新玉川温泉のおすすめ人気旅館・ホテル&観光スポットとグルメ情報やお土産も

温泉イメージ

秋田県仙北市にある新玉川温泉は、四方を深山に囲まれた山あいの1軒宿。アクセスが容易でない秘湯でありながらも、日本一の強酸性のお湯が湧く温泉地として高い知名度を誇っています。その独特なお湯の質は、温泉に浸かってみれば一目瞭然。たちまち肌がピリピリしてくる感覚が体験できます。優れた効果効能があるのも、新玉川温泉の大きな特徴。殺菌性が強いこともあり、湯治場としても利用されています。また、新玉川温泉は秋田県の豊かな自然にも恵まれた景勝地。奥深い自然に囲まれながら、秘湯の趣が満喫できます。

新玉川温泉の歴史と特徴

新玉川温泉の近郊にはやはり1軒宿の玉川温泉があり、2軒は姉妹館という間柄。温泉地としての歴史は玉川温泉の方が古く、1680年にこの地で生活を営んでいたマタギによって温泉が発見されたと伝えられています。

もっとも、温泉地として玉川温泉が開湯するのは1934年になってから。今回紹介する新玉川温泉はそれから遅れること64年、1998年に開湯を迎えました。

新玉川温泉と玉川温泉では同じ源泉からお湯を引いているため、どちらも泉質は酸性泉。強い殺菌力でアトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・糖尿病・表皮化膿症に効果効能があります。いずれの宿も、国道341号線からさらに山を分け入ったところに位置しています。

新玉川温泉の施設情報

施設名 新玉川温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢
電話番号 0187-58-3100
URL http://www.shintamagawa.jp/

酸性泉について

泉質名 酸性泉(掲示用泉質)
浴用適応症 アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・糖尿病・表皮化膿症
飲用適応症 なし

酸性泉についてもっと詳しく

新玉川温泉が人気の8つの理由!

新玉川温泉が人気の8つの理由1 これこそ本当の湯治! 強酸性の温泉に浸かれる

新玉川温泉の自慢は、pH1.2という日本一強い酸性泉のお湯が湧いていることでしょう。お湯の主成分は世界的に見ても珍しい塩酸で、ラジウムも含まれています。

日本一の酸性泉を実感することができるのは、お湯に浸かっている時に感じるピリピリとした湯ざわり。また、指輪、ネックレス、時計といった貴金属の取り扱いにも細心の注意が必要で、10円硬貨を30秒~1分お湯に浸すだけで化学反応によって表面が変色してしまいます。

通常、温泉の効果効能は時間をおいて現れることが多いのですが、新玉川温泉なら特有の泉質をその場で感じることができます。

新玉川温泉が人気の8つの理由2 温泉の湧出量が豊富

温泉の湧出量日本一といえば大分県の別府温泉ですよね。続く湯布院温泉、奥飛騨温泉、草津温泉も日本を代表する名湯です。

ところが、ひとつの源泉から湧く湯量で見ると、日本一の栄冠に輝くのは新玉川温泉玉川温泉。その湧出量は1分間で9000リットルにもおよび、源泉となる大噴からは、98度という高温の温泉が湯けむりを上げながらゴボゴボと湧き出しています。

新玉川温泉が人気の8つの理由3 優れた効果効能が認められている

その独特な泉質もさることながら、新玉川温泉は、医学的見地から認められた優れた効能でも注目を集めています。主な効果効能は、高血圧症、動脈硬化症、脊髄性、脳性小児麻痺、皮膚病など。また、飲泉による適応性としては、胃酸過多症、胃潰瘍、慢性胃炎、慢性肝炎などがあげられます。

湯治相談室が設置されていることも、湯治客には嬉しいポイントでしょう。湯治にまつわる疑問を看護師に相談できるほか、入浴上の説明やアドバイスが受けられます。

湯治について

酸性泉についてもっと詳しく

新玉川温泉が人気の8つの理由4 温泉山岳リゾートの雰囲気が満喫できる

標高が700メートルを超える新玉川温泉は、東北地方を代表する山岳温泉。泉質ばかりが注目されがちですが、「秋田の森に包まれた温泉山岳リゾート」というコンセプトを掲げていることも忘れてはいけません。

秋田杉をふんだんに使った数々の浴場は、秋田県の自然が存分に生かされた造り。源泉100%の浴槽、源泉50%の浴槽、あつ湯、ぬる湯、頭浸湯、打たせ湯、蒸気湯、箱蒸し湯といったお風呂がそろっています。

新玉川温泉が人気の8つの理由5 貸切風呂が利用できる

新玉川温泉は共同の浴場がメインですが、貸切りで利用できる小浴場も3ヶ所完備されています。

貸切小浴場は宿泊客専用の浴場で、湯船を満たしているのは源泉50%のお湯。やはり秋田杉の温もりが感じられるお風呂ですが、より秘湯の趣に包まれながら入浴が楽しめます。

新玉川温泉が人気の8つの理由6 温熱浴が体験できる

温熱浴 新玉川温泉

出典:新玉川温泉 秋田県 田沢湖 日本の山岳温泉リゾートhttp://www.shintamagawa.jp/about/onnetu.html

温熱浴はお風呂ではなく、岩盤浴に似た温泉設備。ござの下は御影石になっており、さらにその下に温泉がめぐらされています。

温熱浴は着衣のままでの利用。30分ほど寝ころんでいると汗が吹き出てきますが、発汗を促すことで新陳代謝が高まる効果があります。

新玉川温泉が人気の8つの理由7 豪雪地帯でも通年での利用が可能

新玉川温泉は、雪国の秋田県でも豪雪地帯として知られているエリア。当然、冬になると雪が降り積もり、その影響で姉妹館の玉川温泉は冬の間は閉館となります。

一方、新玉川温泉に冬期閉鎖はなく、1年を通して宿泊や日帰り温泉が楽しめます。注意したいのは、冬場に新玉川温泉を訪れる時。温泉地への主要ルートとなるのは国道341号線ですが、一部の区間で一般車両の通行が禁止されます。

通行止めの期間は、田沢湖駅から出ているバスで、新玉川温泉へ向かうことに。詳しくは、後述するアクセスをご覧ください。

新玉川温泉が人気の8つの理由8 姉妹館の玉川温泉の利用が無料

新玉川温泉の宿泊客は、玉川温泉の大浴場に無料で入浴することができます。玉川温泉は湯治を目的として建てられた1軒宿。療養で滞在している方も多く見られるので、利用に際しては細心の気配りが必要です。

玉川温泉はノスタルジックな街景観が何より印象的。こちらの温泉地は「湯治のふるさと」がコンセプトで、レトロな昭和の街並みを歩いていると、そこだけ時間が止まってしまったかのような感覚にとらわれます。

快適なひと時が送れる新玉川温泉の客室

新玉川温泉

出典:新玉川温泉 秋田県 田沢湖 日本の山岳温泉リゾートhttp://www.shintamagawa.jp/facility/#room

新玉川温泉にある客室は全195室で、客室は和室と洋室の2タイプ。和室には純和風や和モダンといった異なる趣の部屋がそろっており、和モダン和室はデザイナーズルームのような凝った意匠になっています。

ベッド仕様の洋室はシングルとツイン。コンフォートツインにはソファやダイニングテーブルなどがあり、湯治やバカンスでの長期滞在でも快適に過ごせる環境が整備されています。

新玉川温泉のグルメ

温泉のみならず、健康的なグルメも楽しめる新玉川温泉。食事処となる「旬彩ダイニング ぶなの四季」でのバイキングで、秋田県の郷土料理がじっくり堪能できます。

新玉川温泉の夕食

夕食には秋田の味覚がつまった料理が目白押し。秋田牛陶板焼き、きりたんぽ鍋、比内地鶏料理などの名物グルメにくわえ、地元の野菜や山菜を使った滋味あふれるメニューがそろっています。

半分以上の主菜が毎日入れ替えられているのも、嬉しい配慮でしょう。連泊をしても、バランスよくいろいろな主菜が味わえます。

また、ダイニングには楽しく食事ができる粋な演出も。オープンキッチンが設置されており、出来立て熱々の状態で料理がいただけます。

新玉川温泉の朝食

朝食のメニューも食べごたえたっぷり。焼魚、煮物、佃煮、サラダ、漬物、豆腐、汁物、卵料理、ソーセージ、ベーコンなど、和洋のジャンルでヘルシーなメニューがそろっています。

特にじっくりと味わっておきたいのは、秋田県が誇るブランド米の「あきたこまち」。もっちりとした食感で、噛めば噛むほど独特な旨味が口いっぱいに広がります。

また、デザートとなるヨーグルトにも秋田県の魅力が。県内の岩泉町で生産されている生乳を原料としたもので、濃厚でコクがある風味が楽しめます。

新玉川温泉の施設

新玉川温泉では、快適な居心地が送れる便利な施設にも注目。湯治相談室が設置されていることはお伝えした通りですが、ほかにも、売店、ランドリー、整体室、カラオケルームなどの設備も整っています。

また、通信環境も整備されており、館内にはWi-Fiスポットも各所に完備。パソコンやスマートフォンといった通信機器の利用も可能です。

新玉川温泉のおすすめ観光スポット3選

新玉川温泉がある一帯は、十和田八幡平国立公園に指定されているエリア。それだけに、周辺には豊かな自然が満喫できる観光スポットが広く点在しています。

新玉川温泉のおすすめ観光スポットTOP1 玉川温泉

日帰り温泉を利用するか否かにかかわらず、玉川温泉はぜひとも訪れておきたいスポット。岩肌がむき出しになった源泉からは湯けむりが上がり、玉川温泉自然研究路と呼ばれる歩道が設けられています。

岩場では地熱を使った岩盤浴が行なわれており、休憩がてらにくつろぐことが可能。新玉川温泉の温熱浴と同様、着衣での利用となっています。

玉川温泉の施設情報

施設名 玉川温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢
電話番号 0187-58-3000
URL http://www.tamagawa-onsen.jp/

新玉川温泉のおすすめ観光スポットTOP2 田沢湖

「田沢湖」は言わずと知れた秋田県を代表する景勝地。日本でもっとも深い湖として知られ、最大深度は約423メートルにもおよびます。

新玉川温泉から「田沢湖」までは、国道341号線を経由しておよそ55分。新玉川温泉から向かう場合は北岸と東岸へのアクセスがスムーズで、「蓬莱の松」、「御座石」などが主な見どころとなります。

有名な「たつこ像」があるのは西側で、遊覧船乗り場のほぼ対岸という位置関係。とはいえ、遊覧船乗り場から「たつこ像」までは13分ほどの道のりです。

田沢湖の施設情報

施設名 田沢湖
住所 秋田県仙北市田沢湖
電話番号 0187-58-0063(田沢湖観光協会)
URL http://www.tazawako.org/

新玉川温泉のおすすめ観光スポットTOP3 八幡平

八幡平

「八幡平」はドライブがてらに新玉川温泉から行ける観光スポット。所要時間は約40分で、ルートとなる国道341号線と県道23号線は、絶景が望めるドライブウェイとして人気があります。

「八幡平」の頂上は標高1613メートル。展望台からの眺めは爽快で、「八幡沼」を見渡すことができます。しかも、「八幡平」は高山植物の宝庫。色とりどりの草花が生い茂り、紅葉の見頃を迎えた八幡平は燃えるような極彩色に染まります。

八幡平の施設情報

施設名 八幡平
住所 岩手県八幡平市
電話番号 0195-78-3500(八幡平市観光協会)
URL http://www.hachimantai.or.jp/

新玉川温泉のおすすめお土産 日本酒

秋田県は東北を代表する米処。その恵みは、きりたんぽや地酒といったグルメでも味わうことができます。

新玉川温泉の売店には地酒コーナーがあり、県内の酒蔵を代表する銘酒が並んでいます。なかでもひときわ高い評価を得ているのが、「高清水」が醸造している大吟醸の「和兆」。辛口ながらもフルーティーな口当たりが特徴で、芳醇な秋田の地酒を探している人におすすめしたい逸品です。

新玉川温泉売店の施設情報

施設名 新玉川温泉売店
住所 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢
電話番号 0187-58-3100
URL http://www.shintamagawa.jp/

新玉川温泉へのアクセス

鉄道で新玉川温泉へ向かう場合、玄関口となるのは秋田新幹線の田沢湖駅かJR花輪線の鹿角花輪駅のいずれか。下車後は、どちらの駅からもバスもしくはタクシーでの移動になり、田沢湖駅からは43キロ、鹿角花輪駅からは34キロの道のりです。

車でアクセスする場合は、夏期と冬期でルートが異なるので注意が必要。夏期にあたる4月中旬~10月下旬は、どの方面からも新玉川温泉までアクセスが可能。盛岡ICを起点に考えるなら、国道46号線を通って田沢湖を経由し、国道341号線へと乗り継ぎます。

一方、12月~4月上旬の冬期は、国道341号線の一部区間で一般車両の通行が規制されます。対象区間は、田沢湖側の二神館から鹿角側の澄川まで。車で向かう場合は、田沢湖駅に設営される新玉川温泉の専用駐車場に車を預け、駅から先は路線バスで移動します。

日本一強い酸性泉に浸かれる新玉川温泉

湯田温泉

新玉川温泉の最大の魅力は、日本一の強酸性を誇るお湯に浸かれることでしょう。入浴中に覚える独特な肌のピリピリ感は、新玉川温泉だからこそ味わえる貴重な感覚です。また、秘境のようなロケーションも、新玉川温泉に趣深い雰囲気を添えている一因。冬は豪雪に見舞われますが、新玉川温泉では季節を問わずに温泉が楽しめます。ぜひ新玉川温泉を訪れて、日本一の酸性泉に秘められた力を肌で感じ取ってください。

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