真っ黒→ツルスベ!ベトナムの温泉で天然泥パック体験:ホーチミン近郊のリゾート「ビンチャウ温泉」

ベトナムの天然温泉で、温泉プールと天然泥パックを満喫!

真っ黒い天然泥を全身に塗りたくってから、まろやかでとろみのあるお湯で流せばお肌がツルツルになりました。

今回ご紹介するのは、ベトナム南部・ホーチミンから100kmほどのところにある「ビンチャウ温泉(Suối nước nóng Bình Châu=スォイ・ヌック・ノン・ビン・チャウ)」。

温泉リゾートとして整備されていて、快適に過ごせます。

温泉プールが超気持ちいい!

ホーチミンを出発しておよそ4時間、ようやくビンチャウ温泉に到着したころには日が傾き始めていました。

入場料15万ドン(約700円)を払って中に入ると、宿泊客らしき人たちはちょうど帰るところ。2家族くらいがお風呂あがりの風を浴びながら歩いていました。

それ以外には誰もおらず、なんと貸切状態! 広いプールがなんと独り占めです。

 

プールは真水だろうと思ったら、天然温泉が使われていました。なめらかでとろみがあって、ミネラル豊富なお湯。

しばらく温泉浴を楽しんで、いよいよお目当ての泥湯に挑戦します!

ついに天然泥パック体験!貸切風呂で快適

ビンチャウ温泉の日帰りプランは3種類あります。温泉プールだけのものと、天然泥パックつきのものと、泥パック&スパつきのもの。

とりあえず温泉プールだけ、と思って一番安いプランで入場したのですが、ここまできて天然泥パックを試さないわけにもいかないと思い、追加料金を払って体験しました。

追加料金は40万ドン(約1,900円)。泥パック専用の水着と、天然泥、バスタオル、シャンプー、綿棒がついています。自分の水着を汚してしまう心配がなくて安心です。また、泥が耳に入ったり髪についたりしてもOKという親切仕様。さすが高級リゾートです。

天然泥パックを体験するのは、温泉プールではなく貸切風呂。20ほどの湯船が並んでいて、客が入れ替わるごとにお湯を捨てる仕組みになっています。

僕たちも自分で蛇口をひねってお湯を出します。

その間に専用の水着に着替えて準備開始。

天然泥には、ベトナム語と英語で使い方が書いてあります。

  1. シャワーを浴びて、肌を乾かします。
  2. 泥を顔と身体に塗ります。
  3. 泥の色が薄くなるまで乾かします。
  4. 温泉のお風呂に入り、泥を流します。

ざっくりと訳すとこんなところでしょうか。「なるほど、乾くまで待たないといけないのね」と思いながら無心で泥を塗っていきます。

泥はひんやりとしていて、ねっとりとしているのではじめは抵抗感があります。

しかし無心になって全身に塗っていくと、だんだん人肌の温度になって慣れてきます。

ところが乾かす間はくすぐったくて大変。泥が乾いてくるとパリパリとしてきてちょっとくすぐったいです。これも美肌のため……と念じ、泥が白っぽくなるまで待ちました。

泥が乾くころにはすっかり外が暗くなってしまいました。

まろやかでぬるめのお湯につかると、泥がするっと溶け出していきます。

お湯につかるだけで完全に落ちるわけではないので、全身をこすっていると「あれ?」と変化に気づきました。

肌がスベスベになったのがはっきりわかりますカピカピに乾いた泥からの、ツルスベな肌。これにはびっくりしました。

ベトナムには珍しい天然温泉。その効能は?

泥は全身の老廃物を吸い取ってくれると考えられます。そしてなめらかなお湯がクレンジング後のスキンケアの役割を果たしてくれるのではないでしょうか。

お湯を舐めてみると、ほんのりミネラル味があります。海も近いのでおそらく塩化物泉でしょう。保温・保湿効果が期待される泉質です。

公式ホームページには、メタケイ酸とミネラルが豊富に含まれていて、循環器疾患・皮膚炎・神経痛に効能があると書かれていました。

日本で定められている「塩化物泉」の浴用適応症としては、皮膚乾燥症・末梢循環障害・冷え性などがあげられます。

塩化物泉についてもっと詳しく

スタッフのおじさんのご厚意で、天然泥パックを体験した後も温泉プールに入れてもらいました。

こんど訪れるときは人が多い昼間に、と誓って温泉を後にしました。

けっこう遠いぞ、ビンチャウ温泉

出典:Google Maps

ホーチミンの中心部からビンチャウ温泉までは100km以上あります。僕たちはなるべく公共交通を利用して行こうとしました。

とりあえず東の方に行こうということで、現地の乗換え案内に従って乗換えスポットらしきところへ。どうやらバスを乗り継げば行けるそうなのですが……

バスを降りて地元のおじさんに聞いたところ、「ビンチャウまで行く路線バスはないよ」と言われてしまいました。「え、でも乗換案内にあったじゃん」と思ったのですが、確かに東へ行くという72-1系統は待てど暮らせどやってきません。

目の前に乗り合い自動車の事務所があり、みんなそこに座っていました。

(そうか、乗合自動車で隣の都市まで行くのか!)

やっと気づき、ビンチャウ温泉がある県の県庁所在地「ブンタウ(Vũng Tàu)?」と聞いてみたらビンゴでした。車の定員になるまで待つことにします。

その間に腹ごしらえ。目の前のお店でベトナム名物のサンドイッチ「バイン・ミー(bánh mì)」を買いました。

やわらかいフランスパンに、ハムと野菜がたっぷり挟まってお値段約150円也。安くてお腹いっぱいになるありがたい料理です。

そうこうしているうちに、乗合自動車が来てブンタウまで行けることに。ブンタウからさらにビンチャウまで行く路線バスに乗り換えました。

終点で降りても、温泉はまだその先。本来はタクシーを使わないといけないそうですが、バスの車掌さんのご厚意でバイクに乗せてもらえることに。

田んぼが広がる道をバイクで飛ばして、10分くらいで到着しました。車掌さん、ありがとう!

田園地帯の真ん中に突然現れる、南国テイストのリゾートホテル。ようやくビンチャウ温泉に到着しました。

天然泥パックで美肌体験をしよう!ビンチャウ温泉の持ち物や注意点は?

ビンチャウ温泉は、ホーチミン市内から日帰りで行けます。ただし、移動には片道4~5時間ほどかかるので朝早いうちに出発しましょう。公共交通機関だけでは行けないため、事前にタクシー配車アプリを入れておくと安心です。

僕たちは温泉プールと天然泥パックしか体験しませんでしたが、温泉卵づくり足湯などもできるそうです。温泉卵は、箱根や八幡平の名物「黒卵」のように殻が真っ黒になります。

※画像はイメージ(箱根の黒卵の写真)です

料金は最も安い温泉プールだけの利用でXXドン(円)。天然泥パックを体験する場合はXXドン(円)のパックを利用しましょう。

泥パック専用の水着を貸し出してくれますが、プールで着るにはだいぶ恥ずかしい簡素なものなので、水着は持参するのがベスト。売店でも売っているため忘れても大丈夫です。

「ビンチャウ温泉」の詳細情報

施設名 「ビンチャウ温泉リゾート」
住所 Quốc Lộ 55, Bình Châu, Xuyên Mộc, Tỉnh Bà Rịa – Vũng Tàu, Việt Nam
(ブンタウ省バーリア県シュエン・モッ郡ビンチャウ町ハイウェイ55番)
電話番号 (+84)-254-3871-131
営業時間 6時00分〜18時00分
定休日 なし
利用料金 日帰り15万ドン(約700円)~
宿泊はプランや人数にもよって異なりますが、約7,000円~のようです
URL binhchauhotspringresort.com/※英語

ベトナム行きは温泉部運営会社の社員旅行!

ベトナム名物「オーダーメイドスーツ」に挑戦する先輩インターン生

ベトナムに行くきっかけは、温泉部を運営する株式会社HANABISHIの社員旅行。

第二創業期を迎え、社員も増えて新しい事業に向けて日々頑張っている中、英気を養うべく社長からプレゼントされました。

社員旅行といっても、行き先もやることもぜんぶ社員の自由! 2~4人のグループに分かれて決められた予算で旅行を計画して行ってきました。

僕たちはインターン生2人のチームで行くことになり、急速な経済成長を遂げる国の暮らしを見てみようと思い、ベトナムを選択。せっかく外国に行くのだから、と無理して温泉にも行くことにした次第です。

おまけ:3食フォーでした。

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