【平安時代創業】青森県「蔦温泉」の魅力とは?十和田湖など周辺観光スポットも

青森県十和田市 蔦温泉

青森県十和田市にある「蔦温泉(つたおんせん)」は、「蔦温泉旅館」という一軒宿のみが営業している温泉です。

平安時代創業と大変古い歴史を持ち、現在残る本館は大正時代のもの。レトロで趣あふれる雰囲気が魅力の温泉旅館なんです。

周辺には十和田湖や奥入瀬渓流といった自然もたっぷりで、観光も楽しめるんですよ。今回はそんな蔦温泉についてご紹介。人気の理由、グルメ・お土産情報まで、あますところなくご紹介します。

蔦温泉の歴史

青森県十和田市の、緑豊かな南八甲田山のふもとにある「蔦温泉(つたおんせん)」。

開湯は平安時代にまでさかのぼり、平安時代の1147年には、すでに湯治場になっていたとか。

そこから蔦温泉が現在のような経営を始めたのは、1897年のこと。1918年には本館が建てられ、現在でもそのままの姿を見ることができます。

蔦という名前は「木に絡むツタ植物が豊富にあった」ことから付けられたという説が有力で、古くから自然に囲まれた環境だったことをうかがわせます。

周辺には「奥入瀬渓流」や「十和田湖」、「蔦の七沼」など自然が満喫できるスポットが豊富で、季節によって移り変わる四季折々の景観を楽しむことも。

詩人・大町桂月が訪れた温泉としても知られ、晩年には本籍まで移して蔦温泉に引っ越してきました。まもなく病に倒れ亡くなってしまいましたが、日本中を旅していた大町が終の棲家として選ぶほど蔦温泉にほれ込んでいたことが伺えます。

蔦温泉の魅力

蔦温泉で唯一の温泉宿「蔦温泉旅館」。

本館が建てられたのは1918年で、今からちょうど100年前の大正時代でした。客室はリニューアルされてきましたが、外観や廊下、階段などはほとんどがそのまま残されており、趣ある純和風の雰囲気がたまりません。リニューアルされた客室も和風や和洋折衷に仕上げられ、清潔感がありながら風情ただよう空間になっています。

温泉や風情ある建物、豊かな自然など魅力にあふれた旅館で、本館と西館に計21室の客室があります。プランによっては貸切温泉が利用できるので、家族やカップルにもおすすめ。

食事は青森県産の旬の食材を中心に仕入れており、季節によって有名な地鶏の青森シャモロックや八甲田牛、リンゴを使ったデザートなどが供されることもあります。格別の1泊にしたいなら、蔦温泉は間違いなくお最適の温泉宿です。

空気に触れていない源泉かけ流し「久安の湯」と「音響の湯」

蔦温泉旅館のお風呂はいずれも源泉の上に浴槽がある仕組みで、空気に触れていない「生の湯」がたのしめる、なんとも貴重な温泉です。

「久安」は、蔦温泉創業の1147年を含む当時の元号のこと。このころ発見された場所にあるのが今の久安の湯とされており、現在では湯舟の底板の間から温泉が湧き出し、空気に触れていない源泉そのものが感じられる「源泉湧き流し」の温泉です。

ブナの木材がふんだんに使われ、湯舟全体も木造で、木のぬくもりが感じられる雰囲気。大きさも小ぢんまりしているので、気分を落ち着けてゆったり入浴するのにもぴったりです。かつては混浴風呂だったため湯舟が1つしかありませんが、男女で時間が分かれているので気兼ねせず楽しめるでしょう。

さらに蔦温泉には、このほか男女別に湯舟をそなえた「泉響の湯」があります。こちらは浴槽から梁までが最頂部で12メートルもある広々とした空間で、文豪・井上靖が訪れた際に「泉響颯颯(せんきょうさつさつ)」と表現したように、流れ出る温泉の水音が泉のせせらぎのように響くのが魅力。久安の湯も泉響の湯も、蔦温泉ならではの風情が堪能できますよ。

蔦温泉の泉質

蔦温泉の泉質は「ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩-塩化物泉」で、神経痛・リューマチ・機能障害に効果効能があります。

約千年の長きにわたって、地元民だけでなく著名な詩人にまで愛されてきた名湯です。

「蔦温泉」の施設情報

施設名蔦温泉
住所青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
電話番号0176-74-2311
駐車場無料(100台)
URLhttp://tsutaonsen.com/

蔦温泉周辺の観光地TOP3

蔦温泉は、「蔦の七沼」と呼ばれる七つの沼やブナ林、奥入瀬渓流、十和田湖といった雄大な自然に囲まれています。とくに蔦温泉から伸びる約3㎞の遊歩道は、ほどよい時間でたっぷりと周辺の自然を巡れるので温泉客にもぴったり。蔦の七沼の合間を縫い歩きながら、季節によって違った花や野鳥、景観が見られます。温泉だけでなく自然にも癒されることができるのも蔦温泉の魅力です。

今回は、そんな蔦温泉のおすすめ観光スポットもあわせてご紹介します。

第1位:美しい景観の中での散策が楽しめる「奥入瀬渓流」

奥入瀬渓流 青森県 十和田市

蔦温泉周辺の観光地といえば、やはり「奥入瀬渓流」でしょう。奥入瀬渓流は国の特別名勝や天然記念物にも指定されている、十和田湖から焼山に向かって約14㎞も伸びる渓流。

複雑な川の流れやいくつもの滝が織りなす繊細な景観が美しく、新緑や紅葉の季節は圧巻です。車道や遊歩道も整備されているので、気軽に訪れることができます。

「奥入瀬渓流」の施設情報

施設名奥入瀬渓流
住所青森県十和田市奥瀬
電話番号0176-75-2425(十和田湖国立公園協会)
駐車場焼山駐車場、石ヶ戸駐車場など(無料)
URLhttp://towadako.or.jp/

第2位:幻想的な光景にうっとり「蔦の七沼」

蔦温泉から徒歩でも行けるもっとも近い観光地が「蔦の七沼」です。蔦沼、鏡沼、月沼、ひょうたん沼、菅沼、赤沼などの沼があり、蔦沼はとくにおすすめ。

風のない静かな日に訪れると奥の森を鏡のように反射して、幻想的な光景が見られます。蔦温泉近くから約3㎞の遊歩道を歩けば、蔦沼以外の沼も眺めながら自然に包み込まれたような気分になります。

「蔦の七沼」の施設情報

施設名蔦の七沼
住所青森県十和田市奥瀬字蔦野湯
電話番号0176-74-2700(奥入瀬インフォメーションhakocco)
駐車場なし
URLなし

第3位:休憩や食事、お土産選びに便利な「道の駅 奥入瀬ろまんパーク」

自然に囲まれた蔦温泉周辺でお土産処を探すのは大変ですよね。お土産をどこで買おうか悩んだときにぴったりなのがこちら、「道の駅 奥入瀬ろまんパーク」です。

ログハウス風の建物の中に青森県各地のお土産が並び、地ビールや地酒、直売の野菜などが盛りだくさん。さらにステーキレストランや地ビールレストランも併設していて、小休憩や食事に立ち寄るのもおすすめです。

「道の駅 奥入瀬ろまんパーク」の施設情報

施設名道の駅 奥入瀬ろまんパーク
住所青森県十和田市奥瀬堰道44
電話番号0176-72-3201(四季彩館)
駐車場無料(350台)
営業時間施設ごとに異なる
定休日施設ごとに異なる
URLhttp://www.oirase.or.jp/roman/roman.htm

蔦温泉のグルメスポットTOP3

第1位:地元青森の食材を使った絶品ピザ「石窯ピザ オルトラーナ」

洋食を食べたい方にぴったりなのが、「石窯ピザ オルトラーナ」です。オルトラーナ(Ortolana)とは菜園風という意味で、地元青森県の野菜をふんだんに使っているのが最大の特徴。

本格石窯で焼いたピザはまさしく絶品で、クリスピーな軽い生地とみずみずしい野菜のコラボレーションはたまりません。休業日は不定期なことも多いので、訪れる前に営業カレンダーをチェックしてくおくことは忘れずに。

「石窯ピザ オルトラーナ」の施設情報

施設名石窯ピザ オルトラーナ
住所青森県十和田市大字奥瀬字栃久保11-253
電話番号0176-70-5955
駐車場無料(8台)
営業時間11:00〜15:30(ラストオーダー14:30)
定休日主に火曜日(月によって異なる)
URLhttp://ortolana.jp/

第2位:青森産黒毛和牛ステーキを楽しむなら「ステーキレストラン味蕾館」

奥入瀬ロマンパーク内にあるレストランの1つ、「ステーキレストラン味蕾館」。一押しは青森県産黒毛和牛のステーキです。リブロース、サーロイン、ヒレの3つの部位から選ぶことができ、格付けはA4の高級黒毛和牛。

流通コストを抑えて仕入れているため、比較的リーズナブルに黒毛和牛がいただけます。がっつり食べたい時にはぴったりのグルメスポットになっています。

「ステーキレストラン味蕾館」の施設情報

施設名ステーキレストラン味蕾館
住所青森県十和田市奥瀬堰道39-1
電話番号0176-72-3341
駐車場無料(350台)
営業時間11:00〜19:00(最終受付18:30)
定休日水曜日
URLhttp://www.oirase.or.jp/mirai/mirai.htm

第3位:これぞ青森を代表するB級グルメ「上高地食堂」

青森県十和田周辺で有名なB級グルメ「バラ焼き」をご存じですか? テレビでも紹介されて最近人気の高まっているグルメで、牛バラ肉と玉ねぎを甘辛のたれで炒めた料理。

ご飯とあわせていただくと、タレとご飯の相性抜群で箸がとまらなくなるほどのおいしさ。上高地食堂のバラ焼きもおいしいと評判で、いかにも地元の食堂といった味のある親しみやすい店内で、ゆったり青森グルメを味わうことができます。

「上高地食堂」の施設情報

施設名上高地食堂
住所青森県十和田市法量焼山64
電話番号0176-74-2418
駐車場あり
営業時間10:00〜20:00
定休日不定休
URLhttp://www.m-kamikouchi.jp/shokudo/

蔦温泉のお土産TOP3

第1位:奥入瀬のおいしい水で仕込んだ「奥入瀬ビール」

奥入瀬ビールは、奥入瀬渓流の源流水で仕込んだ地ビール。チェコで学んだ技術を生かして作られるビールは驚くほど本格派の味わいで、しっかりとした香りとコク、のど越しが楽しめます。

味わいは、国産ビールに近いピルスナー、ローストしたモルト入りで黒ビールのようなダークラガー、ピルスナーとダークラガーをブレンドしたアンバーラガー、フルーティーで軽い飲み口のヴァイツェンの4種類。瓶詰なのでお土産にもぴったりです。

第2位:青森のB級グルメをお土産に「十和田バラ焼きのたれ」

先ほどもご紹介した十和田のB級グルメ「バラ焼き」をご自宅でも再現できるお土産が、「十和田バラ焼きのたれ」です。青森県産のりんごや十和田産のにんにくを使用し、ほどよい甘辛さがお肉や野菜との相性抜群のタレに仕上げられています。

バラ焼きはもちろん、野菜炒めなどにも応用の効く便利な調味料なので、料理をよく作る方には確実に喜ばれるお土産の1つです。

第3位:自然豊かな環境で育った乳牛がおいしさの理由「奥入瀬のむヨーグルト

最後にご紹介するお土産は「奥入瀬のむヨーグルト」です。自然豊かな十和田で育てられた乳牛から絞った牛乳のみを使いじっくり丁寧に培養した飲むヨーグルトは、濃厚でしっかりとしたコクがあるのに、さらりとして飲みやすい味わい。

市販の飲むヨーグルトとは一線を画す絶品で、子供からお年寄りまで幅広い方へのお土産になるでしょう。ただしその新鮮さゆえ、賞味期限はあまり長くないのでご注意ください。

蔦温泉で自然と風情を満喫

季節によって移り変わる雄大な自然と情緒ただよう客室、そして地元青森の新鮮な食材をふんだんに使った料理が楽しめる蔦温泉。ぜひ一度訪れて、その魅力を堪能してみてください。

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