大沢温泉が人気の3つの理由!旅館や観光情報から名物グルメ&お土産についても

東北有数の露天風呂を誇る「花巻温泉郷」の「大沢温泉」は、古くから湯治場として親しまれている温泉地。昔からの趣を随所に残す名湯で、情緒あふれる露天風呂は名物にもなっています。いにしえより奥州の民を癒し続けてきた湯治湯が、疲れた心と体をリフレッシュさせてくれます。

大沢温泉が人気の3つの理由!

「大沢温泉」が人気の理由を3つご紹介します。

理由1:初代征夷大将軍も浸かった名湯

大沢温泉は約1200年前、初代征夷大将軍の坂上田村麻呂が東征で毒矢に負傷した際、大沢の湯で傷を癒したという伝説があります。

「花巻温泉郷」のなかでも湯治場としての色合いが強く、現在でも多く湯治客が訪れています。無色透明のぬるっとした湯が全身を包み、体の芯から温めてくれます。泉質は美肌効果もある「アルカリ性単純温泉」で、湯上りの肌はすべすべになります。

理由2:秘湯も混浴も楽しめる!

岩手県 大沢温泉
「豊沢川」の清流沿いにある大沢温泉は、東北を代表する秘湯の1つです。渓流と自然を全身で味わえる風呂が多く、野趣あふれる露天風呂が人気を集めています。

また、カップルや夫婦など、みんなで一緒に内風呂や露天風呂を楽しめる混浴を設けている宿もあり、開放的な湯浴みが体験できるのも人気の理由です。

理由3:本当の温泉の味がする


大沢温泉は景観も素晴らしく、宮沢賢治、相田みつをなど多くの文人に愛されてきた温泉です。花巻に疎開していた詩人の高村光太郎が、大沢の湯に初めて浸かった際、「本当の温泉の味がする」と評しています。

泉質の良い温泉と自然の景観が心地よさを増幅させ、文化人に「本物」といわせた温泉を、ぜひ味わってみてください!

大沢温泉おすすめ温泉宿ランキングTOP3

岩手の秘湯・大沢温泉でおすすめの湯宿を3軒ご紹介します。

第1位:茅ぶき屋根と水車が目印「菊水館」

茅ぶき屋根と水車が目印の「南部藩かやぶき 菊水館」は、160年以上続く老舗中の老舗旅館。純和風造りの旅館で、木枠の窓にも情緒があります。

深い緑の山ふところ、ぼんやり灯る窓明かりが連なる夜の外観は、うっとり見とれてしまうほどに美しい景観。源泉かけ流しの温泉がたっぷりと張られた総木造りのお風呂に肩まで身を沈めれば、時間が止まったような極上のリラックスを味わえます。

四季の景色を映したお料理は新鮮な食材であふれ、色味も鮮やか。毎月変わるお膳料理が楽しめます。

「南部藩かやぶき 菊水館」の施設情報

施設名 南部藩かやぶき 菊水館
住所 岩手県花巻市湯口字日蔭坂123
電話番号 0198-25-2233
URL http://www.oosawaonsen.com/kikusui/

第2位:宮沢賢治も愛した湯を源泉かけ流しで「賢治ゆかりの自炊部 湯治屋」

木造湯治宿のレトロな館内が旅行者をワクワクさせる「賢治ゆかりの自炊部 湯治屋」。一歩足を踏み入れれば、古き良き時代の日本の心を呼び覚ます懐かしい世界に引き込まれます。

宮沢賢治も愛した湯がこんこんと湧き出る、源泉かけ流しの混浴露天風呂が人気。混浴に躊躇する女性のために「女性専用時間」も設けられており、気兼ねなく露天風呂を楽しめます。

長期滞在の湯治客向けの宿で、自炊しない宿泊者にはお食事処が用意されています。ちょっとしたおつまみから満腹の定食まで豊富なメニューが揃っています。

「賢治ゆかりの自炊部 湯治屋」の施設情報

施設名 賢治ゆかりの自炊部 湯治屋
住所 岩手県花巻市湯口字大沢181
電話番号 0198-25-2315
URL http://www.oosawaonsen.com/touji/

第3位:開放感抜群の大浴場「四季の湯りかご 山水閣」

目の前に広がる大自然を贅沢に堪能しながら湯あみができる近代和風旅館。四季折々の旬の食材をたっぷり使った会席膳が人気。朝食はバイキング形式です。

美しい豊沢川のせせらぎを聞きながら入る半露天風呂、高い天井と壁一面ガラス窓の開放的な大浴場は圧巻。巨大な日本庭園の絵画を見ているようなスケールの大きな景観の中、源泉にたっぷりと浸かれば、悩みも疲れも一瞬で吹き飛びます。美肌の湯とされる「アルカリ性単純温泉」を心ゆくまで堪能してください。

「四季の湯りかご 山水閣」の施設情報

施設名 四季の湯りかご 山水閣
住所 岩手県花巻市湯口字大沢181
電話番号 0198-25-2021
URL http://www.oosawaonsen.com/sansui/

大沢温泉の人気スポット3選

大沢温泉に行ったら見ておきたいスポットを3つ選んでご紹介します。

スポット1:宮沢賢治の作品にも登場「釜淵の滝」

宮沢賢治の作品「台川」にも登場する「釜淵の滝」。花巻温泉の「台川」の峡谷底にある大きな岩の上を、澄んだ清流が数条に分かれて流れ、煙渦巻く滝壺に落ちていくさまは爽快の一言。

高さ8.5メートル、幅30メートルの滝は、水の玉すだれの白糸のようで、見ているだけで清々しくなります。大きく深い滝壺の形、あるいは炊飯釜を伏せたような岩盤の形が、名称の由来といわれています。滝の雄姿を眺め、滝から出るマイナスイオンや、自然が生んだ造形美は、五感を刺激します。

「釜淵の滝」の施設情報

施設名 釜淵の滝
住所 岩手県花巻市湯本
電話番号 0198-24-2111(花巻市役所観光課)
営業時間
定休日
URL http://www.iwatetabi.jp/spot/detail/03205/15.html

スポット2:冬でも楽しめるバラ尽くし庭園「花巻温泉バラ園」

450種、6,000株あまりのバラを栽培している「花巻温泉バラ園」。寒い時期でも花を咲かせる「クリスマスローズ」など、冬でも楽しめる珍しいバラ園です。

昼間は童話の中に入り込んだような美しい景観に楽しめ、夜はライトアップされてロマンチックな空間に変わります。華やかなバラを照らすライトが幻想的で、デートにぴったり。遊歩道、噴水、トンネル、アーチ、すべてがバラに囲まれた庭園。旅の思い出に足を運んでみてはいかがでしょう。

「花巻温泉バラ園」の施設情報

施設名 花巻温泉バラ園
住所 岩手県花巻市湯本1-125
電話番号 0198-37-2111
営業時間 6時〜19時(季節によって異なる)
定休日 年中無休
URL https://www.hanamakionsen.co.jp/rose/

スポット3:童話ファンで連日賑わう「宮沢賢治童話村」

日本の誇る童話作家・宮沢賢治の世界を体感できる「宮沢賢治童話村」。家族連れはもちろん、童話ファン、賢治ファンで連日賑わっている観光施設です。アニメの聖地にも選ばれ、近年改めて注目を集めています。

宮沢賢治童話村の入口にある「銀河ステーション」の「天空の広場」では、自分がだんだんのっぽになる不思議なゲートを体験。「賢治の学校」は「宇宙」や「大地」など5つのゾーンに分かれて、童話に関する貴重な資料を見学できる展示室です。

他にも「月夜のでんしんばしら」のオブジェや、鳥のさえずりが楽しめる「妖精の小径」、大きな絵本のオブジェがある「ふくろうの小径」、四季折々の山野草が自生している「山野草園」で童話の世界を体験。1日では足りないほど見どころがある施設で、飽きることなく宮沢賢治の世界にどっぷり浸かれます。

「宮沢賢治童話村」の施設情報

施設名 宮沢賢治童話村
住所 岩手県花巻市高松26-19
電話番号 0198-31-2211
営業時間 8時30分〜16時30分
定休日 12月28日〜1月1日
URL http://www.city.hanamaki.iwate.jp/shimin/176/181/p004861.html

現地情報は「花巻観光協会」の案内も活用してください。

「花巻観光協会」の施設情報

施設名 花巻観光協会
住所 岩手県花巻市葛3-183-1
電話番号 0198-29-4522
営業時間 9時〜17時
定休日
URL http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/

大沢温泉名物グルメ厳選3選

大沢温泉でしか味わえない名物グルメを3つご紹介します。

グルメ1:人気急上昇のヘルシー定食「はんぐはぐ亭の日替わり定食」

地元食材を扱うJAいわて花巻農産物直売所「母ちゃんハウスだぁすこ」にある「はんぐはぐ亭」は、地元民から観光客まで多くの人に親しまれている食事処。「だぁすこ」とは、宮沢賢治が童話の中で伝統芸能「鬼剣舞」のお囃子の太鼓の音を「ダースコ」と表現したことに由来します。

看板メニューは、その日に収穫した新鮮な野菜をたっぷり使った日替わり定食。毎週火曜日の雑穀を使った定食も美味しいと評判。ヘルシーなご当地グルメとして人気急上昇です。

「はんぐはぐ亭」の施設情報

店舗名 はんぐはぐ亭
住所 岩手県花巻市野田335-2
電話番号 0198-24-2914
営業時間 9時〜18時
定休日 1月1日〜1月4日、臨時休業あり
URL http://www.jahanamaki.or.jp/sancyoku/

グルメ2:噛めば噛むほど味わいが増す「孝和園の蕎麦」

地元・花巻市東和町産のそば粉を使った「清流稚鍋そば」は、噛めば噛むほどそばの風味を感じるコシの強いそば。口当たりと喉越しが絶妙の、1度は食べておきたいご当地グルメです。

「孝和園」の施設情報

店舗名 孝和園
住所 岩手県花巻市東和町東晴山7-7
電話番号 0198-44-3131
営業時間 11時〜21時
定休日 水曜日
URL http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/gourmet/article.php?p=201

グルメ3:フォトジェニックな「マルカンビル大食堂のソフトクリーム」

一般的なものと比べて3倍の高さはあるであろう「マルカンビル大食堂」のソフトクリーム。25センチ以上の高さを誇る名物の「10段ソフトクリーム」はインスタ映え間違いなし。1枚でインパクトを与えられる写真が撮れます。

このソフトクリーム、口だけでは食べにくいので、お箸で食べるのが流儀。一時は閉店の危機に陥ったマルカンビル大食堂ですが、地元民の愛の手で復活を遂げたという美談もあります。多くのメディアからも取り上げられたソフトクリームは、見映えだけではなく、濃厚でありながらもさっぱりとした後味の良さが人気の秘密です。

「マルカンビル大食堂」の施設情報

店舗名 マルカンビル大食堂
住所 岩手県花巻市上町6-2
電話番号 0198-29-5588
営業時間 11時〜18時30分
定休日 水曜日
URL https://ja-jp.facebook.com/marukanshokudo/

大沢温泉人気のお土産TOP3

大沢温泉を代表するお土産を厳選して3つご紹介します。

第1位:常識を覆す大きさ「賢治最中」

みちのく銘菓「賢治最中」は、こしあんと白あんがダブルで入った手作り最中。宮沢賢治の詩の一節の「雨ニモマケズ風ニモマケズ」が刻まれている直系14センチの巨大最中と、手のひらサイズの小ぶりな最中があります。

大きな最中は「雨ニモマケズ風ニモマケズ」の一節を刻むために大きくなったそう。多くの人が持っている最中のイメージを大きく覆すホールケーキのような最中です。

対照的に手のひらサイズの小さな最中には可愛らしく「風の又三郎」と刻印。インパクトのあるお土産として、大きい方の賢治最中を購入される方が圧倒的に多いとか。

「賢治最中本舗 末廣力」の施設情報

施設名 賢治最中本舗 末廣力
住所 岩手県花巻市大通り2-7-13
電話番号 0198-23-2532
営業時間 9時〜16時30分
定休日 日曜日・火曜日
URL http://www.kenjimonakahonpo.jp/

第2位:岩手が誇る自慢のワイン「エーデルワイン」

人気のご当地ワイン「エーデルワイン」。フランスボルドー地方に似た気候風土で、花巻では戦後から盛んにブドウ栽培を行っており、このワインも地元産の原料を活かして作られています。

主にキャンベル種、ナイアガラ種のブドウを使ったワインは岩手ワインとして全国にその名を広げました。「良いワインは良いブドウからしか生まれない」という信念のもと、多くのファンを魅了したワイン。お酒好きの方にはとっておきのお土産になります。

「エーデルワイン」の施設情報

店舗名 エーデルワイン
住所 岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3
電話番号 0198-48-3037
営業時間 9時〜17時30分
定休日 土日祝祭日、年末年始
URL http://www.edelwein.co.jp/

第3位:ほどよい酸味が爽やかな「岩手早池峰のむヨーグルト」

絹のような滑らかさが人気の「岩手早池峰のむヨーグルト」。早池峰(はやちね)山麓特産の新鮮な生乳をたっぷりと使い、ほどよい酸味が爽やかな、甘さ控えめのヨーグルトドリンクです。

香料・酸味料・安定剤は一切使用していない、健康志向の方や小さなお子さんにおすすめしたい自然のヨーグルトは、お土産にも喜ばれます。

「ハヤチネフーズ」の施設情報

店舗名 ハヤチネフーズ
住所 岩手県花巻市大迫町大迫11-39-4
電話番号 0198-48-3144
営業時間
定休日
URL https://www.hayachine-f.jp/

カップル、ファミリー、お一人様で楽しめる大沢温泉

温泉 桶と手ぬぐい
大人の隠れ家的な秘湯・大沢温泉は、夫婦やカップルだけでしっぽり閑静な時間を楽しみたい大人の旅行にはぴったり。

宮沢賢治のふるさととして多くの観光スポットが点在し、東北ご当地グルメも豊富にあるので、ファミリーでも学びながら楽しめる旅行になります。家族、友人、カップルで、思い出深い旅行を。

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