【全長23Mの混浴】国内最大級の完全かけ流し!山形県「湯の瀬旅館」の超巨大露天風呂がすごい

全国的にも温泉の多いエリアである東北地方。鳴子温泉や銀山温泉のような風情ある温泉街が魅力の温泉地から、山奥にぽつんと佇む一軒宿の秘湯まで、さまざまな温泉が点在しています。

そんな東北の日本海側に面する山形県も、例に漏れず温泉の多いエリア。その温泉数は全国トップ10に入る温泉王国です。

今回ご紹介する温泉は、山形県鶴岡市の山あいに佇む一軒宿「湯の瀬温泉 湯の瀬旅館」。決してアクセスが良いわけではありませんが、温泉王国山形県の中でも際立った個性と魅力で、全国的にファンが多い「秘湯」です。

都会と一線を画す、山形の「非日常空間」

山形県鶴岡市は、東京から向かうと決してアクセスは良くありません。都心からの距離は450キロを越え、車で向かうと、最低5〜6時間の長距離ドライブになります。

ですが、都会の風景は田舎の田園風景に変わり、やがて日本海から深い山あいと移り変わるドライブは、徐々に日常から「非日常」へと気分を変えてくれ、旅情気分を高めてくれます。

山あいに佇む一軒宿「湯の瀬旅館」

そんな風光明媚な鶴岡市の山道を走っていると、ほどなくして「湯の瀬旅館」に到着します。

深い山あいに佇む建物は、「湯の瀬旅館」と大きく書かれた赤い屋根と、周囲の深い緑とのコントラストが美しい外観。長旅の疲れが一瞬で吹き飛びそうな雰囲気です。

一軒宿ということもあり、周囲には他に建物もなく、凛とした静けさが漂い、都会とは一線を画す「非日常」空間という感じです。

名物「全長23メートル超巨大混浴露天風呂」

そんな「秘湯感」漂う湯の瀬旅館。気になる温泉は、大浴場という名にふさわしい巨大な露天風呂です。全長はなんと23メートル。その圧巻の光景は、小学校のプールの授業を彷彿とさせます。

もちろん湯船は水ではなく、すべて温かい「温泉」で満たされています。子供のころ、よく温泉で泳いで怒られた記憶がありますが、ここではいくらでもその願望を満たすことができそうです。

しかしこの露天風呂、宿にひとつしかなく、男女別ではない湯船です。つまり「混浴」。

この甘美な響きに心踊る男性陣も多いとは思いますが、反面、女性陣には抵抗があるかもしれません。

でもご安心ください。湯の瀬旅館では、女性専用の「湯浴み着」を完備。そのため、水着に近い状態で入ることができ、混浴難易度は比較的低めです。

家族で、恋人同士で、友達同士でと、男女関係なくゆったりくつろげる大空間をご堪能ください。

(露天風呂の一角は女性専用スペースもあるので混浴が苦手な方でも安心です)

この広さですべて「源泉かけ流し」の美肌の湯

この露天風呂、広いだけでなく、湯使いも贅沢。毎分800リットルという豊富な湯量に支えられ、なんと加水や加温・循環の一切ない「完全源泉かけ流し」にてお湯を提供。

また、湯口も分散されているため、どの場所にいても温度ムラがほとんどなく、広すぎる湯船で贅沢な湯浴みを楽しむことができます。

泉質は「アルカリ性単純温泉」。pH9.3という数値は、「石けん」に近い強アルカリ性です。つるつるすべすべする肌触りのお湯は、典型的な「美肌の湯」。ほのかに甘い、アロマのような硫黄の香りはお湯が新鮮な証拠です。

源泉かけ流しの無色透明なお湯が、やさしく身体を包み込んでくれる幸せな時間。刺激が少なくクセのないお湯は、老若男女問わず人気の高い、万人受する泉質です。また、肌馴染みのいい浴感は、湯あたりしにくいため、ゆっくりのんびりと長湯するのがおすすめです。

男女別の内湯あり

完全かけ流しの「美肌の湯」をダイナミックな露天風呂で堪能。しかし、湯浴み着があるとはいえ、やはり「混浴」には抵抗がある……。

そんな方でも温泉を楽しめるよう、館内には別に男女別の内湯も完備されています。5、6人入ればいっぱいの浴槽ですが、巨大な露天風呂とのギャップで、こちらは落ち着いて篭るような湯浴みができそうです。

もちろん、内湯も露天風呂と同じ源泉をそのまま完全かけ流し。白いタイル貼りの素朴な浴室に、ライオンの湯口と、レトロな雰囲気は露天風呂と異なる風情があります。

絶品の日本海の味

湯上り後の食事は、温泉旅行ならではの贅沢な時間です。海の近い旅館らしく、お刺身に始まり、煮付け、焼き魚、フライ等々、魚介尽くしのボリューム満点なメニューに舌鼓。温泉に加え、美味しい食事があれば、ほかに何もいりません。

実は、旅館だけでなく、「鮮魚商」を営むという「湯の瀬旅館」。毎日、地元鶴岡市の由良漁港から揚がった、新鮮な日本海の味を直接仕入れているのだそう。そのため、山あいにありながら、鮮度抜群の魚介類を堪能することができます。

山形弁が温泉情緒を高めてくれる「湯の瀬旅館」

「温泉」と「料理」が魅力の「湯の瀬旅館」。館内は素朴でアットホームな雰囲気です、心地よい山形弁を話す人懐っこい女将さんにも癒されるなど、なんだか田舎のおばちゃん家に立ち寄ったかのような、ほっと安心できる素敵な宿でした。

陽が短く肌寒い乾いた風が吹くこの冬の季節は人肌が恋しくなりますが、それより「温泉」も恋しくなる。

アクティブに行動しにくい時期ですが、そんな時こそ、普段より少し足を伸ばして「秘湯」を探しに行きませんか。

「湯の瀬旅館」の施設情報

施設名 湯の瀬温泉 湯の瀬旅館
住所 山形県鶴岡市戸沢字神子谷103-2
電話番号 0235-45-2737
URL http://www.yunose.jp
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性 アルカリ性 単純温泉)
泉温 48.1℃
pH 9.3
湧出状況 掘削動力
湧出量 800ℓ/分
加水 なし
加温 なし
消毒 なし
かけ流し 完全かけ流し

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