【世界遺産の温泉】和歌山県の「つぼ湯」とは?おすすめ温泉旅館3選

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和歌山県田辺市にある「つぼ湯」は、世界遺産の温泉です。

国内はおろ海外からも注目を集めている「つぼ湯」についてご紹介します。

世界遺産のつぼ湯とは?

https://www.flickr.com/photos/cyesuta/39476226204/

聖地・熊野三山の本宮大社・速玉(新宮)大社・那智大社へ通じる参詣(さんけい)道「熊野古道」は、2000年に国の史跡に指定。

2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産になり、「つぼ湯」は参詣道の一部として登録されました。

日本最古の温泉として名高い「湯の峰温泉」の1つである「つぼ湯」は、世界遺産として唯一入浴できる温泉として注目の的です。

開湯から約1800年の歴史をもつ「湯の峰温泉」

四世紀ごろ、熊野国造(くまののくにのみやつこ)だった大阿刀足尼(おおあとのすくね)が発見したと伝えられています。古くから多くの参詣者で賑わった温泉街は今も健在で、中心にあるのが共同浴場「つぼ湯」です。聖地を目指して古道を歩き通した参詣者は、湯垢離場(にごりば)である「つぼ湯」で身を清めてから三山へ向かったといわれています。

また、歌舞伎や浄瑠璃の人気演目「小栗判官照手姫物語(おぐりはんがんてるてひめものがたり)」では、餓鬼病になった小栗判官が「つぼ湯」に浸かって甦るという伝説が描かれています。

つぼ湯の泉質は?

泉質は「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉」。神経痛・糖尿病・皮膚病・リュウマチ・胃腸病などに効果があります。乳白色や青色など、1日に何度も色が変わる不思議なお湯で「七色の湯」とも呼ばれています。

温泉の泉質・適応症についてもっと詳しく!

つぼ湯の利用方法は? 料金や予約についても

湯の峰温泉・つぼ湯

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E3%81%AE%E5%B3%B0%E6%B8%A9%E6%B3%89#/media/File:Tsuboyu_yunomineonsen1.JPG

「つぼ湯」は2~3しか入れない小さな湯船なので、湯の峰温泉公衆浴場で番号札を受け取り順番に入る仕組み。30分ごとの交代制で予約はできません。宿泊して観光客が少ない早朝や夜間をおすすめします。また、石けんやシャンプーは利用不可。

入浴料は、大人770円、小学生以下は460円。温泉の持ち帰りは10リットル100円。年中無休で営業時間は6時~21時(無料駐車場あり)。「つぼ湯」の他、湯の峰温泉公衆浴場の「一般湯」または「くすり湯」にも入れます。川の増水など天候により利用できない場合があるので事前確認をお忘れなく。

つぼ湯の施設情報

施設名 つぼ湯
住所 和歌山県田辺市本宮町湯の峰110
電話番号 0735-42-0074(湯の峰公衆浴場)
URL http://www.hongu.jp/onsen/yunomine

つぼ湯周辺は宿泊できる? おすすめ旅館3選

温泉街は旅館、民宿、ゲストハウスがあります。いずれも「つぼ湯」に近い、3軒をご紹介します。

その1:皇室方も利用した槇の露天風呂「旅館あづまや」

江戸時代開業の老舗旅館「あづまや」。全22室のお部屋はすべて和室。「さくら」、「たけ」、「すぎ」など部屋の名前と同じ木材で床柱を設えるなど、さりげない美意識が素晴らしい。川のせせらぎが聞こえるお部屋、皇室の方々も利用した槇(まき)で造られた露天風呂付きの贅沢なお部屋もあります。

泉質は「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉」。温度調節のため加水されていますが、内湯をさますための湯は源泉100%です。

お食事は、山の恵みを活かした、あゆの陶版焼き、鹿肉のお刺身など、素朴で滋味あふれる田舎料理が供されます。

旅館あづまやの施設情報

施設名 旅館あづまや
住所 和歌山県田辺市本宮町湯峯122
電話番号 0735-42-0012
URL http://adumaya.co.jp/

 

その2:部屋数全9室のくつろぎの湯宿「よしのや旅館」

お湯

「よしのや」は、全9室のこぢんまりとした、くつろぎの宿。温泉は露天風呂と内湯があり、貸切りも受け付け。一晩中利用できるので、好きな時間に何度でも楽しめます。泉質は硫黄泉-ナトリウム塩化物炭酸水素泉」で、神経痛・糖尿病・皮膚病に効能があります。

お食事は、地元の食材をふんだんに使った創作料理。おすすめは、湯の峰温泉の湯で炊いたとろとろの湯豆腐をメインに、あゆの塩焼きなど山海の幸がいただける「つぼ湯コース」。ブランド牛「熊野牛」のしゃぶしゃぶコースも人気です。

よしのやの施設情報

施設名 よしのや
住所 和歌山県田辺市本宮町湯の峰359
電話番号 0735-42-0101
URL http://yunomine.com/

 

その3:お湯は一日中最高の状態「伊せや」

創業安永元(1772)年の老舗旅館「伊せや」。泉質は「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉」で、神経痛・糖尿病・皮膚病に効能があります。湯の花たっぷりの源泉掛け流しを男女別の内風呂、女性用の露天風呂で堪能できます。

オーナーのたゆまぬ努力で、お湯は一日中最高の状態という温泉が何よりの魅力。お部屋にテレビがなく、静かに過ごしたい旅人におすすめです。

伊せやの施設情報

施設名 伊せや
住所 和歌山県田辺市本宮町湯峯102
電話番号 0735-42-1126
URL http://www.yunomine-iseya.com/

 

つぼ湯は混浴? タオルは必須?

混浴です。交代制なので他者に気兼ねなく家族やグループ、カップルで一緒に入浴できましが、湯船が狭いので大勢で同時には入れません。また「つぼ湯」にタオルの準備はありません。必ず持参しましょう。

つぼ湯に一度は足を運びたい!

浴衣 下駄
「つぼ湯」へは、最寄りとなるJR「新宮駅」からバスで約90分、「田辺駅」からはバスで約120分。少々不便ですが、足を運ぶ価値はあります。世界遺産に登録された七色の湯、日本が世界に誇る注目の名湯は、お風呂好きなら一生に一度は行きたい温泉です!

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