「子供が生まれたばかりだから、しばらく温泉旅行には行けない」と思っている方もいることでしょう。では、赤ちゃんの“温泉デビュー”は、何才が適切なのでしょうか? 近い将来に子供が生まれるご家庭も気になる“赤ちゃんと温泉”について、注意点を含めて解説します。
目次
赤ちゃんの温泉はいつから可能?
赤ちゃんを温泉に入れていいタイミングは、へその緒が乾く生後1か月程度が目安。その際、医師から健康状態に問題がないと診断されていることが条件です。
ただ、赤ちゃんが生まれて1か月ほどの時期は、ママの体調が安定していないタイミングでもあります。ママの体調が回復し、赤ちゃんの首がすわり始める生後2~3か月のほうが、赤ちゃんとママの両方の面で心配が少ないでしょう。
さらにいうと、生後6~7か月の時期だと赤ちゃんの腰がすわり始めるので、少し支えてあげれば安定して座ることが可能。よりラクに赤ちゃんとの温泉を楽しめます。
赤ちゃんの温泉での沐浴の入れ方

沐浴(もくよく)とは、抵抗力の低い生後間もない赤ちゃんをベビーバスなどに入れ、体をキレイにすることを指します。大人用の浴槽では細菌による感染症を引き起こす可能性があり、それを防ぐのが目的です。
不特定多数が利用する温泉のお湯で沐浴をするのは基本的にNG。沐浴は生後約1か月までが目安なので、赤ちゃんを温泉に入れるのも沐浴をしなくなってから(生後1か月以降)にしましょう。
赤ちゃんを温泉に入れる際の注意点は
ここまでで、赤ちゃんの温泉解禁時期の目安は「生後1か月」と解説しました。しかし、オムツが取れていない乳幼児の入浴を禁止したり、年齢制限の最低ラインを設けたりする温泉施設は決して少なくありません。
旅館やホテルなどに事前に問い合わせ、自分の子供が利用できるか否かをしっかり確認しましょう。
ここでは、温泉に入れるという前提で“注意点”をご紹介します。
その1:泉質は「単純温泉」がベター
肌への刺激が強い「酸性泉」や、皮脂を溶かすアルカリ性の成分が強い「炭酸水素塩泉」、においが独特な「硫黄泉」は、避けたほうが無難でしょう。
赤ちゃんが入浴する際におすすめなのが「単純温泉(単純泉)」。温泉としての効能成分は薄めですが、そのぶん体への刺激が少ないのが理由です。
また超音波や電気風呂も避け、赤ちゃんの肌のことを考え、どの泉質であっても入浴後にシャワーで温泉の成分を流してあげましょう。
単純温泉とは?入浴での効能や美肌効果があるアルカリ性単純温泉について解説

その2:温度は「38℃」が目安
温泉のお湯の温度は、家庭での赤ちゃんの入浴時と同じく、ぬるめの「38℃前後」が理想。42℃以上の熱い温泉には入れないようにしましょう。施設によっては、ベビーバスを用意しているところがあり、そういった場所であれば水で温度を調節して入浴できるので安心です。
その3:その他の基本的な注意点
・赤ちゃんがおしっこ/うんちを済ませているかを入浴前に確認。
・事前に水分補給をして脱水症状対策を。
・思わぬ浴槽内の段差に気をつける。
・床がヌルヌルしていて滑りやすいので、ゆっくり慎重に歩く。
・お湯に入るときはゆっくりと。
・すでに歩けるようになっている場合、乳児期から幼児期にかけて頭が重く自分でバランスがとりづらいため、湯舟への転落等にも十分ご注意ください。
赤ちゃんとの温泉旅行におすすめな設備
赤ちゃんと一緒に温泉に行く場合、設備が充実していると安心です。どんなものがあると便利なのか見ていきましょう♪
その1:更衣室に「ベビーベッド」がある

歩けない赤ちゃんが一緒だと、パパやママが着替えるのも一苦労。その点、更衣室にベビーベッドがあれば寝かせておけるので手がかかりません。
“注意点”の項目で述べたベビーバスもそうですが、多くの人と共用するものなので、独占しないようにするなどマナーは守りましょう。
その2:「個室の休憩室」を完備している

宿泊する場合は客室が使えますが、日帰り利用の場合は小さいお子様が一緒だとなかなか休憩しづらいもの。個室の休憩室を用意している施設なら比較的自由にくつろげますし、授乳などもしやすいでしょう。座敷タイプの休憩室であれば、赤ちゃんがハイハイをしても安心ですよ。
その3:「家族風呂(貸切風呂)」が利用できる

家族風呂(貸切風呂)は、ほかの利用客に気を使うことなく利用できるのが魅力。赤ちゃんに意識を集中させて入浴することが可能です。家族の時間を大切にしたい方にもおすすめです。
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赤ちゃんのころから温泉との触れ合いを!

子供が生まれたら、小さいうちからいろいろなところに連れて行き、のびのびと育ててあげたいですよね。温泉旅行の際には今回解説した“注意点”などをご参考のうえ、安心・安全な赤ちゃんとの温泉をお楽しみください♪
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