「妙高高原」は、新潟県上越地方にある妙高山のすそ野に広がる地域です。
スキー場や温泉がたくさんあり、毎年冬場にはたくさんのスキーヤー、スノーボーダーが訪れる一方、夏場は避暑地として賑わいます。
2005年に妙高高原町と妙高村、それに新井市が合併して妙高市になりました。
妙高高原は、上越新幹線、上信越道などの交通アクセスがよいこともあり、関東からの観光客に人気のスポットになっています。それでは、妙高高原が人気な秘密をご説明しましょう。
目次
妙高高原が人気の3つの理由
その1.7つの温泉「妙高高原温泉郷」

妙高高原には7つの温泉があります。
「燕温泉」、「赤倉温泉」、「関温泉」、「新赤倉温泉」、「妙高温泉」、「池の平温泉」、「杉野沢温泉」です。この7つの温泉地の総称が、「妙高高原温泉郷」です。
泉質は、じつにさまざま。「燕温泉」が「硫黄泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」で、薄い乳白色をしているのが特徴です。
また、「赤倉温泉」は、「硫酸塩泉」と「炭酸水素塩泉」と、豊富な湯量を誇ります。
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その2.スキー場が多い

やはり、妙高高原は温泉とスキー場に尽きるでしょう。
7つの温泉地それぞれが温泉街を形成していて、冬場はスキーヤーの拠点、夏には避暑観光の中心として賑わいます。
妙高山を中心とした高原地帯には自然がたくさん残っていて、池や滝なども多く、避暑に来られる方々の憩いの場となっています。
その3.妙高高原ならではのお土産

妙高高原を含む越後の名産品として有名なものといえば、お米や笹団子。さらに長野と近いこともあり、蕎麦も人気のグルメとなっています。
戦国時代後期、この地域は上杉謙信の支配下にありました。上越市にある「春日山城」を居城にしていた謙信が、武田信玄との数次にわたる川中島の合戦の出陣前に将兵に餅を与えたという言い伝えから、「出陣餅」というお土産もできているのです。
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妙高高原の名物グルメ3選
「妙高高原」は「那須高原」や「軽井沢」などに比べると、しゃれたレストランやカフェは少なく、どちらかというと冷えた体を温めてくれるB級グルメ的なお店が人気になっています。まずはそのなかから、3店ご紹介します。
1:創業45年「ごはん処食堂ミサ あらい道の駅店」
国道18号線沿いで 、上信越自動車道「新井PA」にも直結している「道の駅あらい」の中にある「ごはん処食堂ミサ」は、創業45年の食堂で、ラーメンや定食が人気のお店です。一番の人気メニューは、体の温まる味噌ラーメン。自家製の麺が自慢です。また、定食のご飯はこしひかりを使用。それだけで食欲がそそられるほどです。
「ごはん処食堂ミサ あらい道の駅店」の施設情報
施設名 | ごはん処食堂ミサ あらい道の駅店 |
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住所 | 新潟県妙高市猪野山120-8 |
電話番号 | 0255-72-1133 |
営業時間 | 11:00〜21:30(土日祝日は10:30から) |
定休日 | 木曜日 |
URL | http://www.eki-arai.com/guide/misa.html |
2:妙高山麓の絶品そば「こそば亭」
長野県に近い妙高高原には、日本そば店もたくさんあります。そのなかでも、一番人気となるのが、メディアで取り上げられることも多い「こそば亭」です。遠い昔から妙高山麓で栽培されてきた「こそば」と呼ばれる古い時代のそばの品種で作られたそば粉を使って、昔ながらの味を今に伝えます。
「こそば亭」の施設情報
施設名 | こそば亭 |
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住所 | 新潟県妙高市美守681-1 |
電話番号 | 0255-72-8628 |
営業時間 | 11:30〜売り切れまで |
定休日 | 月・火曜日 |
URL | http://www.kosobatei.jp/ |
3:豚汁&ラーメンの異色コラボ?!「たちばな」
妙高たちばなの豚汁つけ麺わず。ガチで『豚汁にラーメンの麺浸けちゃいました』だったwwまあ、アリだったけど。 pic.twitter.com/DMs9PgnRTX
— HARUニフィセント・セブン (@umedaharu) 2014年10月25日
信越本線「北新井駅」の近くにある「たちばな」は、おいしい豚汁の店です。豚汁とラーメンがコラボした「とん汁ラーメン」はこの店自慢の一品になっており、スキー帰りの方々に愛されています。
また、シンプルな「とん汁定食」はコシヒカリが豚汁の深い味わいをいっそう引き立てます。
「たちばな」の施設情報
施設名 | たちばな |
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住所 | 新潟県妙高市栗原2-3-10 |
電話番号 | 0255-72-2450 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
URL | http://tontachi.com/ |
妙高高原の観光スポット3選
妙高高原には、妙高山とその山麓という大自然が作り上げた絶景がたくさんあり、観光地としても人気です。大自然の恵みともいえる滝や池を、新鮮な空気と爽やかな風の中で散策できます。
1:ミズバショウの群生は一見の価値あり「いもり池」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%99%E9%AB%98%E5%B8%82#/media/File:Imori_Pond.jpg
妙高市関川にあり、「池の平温泉」に近い「いもり池」は、標高2454メートルの妙高山を水面に映し出す美しい池です。昔は、この辺りにたくさんのいもりが生息していたことから名付けられた池で、周囲にはさまざまな高原植物自生します。4月から5月にかけて見ることのできるミズバショウの群生は一見の価値があります。
池の周囲には遊歩道が作られていて、カップルに人気です。15分程度で1巡りすることができます。
「いもり池」の施設情報
施設名 | いもり池 |
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住所 | 新潟県妙高市池の平 |
電話番号 | 0255-86-4599(妙高高原ビジターセンター) |
URL | http://www.myoko.tv/sightseeing/322.html |
2:日本の滝百選「苗名滝」
新潟県と長田県の県境となる「関川」には、落差55メートルの「苗名滝(なえなたき)」があります。「日本の滝百選」にも選ばれる、周囲を圧倒する男らしい太い滝です。妙高山の雪解け水によって水量の増す春には、滝の水量も大きく増加してより逞しい姿を見せてくれます。
この滝のしぶきのため、周辺は夏でも涼しく、避暑地のなかでも納涼スポットになっています。
「苗名滝」の施設情報
施設名 | 苗名滝 |
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住所 | 新潟県妙高市杉野沢 |
電話番号 | 0255-86-3911(妙高市観光協会) |
URL | http://www.myoko.tv/sightseeing/550.html |
3:江戸時代の雰囲気がたのしめる「道の歴史館」
続いて向かったのは、北国街道・関川の関所「道の歴史館」。
ここ、?ローカル路線バス乗り継ぎの旅に登場してから気になっていた。
マドンナを含めたお三人のサイン色紙も飾ってありました。
今は国道も高速も関川まで下ることなく越えるので街道宿はひっそりとしていた。 pic.twitter.com/N1rySlgUh9— まろたん (@marotan1026) 2017年6月2日
現在の妙高市関川には、五街道に次ぐ重要な交通路だった北国街道の要衝として、関所が設けられていました。
当時の関川の関所をそのまま再現した「関川の関所道の歴史館」は、江戸時代の雰囲気を楽しめることで人気が高いスポットです。
貴重なこの街道に関する文献や、街道にかかわる展示品があり、当時の旅の様子をうかがうことができます。
「関川の関所 道の歴史館」の施設情報
施設名 | 関川の関所 道の歴史館 |
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住所 | 新潟県妙高市関川272 |
電話番号 | 0255-86-3280 |
URL | http://myhp.joetsu.ne.jp/sekigawa-sekisyo/ |
妙高高原のお土産3選
妙高高原のお土産なら、上越市で製造される越後らしいお土産がいいでしょう。古い時代を感じさせてくれる和菓子が、温泉街や駅などで販売されています。
1:地元新潟産のお米を使った「笹団子」
「くさのや」の笹団子!新潟のご当地cmネタってこれでいいよね! pic.twitter.com/9XY5kNjBK4
— ばれん太@木樽無人ナビナビ爆弾 (@mhtt_1) 2014年8月5日
上越市の「くさのや」が60年前から作っている「笹団子」は、よもぎを織り込んだお餅を笹の葉で包んだものです。米処の地元新潟産のお米を使った和菓子で、越後のふるさとの味としてよく知られています。
「くさのや」の施設情報
施設店 | くさのや |
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住所 | 新潟県上越市中央1-4-1 |
電話番号 | 025-543-5351 |
営業時間 | 8:30〜18:30 |
定休日 | 不定 |
URL | http://www.kusanoya.com/ |
2:あっさりとした甘さが人気「翁飴」
上越市の「髙橋孫左衛門商店」が妙高高原でお土産として販売している「翁飴」は、水飴を寒天で固めた和菓子です。
「髙橋孫左衛門商店」は、創業が1625年と江戸時代初期で、越後の老舗和菓子店として有名です。「笹団子」の「くさのや」も元々この「髙橋孫左衛門商店」の一支店から始まっています。
飴ではありますが、もちもちっとした食感で、あっさりとした甘さが人気の秘密です。
「髙橋孫左衛門商店」の施設情報
施設名 | 髙橋孫左衛門商店 |
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住所 | 新潟県上越市南本町3-7-2 |
電話番号 | 025-524-1188 |
営業時間 | 8:30〜19:00 |
定休日 | 水曜日 |
URL | http://www.etigo-ameya.co.jp/ |
3:きな粉と黒蜜のよもぎ餅「出陣餅」
上越市の「かなざわ総本舗」がお土産として販売する「出陣餅」は、越後を統一した上杉謙信公にちなんだお土産。謙信は、武田信玄との川中島合戦の前に、兵士たちに餅を与えて力をつけさせたと言われており、それにちなんで作られた和菓子です。
よもぎ餅にきな粉と黒蜜をかけて食べる和菓子で、鉄道駅などでも購入可能です。
「かなざわ総本舗稲田本店」の施設情報
施設名 | かなざわ総本舗稲田本店 |
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住所 | 新潟県上越市稲田4-11-5 |
電話番号 | 025-522-5500 |
営業時間 | 9:30〜17:30 |
定休日 | 1月1日 |
URL | http://www.syutujin.com/ |
妙高高原温泉郷の温泉旅館3選
妙高高原温泉郷には7つの温泉地がありますが、そのなかでも代表的な「赤倉温泉」や「燕温泉」には、人気の温泉旅館がたくさんあります。スキーを楽しんだあとに、こわばった足腰を温かいお湯でもみほぐのは最高の気分ですよ。
1:野外スポーツの疲れを癒す「高原ホテル対山」
妙高高原温泉郷のひとつ「赤倉温泉」にある「高原ホテル対山」では、「泡風呂」、「サウナ風呂」などタイプが違う4つのお湯が楽しめます。
冬季を除いて貸し切り入浴できる「野天風呂」もあり、カップルで、ご家族でゆっくりとプライベートタイムを過ごすことができるので人気です。
スキーシーズンには、スキー場からそのまま温泉に直行される方も多く、野外スポーツの疲れを癒してくれます。
「高原ホテル対山」の施設情報
施設名 | 高原ホテル対山 |
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住所 | 新潟県妙高市赤倉温泉426-2 |
電話番号 | 0255-87-2065 |
URL | http://www.hoteltaizan.jp/ |
2:燕温泉からの引き湯「燕ハイランドロッジ」
燕ハイランドロッジで朝風呂
熱目の内湯と超ぬるい露天風呂で交互に入ると良い感じ
ブナ林の中に有って癒されますな
他に客が居なかったので写真撮らせて頂きました#燕温泉 pic.twitter.com/ml2cJKZnqi— しもさん @ジムニーとカプチーノ (@simor700) 2015年10月11日
燕温泉にある「燕ハイランドロッジ」は、温泉街から外れて大自然の中にたたずむ一軒宿です。
温泉は「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」の燕温泉から引き湯されています。冷たく冷やした露天風呂と熱い内湯に交互に入る、サウナ的な入浴法がここでのおすすめの入り方です。
「燕ハイランドロッジ」の施設情報
施設名 | 燕ハイランドロッジ(旧「燕ハイランドホテル」) |
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住所 | 新潟県妙高市燕温泉 |
電話番号 | 0255-82-2322 |
URL | http://www.2bame.jp/ |
3:宿自慢の手料理「ホテル太閤」
赤倉温泉にある「ホテル太閤」は、露天風呂から妙高山の絶景が望める温泉宿です。スキーから帰ってゆったりとその眺望に浸りながら、疲れた体を癒すことができると人気になっています。お湯から上がれば、地元越後の旬の食材を生かした宿自慢の手料理が待っています。しかも、ご飯はピッカピカの地元産コシヒカリ。いくらでもお替りをしたくなるでしょう。
「ホテル太閤」の施設情報
施設名 | ホテル太閤 |
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住所 | 新潟県妙高市赤倉402 |
電話番号 | 0255-70-4195 |
URL | https://www.h-taiko.net/ |
妙高高原温泉郷の日帰り温泉3選
妙高高原温泉郷の温泉旅館は、スキー場帰りの日帰り湯を楽しむ方々もたくさんいらっしゃいます。燕温泉には「河原の湯」や「黄金の湯」といった無料の露天風呂もありますが、ここでは、立ち寄り湯のできる温泉旅館をご紹介します。
1:天風呂「赤倉ホテル」
赤倉温泉にある「赤倉ホテル」は、趣向を凝らしたさまざまな温泉施設が整っていることで評判の温泉旅館です。
内湯に露天風呂は当たり前ですが、マッサージ気分を味わえるジェットバスや貸切の露天風呂など、多彩な温泉を楽しむことができます。
日帰りの場合には、朝10時から夜の8時までゆっくりと滞在できるプランもあり、ホテル自慢の会席料理も人気です。
「赤倉ホテル」の施設情報
施設名 | 赤倉ホテル |
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住所 | 新潟県妙高市赤倉486 |
電話番号 | 0255-87-2001 |
URL | http://www.akakura-hotel.com/ |
2:源泉かけ流し100%の内湯と露天風呂「ホテル岩戸屋」
燕温泉にある「 ホテル岩戸屋」は、源泉かけ流し100%の内湯と露天風呂が自慢の温泉宿です。観音様が控える内湯の「観音風呂」と、石うすに囲まれた露天風呂の「石うすの湯」があり、観音様を拝んで入れば、スキーなどの疲れがいっぺんに立ち消えてしまうと言われているそうです。
日帰り利用の料金は大人700円、小人500円となっています。
「ホテル岩戸屋」の施設情報
施設名 | ホテル岩戸屋 |
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住所 | 新潟県妙高市関山6087 |
電話番号 | 0255-82-3133 |
URL | http://www.hotel-iwatoya.com/ |
3:重厚な造りの露天風呂が自慢「香嶽楼」
赤倉温泉温泉香嶽楼。外観は古いけど中は綺麗。赤倉もどの旅館も同じ温泉らしいが、微妙にゴム臭のする無色透明のお湯は締めくくりの温泉としては申し分なし。赤倉は是非また来たい pic.twitter.com/7y3e1AqoBT
— おんぱぱ (@2Onpapa) 2016年11月12日
赤倉温泉にある「香嶽楼(こうがくろう)」は、創業130年を超える老舗の温泉宿で、重厚な造りの露天風呂が自慢です。ごつごつした岩によって浴槽が囲まれており、いかにも自然の中でお湯に浸かっている気持ちがするはずです。
日帰り利用ができるのは、15時から19時まで。料金は大人800円、小学生400円です。
「香嶽楼」の施設情報
施設名 | 香嶽楼 |
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住所 | 新潟県妙高市赤倉115 |
電話番号 | 0255-87-2036 |
URL | http://www.myoko-kougakuro.jp/ |
妙高高原へのアクセス(関東から)
JR「東京駅」から北陸新幹線の「上越妙高駅」までは約2時間です。
自動車の場合、関越自動車道で「練馬」から「藤岡JCT」まで1時間、「藤岡JCT」から上信越自動車道を2時間ほど行くと「妙高高原IC」に着きます。トータル3時間強です。
妙高高原へのアクセス(関西から)
大阪からは、東海道新幹線で「名古屋駅」まで50分、そこからJR中央本線の特急「しなの」で「長野」まで3時間。そこからさらに北陸新幹線で20分で「上越妙高駅」に着きます。4時間10分の旅です。
大阪から自動車の場合、名神高速道路を米原まで1時間30分、そこから北陸自動車道を4時間走って「上越JCT」に着き、さらに上信越自動車道を20分ほど行くと「妙高高原IC」に着きます。通算6時間近くかかることになります。
妙高高原の温泉に大満足!

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%99%E9%AB%98%E5%B8%82#/media/File:Suginohara.JPG
妙高高原温泉郷には、7つの温泉があり、上質な泉質が目白押しです。さらにスキー場に併設されているところが多く、夏場は避暑地としても人気。1年を通してさまざまな顔をもつ妙高高原で、素敵な思い出を作りましょう。
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