喜連川温泉が人気の3つの理由!旅館や観光情報から名物グルメ&お土産についても

栃木県さくら市にある「喜連川(きつれがわ)温泉」は、江戸時代に開かれた宿場町の面影があり「お丸山公園」周辺にある「御用堀」や「喜連川陣屋跡」などで、その名残が見られます。

「日本三大美肌の湯」のひとつに数えられる良質な温泉と静かな環境の魅力。丘陵が連なる「荒川」沿いの平地に開かれた喜連川温泉は、田畑が広がるのどかな風情に包まれています。

目次

喜連川温泉の歴史と特徴

温泉地としての歴史が始まったのは、昭和56(1981)年。観光政策の一環として源泉採掘が行なわれ、共同の「第1温泉浴場」が開業しました。

観光開発は継続して実施され、2001年「道の駅きつれがわ」がオープン。温泉やフードコートを備えた新たな施設は、地域の人たちの憩いの場になるとともに観光スポットとして賑わうようになっています。

喜連川温泉の泉質

喜連川温泉の泉質は「塩化物泉」。弱アルアリ性の高温泉で、島根県の「斐乃上温泉」、佐賀県の「嬉野温泉」と並び「日本三大美肌の湯」のひとつに数えられています。

浴用適応症として、きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症に効果効能があります。飲用適応症は、萎縮性胃炎・便秘です。

※衛生上等の理由から、飲泉できる温泉は全国的に限られています。本当に飲める温泉か、必ず確認してください。

「塩化物泉」の効果効能

泉質名 塩化物泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性胃炎、便秘

塩化物泉についてもっと詳しく

喜連川温泉が人気の3つの理由!

首都圏から日帰りで楽しめる喜連川温泉の魅力についてご紹介します。

理由1: 江戸情緒ただよう街並み

栃木県さくら市の喜連川地区。江戸時代は喜連川藩の拠点として陣屋が置かれ、名家・喜連川足利家が藩主を務めていました。

「県道114号線」を西に折れた小道にある「堀」は、江戸時代、町中に築かれた「御所堀」。堀沿いには武家屋敷の趣を残す板塀がめぐっています。現在は私邸などになっているので静かに散策をしましょう。

理由2: 自然が満喫できる

喜連川温泉は桜の名所としても知られています。喜連川城跡がある「お丸山公園」には数多くの桜があり、見頃の時期は園内の丘陵地が可憐な薄桃色に染まります。東日本大震災の復旧工事が続いていましたが、2017年春に散策路の一部が開放されました。

荒川沿いは自然が満喫できる憩いの場所。「ジョイフルブルーパーク」には、バーベキュー設備などが整っていて市民に人気のスポットです。

理由3: アウトドアが楽しめる

喜連川一帯は、キャンプ施設やゴルフ場がいくつも点在しています。喜連川温泉から車で20分圏内にはある「オートキャンプ場太陽の丘」、「那須いなか村オートキャンプ場」、「サンタヒルズオートキャンプ場」などキャンプ場が点在。

ゴルフ場は「セブンハンドレッドクラブ」、「紫塚ゴルフ倶楽部」、「ベルセルバカントリークラブ」などの他「ベルセルバカントリークラブ」は、温泉付きのホテルも併設されています。アウトドア施設が充実しているの喜連川の魅力です。

喜連川温泉のおすすめ温泉宿ランキング

荒川沿いに開かれた喜連川温泉。小さな温泉地のため、旅館などが限られているため宿泊は、一般利用ができるゴルフ場のホテルを利用するのも賢い選択です。

第1位:喜連川観光の拠点に「 ホテルニューさくら」

「お丸山公園」の近くで使い勝手が良い宿。和室13室、洋室3室、ベッド付き和室3室。泉質は「弱アルカリ性高温泉」。美肌の名湯を源泉100パーセントで味わえます。大浴場は内湯、寝湯、打たせ湯など。内湯の窓越しには樹木が生い茂り、四季折々の自然景観が望めます。

お食事は、保有する牧場から直送される肉の料理をじっくり堪能できるディナーが好評。喜連川観光の拠点として便利なホテルです。

「ホテルニューさくら」の施設情報

施設名 ホテルニューさくら
住所 栃木県さくら市喜連川字大久保5445-1
電話番号 028-686-0511
URL http://new-sakura.net/

第2位:スポーツ&美肌の湯で充実の休日を「かんぽの宿 栃木喜連川温泉」

露天風呂にゆったりと浸かりたい人には「かんぽの宿 栃木喜連川温泉」がおすすめ。露天風呂は植栽や竹垣がめぐらされた和の趣で、打たせ湯、寝湯、歩行湯といった5種類のお風呂に浸かれます。泉質は「塩化物泉」。きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症に効果効能がある他、美肌効果も抜群。

客室は和室(8畳・10畳)と洋室(シングル・ツイン)。ユニバーサルデザインの部屋、露天風呂付きの部屋、愛犬と宿泊ができる部屋を完備。広大な敷地にグラウンドゴルフ、パットゴルフ、テニスコート、ゲートボール場などスポーツ施設を完備。スポーツで汗を流した後は、美肌の湯が待っています。

「かんぽの宿 栃木喜連川温泉」の施設情報

施設名 かんぽの宿 栃木喜連川温泉
住所 栃木県さくら市喜連川5296-1
電話番号 028-686-2822
URL https://www.kanponoyado.japanpost.jp/kitsuregawa/index.html

第3位:ゴルフ場併設のホテルは温泉が人気「ベルセルバカントリークラブ」

ゴルフ場併設のホテルで温泉三昧。「ベルセルバカントリークラブ」に併設されたホテルは一般客の利用も可能。客室のタイプはシングル、ツイン、デラックスで、すべて洋室です。

温泉施設はスパリゾートと比べても遜色のない本格的な造り。天井の高いモダンな内湯、紀州備長炭風呂、ジェットバスなどを完備。泉質は「アルカリ性単純温泉」。評判の「美肌の湯」は、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・捻挫・慢性消化器病などにも効果効能があります。

高級ホテルのラウンジを思わせるクラブハウスにも注目。コース側はガラス張りで、爽快な眺めが楽しめます。

「ベルセルバカントリークラブ」の施設情報

施設名 ベルセルバカントリークラブ
住所 栃木県さくら市鹿子畑1408-2
電話番号 028-685-1511
URL http://www.belle-co.com/belleselva/

喜連川温泉のおすすめ観光スポット3選

喜連川温泉は、自然と歴史の両面で観光が楽しめるところ。往時の喜連川藩を偲ばせる寺社や史跡は必見です。

スポット1:伝統的建築様式の貴重な木造家屋「笹屋別邸」

「笹屋別邸」は大正と昭和の伝統的な建築様式を留めている木造家屋。元は喜連川で呉服商を営んでいた人物の私邸で、2016年に修復が施され、現在は一般公開されています。

最大の特徴は、建物の一部が2階建ての洋館と連結している当時流行した和洋折衷の趣。前衛的な建築デザインで話題を集めています。座敷から眺める日本庭園は風流なたたずまい。秋には錦色の紅葉で庭園が彩られます。

「笹屋別邸」の施設情報

施設名 笹屋別邸
住所 栃木県さくら市喜連川3900-1
電話番号 028-686-6627(さくら市商工観光課)
URL

スポット2:鎌倉時代に造られた鉄製の御本尊は必見「専念寺」

「専念寺」は「笹屋別邸」から北へ700メートルほどのところにある浄土宗の古刹。鉄で鋳造された阿弥陀立像がご本尊で、1283年(鎌倉時代)の建造。当時は銅製の仏像が一般的でしたが、東北や関東の北部では鉄製の仏像があり「特殊仏」として崇められていました。貴重な歴史的価値から、専念寺の鉄仏は県の文化財に指定されています。

「専念寺」の施設情報

施設名 専念寺
住所 栃木県さくら市喜連川3530
電話番号 028-681-1113(さくら市役所総合政策課)
URL http://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/site/kaigademeguru/sennenji.html

スポット3:喜連川足利家の菩提寺になった古刹「龍光寺」

「龍光寺」は、喜連川足利家歴代の藩主が眠る臨済宗の古刹。創建年は明らかにされていませんが、1601(江戸時代・慶長6)年に初代藩主・足利頼氏が埋葬され、喜連川足利家の菩提寺になりました。

3000坪におよぶ広大な敷地内には本堂や書院などの伽藍があり、足利尊氏の木像は市の文化財に指定されています。54基の石塔は歴史を感じさせる荘厳な装い。喜連川藩の栄華がひしひしと伝わってきます。

「龍光寺」の施設情報

施設名 龍光寺
住所 栃木県さくら市喜連川4317
電話番号 028-681-1113(さくら市役所総合政策課)
URL http://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/site/osyukaido/ousyuu-ryukouji.html

喜連川温泉のおすすめグルメスポット3選

喜連川温泉で味わえるグルメは和洋中さまざま。「道の駅きつれがわ」には、人気のフードコートがあります。

スポット1:地元特産「喜連川ポーク」を味わう「蔵ヶ崎」

「蔵ヶ崎」は県道74号線沿いにあるカフェレストラン。ピザ、カレー、焼肉などジャンルを問わず本格的なグルメが楽しめます。おすすめは地元名産の「あさの豚」を使った料理。ステーキや生姜焼きは「喜連川ポーク」とも呼ばれる高級食材の旨味が凝縮された味わい。ハンバーグは国産牛との合い挽きで、好みに応じて和洋のソースが選べます。

「蔵ヶ崎」は現在では、閉店しております。

「蔵ヶ崎」の施設情報

施設名 蔵ヶ崎
住所 栃木県さくら市喜連川4366-4
電話番号 028-686-2102
URL

スポット2:看板メニューは「六白黒豚」のトンカツ「多可瀬」

国道293号沿いの「多可瀬(たかせ)」は、喜連川ポークと並ぶ「六白(ろっぱく)黒豚」が堪能できる食事処。「六白黒豚」は鹿児島県産の貴重な品種で、これを使った肉汁たっぷりのトンカツが看板メニューです。

揚物ならミックスフライやエビフライもおすすめ。鮮魚を使った料理も充実しており、新鮮なネタを使った江戸前寿司や鉄火丼などが人気です。ランチ・ディナーともに1,000〜が目安。

「多可瀬」の施設情報

営業時間11時〜14時、17時〜21時

施設名 多可瀬
住所 栃木県さくら市喜連川5557
電話番号 028-686-2883
定休日
URL https://www.facebook.com/kitsuregawa.takase/

スポット3:地元のソウルフード・喜連川ラーメン「竹末道の駅本陣」

喜連川の郷土名物が味わえる「道の駅きつれがわ」。飲食店は本館と新館に分かれており、新館にご当地グルメ「喜連川ラーメン」を供する「竹末道の駅本陣」があります。

喜連川ラーメンの風味は、ヤシオマスと鮎から取った出汁をベースにしたあっさり系スープが特徴で、ヤシオマスのペーストを混ぜると味に深みが増します。定番の「喜連川ラーメン」は650円。牛肉の分厚いチャーシューが載った「ごちそう喜連川ラーメン」(900円)も人気です。

「竹末道の駅本陣」の施設情報

施設名 竹末道の駅本陣(道の駅きつれがわ)
住所 栃木県さくら市喜連川4145-10
電話番号 028-686-1169
営業時間 11時〜20時
定休日 第2・第4月曜日
URL http://dzh-takesue.com/shopinformation-michinoekihonjin/

喜連川温泉のおすすめお土産3選

お土産は宿の売店や「道の駅きつれがわ」がおすすめ。喜連川温泉オリジナルの基礎化粧品や特産品が揃っています。

土産1:60年、変わらぬ味が人気「温泉パン」

地域に根差したお土産なら「温泉パン」がぴったり。約60年前から当地で製造販売されており、「道の駅きつれがわ」新館に店舗があります。

「温泉パン」の名称は、お店の創業者が温泉採掘に尽力したことに由来します。原料に温泉は含みませんが、昔懐かしい風味が人気。メインの「元祖(プレーン)」(3個入490円)の他、レーズン、天津甘栗、メープルキャラメルなど、すべて食べたくなるフレーバーが揃っています。

「温泉パン直営店」の施設情報

施設名 温泉パン直営店
住所 栃木県さくら市早乙女95−6
電話番号 0120-86-2072
営業時間 9時〜18時
定休日
URL https://onsenpan.co.jp/

お土産2:美肌の湯の効能を持ち帰れます「喜連川温泉 美肌シリーズ」

女性へのお土産なら「美肌」シリーズ。喜連川温泉の美肌の湯を家庭で満喫できる商品で、入浴剤、石鹸、化粧水の3種類があります。1番人気はしっとりとした使い心地の化粧水。温泉成分を配合した高い保湿力を備え、ほんのり香る桜のエキスも人気の秘密。

3点セットで土産にすれば、喜連川温泉の効能を肌で感じられます。宿や「道の駅きつれがわ」で販売しています。

「道の駅きつれがわ」の施設情報

施設名 道の駅きつれがわ
住所 栃木県さくら市喜連川4145-10
電話番号 028-686-8180
営業時間 9時〜18時
定休日 第2・第4月曜日
URL http://michinoeki-kitsuregawa.jp/

お土産3:特産のイチゴをはじめ目移りする「地元の野菜やフルーツ」

「道の駅きつれがわ」の農産品・特産品直売所では、さくら市とその周辺で栽培収穫される農産品を販売されています。

豊かな自然で育った野菜やフルーツは色鮮やかで、栃木県特産のイチゴは特に高い人気。加工食品も見逃せないお土産で、鮎の甘露煮からラーメンまでバラエティ豊かに揃っています。

「道の駅きつれがわ」の施設情報

施設名 道の駅きつれがわ
住所 栃木県さくら市喜連川4145-10
電話番号 028-686-8180
営業時間 9時〜18時
定休日 第2・第4月曜日
URL http://michinoeki-kitsuregawa.jp/shopping

美肌の湯に浸かれる喜連川温泉

栃木県 さくら市 喜連川温泉 御用堀
喜連川温泉の魅力は「日本三大美肌の湯」に数えられている良質のお湯。喜連川藩の面影を今に伝える街並みもノスタルジックでムード満点。「喜連川ポーク」や「喜連川ラーメン」など、名物グルメも存分に堪能できます。温泉とグルメ三昧の旅をお楽しみください。

「喜連川温泉」のおすすめ温泉情報はこちら