希少なモール泉や塩化物の宝庫!山梨県・富士川地域の新企画「御湯印めぐり」レポート

山梨県 藤の湯露天風呂【2010.5.13】 ②

2018年・平成最後の夏から「御湯印めぐり」が実施された、山梨県「富士川地域」。

温泉ファンが数多く訪れる秘湯が点在しており、富士山が近いのはもちろん、日蓮宗の総本山「身延山(みのぶさん)」など、自然と歴史が息づいたエリアです。

しかしながら富士川地域は知名度も低く、人の往来も少ない。もちろん何度も通ってくれるファンはいるものの、高齢化も進み、このままでは徐々に衰退していく危機感と隣あわせ……。

そこで山梨県庁が乗りだし、「御湯印めぐり」をスタート! スタンプラリー形式で富士川地域の温泉11ヶ所をめぐりながら、富士川地域の魅力をたっぷり満喫できるイベントで起死回生をねらいます!

岩下

今回は東大温泉サークルOKRの岩下と、

上山

上山のふたりでお送りします!

「御湯印めぐり」の舞台! 山梨県「富士川地域」ってどこ?

山梨県富士川地域 身延山
今夏から「御湯印めぐり」が実施されたのは、山梨県の南に突き出た「富士川地域」。

温泉ファンが数多く訪れる秘湯が点在しており、富士山が近いのはちろん、日蓮宗の総本山「身延山(みのぶさん)」もあるなど、自然と歴史が息づいたエリアです。

富士川地域

5つの町で構成されている富士川地域

最寄り駅はJR身延線(「下部温泉駅」など)と、国道52号(中央自動車道を「甲府南IC」で下車)。どちらも甲府と静岡を結ぶ幹線で、東京からだと3時間あまり。

首都圏や中部圏ともつながっているので、ふらっと日帰りで立ち寄るのにもおすすめです。

「御湯印めぐり」のたのしみ方

富士川地域で開催される「御湯印めぐり」のルールはとっても簡単。対象の温泉施設で配布されている「御湯印帳」を受け取り、そこから全11ヶ所の温泉施設をめぐるだけ。

「御湯印札」は、お寺で書いていただく御朱印を模していて、一枚、二枚と集まると、かなり立派なものに!

「御湯印めぐり」のルール

  1. 最初に訪れた温泉で、「御湯印帳」をもらう
  2. 「御湯印札」をもらい、御湯印帳に貼る
  3. ほかの温泉でも「御湯印札」をもらっていく
  4. 11カ所の温泉施設すべてで御湯印札を集めたら、「下部ホテル」で「万願証」をもらう
  5. 同時に、ペア入浴券があたる抽選にも参加できる!
岩下

「御湯印めぐり」で11ヶ所すべてをめぐると、地域の名産品「西嶋和紙」と、六郷の印章でつくられた「満願証(まんがんしょう)」がもらえます。

上山

なんと、開始初日に全湯コンプリートして満願証をGETした人もいるとか。すごい〜!

ご利益アップ?! すてきな景品とWチャンス

山梨県 富士川地域 御湯印札

出典:「御湯印めぐり 富士川」

さらに、「満願証」受け取りと同時に応募できる「温泉ペア入浴券」が、抽選で10組に当たるWチャンスも!

この温泉ペア入浴券は、「御湯印めぐり」に参加している富士川地域11カ所の温泉どこでも使えます。

pH9.0!希少なモール泉「みはらしの丘 みたまの湯」

甲府盆地を一望する露天風呂

今回はさっそく、「御湯印めぐり」で入れる「みはらしの丘 みたまの湯」さんへお邪魔しました! 甲府の市街地から車で30分ほどの場所にあり、地元の人からも愛される温泉です。

お肌すべすべ! アルカリ性のとろとろ湯

紅茶色のお湯。とろみがあって、お肌すべすべ。

「みはらしの丘 みたまの湯」の温泉は、pH9.0の「アルカリ性単純泉」。全国的に見て希少な泉質の「モール泉」で、紅茶のような色の温泉です。木々に包まれているような植物性のいい香りがふんわりと広がり、こころをほっと癒します。

モール性の温泉は、太古の植物に由来する褐色のお湯が特徴。アルカリ性と相まった、とろみのある肌触りです。

「ぬる湯→熱湯」の二種類がたのしめる

「みはらしの丘 みたまの湯」の夕景

「みはらしの丘 みたまの湯」の美しい夕景

「みはらしの丘 みたまの湯」は、熱めのお湯とぬるめのお湯との2種類がたのしめるのが魅力。ぬるい方のお湯に浸かったのち、高温の温泉に入ってひと休み。「ぬる湯→熱湯」というサイクルがたまりません!

さらに、甲府盆地を一望できる露天風呂も最高。青空のもとに広がる甲州の山景色……雪を抱く峰々と甲府盆地がくっきりと一望できます。温泉のいい匂いに包まれながら眺める、雄大な山々や盆地の街並み。時間よ、止まれ……。

一日中快適に過ごせる!充実した施設に大満足

内風呂も、もちろん天然温泉が注がれています。こちらも露天風呂と同じく高温・中温にわかれていて、長湯や交互浴が楽しるほかにサウナもあり、1日中過ごせます。脱衣場も清潔で広く、快適に使えました。

広々とした休憩室

地元の名産品が並ぶおみやげ処

お土産処では地元・市川三郷町や、山梨名物を販売。休憩室がとても広く、楽しそうに歓談する人たちがいて、それでもまだまだ空間に余裕がありました。お風呂上がりにくつろぐには最適です。

「みはらしの丘 みたまの湯」へのアクセス

「みはらしの丘」という名前の通り、甲府盆地の縁(へり)にあたり、甲府から車を走らせると、「みはらしの丘 みたまの湯」に近づくにつれグッと登っていくのが実感できます。

国道358号で抜けた山の向こうには「富士五湖」の一つ「精進湖(しょうじこ)」があり、「富士五湖」からのアクセスにも恵まれています。

「みはらしの丘 みたまの湯」の詳細情報

施設名 「みはらしの丘 みたまの湯」
住所 山梨県西八代郡市川三郷町大塚2608
電話番号 055-272-2641
営業時間 10時00分〜23時00分(最終入場22時30分)
定休日 なし(年間5回ほどメンテナンス休業)
利用料金 大人770円 小人500円 小学生未満無料
駐車場 無料
URL www.mitamanoyu.jp/

「御湯印めぐり」の“盟主”!みたまの湯・支配人の想い

今回の「御湯印めぐり」の旗振り役でもある、「みたまの湯」の支配人・渡邊さん。

富士川地域の温泉施設を取りまとめる「盟主」のような役割を担った中心人物です。

岩下

いいお湯でした! 絶景と希少なモール泉が同時にたのしめるなんて、感無量です。

渡邊さん

ありがとうございます。そういっていただけてうれしいです。

私たちは「みたまの湯」をきっかけに、甲府盆地から富士川地域へ人の流れができたらな、と考えているんです。

上山

と、いいますと?

渡邊さん

「みたまの湯」だけにお客様が集まってくださっても、ほかの温泉施設に人が来なければ富士川地域は盛り上がらない。

つまり、地域全体で盛り上がる必要があるんです。そこで、県や周辺施設に呼びかけ、今回の「御湯印めぐり」を進めてきたというわけです。

岩下

「御湯印めぐり」を進めるにあたって、困難はありましたか?

渡邊さん

最初は「結局アクセスの良い一部の施設だけ集客が良く、地域全体を回遊しないのではないか」など懐疑的な意見もありました。

しかしながら、最終的には秘境の温泉を含む11ヶ所の施設が協力してくれました。地域の協力があってこその企画ですので、今後も一致団結して、「御湯印めぐり」を続けていけたらうれしいです。

渡邊さんの熱意が実をむすび、地域が一丸となった「御湯印めぐり」がはじまりまったとのこと。富士川地域を盛り上げるために努力を惜しまない渡邉さんの熱意に感動しました!

「富士川地域を盛り上げたい!」山梨県庁の願いは?

さらに、このたびは、今回の「御湯印めぐり」を企画する、山梨県庁の観光資源課にもインタビュー!

おなじく、「富士川地域を盛り上げたい!」という熱い想いを伺ってきました。

上山

このたびの「御湯印めぐり」では、山梨県庁が地域の協力関係をまとめたとお伺いしました。

山梨県庁・観光資源課

山梨県には、人気観光地「富士五湖」や、ブドウ狩りでブランドを築いている「勝沼」など、観光資源がたくさんあります。

そうした地域と比べると、富士川地域は知名度が低い。良い温泉もあるのに、それぞれの温泉が個別に宣伝していて、地域全体が協力しあう機会がほぼありませんでした。

そこで、行政がきっかけとなって話しあう場を設けるようにしたんです。

岩下

今回「みたまの湯」に入らせていただきましたが、本当に素晴らしい温泉でした。

モール泉は国内でも希少なので、そういった魅力がもっと広まればいいですね。

山梨県庁・観光資源課

富士川地域は観光業がメインの地域ではないので、観光客をたくさん増やすことは目指していません。

ただ、美しい景色と良質な温泉がたくさんあることを知ってもらいたい。

東京にも近いですし、魅力を味わってくれる来訪者が少しでも増えてほしいと思っています。

みなさんもぜひ、遊びに来てくださいね!

富士川地域へのアクセス情報

富士川地域の最寄り駅はJR身延線(「下部温泉駅」など)と、国道52号(中央自動車道を「甲府南IC」で下車)。

どちらも甲府と静岡を結ぶ幹線で、東京からだと3時間あまり。首都圏や中部圏ともつながっているので、ふらっと日帰りで立ち寄るのにもおすすめです。

「御湯印めぐり」の実施期間

富士川地域が取り組む「御湯印めぐり」は、2019年3月末までの期間限定! 山梨県富士川地域の温泉施設11カ所が対象です。

すてきな御湯印札を集めながら、山梨県・富士川地域の温泉をめぐる絶好のチャンス!

休業日や料金などは変わる場合があるので、最新の情報を確認してください。

「御湯印めぐり」参加施設(全11ヶ所)

施設名 泉質 料金 営業時間 定休日
みはらしの丘
みたまの湯
単純温泉 大人770円
小人500円
10時~23時 なし
(年5回点検のため休業)
六郷の里
つむぎの湯
塩化物泉 大人400円
小人200円
(町民料金あり)
10時~20時 水曜(祝日の場合翌日)
元日
天然温泉
まほらの湯
単純温泉 大人640円
小人330円
(町民料金あり)
10時~22時 火曜(祝日の場合営業)
年末年始(12/31~1/1)
秘湯の宿
赤石温泉
酸性 – 鉄冷鉱泉 600円
(1時間まで)
9時30分~
16時
平日の日帰りは要問合せ
12月~1月冬季休業
甲州鰍沢温泉
かじかの湯
塩化物泉 大人640円
小人430円

(町民料金あり)
10時~21時 木曜(祝日の場合翌日)
年末年始
下部温泉
下部ホテル
単純温泉
硫黄泉
大人1,200円
小人600円
(町民料金あり)
11時~20時 なし
下部温泉
古湯坊  源泉館
単純温泉 大人1,000円
小人500円
10時~15時 不定休
下部温泉・湯沢温泉郷
湯治場の湯 不二ホテル
単純温泉 大人500円
小人300円
(1時間料金)
9時~20時 毎月最終月曜日・火曜日
光源の里温泉
ヘルシー美里
含硫黄 – 塩化物
硫酸塩冷鉱泉
大人550円
小人220円
10時~19時
(12~3月は
11時~18時)
火曜
平日の営業は15時開始
すず里の湯
ヴィラ雨畑
硫黄泉(冷鉱泉) 大人550円
小人220円
11時~20時 木曜
天然温泉
奥山温泉
硫黄泉 大人820円
小人410円
(町民料金あり)
10時~17時 火曜(祝日の場合は翌日)
年末年始
冬季臨時休業中(12~3月)

※「赤石温泉」は12月~1月、「奥山温泉」は12月~3月が冬季休業期間です。休業期間は、「赤石温泉」の御湯印札は「まほらの湯」で、「奥山温泉」の御湯印札は「ヴィラ雨畑」で受け取れます。

※「赤石温泉」は混浴(女性はタオルを巻いての入浴可;女性専用内風呂もあり)です。また、「下部温泉 源泉館」も、混浴風呂があります。

富士川地域で「御湯印めぐり」をたのしもう!

「甲府」や「富士五湖」から近く、気軽にアクセスできる富士川地域。

「甲府盆地」を一望できる「モール泉」の絶景温泉を満喫し、散策や「御湯印めぐり」にチャレンジすれば、心身ともにリラックスできるはず。

みなさんも「御湯印めぐり」をきっかけにして、富士川地域を訪ねてみてくださいね!

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