出し、スープと絡んでさらに美味しくなります。

「らーめんのりんさん」の施設情報

施設名 らーめんのりんさん
住所 北海道函館市湯川町1-9-13
電話番号 0138-57-7756
URL https://www.hakobura.jp/db/db-food/2013/02/post-259.html

その1:函館を食べ尽くす贅沢丼「道下商店の海鮮丼」

「海鮮丼」は海の幸が自慢の函館の代名詞。「道下商店」は、JR「函館駅」西口からすぐ函館朝市どんぶり横丁市場内にあります。おすすめは「ウニ・イクラ・あわび丼」。歯ごたえのあるイクラとあわび、濃厚なウニを贅沢にもミックスして味わえます。

「道下商店」の施設情報

施設名 道下商店
住所 北海道函館市若松町9-15
電話番号 0138-22-6086
URL https://www.hakobura.jp/db/db-food/2009/09/post-18.html

その2:半熟オムレツのような「ペイストリースナッフルスのチーズオムレット」

女性におすすめするお土産です。ふわっとしたスフレタイプのチーズケーキ。あっさりした味わいで、半熟オムレツのような食べ心地。とろけそうな食感で甘さが広がっていきます。

「函館洋菓子スナッフルス駅前店」の施設情報

施設名 函館洋菓子スナッフルス駅前店
住所 北海道函館市若松町18-2
電話番号 0138-22-4704
URL http://www.snaffles.jp/store/ekimae/

その3:函館といえばコレ!「マルナマ食品のいかめし」

函館名物「スルメイカ」。を使った「いかめし」は一番人気のお土産です。使っているお米は、道南産の「ふっくりんこ」と、モチっとした食感に欠かせない道南唯一のもち米「風の子もち」。

沸騰したお湯か電子レンジで温め、手軽に本場の味を家庭で楽しめます。函館のお土産として、ダントツ人気のお土産です。

「マルナマ食品」の施設情報

施設名 マルナマ食品
住所 北海道函館市日乃出町12-10
電話番号 0138-55-0070
URL http://www.marunama.co.jp/shokuhin/index.html

アクセス・泉質・グルメ良し、湯の川温泉で旅を満喫

函館港

アクセス、泉質、ロケーションがよく、グルメやイベントで人気の湯の川温泉に、ぜひ足を運んでみてください。

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