“流しっぱなし” の極上ぬる湯!化粧水のような温泉「きよもん湯」で日帰り入浴【和歌山県那智勝浦町】

自家源泉100%の流しっ放しです」入口に掲げられた看板には、名湯への誇りがうかがえます。

実際に入ってみると、化粧水のようにとろりとした ぬるめのお湯が心地よく、ザバザバと流されていくおかげで泡付きもバツグン

今回ご紹介する「きよもん湯」は、温泉郷として知られる和歌山県那智勝浦町でも随一の名湯です。

本当に流しっぱなしだ!まずは目で楽しむ

お風呂の撮影は施設の方の許可をいただき、他のお客さんののいないときに行いました。

早速浴場に入ってみると、お湯の注がれる音と流れていく音が心地よく聞こえてきます。

「流しっぱなし」の名前の通り、湯舟のへり全体からお湯がどんどん流れていきます。

横幅3mくらいあるのに、しっかり「流しっぱなし」になっていて感激。

奥の方にお湯を流す溝があるのですが、どんどん注がれるお湯はお構いなしにどこからでも流れていきます。

まるで化粧水!pH9.6はダテじゃない

手を入れた瞬間に、まろやかなとろみを感じました。化粧水のような、肌にスッと浸透していく感じがします。

かけ湯をして入ってみると、39℃くらいのぬるめのお湯がなんとも心地よく、暑い中駅から歩いて来た疲れを吹き飛ばしてくれます。

ほのかに硫黄の香りもして、テイスティングしてみると微かな甘みを感じられます。

入って30秒くらいで全身が繊細な気泡に包み込まれ、じんわりと暖まってきました。鮮度がバツグンで、お風呂の表面には気泡が湯の華のようにふわふわと漂っています。

シャワーにも温泉が使われていて、硫黄の心地よい香りに包まれながら全身を洗えます。

きよもん湯はpH9.6のアルカリ性。泉質としては「アルカリ性単純温泉」ですが、香りや味で硫黄を感じられます。

硫黄を含むアルカリ性のお湯は、とろみが強いのが特徴。三重県 榊原温泉 や 鹿児島県 川内高城温泉(せんだいたきおんせん)など、「美肌の湯」と呼ばれる温泉が当てはまります。

それにしても、これだけの泡付きと心地よい温度……奇跡のような名湯です。

シャワーのお湯は石鹸のはたらきをたすけ、少量でもしっかり泡立ってくれます。洗い流すと全身の肌がとろりとした感じになり、日に焼けて傷んだ皮膚も再生してくれそうです。

旅館のように広くてきれい!庭園を眺めながら休憩も

きよもん湯は全体的に広々としていて、とてもよく掃除されています。今は日帰り入浴専門ですが、以前は旅館だったためこのような立派な施設となっています。

脱衣所は広々としていて、無料の鍵つきロッカーもあります。

受付や休憩室があるところと、お風呂とは渡り廊下でつながっています。

日本庭園のようによく整備された庭を眺められて、気持ちよくクールダウンできます。

ゆったりした雰囲気で、何時間でも過ごせそうです。

貸切風呂(家族風呂)も流しっぱなし!

きよもん湯には3つの貸切風呂(家族風呂)があり、入浴料金とは別で1室1,000円の貸切料金を払えば利用できます。

受付の方にお願いして、中を見せてもらいました。

真ん中の2番がやや広めで4~5人ほど入れる造りになっています。1番も見せてもらいましたが、いずれもしっかり「流しっぱなし」。

分析表を見ると、2本の源泉から合わせておよそ350L/分湧出しています。これだけの豊富なお湯を、日帰り温泉1軒で使えるのは贅沢でありがたいです。

受付の人に「”流しっぱなし” はかけ流しとは違うのですか?」と聞いてみました。

「やっぱり “かけ流し” とはちょっと違いますね。うちは “流しっぱなし” ってことでやってます。見てもわかるように、しっかりオーバーフローさせてますから。」と教えていただきました。

目で見てもしっかりわかる「流しっぱなし」は、豊富な温泉に誇りをもって鮮度を約束してくれる言葉でした。

これで500円は嬉しい!きよもん湯の料金・営業時間・アクセス

実際に入ってみて「自家源泉100%の流しっ放しです」の意味がよくわかったところで、駅に戻ります。

それにしても、500円で新鮮で泉質の良いお湯に入れて、庭園を眺めながら休憩できるのですからありがたい限りです。

「きよもん湯」の詳細情報

施設名 「きよもん湯」
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字湯川1062 [Map]
電話番号 0735-52-0880
営業時間 12時00分〜23時30分
定休日 年中無休(メンテナンスのため休業することもあります)
利用料金 大人500円・小人300円
貸切風呂(家族風呂)は別途1室1,000円(50分)
※料金はいずれも税込み
アクセス JR紀勢本線「紀伊湯川駅」から徒歩10分
那智勝浦新宮道路「那智勝浦IC」から車で約10分
URL http://www.ichinotaki.co.jp/kiyomon.htm

ゆかし潟を望む「CAFEきよもん」も!

向かいには「CAFEきよもん」もあり、汽水湖の「ゆかし潟」を眺めながらゆったり過ごせます。

以前はホテルのレストランとして使われていた建物なので、こちらも広々としていて雰囲気がいいです。

ツーリングの途中で立ち寄るお客さんも多いです。

「CAFEきよもん」の詳細情報

施設名 「CAFEきよもん」
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字湯川5-3 [Map]
電話番号 0735-52-0881
営業時間 10時00分〜15時00分
定休日 月曜日・火曜日

目の前にはコバルトブルーの「ゆかし潟」

ゆかし潟」はコバルトブルーの水をたたえたハート形の潟湖(せきこ)。

透き通るような水が美しく、釣りに訪れる人もいました。

新宮出身の詩人・佐藤春夫が名付けたそう。おだやかな水面にぴったりな名前です。

太平洋を望む湯川駅から徒歩10分

きよもん湯の最寄駅は、JR紀勢線の「湯川駅」。紀伊勝浦駅の1つ隣です。

海水浴客でにぎわった面影を長いホームに残す、小さな駅です。

駅のすぐ裏には太平洋が広がっています。

駅の構内には、地元出身のアーティストによる壁画が描かれていました。

黒潮の流れる太平洋と同じ色をしたローカル線で湯川駅をあとにしました。

紀伊湯川は開湯1,500年もの歴史があります。今回ご紹介した「きよもん湯」のほかにもたくさんの名湯があるので、ぜひ訪れてみてください。

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