酸ヶ湯温泉が人気の3つの理由!おすすめ温泉旅館・観光名所・名物グルメ・お土産は?

青森県の中でも人気の「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」。一軒宿で、登山客が利用することが多い温泉の、旅館の情報や観光、名物のグルメやお土産をご紹介します。

酸ヶ湯温泉の歴史や特徴

酸ヶ湯温泉 豪雪

酸ヶ湯の歴史は江戸時代の初期、1684年の開湯といわれています。山奥の温泉地ながら昔から湯治場として今も賑わっていす。

1954年、酸ヶ湯温泉は「四万十温泉」「日光湯元温泉」とともに「国民保養温泉地」の第一号に認定されました。国民保養地とは、温泉の湧出量、効能の高さ、周辺景観や保養地としての環境、災害に対する安全性や交通アクセスなど、温泉利用の効果が十分に期待でき、温泉地としての条件を満たしている温泉です。

酸ヶ湯は世界有数の豪雪地帯にあり、積雪が5メートルを超える年もあり、積もった雪は6月中旬まで残る場合もあります。某大手旅行情報サイトでは「2017年湯治体験が人気の温泉宿ランキング」で堂々の1位を獲得しており、根強い人気が伺えます。

酸ヶ湯温泉の泉質

特有の腐卵臭と湯の花で白く濁るお湯が特徴。泉質は「酸性含二酸化炭素・硫黄・鉄泉・アルミニウム硫酸塩塩化物泉」で、浴用適応症として、きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症などに効果効能があります。

飲用適応症は、萎縮性胃炎・便秘です。※衛生上等の理由から、飲泉できる温泉は全国的に限られています。本当に飲める温泉か、必ず確認してください。

「塩化物泉」の効果効能

泉質名 塩化物泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性胃炎、便秘

塩化物泉についてもっと詳しく

酸ヶ湯温泉が人気の3つの理由

理由1:湯治


狩人が仕留め損なった鹿を数日後に発見したら、傷を追っていたはずなのに治癒していたので不思議に思い、逃げ去った後の付近を探すと温泉が湧き出ていたというのが酸ヶ湯の開湯伝説です。

昔から湯治(温泉に入って療養する)目的で利用され、「湯治」を含む旅行プランも多くあります。

理由2:大自然

青森 酸ヶ湯 八甲田山
酸ヶ湯温泉は「十和田八幡国立公園」の北部、「八甲田大岳」の西側、標高900メートルにあり夏は冷涼です。周辺は山々に囲まれ、高山植物の種類も非常に多く学術的にも評価されています。春は色とりどりの植物が映え、秋は紅葉が見どころです。

冬は山岳スキーも楽しめ、八甲田大岳の登山も人気。酸ヶ湯温泉の周辺は季節を通じて人気のレジャーがります。

理由3:混浴

温泉は混浴の「千人風呂(大浴場)」の他、女性専用の湯船があり、湯あみ着の着用も可能何おで、女性でも安心して入れます。人々との交流も魅力で、大勢の人が一つの空間でのんびりと過ごせるのは、酸ヶ湯の醍醐味です。

酸ヶ湯温泉の宿と浴室

酸ヶ湯温泉の浴室

大浴場は「千人風呂」と呼ばれ、160畳ほどの広さでです。天井も5メートルあり、柱が1本もないので大きな開放感を得られます。浴槽や仕切り、天井には青森県産のヒバが多く使われています。

源泉が異なる2つの浴槽があり、「熱の湯(ねつのゆ)」は、浴槽底から湧く源泉をそのまま直接体験できます。泉温は少しぬるめの41〜42度。強酸性のお湯のため入浴は5分〜10分がおすすめです。

浴室奥にある「四分六分の湯(しぶろくぶのゆ)」はお湯が43度ほどの少し熱め。「熱湯」とは別の源泉を2つ合わせたお湯で、浴槽が「熱の湯」よりも広く、一部は女性専用のスペースとして仕切り(目隠し)があります。

打たせ湯「湯瀧」の源泉は「四分六分」と同じ。3メートルの高さから落ちてくるお湯を肩や首にあててマッサージできます。混浴に抵抗がある女性は売店で買える湯あみ着を着用して入浴できます。価格は税別1,000円(税別)です。

午前・午後ともに8時〜9時は女性専用の入浴時間になります。また内風呂「玉の湯」(男女別)もあり、混浴に抵抗がある方は、こちらを利用してください。浴槽は小規模ながら千人風呂と同様のヒバ造りで、シャワー室も完備。

日帰り入浴は「千人風呂」か「玉の湯」のいずれかに入れて600円。両方入浴する場合は1,000円で貸出タオルつ休憩所利用が付きます。

酸ヶ湯温泉の宿

一軒宿の酸ヶ湯温泉は「酸ヶ湯」と書かれた宿舎外観が特徴。白の外壁の木造建築は昭和レトロな温泉宿です。宿泊者用(旅館棟)の客室は6畳、8畳の和室で縁側が付いています。なお洗面所とトイレが共同です。

長期滞在者用の湯治棟の部屋は、小上がりなどがない簡素な造りで、洗面所、トイレ、炊事場が共同です。

「酸ヶ湯温泉」の施設情報

施設名 酸ヶ湯温泉
住所 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
電話番号 017-738-6400
日帰り温泉営業時間 7:00〜18:00
日帰り温泉料金 600円〜
URL http://www.sukayu.jp/

酸ヶ湯温泉周辺の観光スポット

酸ヶ湯温泉の周辺にある観光スポット3ヶ所をご紹介します。

スポット1:少し不気味ながら湖面が美しい「地獄沼」

酸ヶ湯温泉からは徒歩約5分。爆裂火口から湧き出た温泉が溜まった「地獄沼」。近くには噴気口もあり、湖面は薄緑色。硫黄ガスなどのせいで草木があまり生えず、荒涼とした光景です。新緑の時期は取り囲む山々の木々の緑と湖面の緑がマッチして美しい景観になります。

「地獄沼」の施設情報

施設名 地獄沼
住所 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ケ湯沢
電話番号 017-723-4670(青森市観光交流情報センター)
URL http://www.aptinet.jp/Detail_display_00000095.html

スポット2:お尻から温まるベンチ「まんじゅうふかし」

酸ヶ湯温泉から徒歩約10分のところにある「まんじゅうふかし」。98度の源泉の蒸気を利用しているスチームベンチは名物スポットになりつつあります。

10〜15分ほど座っているとお尻からじんわりと温まり、痔の改善や婦人科系の病状に効果効能があります(冬季閉鎖)。

「まんじゅうふかし」の施設情報

施設名 まんじゅうふかし
住所 青森県青森市荒川字南荒川山国有林酸湯沢50
電話番号 017-738-6400(酸ヶ湯温泉旅館)
URL http://www.sukayu.jp/sightseeing/index.html

スポット3:東北の高山・湿地の植物を観察「東北大学植物園八甲田山分園」

酸ヶ湯温泉から徒歩約3分。八甲田山の植物、約600種類が見学できるスポットです。大正時代の酸ヶ湯温泉の経営者、郡場直世の妻が近隣の高山植物を採集し、標本を研究所に贈ったのをきっかけに開設された植物園です。

周回できる道が整備され、さまざまな植物を見学でき、湿地帯に生えている苔が可愛いと好評。ハチやアブなどがいるので、虫よけスプレーを塗ってから出かけるのをお勧めします。

「東北大学植物園八甲田山分園」の施設情報

営業時間日の出〜日没

施設名 東北大学植物園八甲田山分園
住所 青森県青森市荒川南荒川山1-1
電話番号 022-795-6760(東北大学植物園)
定休日 なし(6月1日〜10月30日)、11月〜5月は閉鎖
URL http://www.biology.tohoku.ac.jp/garden/hakkoda-hajime.htm

酸ヶ湯温泉のグルメ・お土産

酸ヶ湯温泉のグルメやお土産を紹介していきます。

グルメ1:高原の茶屋で長生きするお茶を「萱野茶屋」

酸ヶ湯温泉直営の食事処「萱野高原」。広々とした高原にたたずむ施設で、スキーヤー、登山客が休憩所として利用しています。

名物の「三杯茶」は「1杯飲むと3年長生き、2杯飲むと6年長生き、3杯飲むと死ぬまで生きる」といわれています。大草原を見渡しながらお茶を楽しんでください。料金は無料です。その他、名物の生姜味噌のおでん、お蕎麦などメニューも充実しています。

「萱野茶屋」の施設情報

施設名 萱野茶屋
住所 青森県青森市横内八重菊62
電話番号 017-738-2428
URL http://www.aptinet.jp/Detail_display_00000093.html

グルメ2:名物「酸ヶ湯蕎麦」を食べるなら「鬼面庵」

「鬼面庵(おにめんあん)」は酸ヶ湯温泉の1階にある食事処。酸ヶ湯名物「酸ヶ湯蕎麦」、「生姜味噌のおでん」が食せます。酸ヶ湯蕎麦は蕎麦粉だけでつくられる純粋な日本蕎麦。つなぎ粉を使っていない分、切れやすいのが特徴。舌触りがよく食べやすいお蕎麦です。

生姜味噌おでんはゆで卵やこんにゃく、たけのこなどに、生姜味噌を塗った田楽風の素朴なおでん。青森のB級グルメです。

「鬼面庵」の施設情報

施設名 鬼面庵
住所 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
電話番号 017-738-6400
URL http://www.sukayu.jp/meal.php#cont_4

お土産1:そばの風味が香ばしい「そばもろこし」

酸ヶ湯名物といえば「そばもろこし」。瓦せんべいのような四角いせんべいは蕎麦の風味と味が特徴。一口食べると芳ばしさが口の中に広がります。24枚入りで525円、会社仲間、サークル、近所の人たちに配るのに最適なお土産です。(画像はイメージです)

「酸ヶ湯温泉 売店」の施設情報

施設名 酸ヶ湯温泉 売店
住所 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
電話番号 017-738-6400
URL http://www.sukayu.jp/facilities.php#cont_3

お土産2:酸ヶ湯温泉天然成分配合「酸ヶ湯温泉石鹸」

酸ヶ湯温泉の売店で購入できるオリジナル石鹸。価格は1個700円。無香料、無着色でコラーゲンと温泉水が配合されていますが、酸ヶ湯温泉特有の硫黄のにおいはしません。泡立ちは少なく、きめ細やかな泡でお肌に浸透しやすい石けんです(画像はイメージです)。

「酸ヶ湯温泉 売店」の施設情報

施設名 酸ヶ湯温泉 売店
住所 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
電話番号 017-738-6400
URL http://www.sukayu.jp/facilities.php#cont_3

酸ヶ湯温泉に出かけてみよう

世界でも豪雪地として有名な酸ヶ湯温泉。一軒宿で、しかも全国的にも珍しい混浴の大浴場です。夏は避暑地として、雪の降る時期でも、日常を忘れさせてくれる極上の酸ヶ湯温泉へ、ぜひお出かけください。

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