「重曹風呂」とは、お風呂のお湯に重曹を入れたもの。皮脂汚れをキレイに落としてくれる効果をもち、体臭やニキビを予防してくれます。今回は、そんな重曹風呂の作り方や効果、注意点などについてご紹介していきます。
目次
重曹風呂とは？
その名の通り“重曹”を入れたお風呂のこと。そもそも重曹は、ベーキングパウダーの主成分でお菓子やケーキをふくらませる際に使われる物質です。
酸性の液体と混ぜることで炭酸ガスや炭酸ソーダを発生させる炭酸飲料の元でもあり、また弱アルカリ性の性質によって皮脂汚れなどを落としてくれるため、お風呂の洗剤としても使われます。
そんな“重曹”をお風呂のお湯に溶かすことで、体臭がなくなったり、体の汚れがよく落ちるといった効果が期待できるのです。
重曹風呂の作り方は？ 量はどのくらい？
「重曹風呂」には厳密な作り方がありません。浴槽にお湯をはり、重曹をひとつかみ入れれば完成です。お好みでアロマオイルを数滴垂らす方も！ いろいろなアレンジで楽しんでみてください。
重曹は口に入れても安全ですし、浴槽や風呂釜を痛めることもありません。重曹風呂を満喫したあとは、そのまま排水口に流すこともできます。
重曹風呂の効果 3選
お風呂に“重曹”を入れることによってお湯が弱アルカリ性に変わり、この弱アルカリ性の性質が、酸性である皮脂汚れをきれいに洗い流してくれます。
肌の表面に付着した皮脂汚れはタオルでこすることでキレイに落とせますが、人の体からでる皮脂汚れは表面にだけ付着しているわけではありません。
「重曹風呂」は毛穴の奥にまで入り込み、タオルでこすっただけでは落としきれなかった皮脂汚れを溶かしてくれます。
その1：体臭に対する効果
重曹風呂に入ることで体臭の原因となる“皮脂汚れ”がキレイに落ちます。夏場や加齢によってきつくなってしまう“体臭”。気になる方は、ぜひ重曹風呂を試してみてください。
その2：体の垢に対する効果
弱アルカリ性の性質が、体に付着した“垢”をキレイにしてくれます。古い角質を落としやすい状態にする作用もあり、“ガサガサかかと”にも効果的です！
その3：ニキビに対する効果
毛穴の奥まで入り混んだ汚れを、キレイに落としてくれる重曹風呂。毛穴のつまりを取り除いてくれるため“ニキビ予防”にも効果的。ニキビに悩んでいる方は、ぜひお試しください。
重曹風呂に危険性はない？
重曹風呂が体臭やニキビに効果があるとしても、だれでも重曹風呂に入って大丈夫なのでしょうか？ 重曹風呂に入ってはいけない病気や体質があるのでしょうか？ ここではそのような問題にお答えします。
蕁麻疹（じんましん）でも入浴して大丈夫？
蕁麻疹に「重曹風呂」は効くの？ 入浴して大丈夫？ という疑問を持たれている方が多くいらっしゃるようです。結論からいうと、一部の蕁麻疹には高い効果を発揮します。
重曹風呂への入浴が症状改善の効果を発揮するのは、“コリン性蕁麻疹”という種類のもの。これは発汗に伴ってあらわれる蕁麻疹なんだとか。重曹風呂への入浴を、一週間程度継続することで症状を改善できるそうです！
アトピーでも入浴して大丈夫？
重曹風呂は、“アトピーの症状緩和”にも有効であるとされています。ですが、これには注意が必要！ 「化学物質過敏症」や「金属アレルギー」の方が重曹風呂に入浴すると、アトピーの症状が悪化してしまうとういうデメリットがあります！
上記にあててはまる方は、危険ですので重曹風呂への入浴を絶対に避けてください。
重曹とクエン酸で「炭酸風呂」も楽しめる
重曹を浴槽に大さじ2杯入れたあと、重曹と同じく薬局でよく売られている“クエン酸”を重曹の半量くらい入れることで、シュワシュワの「炭酸風呂」を楽しむことも可能！
クエン酸には“殺菌効果”があり、体臭を予防するとされています。シュワシュワの炭酸には“美肌効果”も期待できるので、ぜひ試してみてください。
注意点として、あまり炭酸の濃度を濃くしようとすると炭酸ガスが浴室に充満してしまい、「酸素欠乏」になる可能性があります。
炭酸風呂を楽しむときは炭酸の濃度を濃くしすぎないようにするのと同時に、“浴室の換気”をしっかりするようにしてください！
重曹風呂はお風呂にも優しい！ 掃除効果も
重曹風呂は、浴槽や風呂釜をいためません。追い炊き機能の付いたお風呂でも問題なく使用することができます！
むしろ重曹の“汚れを落とす効果”が、浴室の壁・床・浴槽などに付着した垢や汚れを落としてくれので、重曹風呂を楽しんだあとは“掃除用のお湯”として利用するのもいいでしょう。
重曹風呂の効果を実感してみて！
重曹は、昔からお菓子の材料やお掃除洗剤の代わりとして、人々の生活に役立ってきました。お風呂に入れれば「重曹風呂」として楽しむこともできます。皮脂汚れをキレイに落とし、体臭やニキビ予防に効果がある重曹風呂をぜひ実践してみてください。
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