秘湯・乳頭温泉郷に8つめの温泉!?山の中のワイルドすぎる野湯は泥&硫化水素で最高だった:一本松温泉たっこの湯

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東北の深い秘湯として人気の「乳頭温泉郷」は、個性の中に秘湯情緒がある7つの宿が点在する温泉天国です。

かやぶき屋根の宿に泊まりながら雪見風呂ができるということで外国人にも人気が高いという乳頭温泉郷。行ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

実は乳頭温泉郷に、8つめの温泉があるのです。しかも無料で入れる露天風呂、つまり壁も天井もなく自然の中にお風呂だけがポツンとたたずむ「野湯」です。

「8つめの温泉」は乳頭山の登山道の途中にあり、名前を「一本松温泉 たっこの湯」と言います。登山客にも人気の露天風呂に、登山経験ゼロの僕が行ってきました。アクセスや必要な装備も説明します。

登山道を30分……突如開けた視界の先に露天風呂!

「一本松温泉 たっこの湯」は、乳頭山(烏帽子岳:標高1,478m)の登山道の途中にある野湯です。

登山道が始まる「黒湯温泉」から30分ほど歩いて、ようやく到着しました。

最後の方は草むらの中を歩くので、「本当に温泉があるのかな?」と不安になりました。しかし、突然開けた視界の先に、露天風呂がたしかにありました。

岩にカメラを置いてセルフタイマーをセットし、記念撮影。

手早く服を脱いで、さっそく浸かってみることにしてみました。

意外にも適温で、風を浴びながらの入浴は最高に気持ちいいです。

硫化水素の匂いがプンプンする硫黄泉で、底には泥が沈んでいます。泥というよりも砂に近いですが、ジャリジャリとした灰白色の泥をすくい上げて肩に塗るなどして満喫しました。

入る前に撮影したときは湯面が乳青色をしていましたが、僕が入ったことで底の泥が巻き上げられて灰色に濁ってしまいました。どちらの色も硫黄泉らしい色で僕は大好きです。

 

岩を組んで作られた露天風呂には、沢の水を引きこむホースがあります。ところどころからフツフツと泡が出ているので、源泉はこの湯船の真下から出ているのでしょうか。ところどころ熱い部分があります。

「足元湧出」は全国的に珍しく、お湯が空気に触れることなく湯船に注がれるため新鮮なまま楽しめ、最上級の贅沢といわれる温泉です。いやはや、こんなところで足元湧出の温泉に入れるとは。

川を渡るところも!「一本松温泉たっこの湯」への装備と道のり

登山道の中にある秘湯「一本松温泉たっこの湯」へ続く道は、舗装されておらず川を渡るところもあります。

僕はスニーカーで歩きましたが、雨上がりや雨降りの時はおすすめしません。やはりトレッキングシューズなどを履いて行った方がいいでしょう。

登山道がはじまる「黒湯温泉」を出てすぐのところは、砂防工事のため大きな堰が作られています。雄大な山を望む! とはいかないところですが、これはこれで自然の力強さと人間の知恵を実感できるなかなかの景観です。

最初は川の左岸を歩きますが、しばらく進むと橋が見えてきて右岸に渡ります。そのあとはしばらく山を登って、いつの間にか川が見えなくなります。

山道は下りに変わり、川に合流します。岩に矢印が描かれているので、ここを渡ればいいのだとわかります。

川には大きな岩が転がっているので、足が濡れる心配はありません。

しかし、岩は滑りやすいので要注意です。両手を使って身体を支えながら、慎重に川を渡ります。

川を渡ってすぐに温泉が現れるわけではありません。再び草むらの中の道筋をたどり、しばらく進むと小さな手作りの案内板が現れます。

帰り道、草むらに入るところに「黒湯↑」と描かれた岩があるのを見つけました。一本松温泉たっこの湯から帰る人も、乳頭山から下山する人も、黒湯温泉の方へ降りていきます。

誰が整備してくれたのかはわかりませんが、道に迷うことのないよう案内があって助かりました。

出典:Google Maps

Google Mapsには登山道の記載がなく、温泉が川の中にあるかのように描かれています(2019年7月現在)。

僕はこの地図を見ながら進んだので、川を渡ったあとに草むらに入ったときかなり焦りました。実際には僕が訪れたときの川幅は地図の半分ほどで、一本松温泉たっこの湯は川の左岸にありました。

なお、同じく2019年7月現在、黒湯温泉の近くにもう一つ野湯があるとGoogle Mapsには書かれていますが、その場所は砂防工事が行われていて野湯は確認できませんでした。

最新情報をインターネット等でよく確かめて、安全に楽しく温泉巡りを楽しみましょう。

安全に楽しく秘湯の旅を!

天候にも恵まれ、僕は楽しく秘湯の旅ができました。

ただし、雨が降っていたらスニーカーで野湯に行くことはできなかったと思います。山道を歩くのに適した格好で、最新の情報を手に入れて安全に十分注意し、楽しく温泉巡りをしてください。

7つの宿での湯めぐりも個性ある温泉・景色・雰囲気が味わえるので、乳頭温泉郷を訪れるときには外せません。

山の中の温泉に行くと、森林浴と温泉浴が一気にできて日常生活の疲れを吹き飛ばしてくれます。乳頭温泉郷をぜひ訪れてみてください。

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