筋湯温泉「旅館かくおや」貸切風呂入り放題&個室料理で1万円以下!1人泊も同料金

大分県・筋湯温泉の「旅館かくおや」は、温泉街の中心にたつ純和風の旅館です。

貸切風呂は24時間入り放題で、お料理は個室でいただけます。プライベート空間で癒やしの時間を過ごせて、なんと1泊8,950円。

1人でも同料金で、ひとり旅にもおすすめです。

民芸調のしつらえにワクワク

「旅館かくおや」は、温泉街の中心にたつ共同浴場「うたせ湯」の目の前にあります。

黒光りする板が漆喰の白壁に映えて、あぁ旅行に来たんだなぁ、としみじみ旅情がこみ上げます。

純和風のお部屋は土壁の落ち着いた雰囲気。思わず畳にゴロンと寝転びたくなります。

庭園露天風呂も貸し切りで!「わいたの湯」でのんびり

帳場で「露天風呂に行きませんか?」と声をかけてもらい、早速車で送ってもらいました。

坂を上がって着いたのは、広い敷地に並んだ木造りの湯小屋。3つの貸切露天風呂があり、空いているところを利用できます。

50分後に迎えに来ますと言われ、こんなに素敵な空間をひとり占めできるのか! と心の中でガッツポーズ。

早速着替えて、いざ入浴。

僕が入ったのは「風色ん湯」。立派な岩が四方に組まれ、澄んだお湯が竹筒から注がれています。

いざ入ってみると、さらりとしたお湯がやさしく身体を包み込み、じんわりとあたたまってきます。冷えた足先にははじめは熱すぎるように感じられましたが、慣れてくるとこれくらいの温度が心地よいもの。

帰りは上着いらずで、ホカホカのまま宿に戻りました。

豊後牛&馬刺しの夕食を、個室でのんびりと

露天風呂から戻ってのんびりしていると、食事の準備ができました、と電話をもらいました。

早速食事処に向かうと、民芸品がしつらえられた広いお部屋で雰囲気バツグン。部屋はあたためられていて、食事に集中できます。

女将さんから料理の説明をしてもらい、いざいただきます。

山里料理をコンセプトにしており、山菜の和え物や刺身こんにゃくなど、山の幸が並びます。

せっかくなので、冷酒をつけてもらいました。氷水の張られたお椀に入って出てきたのは、地元・九重の日本酒「八鹿」。スッキリ辛口でお料理とよく合います。

馬刺しはあっさりして薬味との相性もぴったり。鮮やかな色が食欲をそそります。

ヤマメの塩焼きはふんわりと身離れがよく、頭からかぶりついてしっぽまでいただきました。

日本酒があっという間に空になり、木のおひつに入ったご飯を茶碗に盛りました。

豊後牛は自分で焼くので、好みの焼き加減で味わえます。焼きすぎないよう色が変わったところで引き上げ、タレをつけてオンザライス。

広いお部屋であっという間に換気され、煙は気になりませんでした。また、食事専用のお部屋なので寝るときににおいが気にならないのもうれしいポイントです。

残ったご飯は高菜漬けとともにいただき、ついついおひつを空にしてしました。最後は冷やしぜんざいでスッキリ〆めました。

大満足で部屋に戻るとお布団が敷いてあって、食休みのつもりが気づけば眠っていました。

広い貸切風呂で源泉かけ流しの温泉を満喫!24時間入れる

翌朝は館内の貸切風呂に入りました。左側のお風呂には暖房がついており、冬でも快適です。

すっきりした泉質のお湯で、寝起きの身体がじんわりあたたまります。

右側のお風呂にも入ってみました。

石造りの落ち着いた雰囲気で、広い湯舟に源泉がかけ流されています。

館内では2つのお風呂が隣り合っており、空いているほうに入ります。鍵がかかるのも安心です。

朝ごはんも個室でゆっくりと

朝ごはんは切り干し大根や明太子、焼き鯖などを少しずついただきます。

卵は生のままでも、鍋で焼いても良いとのことで、卵かけご飯でいただきました。

家庭的な雰囲気で、九州らしい甘めのお味噌汁にほっとしました。

旅館かくおやは公式HPからの予約で8,100円~!一人でも同料金

旅館かくおやは、貸切風呂や個室での食事など、高級旅館と変わらないサービスで、なんと1泊8,950円(平日は8,100円)。1万円以下でこれだけ充実したお宿はなかなかありません。

オンライン予約サイトにも対応していますが、公式ホームページから予約すると上記のお値段で泊まれます。

「旅館かくおや」の詳細情報

施設名 「旅館かくおや」
住所 大分県玖珠郡九重町湯坪659番
電話番号 0973-79-2014
料金 1泊2食つき8,100円~(平日)
土日祝日は8,950円~
アクセス 久大本線「豊後中村駅」から九重町コミュニティバス
九州横断バス「あそ号」筋湯温泉入口下車
大分自動車道「九重IC」から車で約20分
URL https://www.kakuoya.com/index.html

旅館かくおやの新型コロナウイルス感染症対策

旅館かくおやでは、入館時の検温・消毒や、接触を減らす工夫(個室での食事提供・貸切風呂など)といった新型コロナウイルス感染症対策を行っています。

無料で3か所入れる!共同浴場めぐりも楽しい

筋湯温泉には共同浴場が3つあり、宿泊客は無料で入れます。どこも源泉かけ流しで、湯量の豊富さを実感します。

筋湯温泉のシンボル「うたせ湯」

温泉街のシンボル「うたせ湯」は、その名の通り、天井近くに並んだ十数本もの筒からお湯が注がれ、音と湯気に圧倒されます。やや熱いですが肩や背中にお湯を当てることもできます。

「うたせ湯」の入浴料金は大人300円ですが、宿で入館用のメダルをもらって無料で入れました。

うたせ湯の脇には湧き水を汲めるスポットがあり、入浴前後の水分補給を美味しい水でできます。

うたせ湯の裏は庭園風の「いこいの広場」になっており、足湯もあります。

「うたせ湯」の詳細情報

施設名 筋湯温泉共同浴場「うたせ湯」
営業時間 6時00分~21時30分
定休日 無休
料金 大人300円・小人150円
※宿泊すると専用メダルをもらえます

路地にたたずむ「薬師湯」

うたせ湯の目の前の丘の上に、薬師様がたっています。お供え物がたくさんあり、地元の方に大切にされていることを感じます。

その横の路地に入ると、「薬師湯」がたたずんでいます。

杉板張りの浴場は落ち着いた雰囲気で、のんびり長湯したくなります。

「薬師湯」の詳細情報

施設名 筋湯温泉共同浴場「薬師湯」
営業時間 7時00分~22時00分
定休日 偶数日は男性、奇数日は女性
料金 大人300円・小人150円
※宿泊者は無料

秘湯情緒がたまらない「露天岩ん湯」

露天岩ん湯は、旅館かくおやの横にたたずんでいます。

山肌を活かしたつくりで、自然に溶け込むような屋根に風情を感じます。

こちらの湯口からは源泉が出ているのでうたせ湯はできませんが、岩風呂の雰囲気が素敵です。

薬師湯と露天岩ん湯は日替わりで男女別になっており、宿泊すると両方に入れます。

詳しくは筋湯温泉の公式ホームページをご覧ください。

「露天岩ん湯」の詳細情報

施設名 筋湯温泉共同浴場「露天岩ん湯」
営業時間 7時00分~22時00分
定休日 偶数日は女性、奇数日は男性
料金 大人300円・小人150円
※宿泊者は無料

3つの共同浴場は歩いて1分くらいでめぐれてしまいます。3つの共同浴場の間に旅館かくおやが建っており、湯巡りに抜群の立地です。

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