間欠泉の仕組みが凄い!日本の間欠泉はどこで見れる?

皆さんは「間欠泉」という言葉を聞いたことがありますか? 「間欠泉」とは、周期的に噴水のように地中から地上へ勢いよく熱水を噴出させる温泉のことです。大きなものになると50メートルもの高さまで熱水が吹き上がるとか! その雄大な姿は見るものを虜にします。さあ、あなたも間欠泉の迫力を体感する旅に出かけてみましょう。

間欠泉とは? 間欠泉のすごい仕組みについて


まず間欠泉とはどのようなものか見ていくことにしましょう。

雄大な天然の噴水! 間欠泉

「間欠泉」とは、一定の周期で噴水のように勢いよく地中から地上へ熱水を噴出させる温泉のこと。アメリカ合衆国の「イエローストーン国立公園」内にある「オールド・フェイスフル・ガイザー」や、アイスランドの「ゲイシール」などが世界的にも有名な間欠泉です。もちろん温泉大国である日本でもその姿を楽しむことができます!

世界中の数ある間欠泉の中でも、イエローストーン国立公園内にあるオールド・フェイスフル・ガイザーは、その姿をひと目見ようと世界中から旅行客が訪れるほど人気の高いもの。多くの旅人が訪れる人気の観光スポットになっています。

平均91分の間隔で高さ30~50メートルの熱水を噴き出すその雄大な姿は、周辺で見るものを圧倒する迫力をもっています。

間欠泉が噴出する仕組み

そもそもなぜ地上30メートルを超えるほどの凄まじい勢いで地中から温泉が吹き出すのでしょう? 間欠泉の仕組みには、ふた通りの仮説が存在しています。

ひとつ目は「空洞説」。この説によると、間欠泉が吹きだすポイントの地面の中には空洞があり、そこに溜まった地下水が地球の地熱によって温められることによって水蒸気になるのだとか。水蒸気がある程度溜まることでスチームの爆発的な勢いが発生し、それによって地上に噴出するというものです。

ふたつ目は「垂直管説」。この説では間欠泉直下の地中に比較的垂直な管があるとしています。その管に溜まった地下水が下層部から地熱によって熱せられることで、ちょうど沸騰したお鍋の中からお湯が噴きこぼれるような原理で地上に吹き出してくるそう。

どちらの仮説が正しいにせよ、間欠泉とは温泉水と地熱が作り出す天然の噴水であると言えます! 温泉大国である日本でも、もちろん間欠泉を楽しむことができるのでぜひその迫力を間近で体感してみてください。

日本最大級の間欠泉?! その規模がすごかった


日本でも間欠泉を楽しむことができると上記でご紹介しました。いくつかある日本の間欠泉の中でも、規模・知名度ともに日本を代表するものといえば長野県にある「諏訪湖間欠泉センター」にあった間欠泉です。

その間欠泉の高さは50メートル。これは当然日本国内で一番の高さを誇り、一説によると世界でも二番目に高く噴出する間欠泉でした。しかし、残念なことにその自噴は止まってしまい、現在では5メートルほどの人工的な噴出が60分間隔でおこなわれています。

日本で見ることができる間欠泉5選

それではここから、現在日本で見ることができる間欠泉を5つご紹介します。

その1︰毎日6回の定時噴出を見学「諏訪湖間欠泉センター」

上記でもふれた、かつては日本最大にして世界でも二番目の高さを誇る、迫力満点の間欠泉が楽しめたスポットです。自然の力による噴出はなくなってしましましたが、現在でも高さ5メートルの人工的な噴出を見ることができます。

施設内では、温泉を利用した屋内プールや足湯が利用できるほか、オルゴールの展示スペースあり! ゆったりとした駐車場も完備されているので、ご家族で長時間遊ぶのにも最適の施設ですね。

「諏訪湖間欠泉センター」の詳細情報

施設名 諏訪湖間欠泉センター
住所 長野県諏訪市湖岸通り2-208-90
電話番号 0266-52-8282
間欠泉噴出時刻 9時30分、11時00分、12時30分、14時00分、15時30分、17時00分
営業時間 9時00分〜18時00分(秋冬は9時00分〜17時00分)
URL http://www.city.suwa.lg.jp/www/info/detail.jsp?id=564

その2︰気まぐれに噴出! 入浴もできる「広河原温泉 湯の華」

自慢の間欠泉を囲むように造られた「間欠泉 湯の華」の混浴露天風呂では、間欠泉として噴出したお湯につかることができます。これは世界的にもめずらしく、「日本で唯一の入浴できる間欠泉」を所有する宿として人気を博しています。

お湯の温度は35℃とぬるめですが、間欠泉の噴出を待ちながら長湯するのにはちょうどよいかもしれません。

「湯の華」の詳細情報

施設名 湯の華
住所 山形県西置賜郡飯豊町大字広河原字湯ノ沢448-2
電話番号 050-5534-3431(冬季は080-9252-8120)
URL https://www.kanketusen-yunohana.com/

その3︰大小2つの間欠泉「鬼首かんけつ泉」

宮城県「鳴子温泉郷」の「鬼首温泉」にある「鬼首かんけつ泉」では、約10分の間隔で噴出する15メートルの間欠泉「弁天」と、20~30分の間隔で噴出する2~3メートルの間欠泉「雲竜」という、ふたつの間欠泉を見学することができます。自然豊かな温泉地で、大小の間欠泉をぜひ楽しんでください。

「鬼首かんけつ泉」の詳細情報

施設名 鬼首かんけつ泉
住所 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上12
電話番号 0229-86-2233
営業時間 9時00分〜16時30分
定休日 水曜日、12月〜3月
URL http://kanketsusen.com/

その4︰圧倒的な迫力! 「別府地獄めぐり 龍巻地獄」


大分「別府温泉」の定番観光ルートである「別府地獄めぐり」。このルートの中にも間欠泉が含まれています。それは「血の池地獄」のほど近くにある「龍巻地獄」。

30〜40分の間隔で噴出するこの間欠泉は、30メートルの高さまで吹き上がる力をもっているそう。安全のため屋根が取り付けられているので、実際にはそこまで吹き上がるのを見ることはできませんが、その迫力はすぐそばで体感することができます。

「龍巻地獄」の詳細情報

施設名 龍巻地獄
住所 大分県別府市野田
電話番号 0977-66-1577(別府地獄組合)
URL http://www.beppu-jigoku.com/tatsumaki/

その5︰鬼怒川のほとりで熱水を噴き上げる「川俣温泉間欠泉」


栃木県日光市にある「川俣温泉」の名物といえば「川俣温泉間欠泉」。鬼怒川に架かる噴泉橋のたもとで噴出するこの間欠泉は、20〜30メートルの高さまで熱水を吹き上げるダイナミックなもの。

自然豊かなロケーションで、50~60分おきに約1~2分間噴出するその迫力をぜひ間近で体感してみてください。

「川俣温泉間欠泉」の詳細情報

施設名 川俣温泉間欠泉
住所 栃木県日光市川俣
電話番号 0288-97-1126(日光市観光協会湯西川・川俣・奥鬼怒支部)
URL http://www.nikko-kankou.org/spot/57/

日本の間欠泉を訪ねよう


一定の間隔をおいて熱水を噴水する間欠泉の姿は豪快で、自然の神秘の一つと言えるでしょう。間欠泉がなぜ噴出するのか、まだ科学的な解明がなされていないことも、間欠泉の魅力となっているのかもしれません。日本にも間欠泉がありますので、ぜひその迫力を体験してみてください。

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