「水風呂」の効果効能は?温度から時間まで正しい入り方を解説!

みなさんは温浴施設などに置かれている「水風呂」に入ったことはありますか?冷たすぎて苦手という人やからだに負担がかかって危険に感じる人もいると思います。しかし、水風呂を上手に利用することで、ダイエット効果やアンチエイジング効果など、女性にうれしいいくつかのメリットが得られるんです!ここでは、意外と知らない水風呂の効果効能から正しい活用法まで、簡潔にご紹介していきます!

そもそも「水風呂」とは?

17℃前後の冷たい水を入れたお風呂のこと

温泉やスーパー銭湯で水風呂を目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。その呼び名のとおり浴槽に水を入れたお風呂のことで、水温は店舗によってまちまちですが、17℃前後が一般的といわれています。

ちなみに、15℃だとかなり冷たく、逆に20℃になるとぬるいと感じる温度です。温泉の温度がおおよそ34~42℃なので、数値だけ見ても水風呂の冷たさが伝わるかと思います。水風呂は上手に入るとさまざまなメリットが得られます。次からは「水風呂の効果」についてご紹介します。

「水風呂」の効果効能

ダイエット効果


水風呂にはダイエット効果があるといわれています。仕組みとしては、まず水風呂で体温が下がるとからだが自然と体温を上昇させようとします。体温を上げる際にカロリーを消費する=脂肪が燃焼して痩せる、ということなんです。

なお、水風呂を使ったダイエットの最適温度は20℃、時間は5~10分。水が冷たすぎるとからだに悪い影響をあたえるので、温浴施設の温度計をきちんと確認するか、自宅のお風呂で行うようにしましょう。

アンチエイジング効果

冷水で肌を引き締めることによって、アンチエイジング効果も期待できます。肌のたるみを改善して若々しく保てるというわけです。
このほか、血流の良化による新陳代謝の促進により、きれいな肌へと導く(ターンオーバー)効果も得られるなど、水風呂は美肌にも良いんですよ。

免疫力の向上

水風呂に入ったことによる温度変化は、血管を収縮する効果をもたらし、血管を強化。内臓の働きも活発になって正常に働き、抵抗力が増進するとともに、体の免疫力がアップするのです。
そのため、水風呂に入ることで、風邪をひきにくくなるなど、病気やウイルスに強いからだづくりができるというわけなのです。さらに、アトピー性皮膚炎や花粉症などを改善する効果があることもわかってきています。

自律神経の調整

心臓を動かすなど、からだの機能を自動的にコントロールする「自律神経」を整えることも、水風呂を使って得られるメリットのひとつ。

不規則な生活やストレスなどによって自律神経が乱れると、心やからだの調子が不安定に。自律神経には交感神経(活動時に働く)と副交感神経(休息時に働く)という2つの神経で構成されていますが、水風呂には副交感神経を刺激する効果があります。

一方、交感神経は温泉やサウナといった温浴によって活性化されます。つまり、温浴と水風呂を交互に利用することで、自律神経を整えられるというわけです。

温浴と水風呂(冷浴)を交互に行う入浴法を「交代浴(温冷交代浴)」といいますが、それについては↓で詳しく解説したいと思います。

「水風呂」の入り方

交代浴で水風呂をフル活用


ここまでで水風呂によって得られる効果をいくつか紹介してきましたが、水風呂が最大限の効力を発揮するのは発汗後といわれています。そのため、水風呂を利用する際は、温浴と冷浴を繰り返す「交代浴」をおすすめします。

温浴と冷浴の温度差は、例えば温浴(お風呂)が38~42℃なら冷浴(水風呂)は18~20℃がよいとされており、温浴で広がった血管を冷浴で収縮させることによって体温の放出を防止。湯冷めしにくくなり冷え性の改善に効くだけでなく、肩こりがむくみを緩和する効果も期待できるんです。

【交代浴のやり方】
1.お風呂に1~2分程度つかる
2.水風呂に1~2分程度つかる
3.「1」と「2」を5回ほど繰り返す

お風呂につかる前に水分補給を忘れずに。

水風呂は心臓から離れた部分からゆっくりと

お風呂に入ってからだが温まったら、一気に水風呂に飛び込むのはNG。血管や心臓に負担がかかり、からだによくないからです。いきなり水につかって心臓麻痺を起こすこともあるので注意してください。

水風呂に入る際は、心臓から離れた箇所=足の先からゆっくりとつかり、徐々に水温に慣れていきましょう。先に手や腕に水をかけるとより安心です。

全身つかった状態で長時間水風呂に入っているとからだが冷えすぎてしまうので、先に述べた1~2分程度を意識するようにしましょう。

「水風呂」に入る際の注意点

無理せず「冷水シャワー」から始めるのも手


水風呂に慣れていない人は、冷たすぎて入るのをちゅうちょしてしまうこともあるでしょう。そんなときは水風呂の代わりにシャワーを利用しましょう。足の先からゆっくりと水をかけて冷たさに慣れていき、次第に水風呂へシフトしていくのがおすすめです。

かけ湯を忘れずに

特にサウナに入ったあとにいえることですが、汗びっしょりの状態で不特定多数の人が利用する水風呂に飛び込むのはマナー違反。ほとんどの温浴施設では、水風呂の近くに風呂桶が置かれているので、それを使って水やお風呂のお湯をからだにかけるようにしましょう。
事前に汗を落として、みんなで気持ちよく利用できるように心がけたいものです。

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