黒川温泉のおすすめ人気旅館・ホテル&観光スポットとグルメ情報やお土産も

黒川温泉 熊本県

熊本県阿蘇郡の阿蘇山北側に位置する「黒川温泉」。

人里離れた山あいにある黒川温泉は、2009年版のミシュラングリーンガイドで二つ星として紹介された、全国でも屈指の温泉地です。

情緒ある街並み、美しい自然、各旅館が趣向を凝らして造りあげた自慢の露天風呂、そして美味しいお料理。

これらを求めて日本国内からだけでなく、アジアやヨーロッパからの外国人観光客も多く訪れます。そんなリピーターも多い黒川温泉がなぜ人気なのか、その4つの理由をお届けします。

黒川温泉が人気な4つの理由

その1:情緒あるレトロな街並みが楽しめる

熊本県 黒川温泉 

街の中心を流れる田の原川(たのはるがわ)沿いの「川端通り」を中心に、旅館や土産物屋、飲食店が軒を連ねる黒川温泉。派手な看板はなく、落ち着いた色合いの木造の建物、茅葺の屋根、街のいたるところに吊るされた飾りトウモロコシといった景観が、昔懐かしいレトロな雰囲気を醸し出しています。

通りを一歩それた中にも、旅館や飲食店が点在し、「街全体がひとつの宿 通りは廊下 旅館は客室」という黒川温泉のキャッチコピーの通り、街歩きで存分に温泉情緒を味わうことができます。

その2:露天風呂めぐりが魅力

なんといっても、黒川温泉で欠かせないのは露天風呂めぐり。いずれの旅館も趣向をこらした自然を満喫できる露天風呂が自慢となっており、ほとんどの旅館で宿泊客だけでなく日帰りでの利用も可能となっているのが嬉しいところ。川沿いには昔ながらの面影が残る共同の混浴温泉もあります。

また、黒川温泉は泉質が豊富なことも自慢です。弱酸性の単純泉、アルカリ泉をはじめ、ナトリウム塩化物泉、ナトリウム炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉、含鉄泉と合計で7つも。旅館によって泉源が異なるので、自分好みの泉質のお湯を巡るのもよいですね。

黒川温泉の泉質をもっと知る

湯めぐりをするには、3箇所の露天風呂に入浴することができる入湯手形を購入しましょう。手形の利用時間は朝8時から午後9時まで設定されているので、街歩きをしながら好きなタイミングで温泉を楽しむことができます。

入湯手形 熊本県 黒川温泉

また、入湯手形に付いたQRコードから露天風呂の混雑状況をチェックすることができるのも便利です。

黒川温泉の組合に加入している全24軒を回った場合には、「湯めぐり達人」として旅館組合に名前が掲示され記念品をもらうこともできます。

黒川温泉の湯巡りって?

その3:阿蘇の自然がもたらす新鮮な食材が味わえる

牛乳 ミルク

阿蘇山の北側に位置する黒川温泉では、大自然阿蘇がもたらすめぐみを味わうことができます。

小国の「ジャージー牛乳」は脂肪分が高く、豊かな風味と高い栄養分をもった味わい深い牛乳。搾乳量も限られている貴重な牛乳です。「あか牛」は、肉の旨みをしっかり持ちながらも、ほどよいバランスで脂肪がついていることが特徴のヘルシーな牛肉です。

また、阿蘇には数多くの水源があります。自然に湧き出す天然の美味しい水からは、地ビールや日本酒などのアルコール、地サイダーなどの飲み物や、大豆の甘みに水の甘みが加わった豆腐などがつくられています。

黒川温泉のグルメ情報

その4:美しい大自然

熊本県 大観峰 大自然

山あいに位置する黒川温泉は、周辺に森や高原などの美しい自然が広がり、自然散策やサイクリングなどを楽しむことができます。

おすすめなのは黒川温泉から車で一時間ほどの、熊本県を代表する観光スポット「大観峰」。阿蘇山を一望するパノラマの絶景が楽しめ、風を受けてそよぐ草原の向こう側に阿蘇五岳・阿蘇カルデラ・九重連山が広がるその雄大な風景に、圧倒されることでしょう。

黒川温泉の観光スポットをチェック

黒川温泉のおすすめ旅館5選

黒川温泉には多くの宿があり、どれもおすすめの宿ばかりです。今回は、ほっこりくつろげる宿、お風呂に特徴がある宿、プライベート感を味わえる宿といった観点で5つの宿を選んでみました。

黒川温泉のおすすめ旅館1.「山みず木」

温泉街から少し離れた山の中にひっそりと佇む「山みず木」。新緑や紅葉など四季折々の美しい光景を、部屋や露天風呂から身近に眺めることができます。

建物は和の情緒がたっぷり。館内に入れば、太い梁にエンジ色の壁がほっこりと落ち着きを感じさせる空間となっています。

温泉は、露天風呂と内湯がそれぞれ2カ所、貸切露天風呂が1カ所あります。渓流沿いの露天風呂では、間近に流れる川の流れる音をBGMとして聴きながら対岸の木々の緑を眺めて、ゆっくりと体をあたためてくださいね。

施設名 山みず木
住所 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6392-2
電話番号 0967-44-0336
URL http://www.yamamizuki.com

 

黒川温泉のおすすめ旅館2.「やまびこ旅館」

茅葺の屋根にどっしりとした木の柱の門が、田舎の農家を訪れたような気分にさせてくれる「やまびこ旅館」。川の上に渡した「出逢い橋」を渡ってお部屋と温泉を行き来するのも、楽しいものです。

温泉は24時間利用することができるので、寝静まった深夜に星空を眺めながらお湯に浸かるのも乙なもの。「仙人風呂」は、黒川温泉の中でも広さが自慢の巨大な露天風呂です。貸切風呂は6つあり、岩風呂・ひのき風呂・立ち湯・寝湯など、それぞれ趣向のことなるお風呂になっています。

また、こちらの旅館はペットと一緒の宿泊も可能。ワンちゃん用の宿泊施設に、専用のお風呂までも用意されているのが嬉しいですね。

施設名 やまびこ旅館
住所 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6704
電話番号 0967-44-0311
URL http://yamabiko-ryokan.com

黒川温泉のおすすめ旅館3.「月洸樹」

2016年に誕生したばかりの「月洸樹」。温泉街から離れた4500坪の森の中に、わずか8棟の離れが点在するプライベート感をたっぷり味わえる宿です。

全ての部屋には、ゆったりと足を伸ばして入れる広さの内風呂と露天風呂がついています。露天風呂からの眺望は抜群。「露天風呂で月光浴を楽しんでもらいたい」という旅館の想いのとおり、天気のよい日には、夜空に輝く美しい月を眺めることができるでしょう。

食事はお部屋食となっていて、部屋についた囲炉裏であぶりたての川魚やお肉を、贅沢にも足湯に浸かりながらいただくことができます。

施設名 月洸樹
住所 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺6777−2
電話番号 0967-44-1717
URL http://gekkoujyu.com

黒川温泉のおすすめ旅館4.「山の宿 新明館」

1902年に創業した老舗の宿「山の宿 新明館」。黒川温泉の中心地に位置し、宿の入口となる川に架かった橋は、黒川温泉のシンボルともなっています。

こちらの名物は、宿の主人が10年かけて自力で完成させた「洞窟風呂」。洞窟の中は、蒸気が立ち込めて神秘的な雰囲気となっており、まるで冒険気分に。他にも混浴の岩戸風呂、穴風呂など豊富な種類の温泉を楽しむことができます。

施設名 新明館
住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉
電話番号 0967-44-0916
URL http://www.sinmeikan.jp

 

黒川温泉のおすすめ旅館5.「ふもと旅館」

貸切風呂にこだわりをもつ「ふもと旅館」。宿泊者限定の貸切風呂の数はなんと9つです。150cmの深さがあるたち湯、石をくりぬいた風呂、ヒノキ風呂、竹林を眺める切り石の風呂など、旅館から出なくても湯めぐりが楽しめてしまう宿です。

お食事は、田舎のお母さんがつくる、素朴で美味しい家庭料理をイメージしたもの。自家製の刺身こんにゃくや、ジャージー牛乳が入った豆腐でつくった揚げ出し豆腐、高菜のご飯、だんご汁など、飾らないながらも素材の旨みをしっかり感じるお料理となっています。

施設名 ふもと旅館
住所 熊本県阿蘇郡 南小国町満願寺66
電話番号 0967-44-0918
URL http://www.fumotoryokan.com

 

黒川温泉の人気観光スポット

湯めぐりとあわせて楽しんでほしい黒川温泉内とその周辺にある人気の観光スポットを紹介しましょう。

黒川温泉の人気観光スポット「首なし地蔵堂」

「首なし地蔵」は、いご坂下にまつられている首だけのお地蔵様。昔、身代わりとなって地主に首をはねられた地蔵の首がまつられた場所から温泉が湧きだし、黒川温泉ができたという言い伝えが残っています。街の中心に静かに佇む地蔵堂には、観光客が湯めぐりで使った後の入湯手形が、絵馬のように奉納されています。

黒川温泉の人気観光スポット「田の神様」

「田の神様」は、しゃもじと茶碗を手に微笑む豊作の神様です。黒川温泉のあちこちにいる田の神様は10数体で、それぞれの顔や形が異なってういます。街歩きの際に見かけたならば田の神様のお顔も確かめてみてくださいね。

黒川温泉の人気観光スポット「清流の森」

黒川温泉から車で10分ほどの距離にある「清流の森」は、ブナやアセビなど70種類もの樹木が生い茂る自然のままの公園です。約80ヘクタールある敷地は散策路が整備され、8つのエリアに分かれています。それぞれのエリアでは、森林浴や紅葉狩り、バードウォッチングなどをゆっくりと楽しむことができるようになっています。

黒川温泉の人気観光スポット「雀の地獄」

「雀の地獄」とは、清流の森の中にある冷泉が吹き出す地帯のこと。亜硫酸ガスが噴き出しているため、雀やタヌキなどの小動物が近づいたときに死んでしまうことからこの恐ろしげな名前がついています。

瀬の本高原

南に阿蘇五岳、北側にくじゅう連山を眺める「瀬の本高原」。標高1000メートルの高原にあり、美しい自然の中でのドライブが楽しめます。新緑や紅葉の時期は特におすすめです。

黒川温泉の観光スポットをチェック

黒川温泉の人気グルメ

温泉めぐりでお腹が空いたときにおすすめのグルメを2つ紹介しましょう。

パティスリー麓の「塩麹シュークリーム」

パティスリー麓の大人気商品「塩麹シュークリーム」。塩麹のシュー生地に、コクのある小国ジャージー牛乳と阿蘇産の新鮮な卵を使った濃厚なカスタードクリームの甘さが絶妙にマッチしています。早い時間に売り切れてしまうこともある大人気の商品なのでご注意を。

お店で焼いたばかりのシュー生地に、カスタードクリームをその場で詰めてくれるので、生地のさくさく感が味わえるうちに是非召し上がれ!

施設名 パティスリー麓
住所 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺6610−1
電話番号 0967-48-8101
URL http://www.kurokawa-roku.jp

 

食事・喫茶 うふふの「だご汁膳」

熊本の郷土料理である「だご汁」。熊本では「だご」とは「だんご」のことを指します。耳たぶ程度の柔らかさに練り上げた小麦粉を、ごぼうや人参、里芋などたっぷりの野菜や豆腐と一緒に煮込んだ「だご汁」は、味噌味の優しい味つけとなっていて、お腹も満足させてくれます。

施設名 食事・喫茶 うふふ
住所 熊本県阿蘇郡 南小国町満願寺黒川6606
電話番号 0967-44-0651
URL http://www.oyadokurokawa.com

 

黒川温泉のグルメ情報

黒川温泉のお土産

黒川温泉で購入できる、黒川温泉・阿蘇ならではのお土産3つを紹介します。

パティスリー麓の「阿蘇ミルクのチーズプリン」と「地蔵プリン」

シュークリームが大人気の「パティスリー麓」ですが、お土産におすすめしたいのは「阿蘇ミルクのチーズプリン」と「地蔵プリン」。チーズプリンは、濃厚な味わいの新鮮な阿蘇の牛乳に、マイルドなチーズを使った、口当たりも滑らかなプリンで、地蔵プリンはほろ苦いカラメルが特徴の大人好みの甘さをおさえたプリンです。

後藤酒店の「地ビール」

創業90年を超える後藤酒店。こちらの一番人気は、黒川の湧き水で醸造した地ビールです。苦味をおさえたマイルドな味わいのペールエール・のど越しさっぱりのダークラガー・苦味がなく飲みやすいピルスナーと、3種類の味が楽しめます。
また、地サイダー(むかしサイダー)も、黒川の湧き水を使ったすっきりした味わい。お土産で買って帰って、自宅で湯上りに飲むのもいいですね。

施設名 後藤酒店
住所 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6991-1
電話番号 0967-44-0027
URL http://www.kurokawa-sake.com

 

「ASO・PIECE(アソ・ピエス)」(酒の宿)

「アソ・エピス」は、ミシュランの2つ星を獲得した牛乳に砂糖のみを加えてつくったヨーグルトを使った、ヨーグルトリキュールです。アルコール分も5%と高くなく、瓶のデザインは可愛いので、女性へのお土産におすすめです。

施設名 酒の宿
住所 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺6696−1
電話番号 0967-44-0488
URL

 

「ジャージー牛乳かりんとう」(お土産処 湯音)

ジャージー牛乳かりんとうは、地元小国で手づくりされたかりんとう。コクと風味のあるジャージー牛乳に蜂蜜を練り込んでおり、お茶と一緒に食べるとやめられない美味しさです。

施設名 湯音
住所 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺黒川6602
電話番号 0967-44-0777
URL http://yunon.jp

 

黒川温泉のおすすめお土産

黒川温泉で心に残るひとときを

どこを訪れようか決めかねるほど素晴らしい露天風呂をもつ旅館ばかりの黒川温泉は、温泉好きにとってはたまらない街。湯めぐりだけでなく、街歩き・グルメ・観光と、充実した時間を過ごすことができるでしょう。黒川温泉がなぜ人気なのか、その理由をぜひあなた自身でも確かめてくださいね。

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