【限定1日4組】草津温泉の老舗旅館「泉水館」でしか入れない貴重な自家源泉を堪能

群馬県の山あいに佇む「草津温泉」。日本三名泉のひとつに君臨し、江戸時代の温泉番付では東の最高位に格付けされるなど、現在でもさまざまな温泉ランキングで常にトップ争いをする名実ともに申し分ない「名湯」です。

草津温泉といえば、硫黄の香りと酸性の酸っぱいお湯が特徴ですが、その源泉の種類は数多く、「草津十二湯」と云われているのをご存知でしょうか。

温泉街のシンボル「湯畑」から湧く「湯畑源泉」や、白く濁る湯が特徴の「白旗源泉」、1970年に硫黄坑道から噴出した「万代鉱源泉」などが有名で、なかには特定の旅館でしか味わえない源泉もチラホラ。

今回はそんな独自の源泉「君子の湯」を味わえる老舗旅館「泉水館」をご紹介します。

湯畑から徒歩2分!創業100年越えの老舗旅館「泉水館」

「泉水館」の創業は大正4年。2015年で創業100周年を迎えた老舗旅館です。

大きな門が印象的な純和風の外観は、周囲の温泉街とは一線を画す閑静な空間。重厚ですが、重々しくないやさしさを感じる独特の雰囲気が漂います。

草津温泉に着いたらまず向かいたい場所といえば、温泉街のシンボル「湯畑」。「泉水館」は、そんな湯畑から徒歩2分の距離に位置しています。

その道中には誘惑がたくさん。無料で「温泉まんじゅう」を配っているお店や、可愛い雑貨などを取り扱うお土産屋さんなど、なかなか2分ではたどり着けない充実度です。

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新しさと伝統が共存する「泉水館」の館内

2016年にリニューアルされたばかりの館内は、新しさと純和風の伝統が共存する格式高い空間。

木のぬくもり抜群のフローリングや、間接照明を取り入れ、暖かみのある雰囲気を演出しています。

一室一室広々と作られた客室は、畳敷きにローベッドのゆったりくつろげるお部屋です。部屋数は全4室のため、旅館全体が高原の別荘のように静か。心から落ち着いて過ごせる贅沢空間です。

「泉水館」の泉質と特徴

泉水館最大の魅力は江戸時代から数えられる、草津十二湯のひとつである「君子の湯」

旅館の敷地内に湧く、正真正銘の自家源泉です。湯の花たっぷりで少し白濁するお湯は、濃厚で新鮮な硫黄の香り。

pH2.2という胃液並みの強酸性のお湯は、舐めるとレモンを丸かじりしたように強烈に酸っぱいですが、肌触りはツルツルスベスベで意外にも滑らかでやさしい浴感です。

泉質は、酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物泉[硫化水素型]

典型的な草津の泉質ですが、自家源泉のためお湯のフレッシュさは随一。こころなしか、酸っぱさの中に「甘さ」があるような気もします。温泉街にある共同浴場や、他の旅館との入り比べで、源泉の違い、湯触りの違いを感じられるかもしれません。

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湯の花って何?

ここでしか味わえない自家源泉「君子の湯」を貸切で堪能!

そんな泉水館自慢の自家源泉は、旅館内にある3つのお風呂で堪能できます。「桐の湯」「萩の湯」「千寿の湯」と名付けられ、それぞれ空いていれば、その都度貸切での利用が可能。

ここだけでしか味わえない自家源泉を、贅沢に独り占めできちゃいます。

萩の湯

桐の湯

千寿の湯

また、どのお風呂も檜作りの風情ある湯小屋。江戸時代にタイムスリップしたかのような趣のある湯浴みを、時間を忘れて静かにゆったりと浸ることがきます。

夕食はあえて温泉街で「天丼」を食す

1日4組限定の「泉水館」。食事ももちろん魅力のひとつですが、ここは天下の名湯「草津温泉」。充実した温泉街散策も魅力のひとつです。

ということで、今回はあえて温泉街で夕食を楽しみました。向かった先は、「旬菜茶屋 夢花」。「泉水館」から草津温泉街を通り、バスターミナルの方面へ抜けたところに佇む和食処です。

 

そばやうどんが有名なお店ですが、隠れた人気メニューである「天丼」を注文。がっつり食べたい方にはこちらがおすすめです。味はもちろん言うことなし。季節の野菜に大きなエビのサクサクな天ぷらに、蕎麦屋にしか出せないダシの効いたタレの相性が抜群で、ボリュームも申し分ないですが、数分で胃袋へと吸収されました。

草津温泉の温泉街には、このような和食処からピザ、ハンバーグも楽しめる洋食の名店、深夜まで営業している居酒屋、ゲームセンターなど食事処やエンターテインメントも充実。旅館にチェックインし、ひとっ風呂浴びたら、浴衣姿に下駄を履いて、温泉街散策を楽しむのはいかがでしょうか。

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地元出身の若夫婦の「おもてなし」も魅力的

創業当時は旅館ではなく「料亭」で、自家源泉の「君子の湯」を眺めながら食事を楽しむお店だったという「泉水館」。

旅館業に変わってからは、昭和の高度経済成長の波に乗り、50室以上の客室を備える巨大な宿だったのだそう。

その当時は、昔からの湯治客から団体客まで幅広く受け入れ、お風呂は芋洗い状態だったんです。そんな話を聞かせてくれたのは、宿を切り盛りするご主人。

現在では時代とニーズに合わせ、客室は4部屋にリニューアル。明るく楽しくやさしさにあふれる若夫婦の温かい「おもてなし」も魅力です。

ちなみに若女将は、隣町にあたる長野県上田市出身。泉水館はご主人のひいおばあちゃんから続いています。

温泉マニア必見!「泉水館」で格別な入浴を

地元出身の若夫婦が営む老舗旅館「泉水館」。温泉の泉質が珍しいだけでなく、おもてなしもピカイチ。さらに湯畑から徒歩2分と、アクセスの良さも文句なしです。

草津温泉に訪れた際は、極上の自家源泉とサービスが堪能できる「泉水館」へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

「泉水館」の施設情報

施設名 草津温泉「泉水館」
住所 群馬県吾妻郡草津町草津478
電話番号 0279-88-2216
URL http://sensuikan.jp
泉質 酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉[硫化水素型](低張性 酸性 高温泉)
泉温 42.3℃
pH 2.2
湧出状況 自然湧出
湧出量 64.7ℓ/分
加水 なし
加温 あり
消毒 なし
かけ流し 完全かけ流し

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