温泉旅行に欠かせない「浴衣」。みなさん、浴衣の着方に自信はありますか?
温泉旅館の浴衣は、だれでも着やすいように作られています。しかし、普段はなかなか浴衣を着る機会がなく、ちょっと心配……と思う人も多いはず。
男性も女性も、ポイントをおさえて素敵に着こなしちゃいましょう!
目次
1.温泉旅館の浴衣とは
温泉旅館の浴衣を着こなす上で最も大事なポイントは3つ! 順にご説明します。
着るときは必ず「右前」=右を先に入れる
まず大事なのが、一般的な浴衣と同じ「右前」。これは、「右が先」という意味で、表に来るのは自分から見て左側になります。日本語って難しいですね。
筆者はいつも「右手が浴衣に入るように着る」という形で覚えています。間違って左前で着てしまうと死装束になってしまい、縁起が悪いなので気をつけましょう。
肌着は不要
浴衣は寝間着として用意されているので、基本的に肌着は不要。
部屋の外に出るときも丹前(たんぜん)を羽織れるため、肌着なしでも大丈夫です。
それでもやはり下着をつけてないのは不安という方もいるでしょう。女性の場合、パッド付きのキャミやスポーツブラのようなものを身につけるといいですね。寄せて上げるワイヤーブラだと、着崩れの原因になってしまうことも。男性の場合、汗をかきやすいのであれば汗を吸ってくれる肌着を着ることをオススメします。
「衣紋抜き」はしない
着物全般の着付けとして、衿と首筋に少し空間を開ける「衣紋抜き」。温泉旅館の浴衣では、「衣紋抜き」をしません。
着物や一般的な浴衣は生地がしっかりしていますが、温泉旅館の浴衣は生地が柔らかく作られています。そのため、衣紋抜きをするとだらしなく見えてしまい、着崩れの原因にもなります。
首元が窮屈に感じない程度にゆったりと着るだけでOKです。
2.温泉旅館の浴衣は一般的な浴衣と違う?
温泉旅館の浴衣は、一般的な浴衣と仕立てが異なります。温泉旅館の浴衣はいくつかのサイズが用意されていることが多いですが、実は身巾や袖丈などに違いはありません。
サイズによって異なるのは、身丈だけ。体格ではなく、身長に合わせて自分に合う大きさの浴衣を選びましょう。
3.温泉宿の浴衣の着方&帯の結び方
さて、ここからが本番ですね!ポイントに気をつけて浴衣を着付けていきましょう。
1.浴衣を羽織る
まずは袖を通して羽織ってください。そして一旦大きく広げて左右の長さを調整します。
2.右前で着る
シワにならないように気をつけながら、右側を先に身体にあてて、次に左側を被せます。ちゃんと右手が浴衣に入るようになってますか?
このとき、裾(すそ)が長すぎたら、腰部分でお端折りをして調整しましょう。「お端折り」とは、生地を畳み込んで丈を調整することです。ただし、男性はお端折りしないので、長さが気になるようであればサイズを変えてもらいましょう。
3.帯で固定
ここまできたら、あとは帯を巻いて固定するのみです。端折ったところを抑えるようにして帯の中心あたりを前からあててください。その後ぐるっと一周させて、あとは結んでいきます。もしうまくいかない場合は帯ではなく紐を使って一旦固定してもOKです。ストッキングなんかが実は使いやすかったりします。
男性の場合は腰骨あたりを目安にしてください。ズボンのベルトと違って、ウエストより少し低い腰骨の位置で帯を締めると、着崩れにくくなります。
4.帯の結び方
さて、一番ハードルが高いのがここですよね。でも実は結び方にルールはありません。蝶結びでもOK! 結び目は右腰前あたりに持ってきて、浴衣のシワを整えて完成です。
男性は、なんと結ぶ必要がありません! 帯をぐるっと一周させて結べるほど長さが残っていなければ、帯の端を一周させた中に入れてしまっても大丈夫です。
4.温泉宿の浴衣に似合う髪型は?
浴衣がうまく着れたところで、気になるのがヘアスタイル。
夏祭りや花火大会ではないので、しっかりとセットする必要はありません。髪の長い女性は軽く束ねてお団子に、ショートであれば耳にかけてみるなど、普段と違う雰囲気にしてみるのも◎。長髪の男性は、髪を束ねるのがいいかもしれません。
ポイントは2つです。
1.清潔感
温泉は公共の場でもあるので、清潔感は大切。お風呂に髪がつからないよう、長い髪はきちんと束ねましょう。
2.きっちりしすぎない
温泉旅館はくつろぐ空間でもあるので、きっちりとしすぎるのも考えもの。ヘアセットに時間をかけすぎると、相手を待たせてしまいます。ワックスのつけすぎも、入浴に向かないので避けたいですね。
5.温泉宿の浴衣着こなしマスター
温泉旅行に欠かせない「浴衣」。基本さえおさえていれば、あとは自由に着て大丈夫です。
いつもと違う格好で過ごせば、温泉旅行の楽しさも倍増します。温泉旅館に泊まるときは、素敵に浴衣を着こなしてみませんか。
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