有馬温泉の人気おすすめ銭湯ランキング TOP5!天然温泉や共同浴場も【2018年版】

有馬温泉 温泉街

こんにちは。温泉ライターの山口です。今回は、日本で最古の温泉と言われる有馬温泉で人気の銭湯をご紹介します。

有馬温泉は人の手で掘り起こしたわけでなく、自然に湧き出た温泉。国が指定する9つの泉質成分のうち7つを含む世界的にも実に珍しいお湯が魅力です。

そのような有馬温泉で人気の銭湯・共同浴場など、日帰りで気軽に立ち寄れる温泉スポットをご案内します。多彩な泉質を湯巡りしてたのしむのもおすすめですよ。

有馬温泉の魅力

有馬温泉 飲泉所

有馬温泉は日本を代表する3つの温泉の一つとして、日本書紀や風土記には「三古泉」、枕草子では「三名泉」と記述が残されていました。古くから名湯として知られていたのです。

豊臣秀吉も有馬温泉を愛し、この地で千利休らと大規模な茶会をしたとのこと。正室ねねの像があるなど、いまも歴史の一幕を垣間見ることができます。

神戸の中心街からは電車で30分、大阪からなら60分程度と、都市部に近い温泉地ながら六甲山の自然に恵まれた静かな場所にあります。都会の慌ただしさを忘れたい時や、都市部の観光ついでに立ち寄るのにも絶好の温泉地です。

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有馬温泉の特徴

有馬温泉 足湯

有馬温泉の特徴として、国が指定する9つの温泉成分のうち7つを含むお湯が挙げられます。

成分を含む泉質は、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉、含ヨウ素泉の9つ。このうち硫黄泉と酸性泉を除く7つの成分が含まれているのです。

有馬温泉には「金泉」と「銀泉」がありますが、この内7つの成分を含むのは金泉です。なかでも鉄分と塩分を多く含む金泉は、空気に触れると赤茶色に変化します。例えば、白いタオルを長時間お湯に浸けておくと赤茶色に染まってしまいますよ。

また塩分が肌につくと皮膜をつくります。皮膜をつくると保湿や保温効果があり湯冷めしにくい特徴があります。

これに対して銀泉は無色透明のお湯。サラサラとしているのが特徴です。一部飲用も可能で炭酸の爽やかな喉ごしで食欲を増進させる効果があるといわれています。

有馬温泉は六甲山を越え、山間部にあるため夏は神戸や大阪よりも涼しく避暑地としてもおすすめ。ただ、冬は寒くなりますので防寒対策をしっかりとしてから出かけるようにしてくださいね。

温泉街付近では名物のお土産も買うことができます。中でも「炭酸饅頭」が有名ですよ。「炭酸饅頭」は、有馬温泉の炭酸泉にザラメを加えてつくった、独特の歯触りのあるおまんじゅう。包装を開けるとほんのりとゆずの香りがします。お土産におすすめしたい一品ですね。

温泉街には多くの宿がありますが大規模なホテルから、全客室離れにある宿、公衆浴場や足湯のスポットもあります。特に、リーズナブルに日帰り入浴を楽しみたいのならば公衆浴場や足湯がおすすめです。金泉や銀泉も堪能できますよ。

有馬温泉の泉質情報:金泉

泉質名 含鉄泉(含鉄−ナトリウム−塩化物強塩高温泉)
浴用適応症 なし
飲用適応症 鉄欠乏性貧血

含鉄泉について

有馬温泉の泉質情報:銀泉1

泉質名 二酸化炭素泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
飲用適応症 胃腸機能低下

二酸化炭素泉について

有馬温泉の泉質情報:銀泉2

泉質名 単純放射能泉
浴用適応症 痛風・関節リウマチ・強直生脊椎炎
飲用適応症 なし

単純放射能泉の詳細は放射能泉の記事を参考に

有馬温泉の人気おすすめ銭湯ランキング TOP5

有馬温泉の人気の銭湯(日帰り温泉)を紹介していきますが、銭湯のランキングということでできるだけ安く天然温泉が利用できる施設を中心に紹介していきます。

第1位:有馬温泉の発祥となった場所「金の湯」

有馬温泉の共同浴場の一つです。伝統的な日帰り温泉施設で、リーズナブル(大人650円)に金泉を利用できます。休日のみならず平日も多くのお客さんが利用する施設ですよ。

有馬温泉のメインストリート付近にあり、周辺には入浴前後に立ち寄りたい食事処、お土産やさんが多数あります。施設の近くには「有馬の工房」という施設があり、こちらも食事処(蕎麦屋さん)です。入浴後の食事にいかがでしょうか。

金の湯の建物はもともと2階建ての温泉会館だったもの。薄黄色の外壁が特徴的な純和風の浴場に改修しました。有馬温泉の発祥とも言われる一の湯、二の湯があった場所でもありますよ。

また、施設の敷地内に「太閤の足湯」と呼ばれる足湯スポットもあります。こちらでも金泉の赤茶色のお湯が楽しめます。

有馬温泉の発祥となった場所でまずは温泉に浸かって観光をスタートさせるのもいいでしょう。

「金の湯」の施設情報

施設名 金の湯
住所 兵庫県神戸市北区有馬町833
電話番号 078-904-0680
URL http://arimaspa-kingin.jp/cont01/cont01-flm.htm

「金の湯」の泉質

泉質名 含鉄泉(含鉄−ナトリウム−塩化物強塩高温泉)
浴用適応症 なし
飲用適応症 鉄欠乏性貧血

含鉄泉について

第2位:濁りのない無色透明のお湯「銀の湯」

銀泉が堪能できる有馬温泉の共同浴場。先にも紹介しましたが、銀泉は濁りのない無色透明のお湯です。温泉街からは少し離れた坂の途中にあります。料金は金の湯よりも安い大人550円です。

お湯に浸かるとしゅわしゅわとして新鮮な感覚が味わえます。湯上りも爽快な気分になりますよ。館内にはスチームサウナもありますので汗をもっとかきたい人は利用してみましょう。水分補給は忘れずに!

銀の湯に向かう前に極楽寺、念仏寺へと参拝して銀の湯を目指すルートがおすすめです。ゆっくりと入浴して、湯上り後は銀泉を飲んでみましょう。有馬温泉の名物の一つに有馬温泉サイダーがありますが、そちらもおすすめです。

「銀の湯」の施設情報

施設名 銀の湯
住所 兵庫県神戸市北区有馬町1039-1
電話番号 078-904-0256
URL http://arimaspa-kingin.jp/cont02/cont02-flm.htm

「銀の湯」の泉質1

泉質名 二酸化炭素泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
飲用適応症 胃腸機能低下

二酸化炭素泉について

「銀の湯」の泉質2

泉質名 単純放射能泉
浴用適応症 痛風・関節リウマチ・強直生脊椎炎
飲用適応症 なし

単純放射能泉の詳細は放射能泉の記事を参考に

第3位:有馬温泉の中では高台に位置する「かんぽの宿 有馬」

金泉の自家源泉をもつ温泉宿です。有馬温泉にある宿の中ではもっとも高台にあります。塩分濃度の高い金泉を通す温泉パイプは1週間ごとに変えるのだとか。その温泉パイプの劣化具合が館内で展示されています。7日後のパイプは全体が赤茶色に変色しています。

宿の立地は登山口にも近いので登山目的に宿を利用される方も多いそうです。登山で訪れる方の影響で夕方がもっとも混雑します。しかし、営業時間は20時までですので多少、遅めに向かっても大丈夫ですね。

宿泊も可能です。温泉は大浴場のみですが、浴槽は広めですので安心してくださいね。入浴料は平日大人800円です。敷地内から湧き出る金泉を体験してくださいね。

「かんぽの宿 有馬」の施設情報

施設名 かんぽの宿 有馬
住所 兵庫県神戸市北区有馬町1617-1
電話番号 078-904-0951
URL https://www.kanponoyado.japanpost.jp/arima/index.html

「かんぽの宿 有馬」の泉質

泉質名 含鉄泉(含鉄−ナトリウム−塩化物強塩高温泉)
浴用適応症 なし
飲用適応症 鉄欠乏性貧血

含鉄泉について

第4位:純和風のつくりが心を落ちつかせる「湯屋の宿 康貴」

有馬温泉の高級旅館「竹取亭円山」が運営する施設です。畳敷きの通路や木の格子扉など、純和風のつくりが心を落ちつかせてくれます。

浴場には、金泉の浴槽と銀泉の浴槽にくわえ、半露天風呂も用意されています。脱衣所は少人数向けのつくりになっているので、入場規制がかかることも。男湯は5人が定員です。

入浴料は大人1000円。温泉を楽しんだら施設内のバーカウンターでサイダーを飲んでクールダウンしてくださいね。

2018年8月1日より、日帰り入浴専用の施設「竹取亭別邸康貴」から宿泊施設「湯屋の宿 康貴」にリニューアルしました。

「湯屋の宿 康貴」の施設情報

施設名 湯屋の宿 康貴
住所 兵庫県神戸市北区有馬町1401
電話番号 078-903-0221
URL http://www.taketoritei-koki.com/

「湯屋の宿 康貴」の泉質:金泉

泉質名 含鉄泉(含鉄−ナトリウム−塩化物強塩高温泉)
浴用適応症 なし
飲用適応症 鉄欠乏性貧血

含鉄泉について

「湯屋の宿 康貴」の泉質:銀泉

泉質名 単純放射能泉
浴用適応症 痛風・関節リウマチ・強直生脊椎炎
飲用適応症 なし

単純放射能泉の詳細は放射能泉の記事を参考に

第5位:26種類と豊富な入浴設備「太閤の湯」

種類豊富な入浴設備が楽しめる施設。もはや、温泉施設というよりテーマパークという表現が適切かもしれません。26種類の入浴設備にくわえ、岩盤浴を楽しみましょう。

数ある設備のなかでも、ぜひ堪能して欲しいのは「太閤の岩風呂」です。源泉掛け流しの金泉が堪能できるこの露天風呂には、少しエピソードがあります。阪神淡路大震災の影響で、豊臣秀吉がつくらさせた湯山御殿の浴室や庭園の跡が発見されました。出土した、湯山御殿の岩風呂を再現してつくられたのが、「太閤の岩風呂」なんです。

このほか、金の茶室をテーマにした「黄金の蒸し風呂」、動脈硬化や冷え性に効果のある炭酸泉の「ねねの遊び湯」なども人気です。1日がかりで利用できる温泉のテーマパークをぜひ利用してみましょう。

2018年5月7日から2019年3月31日まで大規模改修工事を行っており、リニューアルオープンは2019年4月1日の予定です。

「太閤の湯」の施設情報

施設名 太閤の湯
住所 兵庫県神戸市北区有馬町池の尻292-2
電話番号 078-904-2291
URL http://www.taikounoyu.com/

「太閤の湯」の泉質:金泉

泉質名 含鉄泉(含鉄−ナトリウム−塩化物強塩高温泉)
浴用適応症 なし
飲用適応症 鉄欠乏性貧血

含鉄泉について

「太閤の湯」の泉質:銀泉

泉質名 単純放射能泉
浴用適応症 痛風・関節リウマチ・強直生脊椎炎
飲用適応症 なし

単純放射能泉の詳細は放射能泉の記事を参考に

有馬温泉の銭湯を楽しもう!

有馬温泉 風景

歴史が長く高級な宿も数多くある有馬温泉ですが、共同浴場を始め比較的リーズナブルな日帰り入浴施設もあります。なかには、有馬温泉がほこる金泉と銀泉を両方楽しめる施設もありますよ!

「有馬温泉」のおすすめ観光情報はこちら