北海道第3の都市「函館市」は、日本で唯一の西洋式城郭「五稜郭」や、世界三大夜景のひとつ「函館山」、新鮮なイカなどの海の幸が並ぶ「朝市」など、観光とグルメの見どころが盛りだくさんの都市です。
道南の本州と向かい合った地域にあり、市内には「湯の川温泉」をはじめ、たくさんの温泉地があります。
そんな函館で人気のおすすめ日帰り温泉をご紹介します。
函館の歴史

函館はもともとアイヌ民族の方々が住んでいた土地で、「ウスケシ(南の端)」という地名でした。
1454年に津軽の河野氏が現在の函館山の北斜面に館を築き、その屋敷の形が「箱」に似ていたことから「箱館」と呼ばれるように。
そこから維新後の1869年に「函館」と名称を変え、現在まで伝えられています。
江戸時代には天然の良港として、松前、江差とともに松前三湊として良く知られており、幕末にはロシアの南下政策に対抗するため、この地に奉行所が置かれていました。
そして1854年の「日米和親条約」が結ばれた際には、下田とともに開港が決定。さらに1858年には「日米修好通商条約」によって対外貿易港としても開港することになったのです。
そのため函館市には日本人と外国人居留地が混在して、現在では異国情緒たっぷりな街並みが残されているのです。
函館山から見える函館市内は百万ドルの夜景として有名ですね。また、函館で有名な五稜郭は、幕末の「戊辰戦争」で敗れた江戸幕府の「榎本武揚」が新しい国家を目指して立てこもり、新政府軍に敗れた「兵どもの城の跡」です。
函館の温泉の特徴

北海道の温泉といえば、良質な泉質が多いことで知られます。
なかでも函館の温泉は、毎年500万人にのぼる観光客が訪れる名所。
函館市民も温泉好きの方が多く、自宅にお風呂があるにもかかわらず、日帰り温泉に行って日常の疲れを癒す方もたくさんいます。
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函館のおすすめ人気日帰り温泉ランキングTOP9
函館は異国情緒を楽しめるとともに、五稜郭、函館山からの夜景など観光スポットも豊富。その道南観光の拠点として、日帰り温泉も人気を博しています。
第1位:函館の街並みを望む「湯元 啄木亭」
函館市の湯川町にあります「湯元 啄木亭」は、北海道でも“三大名湯”といわれる「湯の川温泉」で、一番人気の温泉宿です。
函館の街並みをたっぷりと眺めながら入れる「空中大浴殿 雲海」と「空中露天風呂 いさりび」は、日帰りで入れるため大人気。
幻想的な夜の漁火や、山と海の絶景を望めます。
貸切温泉は50分3240円で、13:00〜23:00まで入浴可能。「平成モダン」「昭和レトロ」「大正ロマン」の3タイプの浴室があり、それぞれ雰囲気の違った入浴タイムが過ごせます。
温泉の泉質は「塩化物泉(中性・等張性・高温泉)」で、切り傷・やけど・虚弱体質・慢性婦人病に効果的。源泉温度は64℃で、pHは7.0です。
ホテル敷地内には日本庭園もあり、散策をしてから入浴することも◎。
「湯元 啄木亭」の施設情報
施設名 | 湯元 啄木亭 |
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住所 | 北海道函館市湯川町1-18-15 |
電話番号 | 0138-59-5355 |
URL | https://www.takubokutei.com/ |
第2位:貸切風呂でじっくり「湯の川観光ホテル祥苑」
函館市湯川町にある「湯の川観光ホテル祥苑」。4つの広い大浴場に2つの露天風呂があり、ゆったりとくつろぐことのできる温泉です。
貸切風呂があり、カップルやご家族で自分たちだけの時間を過ごすことができます。
また、マッサージ&あかすりの癒やしどころ、ラウンジ、バーなどが揃い、どこかに出かけなくても旅の思い出が作れるのが魅力。
さらにカラオケ、卓球、囲碁・将棋、インターネット、ダンスホールが無料など、用途にあわせたさまざまなサービスがあります。
温泉の泉質は「ナトリウム・カルシウム塩化物泉」で、神経痛、関節痛・疲労回復などに効果的。
泉温は湧出時に約65度。かけ湯・ブラックシリカの湯・かけ流しの湯・低温&高温の湯など、さまざまな浴槽がたのしめます。
「湯の川観光ホテル祥苑」の施設情報
施設名 | 湯の川観光ホテル祥苑 |
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住所 | 北海道函館市湯川町2-4-20 |
電話番号 | 0138-36-1000 |
URL | http://www.itoenhotel.com/Default.aspx?TabId=87 |
第3位:のびのびできる寝湯が魅力「ホテル万惣」
函館市湯川町にある「ホテル万惣」も、湯の川温泉の温泉宿の一つで、大きい寝湯のある露天風呂が有名です。
全身をめいいっぱい伸ばして入れる寝湯は、のびのび出来て開放的。温泉にぷかぷか浮かびながら、心地いい時間がたのしめると評判です。
大浴場「湯蔵」のコンセプトは、“温泉リビング”。清潔でいて個性的なお風呂やサウナが揃い、ラグジュアリーな居心地のよさが魅力的。
気になる温泉の泉質は「ナトリウムー塩化物温泉」。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみなどに効果的です。
「ホテル万惣」の施設情報
施設名 | ホテル万惣 |
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住所 | 北海道函館市湯川町1-1-15-3 |
電話番号 | 0138-57-5061 |
URL | https://www.banso.co.jp/ |
第4位:天然温泉100%「湯元漁火館」
函館市根崎町にある「湯元漁火館」は、津軽海峡と函館山を一望できる露天風呂が人気の温泉旅館です。
日帰りだと「カルシウム・ナトリウム塩化物泉」の露天風呂に500円で入ることができ、こんとんと湧き出る贅沢な温泉と、美しい海景色を朝夕たのしむことができます。
夏の夜には、イカ釣りの漁火が津軽海峡の水面に浮かび上がり幻想的な景色を味わえますし、冬には雪景色を見ながら入ることも。
また、日帰り岩盤浴(貸ウエア・タオル付)も1,100円で利用可能。新陳代謝の促進、血行促進、発汗作用、疲労回復、美肌効果など、うれしい効能が目白押しです。
「湯元漁火館」の施設情報
施設名 | 湯元漁火館 |
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住所 | 北海道函館市根崎町375-1 |
電話番号 | 0138-57-1117 |
URL | http://isaribikan.net/ |
第5位:420円で日帰り入浴できる「谷地頭温泉」
函館市谷地頭町にある「谷地頭温泉」は、函館山の麓にある日帰り温泉施設です。
ここの露天風呂は、温泉では珍しい「星型」をしており、函館山で百万ドルの夜景を見た後に入りますと、まるで幻想の世界に入り込んだような気分に。
しかも料金は420円と銭湯と変わらない価格で、サウナも設けられており、ゆったりと入ることができます。
浴槽は43.5℃の高温、42.0℃の中温、40℃の気泡風呂。泉質は「ナトリウム‐塩化物泉」で、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばりなどを癒やします。
「谷地頭温泉」の施設情報
施設名 | 谷地頭温泉 |
---|---|
住所 | 北海道函館市谷地頭町20-7 |
電話番号 | 0138-22-8371 |
URL | http://www.hakobura.jp/db/db-onsen/2010/07/post-1.html |
第6位:和洋2種類の露天風呂「湯元 花の湯」
函館市桔梗町にある「湯元 花の湯」は、岩の散りばめられた日本庭園を眺めながら入れる露天風呂と、カナダの庭園をイメージしたと言われる洋風庭園の中にある露天風呂が満喫できる日帰り温泉施設です。
泉質は「ナトリウム・カルシウム塩化物泉」。筋肉痛、神経痛、皮膚病、消化器病、婦人病、打ち身、冷え性、便秘に効能があり、お肌をすべすべにする「美肌の湯」としても知られます。
大人440円と銭湯並みの料金で入れますので、いつでも気軽にリフレッシュできます。
「湯元 花の湯」の施設情報
施設名 | 湯元 花の湯 |
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住所 | 北海道函館市桔梗町418-414 |
電話番号 | 0138-34-2683 |
URL | http://www.e-hananoyu.com/ |
第7位:お肌にやさしい美人の湯「ふれあい湯遊館」
函館に向かう道すがら、旧戸井町に温泉施設の「ふれあい湯遊館」というのがあったので寄ってみました。露天風呂はなかったものの、やはり温泉はよかったです。しっかりあったまりました。 pic.twitter.com/vezdwl7bzR
— ゆうちゃん (@magic_youchan) 2015年3月22日
函館市原木町にあります函館市戸井ウォーターパーク内の日帰り温泉施設がこの「ふれあい湯遊館」です。温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、優しいお湯で美人の湯とも言われています。
低温風呂、高温風呂の2種類があり、好みにあわせて入ることが可能です。さらに泡風呂、サウナも設けられており、大人360円と格安で入ることができると人気。
函館市戸井ウォーターパークにはキャンプ場、サークルコテージ、バーベキューハウスなどのアウトドア派の方にはたまらない施設で、キャンプの中でゆったりとお湯に浸かれます。
「ふれあい湯遊館」の施設情報
施設名 | ふれあい湯遊館 |
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住所 | 北海道函館市原木町285-1(函館市戸井ウォーターパーク内) |
電話番号 | 0138-82-2001 |
URL | http://toi-wp.com/spa.php |
第8位:ワイルドな岩風呂が人気「花びしホテル」
函館市湯川町にある「花びしホテル」は、自然の景観を連想させる野性味あふれるワイルドな岩風呂が人気です。趣向を凝らした1階の男女別大浴場に、7階にも展望大浴場が男・女別にあります。さらにサウナもあるので、身体の疲れをじっくり癒せます。
泉質は「ナトリウム・カルシウム一塩化物泉 (中性等張性高温泉)」で、源泉かけ流し・循環併用式+加水式。
無色透明で無臭の、入りやすい温泉です。
「花びしホテル」の施設情報
施設名 | 花びしホテル |
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住所 | 北海道函館市湯川町1-16-18 |
電話番号 | 0138-57-0131 |
URL | http://www.hanabishihotel.com/ |
第9位:土方歳三が入った温泉?!「湯の浜ホテル」
函館市湯川町にある「湯の浜ホテル」は、2種類の泉質の源泉があり、露天風呂と大浴場で違ったお湯を楽しむことのできる温泉宿です。
大浴場は源泉かけ流しで「アルカリ性ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」。大浴場のほか、杉風呂・岩風呂・バイブラバス・寝風呂など津軽海峡を一望できる5つの湯を楽しむことができます。
また海側にある津軽海峡を一望できる露天風呂は「ナトリウム-塩化物泉」の木製風呂で、土方歳三も入ったと言われている温泉です。歴史好きな人は幕末を想像しながら入ることのできるお風呂で、日帰りでも、両方のお湯に浸かることができると評判です。
「湯の浜ホテル」の施設情報
施設名 | 湯の浜ホテル |
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住所 | 北海道函館市湯川町1-2-30 |
電話番号 | 0138-59-2231 |
URL | https://www.yunohama-hotel.com/ |
函館の日帰り温泉を満喫!

函館は異国情緒たっぷりの、道南観光の中核都市。温泉をたのしみにする地元の方を中心に、日帰り温泉施設がたくさんあります。
気軽に入れる良質な温泉を、ぜひ堪能してくださいね。
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