硫黄泉(硫黄温泉)とは?効能や人気おすすめ温泉宿4選

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「硫黄泉」は、温泉特有のにおいが特徴の泉質。群馬県の「万座温泉」などで楽しむことができ、利用したことあるという人も多いはず。本記事では、そんな「硫黄泉」の効果効能(適応症)から、おすすめ旅館までをご紹介します!

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硫黄泉(硫黄温泉)とは?

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それでは「硫黄泉」とはどのようなものかについて説明していきます。

硫黄泉の定義

「硫黄泉」とは、1kgの温泉に2mg以上の総硫黄(硫化水素イオン・チオ硫酸イオン・遊離硫化水素)を含んだものです。そのなかで、遊離硫化水素の含有量が少ないものは「硫黄型(硫黄泉)」、遊離硫化水素が主体のものは「硫化水素型(硫化水素泉)」として大別されます。

硫黄型と硫化水素型の違い

硫黄型と硫化水素型では、硫化水素型のほうがにおいが強く、毛細血管の拡張作用も大きいといわれています。

硫黄泉のにおい

においは硫黄泉の特徴のひとつ。温泉の代名詞ともいえる卵が腐ったような独特なにおい(孵卵臭)は硫黄泉特有のもので、硫黄に含まれる硫化水素がこの要因です。

硫化水素は無色のガスで、湧出した直後に空気中へ逃げ出す性質を持ち、温泉になかにまったく存在しなくなることもしばしば。そのため、泉質が「硫黄泉」でもにおいがしない温泉もあります。

硫黄泉のお湯の色

硫黄泉の色は温泉地によってさまざまですが、乳白色やエメラルドグリーンなどが多く見られます。

ガス性の硫黄が主成分である「硫化水素型」は乳白色、硫化水素イオンが多く含まれる「硫黄型」はエメラルドグリーンである場合が多いようです。

このほか、一般には立ち入りが禁止されている大涌谷の温泉(神奈川県・箱根)の黒色のお湯も。黒く見えるのは、硫化鉄という化合物が多く含まれているからです。

硫黄泉の代表的な温泉

日本の代表的な「硫黄泉」の温泉地は次のとおりです。

万座温泉(群馬県)
硫黄泉が1日540万リットルと豊富に湧出。日本でも有数の濃厚硫黄を含有する温泉です。

月岡温泉(新潟県)
全国でも屈指の硫黄成分含有量を誇る温泉。“不老長寿の湯”として多くの人が訪れます。

高湯温泉(福島県)
福島県にある「高湯温泉」も高濃度硫黄泉で有名。全国の硫黄泉を調査した海軍病院の神林博士に「全国一の有効温泉」と評されたことがあります。

後生掛温泉(秋田県)
約85℃と高温の源泉を利用して作られる温泉卵が名物。硫黄分が強いために、殻が黒く変色するのが特徴的です。

硫黄泉の効果効能(適応症)は?

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硫黄泉の効果効能が期待できる症状(適応症)と、硫黄泉に入ってはいけない症状(禁忌症)について見ていきましょう。

適応症

浴用の適応症
入浴することで、筋肉疲労や冷え性をはじめとする一般適応症のほか、性慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病などの改善が期待できます。

飲用の適応症
飲泉所などで温泉を飲むと、糖尿病や痛風、便秘に効果があるといわれています。

禁忌症

浴用の禁忌症
急性疾患(特に熱がある場合)や活動性の結核といった一般的な禁忌症。このほか、硫化水素型において、皮膚や粘膜が過敏な人(特に光線過敏症、皮膚乾燥症をもつ高齢者)には向きません。

飲用の禁忌症
下痢の人が硫黄泉のお湯を飲むと悪化する可能性があります。

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硫黄泉の危険性・注意点

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主に硫化水素型の場合、高濃度の硫化水素ガスを長時間吸い続けることで中毒症状を引き起こすことがあります。中毒になると呼吸困難に陥り、そして頭痛やめまいが生じます。最悪、意識を失っているうちに死亡するケースも。

入浴施設が濃度を管理して安全対策をしっかり行っているので、現在はそこまで心配する必要はないですが、体調などによっては気分が悪くなる場合もあるので覚えておきましょう。

硫黄泉に入るときはアクセサリーを外す

硫化水素ガスに触れると、金属が酸化して黒く変色します。硫黄泉の温泉に入る際は、ネックレスや時計、メガネのフレームなどの金属品は外すようにしましょう。

硫黄泉から上がる際はシャワーで洗い流す

硫黄泉は刺激が強い泉質。肌が弱い人などは、お風呂から上がる前にシャワーをして、体に付着した温泉の成分を流すのがおすすめです。

硫黄泉に妊婦は入浴して大丈夫?

2014年の「温泉法」の見直しによ「妊娠中に温泉に入ってはいけない」という概念がなくなりました。しかし、妊娠中は肌が敏感になっているため、刺激の強い硫黄泉は避けるのが無難。刺激の少ない「単純温泉」などを利用することをおすすめします。

硫黄泉は生理中に入浴して大丈夫?

硫黄泉であるかどうかに関わらず、生理中に温泉を利用する際は、生理用品を利用するなどマナーを守ることが大切です。生理中の温泉については以下の記事をご覧ください。

硫黄泉に赤ちゃんは入浴して大丈夫?

赤ちゃんの温泉デビューの目安は早くて「生後1か月」。その際、独特な臭いがあって刺激の強い硫黄泉は避けたほうが無難です。小さなお子さんのお肌のためにも低刺激の「単純温泉」に入れてあげましょう。

赤ちゃんと温泉についてより詳しく知りたい方はこちらをチェック!

硫黄泉が楽しめるおすすめ温泉宿BEST4

硫黄泉で有名な4つの温泉地から、おすすめの宿を1つずつピックアップ!

その1:9つの天然温泉を楽しめる!  「万座温泉日進舘」

https://www.flickr.com/photos/tanaka_juuyoh/4080062002/

群馬県吾妻郡嬬恋村にある「万座温泉」の象徴である硫黄濃度日本一を誇る乳白濁色の温泉を、露天をはじめとする9つのお風呂で用意。露天風呂は標高1800メートルの位置にあり、夜になるとキレイな星空を間近に見られるでしょう。

「万座温泉日進舘」の詳細情報

施設名万座温泉日進舘
住所群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉 2401
電話番号0279-97-3131
営業時間チェックイン:14時00分〜、チェックアウト:〜10時00分
定休日不定休
利用料金3,800円(3名利用・湯治客向け)~30,930円(1名利用)
駐車場無料(100台)
URLhttps://www.manza.co.jp/

その2:岩の大露天風呂と越後の旬を堪能「月岡温泉 泉慶」

新潟県新発田市「月岡温泉」にある「白玉の湯 泉慶」は、硫黄成分を豊富に含んだお湯が白玉のような美しい肌へと導いてくれます。入浴後はしっとりなめらかな肌になることから“白玉の湯”として親しまれ、お子様向けのお風呂で使えるおもちゃの貸し出しもあり、丁寧なおもてなしはご家族で充実した時間を味わえます。日帰りプランもあるので、近隣に住む方は気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

「白玉の湯 泉慶」の詳細情報

施設名白玉の湯 泉慶
住所新潟県新発田市月岡温泉453
電話番号0254-32-1111
営業時間チェックイン:15時00分〜、チェックアウト:〜10時00分
定休日
利用料金10,260円~42,660円(税込)
駐車場無料(150台)
URLhttps://www.senkei.com/

その3:奥州三高湯のひとつ「旅館玉子湯」

福島県福島市の「高湯温泉」にある「旅館玉子湯」は1868年(明治元年)に開業してからおよそ150年が経過した老舗旅館です。青みを帯びた白濁色の源泉「玉子湯」は、その名の通り肌が卵のようになめらかになると評判です。

萱ぶきの湯小屋で雰囲気も楽しめる「玉子湯」のほか7種類のお風呂があり、自然湧出の天然温泉を思う存分満喫することができます。

「旅館玉子湯」の詳細情報

施設名旅館玉子湯
住所福島県福島市町庭坂字高湯7
電話番号024-591-1171
営業時間チェックイン:15時00分〜、チェックアウト:〜10時00分
定休日
利用料金11,232円~22,680円(税込)
駐車場無料(20台)
URLhttps://www.tamagoyu.net/

その4:古くからの湯治場で箱蒸しも体験できる「後生掛温泉」

秋田県鹿角市の「十和田八幡平国立公園」内にある「後生掛温泉」は古くから湯治場として知られ、湯けむりの上がる大自然の中にある一軒宿です。木箱から首だけ出して楽しむ「箱蒸し風呂」、気泡による美肌効果が期待できる「火山風呂」、泥風呂などバラエティに富んだ7つのお風呂で硫黄泉を満喫できます。

日帰り入浴も可能で後生掛温泉の背後には自然観察路も設置されており、温泉の噴出口などを観察することが可能です。

「後生掛温泉」の詳細情報

施設名後生掛温泉
住所秋田県鹿角市八幡平熊沢国有林内
電話番号0186-31-2221
営業時間チェックイン:15時00分〜、チェックアウト:〜10時00分
定休日
利用料金(1泊)10,580円~22,740円(税込)、(日帰り入浴)大人600円、 小学生まで300円(税込)
駐車場無料(30台)
URLhttp://www.goshougake.com/

本格的な湯治から短期間の休息まで効果的な硫黄泉

硫黄 川湯温泉

硫黄泉は群馬県の草津温泉を代表として日本全体で約500箇所あり、本格的な湯治場から日帰りや1泊でも楽しめる宿泊施設まで各地に見られます。硫黄泉の効能と独特の香りには温泉気分も満たされ、心身ともに癒される休息時間を満喫できるのではないでしょうか。

火山の近くや大自然の中にあることが多く硫黄泉の温泉とともに季節の景色や旬の味覚をぜひご堪能ください。

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