勝浦温泉が人気の3つの理由!旅館や観光情報から名物グルメ&お土産について

和歌山県の「勝浦温泉」は、山海の豊かな自然に恵まれた景勝地。温泉街からは穏やかに凪いだ「勝浦湾」が望め、湾を出た先にはリアス式海岸と雄大な「熊野灘」が広がっています。一方、山間部は世界遺産で「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されたエリア。一帯は爽快な海とは違った荘厳な雰囲気に包まれています。

風致景観のみならず、山海のグルメが味わえるのも勝浦温泉の大きな魅力。温泉街には、新鮮な海鮮グルメが味わえる宿や飲食店が数多くあります。

勝浦温泉の歴史と特徴

温泉街のある「勝浦」は、古来より漁港を中心に栄えてきたところ。港湾部が温泉地になったのは大正時代で、ボーリングによる源泉採掘が実施され、温泉地の基礎が築かれました。その後、採掘は続けられて新たな源泉が続々と発見され、昭和に入ってから勝浦は本格的な観光開発へ舵を切ります。

「那智勝浦町役場」の公式サイトによると「勝浦温泉」という名称は内地の「ゆかし潟」沿いで湧く「川湯温泉」を含めており「南紀勝浦温泉」とも呼ばれています。現在、勝浦温泉で確認されている源泉数は177本。「白浜温泉」を上回る県内最大の源泉数で、温泉を有する宿は湾に面する温泉街に多くあります。

勝浦温泉が人気の3つの理由!

理由1:山海の景観が豊か

国内で勝浦ほど山海が豊かな温泉ちは数えるほど。自然の造形が美しいリアス式海岸にには、「紀の松島」と呼ばれる風光明媚な島々が浮かんでいます。一方、山間部に目を向ければ、世界遺産に指定された「紀伊山地の霊場と参詣道」のエリア。落差133メートルの「那智の滝」を始め、霊気みなぎる「熊野古道」、朱色の鳥居が映える「熊野那智大社」など、聖なる世界が広がっています。

理由2:新鮮な魚介類が味わえる

海沿いの温泉地で味わえるは新鮮な魚介類。勝浦漁港は日本一の生マグロの水揚げ高を誇り、当地の「生マグロ料理」は注目のグルメです。「那智勝浦町観光協会」の公式サイトにある「生まぐろマップ」は要チェック。生で、焼いて、煮て良しと食べ方はさまざま。趣向を凝らした調理法でマグロを供するお店が掲載されています。

理由3:外湯めぐりで名湯のお湯に浸かれる

観光やグルメと並ぶ勝浦温泉の楽しみは外湯めぐり。「南紀くろしお商工会」が発行している湯めぐり手形(1,300円)を購入するのがおすすめ。加盟している共同浴場と湯宿は10軒以上あり、手形1枚で3軒の施設が利用できます。

外湯で浸かれる浴場のタイプはさまざま。海が見渡せる露天風呂や秘湯のような洞窟風呂など、さまざまなタイプの浴場を満喫できます。

勝浦温泉のおすすめ人気温泉宿ランキング

爽快な海を見ながら温泉にゆったり浸かれるのが勝浦温泉の醍醐味。海が一望できる浴場を備えた宿をご紹介します。

第1位:海も山も見渡せる「かつうら御苑」

「かつうら御苑」は、JR「紀伊勝浦駅」から車で3分ほどにある海沿いの湯宿。海山の絶景が見渡せる庭園付き展望露天風呂が自慢です。泉質は「硫黄泉」で、展望露天風呂からの眺めは勝浦温泉でも最高クラス。なだらかな曲線が続く「那智湾」や、晴れた日には「那智の滝」を望みます。

113室ある客室は全室オーシャンビュー。贅沢な滞在を約束する最上階のスイートは、ベランダに源泉かけ流し露天風呂を完備しています。

「かつうら御苑」の施設情報

施設名 かつうら御苑
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町北浜海岸
電話番号 0735-52-0333
URL http://www.katuuragyoen.co.jp/

「硫黄泉」の効果効能

泉質名 硫黄泉(掲示用泉質)
浴用適応症 アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹・表皮化膿症(硫化水素型 については末梢循環障害を加える)
飲用適応症 糖尿病・高コレステロール血症

硫黄泉についてもっと詳しく

第2位:海に浮かぶ!「ホテル中の島」

勝浦湾を360度のパノラマが満喫できる、離島にある「ホテル中の島」。温泉街の「観光桟橋」から、専用の連絡船を使ってアクセスします。注目は海にせり出す露天風呂。目の前に迫る海は穏やかで、自然との一体感は何よりの贅沢です。

「ホテル中の島」が保有している源泉は合計6本。硫黄を含んだ「塩化物泉」で、露天風呂、内湯の大浴場、貸切露天風呂も、源泉かけ流しのお湯で満たされています。

「ホテル中の島」の施設情報

施設名 ホテル中の島
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字勝浦1179-9
電話番号 0735-52-1111
URL http://www.hotel-nakanoshima.jp/

「塩化物泉」の効果効能

泉質名 塩化物泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性胃炎、便秘

第3位:海に面した洞窟の中の温泉「ホテル浦島」

「洞窟風呂」で話題を呼んでいる「ホテル浦島」。波と風が長い時間をかけて作り上げた洞窟がそのまま浴場になっており、洞窟のなかで湧く天然温泉に浸かれます。浴場は、洞窟風呂を含め6タイプ。貸切露天風呂は岩風呂と樽風呂があり、どちらも海の眺望が楽しめます。

「ホテル浦島」は「本館」「なぎさ館」「日昇館」「山上館」の4棟があり、眺望の良い部屋なら高台に建つ「山上館」がおすすめ。展望風呂も設置されています。

泉質は「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」です。

「ホテル浦島」の施設情報

施設名 ホテル浦島
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
電話番号 0735-52-1011
URL http://www.hotelurashima.co.jp/

「塩化物泉」の効果効能

泉質名 塩化物泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性胃炎、便秘

塩化物泉についてもっと詳しく

勝浦温泉のおすすめ観光スポット3選

勝浦温泉で観光は「離島めぐり」や「世界遺産めぐり」。どちらのエリアにも、南紀の風土を潤すスケールの大きい自然景観が魅力です。

スポット1:落差133メートルの名瀑「那智の滝」

「那智の滝」は那智勝浦町が世界に誇る景勝地。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれ、落差133メートルの雄姿は訪れた者を圧倒する迫力。

古来より続く山岳信仰の聖地である那智の滝はぜひ押さえておきたいスポット。「飛瀧神社」の御神体として崇められてきた名瀑でもあり、周辺には、滝籠りの修行が実践されてきた48の滝が点在しています。

「那智の滝」の施設情報

施設名 那智の滝
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
電話番号 0735-52-5311(那智勝浦観光協会)
URL http://www.nachikan.jp/kumano/nachinotaki/

スポット2:大小異なる130の離島「紀の松島」

「勝浦湾」の周囲に広がる「紀の松島」は、記憶に残る景勝地。大小異なるの離島が130ほど浮かび、紀の松島をめぐる遊覧船は人気のアトラクションです。観光桟橋から太地くじら浜公園をぐるっと周遊するコースは、潮風を切って進む爽快な乗り心地で、約1時間ほどの海上散歩が体験できます。

途中の「太地くじら浜公園」は下船スポットで、園内を見学する場合は、次に着岸する遊覧船に乗船できます。

「紀の松島」の施設情報

施設名 紀の松島
住所 共有和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦442-20(観光桟橋)
電話番号 0735-52-8188(紀の松島観光株式会社)
URL http://kinomatsushima.com/

スポット3:日本一短い川「ぶつぶつ川」

ユニークな隠れスポットを探している人には、那智勝浦町の粉白地区に流れる「ぶつぶつ川」がおすすめ。温泉街から車で15分ほど南下したところにあり、日本一短い川の異名を持っています。

「ぶつぶつ川」はれっきとした2級河川で、全長は13.5メートル。川の名前は川底から湧き出る水の様子を擬音化したもの。清冽な水が湧き出ており、那智の滝や海とはまったく違う表情に、自然の面白さを感じます。ドライブの途中で立ち寄るのにぴったりなスポット。近くには「玉ノ浦」が一望できる海水浴場もあります。

「ぶつぶつ川」の施設情報

施設名 ぶつぶつ川
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町粉白橋ノ本272-1
電話番号 073-441-3134(和歌山県庁河川課)
URL http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080400/butubutu/top.html

勝浦温泉のおすすめグルメスポット3選

勝浦温泉を代表するグルメは新鮮な海鮮料理。温泉街には種類豊富な海鮮グルメを供する飲食店が数多く集まっています。また、和歌山県の高級ブランド「熊野牛」も大いに注目です。

スポット1:水揚げされたばかりの新鮮なマグロ料理「まぐろ三昧那智」

「まぐろ三昧那智」は、グルメ情報誌や観光サイトで多く紹介されている人気店。「勝浦漁港」から直送されるネタは、どれも抜群の鮮度を誇っています。1番のおすすめは、色鮮やかな切り身が丼を埋め尽くす「生まぐろ丼」。わさびときざみ海苔というシンプルなトッピングが、生まぐろの旨味をさらに引き立てます。

その他「まぐろソースカツ丼」「ネギトロ丼まぐろ唐揚げセット」「まぐろとパプリカのスパゲッティ」など、趣向を凝らしたマグロ料理も食欲をそそります。

「まぐろ三昧那智」の施設情報

施設名 まぐろ三昧那智
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地2-3-10
電話番号 0735-52-1046
営業時間 11:30〜21:00
定休日 無休
URL http://magurozanmai.com/

スポット2:海に浮かぶ弁天島を眺めながら一息「熊野カフェ」

海の絶景もご馳走の「熊野カフェ」。景勝地として知られる「お蛇浦(じゃうら)遊歩道」から車で3分のところにあり、ウッドデッキスタイルのテラスからは、正面に浮かぶ「弁天島」が一望できます。

メニューは、和洋のセットメニューからふわふわのパンケーキまでさまざま。ランチはパスタ、カレー、生姜焼き、サバの味噌煮込みなどが味わえます。ディナーは予約制でコースメニューをメインにいただけます。

「熊野カフェ」の施設情報

施設名 熊野カフェ
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1069-1
電話番号 0735-30-4244
営業時間 7:00〜17:00、19:00〜21:00
定休日 木曜日
URL https://m.facebook.com/kumanocafe210/?locale2=ja_JP

スポット3:熊野牛を焼き肉で「焼肉カイチ」

絶品の「熊野牛」を供する焼肉店。無煙ロースターのテーブル席で快適に熊野牛の焼肉が楽しめます。一押しのメニューは、熊野牛の旨味が凝縮された「特選ロース」と「特選カルビ」。コリコリした牛すじも人気があります。

焼肉と並ぶ「カイチ」の名物は韓国料理の数々。石焼ビビンバ、テールクッパ、冷麺、キムチラーメンなどが人気です。

「焼肉カイチ」の施設情報

施設名 約肉カイチ
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字天満1-65
電話番号 0735-52-2332
営業時間 17:00〜22:00
定休日 水曜日
URL http://www.yakiniku-kaichi.jp/

勝浦温泉のおすすめお土産3選

お土産は海産物加工食品の他、郷土の味覚がつまった和菓子も注目で、餅菓子のおすすめ土産を3つご紹介します。

お土産1:那智の滝をイメージしたお菓子「お滝もち」(和か屋 本店)

那智の滝を訪れる際に立ち寄れる「和か屋本店」は「那智大社青岸渡寺」へ続く参道の入口にあります。銘菓「お滝もち」は、那智の滝にちなんだ細長い和菓子。1本1本手焼きで作られ、中にはあんこが入っています。

店舗にはイートインスペースもあり、休憩がてらにお滝もちを味わうことも可能。実演ブースもあり、お滝もちを焼く工程を見学できます。

「和か屋 本店」の施設情報

施設名 和か屋 本店
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山456
電話番号 0735-55-0720
営業時間 8:00〜17:00
定休日 不定休
URL http://www.otakimochi.jp/

お土産2:黒糖ときな粉のハーモニー「黒糖餅」(那智ねぼけ堂)

「那智ねぼけ堂」で大人気の「黒蜜餅」。その他にも黒糖を使ったスイーツは人気を集めています。黒糖餅は、深みのある黒糖の甘みと香ばしいきな粉が絶妙にマッチした風味。弾力のある食感も魅力で、お茶請けにぴったりのお土産です。

また「黒飴かりんとう饅頭」は、黒糖餅とは違ったカリッとした口当たりが楽しめる、併せて買っておきたいおすすめのお菓子です。

「那智ねぼけ堂」の施設情報

施設名 那智ねぼけ堂
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市野々3434-1
電話番号 0735-55-0031
営業時間 8:15〜17:00
定休日 無休
URL http://www.neboke.com/

お土産3:熊野本宮大社御用達「熊野もうで餅」(珍重庵)

「珍重庵」は新宮に本店を構える和菓子専門店。「熊野本宮大社」御用達の「熊野もうで餅」は、餅の皮にまぶされている玄米粉が、素朴でコクのある風味が後を引く銘菓。「熊野もうで餅」は本店、那智山店、熊野もうで餅販売所の3店舗で限定販売される熊野土産の定番です。

「珍重庵・那智山店」の施設情報

施設名 珍重庵・那智山店
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山39
電話番号 0735-55-0811
営業時間 10:00〜16:00
定休日 不定休
URL http://chinchoan.com/

海の絶景を見ながらお湯に浸かれる勝浦温泉


世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」と爽快な絶景が見渡せる海は、勝浦温泉の代名詞。那智の滝や熊野古道は、不思議なパワーがみなぎっている霊場。一方、海側のエリアには、紀の松島やリアス式海岸といった勝浦温泉ならではの景観が広がっています。

温泉街で宿泊するなら、海を見ながら露天風呂に浸かれる宿がおすすめ。勝浦温泉の魅力を身近に感じられます。

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