文化財に泊まれる!田沢温泉ますや旅館は絶品懐石料理&源泉かけ流し露天風呂で12,100円~【長野県】

長野県の田沢温泉「ますや旅館」は、150年以上の歴史がある文化財のお宿です。

木造3階建てのレトロでロマンチックな建物は、きれいに保たれて快適に過ごせます。

山菜や鯉など、旬の山の幸を活かしたお料理は絶品。源泉かけ流しの露天風呂も楽しめます。

島崎藤村が泊まった特別室にアップグレード

「ますや旅館」は木造3階建ての風格ある建物で、入口にアーチのように枝を広げた松も立派です。

明治元年(1867年)に創業したお宿で、当時の面影もしっかり感じられます。

受付ではお香が焚かれ、華やかでリラックスした気持ちになりました。

革張りのソファーや工芸品などは昭和レトロを感じさせます。

たまたまお部屋が空いていたとのことで、特別室に案内していただきました。

島崎藤村が泊まった部屋で、12畳のお部屋が二間続きになっている立派なお部屋です。

風格のあるお部屋でありながら、リラックスして過ごせる雰囲気の良さに、長旅の疲れが癒やされました。

源泉かけ流しの大浴場へ!庭園風の露天風呂も素敵

長い廊下を歩いて温泉へ。田沢温泉は39℃のぬる湯が特徴で、長風呂できるまろやかな泉質です。

お風呂は新しくされていて、きれいに掃除もされています。

かけ湯してザブンとつかってみると、なめらかで肌をするりと包み込んでくれました。

キュッキュッとさっぱりした手ざわりで、もったりせず軽やかなお湯です。温度だけでなく、泉質も長風呂にぴったりです。

硫黄の香りがほんのりとして泡つきも感じられます。冬場は加温してくれるので、肌寒い春の日でも気持ちよく温泉を楽しめました。

露天風呂は石造りの庭園風で、春には桜も眺められます。

夕食は山菜や鯉など海の幸づくしの懐石料理で大満足

お待ちかねの夕食は、受付の隣の食堂でいただきます。

どじょうの唐揚げや山菜の和え物、信州サーモンの氷頭(軟骨)など、旬の山の幸づくしではじまりました。

丁度よい味付けで素材の味が引き立てられたお料理の数々に、箸が止まらずお酒も進みます。

お造りは信州サーモン・鯉の昆布〆め・馬肉の3種盛り。ふだんはなかなか味わえない組み合わせです。

どれも厚切りで食べごたえもあり、くさみがまったくなく旨味を満喫できました。

鯉は臭みや骨に注意して下ごしらえしているとのこと。言われなければ鯉だとわからないほどで、脂ののったカンパチのようでした。

天ぷらは揚げたてを出していただきました。

ふきのとう、わらび、こしあぶらなど旬の山菜が7種盛り。緑も鮮やかで食欲をかきたてられます。

丁度良く塩がふってあり、揚げたてをそのまま頬張りました。山菜のほろ苦さと衣のサクサクジューシーさが相まって最高でした。

ご主人は利酒師・ソムリエ・ドラフトマイスターの資格をそろえた「酒通」。料理に合う信州の地酒をたくさん紹介していただきました。

ご主人から地酒やお料理のことをたくさん教えていただき、会話も盛り上がります。

鍋は鴨のつみれとお蕎麦です。火が消えてから取り分けてみると、お蕎麦がのびておらず工夫を感じました。

甘めの味付けですが黒胡椒が効いていてサッパリといただけます。日本酒と合わせながら、するするといただけました。

メインディッシュの「鯉こく」が、乾燥野菜で鮮やかに彩られて出てきました。

先程の鍋の出汁に似た甘辛くて胡椒の効いた味で、丁寧に骨切りされた鯉はほろりと柔らかくクセがなくて美味しかったです。

美味しい水で炊かれた美味しいご飯と野沢菜漬けで〆め、大満足でした。

デザートは温泉まんじゅうのパンナコッタ。

オレンジピールが程よいアクセントになって、甘さを引き立てます。

温かいお茶と一緒に最後まで美味しくいただき、大満足でお部屋に戻りました。

朝食も最高!山の幸にご飯がすすむ

朝ご飯でも旬の山の幸を活かしたお料理をたくさんいただけます。おいしい水でふんわりと炊かれたご飯が進みました。

味付けに工夫が重ねてあり、飽きのこないお料理の数々に大満足です。

共同浴場「有乳湯(うちゆ)」もお得に入れる!泡付きとザバザバかけ流しに感激

田沢温泉のシンボルが、共同浴場「有乳湯(うちゆ)」。地元の人だけでなく、全国の温泉ファンが訪れる名湯です。

坂田金時の母がこのお湯につかり子宝に恵まれた伝説があり、名前の通り「お乳が出るようになる」「子宝に恵まれる」といった効能が言い伝えられてきたそう。

入浴料は大人200円と破格の安さですが、「ますや旅館」に泊まるとさらに100円引きになります。ちょっぴり早起きして朝風呂にでかけました。

旅館の受付で割引入浴券を購入し、100mほど歩いて有乳湯へ。朝の冷たい空気が爽やかに頬を打ちます。

39℃ほどのぬるめのお湯は泡付きが素晴らしく、身体を優しく包み込んで眠りにいざないます。

ザバザバかけ流されるお湯の音や地元の方の話す声、桶のふれる音などが子守唄のように浴場で響き、気づけば朝ごはんの時間になっていました。

田沢温泉「有乳湯」の詳細情報

施設名 田沢温泉「有乳湯」
住所 長野県小県郡青木村田沢2700 [Map]
電話番号 0268-49-0052
営業時間 6時00分〜21時00分
定休日 不定休
利用料金 大人200円・小人100円
※田沢温泉に宿泊すると大人100円
アクセス 上信越道「上田菅平IC」から車で約35分
上田駅から千曲バスで終点「青木BT」下車、タクシーまたは村営バスで5分
URL http://www.vill.aoki.nagano.jp/assoc/hotsprig/hotspring2.html

 

 

お風呂はアメニティが充実!

お風呂にはアロエ黒糖のシャンプー・リンス・ボディソープが置いてあり、さらに10種類近いリンスも選べます。

ちょっとした心配りもうれしいです。

ドライヤーも完備され、広い洗面台で快適にヘアセットができそうです。

お風呂の入口には冷たいお水のタンクがあり、入浴の前後に水分補給もバッチリできます。

水道水も美味しいので、ごくごく飲んでしまいました。

日本最古の卓球台!?映画『卓球温泉』の舞台

お風呂のある建物に「ピンポン室」があります。映画「卓球温泉」のロケ地にもなった歴史ある卓球場です。

大正時代に作られた木造の卓球台は、現存する日本最古の卓球台だといわれています。立派な板が3枚並んだ板は今でも現役。

湯上がりに家族や仲間と卓球できるのは温泉旅行ならではの楽しみです。