渋温泉の外湯めぐりを楽しもう!共同浴場 全9湯徹底解説|営業時間・泉質・入り方など2022年最新版

長野県の渋温泉は、木造3階建ての建物が立ち並ぶ、なつかしい雰囲気の温泉街が魅力。

細い路地に9つの共同浴場が集まり、「外湯めぐり」がおすすめです。お湯はどれも個性的で、徒歩圏内でめぐれてしまうので、温泉好きでなくても全制覇したくなるはず。

今回は、渋温泉の共同浴場全9ヵ所の泉質や営業時間をご紹介します。

一番湯「初湯」

渋温泉の「一番湯」は、温泉街の真ん中にたつ「初湯」。漆喰を模したモルタルづくりのシンプルな湯小屋は、旅情を感じさせます。

外湯の写真はすべて、他のお客様がいないタイミングで、許可をとって撮影しました。

お湯は、ほんのり金気臭のするあっさり系。やや熱めですが、慣れると心地よく、数分でじんわりと汗ばんできます。

泉質は「ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉」。pH4.3と、塩分を含むお湯では珍しい弱酸性のお湯です。

笹濁りのお湯はミネラルを多く含んでおり、床に色がついているのも成分の濃さを物語っています。

渋温泉共同浴場「初湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「初湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2195
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉 荒井河原比良の湯

二番湯「笹の湯」

二番湯「笹の湯」は、一番湯「初湯」から数十メートルほどしか離れていません。

こちらはやや新しめの外観ですが、温泉街の雰囲気にしっかりマッチしています。

70℃ほどの熱めの源泉を注ぎながら、水で調節するスタイル。几帳面な字で書かれた手書きの案内が、地元の方に大切にされていることを感じさせます。

 

渋温泉共同浴場「笹の湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「笹の湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2175
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉 荒井河原比良の湯

三番湯「綿の湯」

三番湯「綿の湯」は、立派な板壁や、湯気を出すための大きな天窓が特徴的な、伝統的な造りの共同浴場です。

1→2→3と西に向かって進み、三番湯がもっとも西側(湯田中駅側)の外湯になります。

湯舟は特にシンプルな造りで、高い天井をぼんやりと眺めながら過ごす時間は至福のひとときです。

一番湯・二番湯・三番湯は、同じ源泉を使っています。こちらも、よくあたたまるお湯を楽しめました。

渋温泉共同浴場「綿の湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「綿の湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2927
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉 荒井河原比良の湯

四番湯「竹の湯」

四番湯と五番湯は、他の共同浴場が並ぶ通りと一本隔てて、横湯川の近くに並んでいます。

四番湯「竹の湯」は、格子模様の壁と白いモルタルがおしゃれな雰囲気の共同浴場です。

湯舟は比較的大きめで、湯口の前で源泉をためておくため、お湯が熱くなりにくくなっています。

泉質としては他の共同浴場と同じですが、こちらは中性。金属系のにおいが少なく、よりさっぱりした感じがします。

渋温泉共同浴場「竹の湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「竹の湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2069-2
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉 横湯第一ボーリング・横湯第二ボーリング・熱の湯の混合泉

五番湯「松の湯」

五番湯「松の湯」は、竹の湯から十歩くらいしか離れていません。こちらはさらに新しい建物で、地元の方にもよく利用されています。

湯舟の三方がタイル張りになっており、身体を洗うスペースも広々としています。シャンプーやせっけんの備え付けはありませんが、地元の方はマイ桶にシャンプーとボディソープを入れた「お風呂セット」をもって毎日通います。

四番湯と五番湯は、同じ源泉を使っています。横湯源泉といい、温泉街のこのあたりを指す地区の名前にちなんでいるようです。

渋温泉共同浴場「松の湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「松の湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2103
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉 横湯第一ボーリング・横湯第二ボーリング・熱の湯の混合泉

六番湯「目洗いの湯」

松の湯から一本内側の通りに入るとすぐの、六番湯「目洗いの湯」は、特にこぢんまりとした造りです。湯気を抜く天窓がなければ、民家にも見えるほど。

湯舟は細長く、手前側は湯口から離れているのでぬるめになっています。熱いといわれる渋温泉ですが、こちらは40℃くらいでした(季節や時間帯によって異なる場合があります)。

ここの特徴は、大量の湯の華。湯舟の底をかき混ぜてみると、黒っぽい大粒の湯の華がふわりふわりと漂います。

泉質としては他の温泉と変わりませんが、目洗いの湯はpH8.0と弱アルカリ性。同じ泉質でもpH4から8までバリエーションがあるのは、全国的にも非常に珍しいです。

目を洗いはしませんでしたが、とろりとした手ざわりのお湯は、じんわりぽかぽかと身体をあたためてくれて、9湯一気に入ろうという無謀な試みに疲れ気味だったところで丁度良い湯加減でした。

個人的には目洗いの湯の泉質が、一番好みかもしれません。

渋温泉共同浴場「目洗いの湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「目洗いの湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2038
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉 目洗の湯とガニ沢の湯の混合泉

七番湯「七繰の湯」

七番湯「七繰の湯」は、目洗いの湯の2軒となりに立っています。六番湯から八番湯までは、通りに沿ってすぐ近くに並んでおり、混んでいたらすぐ他に行けます。

白壁と格子壁のコントラストがおしゃれで、天窓がしっかりと存在感を出しているところも共同浴場らしいです。

湯舟は特に小さめで、3人入ったらいっぱい。

源泉は異なりますが、泉質は目洗いの湯とよく似ていて、湯舟の底にはしっかりと湯の華が沈んでいました。

渋温泉共同浴場「七繰の湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「七繰の湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2045
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
源泉

八番湯「神明滝の湯」

八番湯「神明滝の湯」は、一方が駐車場に面しており、間口が狭く、うっかりすると見逃してしまうかもしれません。

しかし、板張りの浴場は温泉成分の色がついて風情があり、ひなびた雰囲気をよく感じられる素敵な外湯です。

熱い源泉を、板で調節しながら少しずつ注いでおり、小さな湯舟だからこそ鮮度を保てます。

名前の通り、外湯の裏手にそびえる「神明山」から湧き出す源泉は、渋温泉の中でも特に金気臭が強く、pHも6.12とやや酸性寄りの個性ある源泉です。

貝汁色に淡く濁ったお湯はとても気持ちがよく、渋温泉らしいお湯といえます。

渋温泉共同浴場「神明滝の湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「神明滝の湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2230
営業時間 6時から22時
料金 無料 ※利用は地元住民と宿泊客のみ
泉質 神明滝の湯(渋温泉総合源泉と寺の湯の混合泉)

九番湯「大湯」

さて、最後にご紹介するのが、九番湯「大湯」です。温泉街の中心部に位置し、渋温泉のシンボル的な存在ですが、半地下のため、気づかず通り過ぎてしまう観光客も。

渋大湯は宿泊せずに利用できるので、渋温泉を日帰りで訪れた方にもおすすめです。

男女で入る方向が異なるのが特徴で、男性は東側・女性は西側から入ります。

扉を開けると早速硫黄の香りがふわりと漂い、浴場はさらに金気臭にも満たされています。入る前からワクワクしてきます。

これぞ渋温泉らしい! と感じる、強すぎない中に様々な成分を含んだお湯です。あまり熱くなかったので、湯口近くの最高の鮮度のところでゆったりと楽しみました。

脱衣所を隔てて反対側に、蒸し風呂がある

渋大湯の特徴は、「蒸し風呂」があること。源泉の湯気を使っており、一般的なサウナと違って40℃ちょっとで、サウナがニガテな方も楽しめます。蒸気で発汗がうながされ、あまり暑くないのにいつの間にか汗ばんでいました。

蒸し風呂は木をふんだんに使っており、木の香りも感じられて、素敵な空間でした。

渋温泉共同浴場「大湯」の詳細情報

施設名 渋温泉共同浴場「大湯」
住所 長野県下水内郡山ノ内町大字平穏2115
営業時間 6時から22時(10時~16時は日帰り入浴可能)
料金 500円(住民・宿泊客は無料)
源泉 渋大湯(大湯と渋温泉総合源泉の混合泉)

渋温泉で外湯巡りを楽しむには 宿泊すると鍵をもらえる

渋温泉に宿泊すると、共同浴場(外湯)の鍵を借りられます。共同浴場の入り口には鍵がかかっているので、鍵を開けて入ります。
※ゲストハウスなど、一部の施設では共同浴場の鍵を借りられない場合もあるので、ご注意ください。

鍵をまわして開錠できたら、鍵を抜かずに差したままで扉を開けるのがポイントです。

お湯は熱めと言われていますが、どうしても入れずに水で薄めるときは、水を止めて出るのがマナー。お湯の好みは人それぞれなので、他の方がいたら一声かけましょう。

共同浴場はシャワーなどがなく、お湯につかるだけの場所。あまり大きくはないので、混んできたら早めに出るなど、譲り合いの気持ちがあると楽しめるでしょう。

渋温泉 外湯めぐりの泉質と効能

渋温泉の共同浴場は、5種類の源泉が引かれています。温泉分析表をみると、泉質はどれも「ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉」となっていますが、実際に入ってみるとお湯ごとの個性をしっかりと感じられます。むしろ、同じ泉質に分類されるのが不思議なくらいです。

液性をみても、pH4.3の弱酸性から、pH8.0の弱アルカリ性まで様々。同じ成分の分類でも、ここまで多様なのかと驚かされます。

肌や消化器によい効能が期待できる泉質ですが、渋温泉では伝統的に、それぞれの外湯に効能があると考えられてきました。

温泉の適応症(いわゆる効能)は、泉質分類によって下記のとおり定められていますが、お湯の個性を反映した外湯ごとのご利益も、興味深いものがあります。

「硫酸塩・塩化物泉」の効果効能

泉質名 塩化物泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性胃炎、便秘、胆道系機能障害、高コレステロール血症

※渋温泉の外湯では、飲用許可がないので飲用できません。

渋温泉の外湯(共同浴場)のご利益

一番湯(初湯) 胃腸
二番湯(笹の湯) 湿疹
三番湯(綿の湯) 切り傷、おでき、子宝
四番湯(竹の湯) 痛風
五番湯(松の湯) 脊椎病
六番湯(目洗いの湯) 眼病
七番湯(七繰の湯) 外傷性情緒障害
八番湯(神明滝の湯) 婦人病
九番湯(渋大湯) 子宝、リウマチ、神経痛

※渋温泉旅館組合HP(https://www.shibuonsen.net/onsen/)より。実際の適応症(いわゆる効能)は、泉質の分類にもとづいて決められています。

安全で楽しい温泉旅行を! 渋温泉 共同浴場の新型コロナウイルス対策

渋温泉の共同浴場では、入り口の消毒液設置や、長時間の利用を控えることなどによる新型コロナウイルスを行っています。

入浴中の会話は控える「黙浴(もくよく)」で、温泉の雰囲気をじっくりと楽しんでみてください。

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