湯の花とは?効果・効能や成分からおすすめ入浴剤&購入方法も

温泉に含まれる成分や物質が沈殿・固形化してできる「湯の花」は、別名「湯花(ゆばな)」とも呼ばれ、古くから温泉地のお土産として親しまれてきました。温泉成分のかたまりであるため、本格的な温泉気分を味わえる家庭用入浴剤として人気をはくしています。

湯の花とは?温泉との関係は?

湯の花

「湯の花」とは、天然温泉にふまれる成分(溶存物質)が沈殿・固形化したものです。地中から湧き出した温泉が冷やされたり、蒸発したり、または酸化したりすることによって成分の固形化が進み湯の花はできます。

温泉成分のかたまりである「湯の花」は天然の浴用入浴剤ともいわれ、温泉地へ行くとよくお土産として販売されています。

湯の花の成分と効果効能について!硫黄は身体に良いの?

湯の花 成分

「湯の花」は、天然温泉にふまれている成分(溶存物質)の沈殿物であると説明しました。ここからはそんな湯の花には、具体的にどのような成分が含まれているのかについてみていきましょう。

温泉は源泉によってその成分が異なるため、とうぜん「湯の花」の成分も源泉によって変わります。湯の花を楽しむことができる代表的な温泉地を、そのお湯にふくまれる成分とともに以下にご紹介しましょう。

【温泉地別「湯の花」の成分】
・草津温泉−硫黄成分(強酸性)
・別府温泉−硫黄成分、硫酸塩成分、ケイ酸成分など
・明礬温泉−ケイ酸成分
・奥飛騨温泉−石灰成分
・蔵王温泉−硫黄成分(強酸性)

湯の花の採取方法は?代表的な温泉地をご紹介

浴用入浴剤として販売されているものの中で特に有名なのは、草津温泉と別府温泉の「湯の花」です。草津には「湯畑」、別府には「湯の花小屋」という湯の花精製場があり、古くから「湯の花」が精製されてきました。

その精製技術の歴史はどちらも江戸時代まで遡ることができます。日本人は、その昔から「湯の花」の効果効能を実感していたということでしょう。

草津温泉の湯の花について

草津温泉で呼ばれる湯の花は人口湯の花を意味します。草津では、木桶に源泉を通して析出(液体またはガスから固体が分離して出てくること)した湯の花を、乾燥させるという人工的な生成装置が使われてきました。

もともとは「河原源泉むしろ沈殿乾燥計り売り湯花」と「硫黄鉱山原石粉砕湯花の天然湯の花」の販売が、草津における湯な花の起源だとされています。

時代の流れとともに水道水に慣れた人々から硫黄の強酸性が肌に強すぎるとの意見を受け、上記の湯の花を希釈するようになったのだとか。やがて人口湯の花を生成することになったという歴史をもっています。

今でも木桶の中で湯の花が析出され続けている湯畑は観光スポットして人気があり、実際にその近くは湯の花を用いた多くの特産品が販売されています。

別府明礬温泉の湯の花について

別府の明礬温泉で生産される湯の花は、湯の花小屋という藁葺き屋根の小屋が大半をしめます。

この小屋の中に敷かれた粘土を通って析出する明礬とともに湯の花が収穫されます。

湯の花は温泉の素になる?天然温泉の入浴剤の使用方法とは

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「湯の花」は、市販の入浴剤のように簡単にお湯へ溶けてはくれません。しかし、ある程度の時間お湯に浸しておくことで含まれている成分がゆっくりと溶け出していくので入浴剤のように使用することは可能です。

ご家庭で「湯の花」を浴用入浴剤として使用される場合は、ネットに入れて湯船に浸すようにしてみてください。じんわりとお湯に「湯の花」の成分が染みだしていきます。

ただし、硫黄成分を含む「湯の花」は鉄をサビさせる作用をもつため、追い炊き機能のついた浴槽での使用はおすすめしません。あらかじめ「湯の花」にどんな成分が含まれているかを確認の上、天然の入浴剤を楽しんでください。

湯の花のおすすめ天然入浴剤ランキングTOP3

湯の花のおすすめ天然入浴剤ランキングTOP1:草津温泉 湯の花

「草津温泉 湯の花」は、草津温泉地区内で最もポピュラーな観光スポット「草津温泉湯畑」で作られる湯の花入浴剤です。一年間に5,000〜8,000個しか作られないというとても貴重な商品で取り扱い店でも慢性的な品切れ状態なんだとか。

草津が誇る硫黄成分を自宅で楽しむことができる贅沢な入浴剤なので、販売されているのを見かけたら是非ゲットしてみてください。ただし、追い炊き機能のついたお風呂で使用すると、硫黄成分が風呂釜やボイラーを痛めるのでご注意を。

湯の花のおすすめ天然入浴剤ランキングTOP2:天然湯の花(サカエ商事)

[wpap service=”amazon” type=”detail” id=”B000FQPXKQ” title=”天然湯の花 (徳用) F-250″] サカエ商事の「天然湯の花」は、別府明礬温泉の湯の花を100%使用した入浴剤です。酸化ケイ素成分を多く含む湯の花の効果が、体をぽかぽか温めてくれると口コミで評判になっています。湯の花小屋と呼ばれる精製場で丁寧に製造された「湯の花」は、市販の粉末入浴剤と一味違います。上質な湯の花入浴剤を是非堪能してみてください。

湯の花のおすすめ天然入浴剤ランキングTOP3:天然湯の花(アトリー物産)

[wpap service=”amazon” type=”detail” id=”B00O8NYXPS” title=”天然湯の華2L”] 北海道積丹半島で獲れる「粘土コロイド」と呼ばれる湯の花を精製して作ったのが、アトリー社製の「天然湯の花」です。

ミネラルを含んだ粘土質の湯の花は肌触り抜群!アルカリ性の湯の花なので、余分な角質を落とし美肌に仕上げてくれます。浴槽を痛める成分が入っていないので安心して使用することができるのも嬉しいですね。

湯の花の購入方法

湯の花を楽しもう
かつてはお土産品として温泉地のみで販売されていたため、全国に流通される機会のなかった「湯の花」。

現在ではインターネットで手軽に購入できるようになりました。上記で紹介した湯の花入浴剤は、比較的入手が簡単なのでおすすめです。人工的に作られた入浴剤とはまた違う湯の花入浴剤の魅力をぜひ体感してみてください。

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