定山渓温泉のおすすめ人気旅館・ホテル&観光スポットとグルメ情報やお土産も【2018年版】

定山渓 温泉

定山渓温泉は札幌の奥座敷としても人気の、札幌市内にありながら緑豊かな温泉地。

札幌からは車で約1時間と、北海道観光に組み込むにも便利です。冬は雪見風呂が楽しめるため、国内外から人気を集めています。定山渓温泉の人気旅館や観光地、そして名物グルメをご紹介します。

定山渓温泉の歴史

定山渓温泉が開かれたのは江戸時代の後期。北海道で修行と布教を行っていた美泉定山という名の修験僧が「シカが傷を治すお湯が沸く場所がある」という噂を聞き付け、周囲を探したところ温泉を発見。その場に湯治場を開いたことが開湯のきっかけだと言われています。

その後、明治に入ると美泉定山は温泉開発を開始します。明治政府の開拓使は美泉定山の活躍をほめたたえ、この温泉を「定山渓温泉」と名付けました。
大正時代に入ると近くに豊羽高山などが開発されたこともあり、定山渓温泉は湯治場として発展します。昭和になると鉄道網や交通網が発達したことから、札幌の奥座敷として人気を集めていきました。

現在は官民が協同して定山渓温泉の魅力を高めること目的とした「定山渓観光魅力アップ構想」などを打ち出すなど、観光客をもてなす努力を欠かさない温泉として評判となっています。

定山渓温泉が人気の理由TOP3

北海道の中でも有数の観光地として知られる定山渓温泉。現在は年間250万人がおとずれる人気の温泉地です。定山渓温泉はなぜそれほど人の心をつかんで離さないのか、人気の秘訣に迫ります。

定山渓温泉が人気の理由1「熱くて上質なお湯が楽しめる」

定山渓温泉の泉質はナトリウム塩化物泉。塩辛い、海水のような温泉です。このナトリウム塩化物泉の特徴は、入浴するとナトリウム分が肌に張り付き、汗の蒸発を防いでくれること。そのため、寒い北海道でもお湯に入ればいつもポカポカ。さらに汗の蒸発を防いでくれるということは、乾燥防止の美肌効果も期待できます。そのため美肌の湯として女性からの人気も集めているのです。

情前傾温泉のお湯の特徴はそれだけではありません。温泉の源泉は定山渓温泉の周辺だけで50か所以上。これは他の温泉に比べても非常に多い数です。源泉の温度も約80度と高めですが、それが配管を流れる間にゆっくりと入りやすい温度に下がっていきます。つまり、源泉に加水や加温する必要がないということ。この上質なお湯を薄めずに入れるというのが定山渓温泉の魅力のひとつになっています。

定山渓温泉が人気の理由2「雄大な大自然が楽しめる」

定山渓温泉は札幌のほど近くにありますが、非常に豊かな自然が残っています。周囲の山々は四季折々の表情を見せ、北海道の大自然が実感できます。特に紅葉の季節には、露天風呂から眺める赤や黄色に染まった山の景色は絶景。紅葉は定山渓温泉の代名詞ともなっていて、この季節には毎年大勢の観光客が訪れます。

さらに冬になれば周囲は真っ白な雪景色に包まれます。積もった雪を眺めながら熱い温泉に浸かるのは日本ならではの冬の贅沢です。この雪は眺めるだけでなく、犬ぞりやスノーラフティングなどのアクティビティも楽しませてくれるもの。これら自然の恵みがたっぷり楽しめるのも定山渓温泉の人気の秘密です。

定山渓温泉が人気の理由3「季節のイベントが楽しい」

定山渓温泉は官民一体となって観光客を楽しませるためのイベントを多数実施しています。春に行われるのは「渓流こいのぼり」。これは30年以上行われてきた伝統のイベントで、桜の時期に大小400のこいのぼりが掲げられ、定山渓の空を埋め尽くします。さらにこの季節には「春紅葉」と呼ばれる紅葉を見ることもできます。桜とこいのぼり、そして紅葉とカラフルな景色が楽しめる定山渓の春の風物詩です。

夏になれば音楽イベント「Jozankei JAZZ TOWN」が開催されます。温泉街には珍しい音楽イベントですが、会場となる定山渓神社の境内には屋台が立ち並びお祭りのような雰囲気に。浴衣姿の参加者も多く、北海道の短い夏を楽しめるイベントとして人気をはくしています。

このほか、冬には雪遊びが楽しめるイベントや、スノーキャンドルが街を幻想的に演出するインスタレーションイベント、ライトアップイベントなど、年間を通じて様々なイベントが開催されています。

定山渓温泉周辺の旅館・ホテルTOP3

豊富な源泉を誇る定山渓温泉は温泉自慢のお宿が多いのが特徴。温泉だけでなく美味しい料理も自慢です。

定山渓温泉周辺の旅館・ホテルTOP1「定山渓第一寶亭留翠山亭」

定山渓温泉に3つの源泉を所有している「定山渓第一寶亭留翠山亭」。こちらのお宿では、この3つの源泉をブレンドしたお湯に浸かれます。内湯と露天風呂のどちらでもゆったりとお湯を堪能できます。

周囲の目を気にすることのなく入浴できる貸切風呂も三種類完備。大自然の景観が楽しめる浴場にくわえて、バリアフリー対応のものもあるため、普段は温泉を楽しみづらいと言う人からも好評です。

全60室の客室には、温泉付きの客室や、展望風呂付き、ヒノキの内風呂が付いた客室などもあるため、旅のスタイルに合わせたお部屋選びも楽しみのひとつです。

定山渓第一寶亭留翠山亭の詳細情報

施設名 定山渓第一寶亭留翠山亭
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉西3-105
電話番号 011-598-2141
URL http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/jyozankei/

定山渓温泉の泉質は「ナトリウムー塩化物泉」

泉質名 ナトリウム-塩化物泉
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症 萎縮性胃炎、便秘

塩化物泉について

定山渓温泉周辺の旅館・ホテルTOP2「定山渓温泉花もみじ」

「定山渓温泉花もみじ」も温泉自慢の宿。趣の異なる大浴場と3つの貸切風呂が揃っているため、館内だけで湯めぐり気分を楽しむことができます。特に展望風呂からは定山渓渓谷の景色を一望。四季折々の情緒を堪能できます。

食材の宝庫・北海道の四季折々の旬を詰め込んだ食事も豪華。日常で疲れた心と体を癒すにはぴったりのお宿です。

定山渓温泉花もみじの詳細情報

施設名 定山渓温泉花もみじ
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉西3-32
電話番号 011-598-2002
URL https://shikanoyu.co.jp/hana/

定山渓温泉周辺の旅館・ホテルTOP3「定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌」

「定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌」は定山渓で人気のリゾートスパ。定山渓の森と一続きになったようなインテリアは、まるで森の中で過ごしているような解放感を味あわせてくれます。温泉はもちろんのこと、女性専用の岩盤浴スパやトリートメントスパ、タイ古式マッサージなども揃っているため、美と健康を求める女性に大人気です。

お食事も季節の旬を活かしたヘルシーなメニュー。そのほか図書ギャラリーやシガールームなどもあり、大人の休日にぴったりのホテルだと言えそうです。

定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌の詳細情報

施設名 定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉東3-192
電話番号 011-598-2671
URL http://www.morino-uta.com/

定山渓温泉周辺の観光地TOP3

定山渓温泉は豊かな自然に恵まれた温泉地。北海道らしい自然と文化が楽しめる観光地が揃っています。

定山渓温泉周辺の観光地TOP1「定山源泉公園」

「定山源泉公園」は定山渓温泉開湯の祖である美泉定山の功績をたたえ、志を後世に受け継ぐために開園した公園です。

ここでは美泉定山が温泉と出会った当時の風景を再現するほか、定山渓温泉の新鮮な源泉を足湯として楽しむことができます。さらにこちらでは定山渓温泉ならではの熱いお湯で作る温泉卵が楽しめる「おんたまの湯」などもあり、温泉風情を満喫出来る場所としても人気を集めています。

公園内には様々な木々が植えられているため、春の桜や夏の緑、秋の紅葉といった季節の移り変わりを楽しむにはもってこい。冬は雪景色の中で足湯を楽しむのも人気です。2017年の夏にリニューアルオープンしたということもあり、施設はどこもぴかぴかです。

定山渓温泉周辺の観光地TOP2「札幌市アイヌ文化交流センター・サッポロピリカコタン」

元々はアイヌの人々が生活していた北海道。「札幌市アイヌ文化交流センター・サッポロピリカコタン」はアイヌの文化や歴史、生活などを知ることができる施設です。「サッポロピリカコタン」とは、アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味。

展示室には伝統の衣装などが約300点展示され、中には実際に手に取ってみることができるものもあります。これにくわえて、アイヌの舞踊や料理などを楽しめるイベントがたびたび行われています。

定山渓温泉周辺の観光地TOP3「かっぱ淵」

「かっぱ淵」は豊平川にかかる二見吊橋そばの巨大な淵のこと。ここには川で遭難した青年が河童と結婚したという伝説が伝えられています。そういった縁もあり定山渓温泉のマスコットとして誕生したのが河童の「かっぽん」。

そのほか、定山渓温泉の各地には「かっぱロード」や「かっぱの水飲み場」など河童をモチーフにした数々のデザインが隠れています。定山渓で愛される「かっぽん」は札幌市南区の住民票も交付されている、定山渓のシンボルです。

定山渓温泉の名物グルメTOP3

北海道は美味しいものがたくさん揃う場所ですが、定山渓温泉でも北海道の味がしっかり楽しめます。

定山渓温泉の名物グルメTOP1「松尾ジンギスカン 定山渓支店」

北海道グルメの定番といえばジンギスカン。「松尾ジンギスカン 定山渓支店」では本格的なジンギスカンが楽しめます。くさみがなく羊肉独特の旨みがしっかりとのったマトンやラムが味わえます。

さらにこちらのお店は北海道の海鮮も扱っているため、北海道の魅力を余すところなく味わえます。季節だけの旬の味わいなども多く揃っているため、外食をせずともこのお店だけで北海道を味わい尽くすことができるかもしれません。

店舗名 松尾ジンギスカン 定山渓支店
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉東3-228-18
電話番号 011-598-3673
営業時間 11時30分~15時00分・17時00分~22時00分
定休日 不定休
個室 無し
貸切
駐車場 あり(無料)
クレジットカード
URL https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010305/1021009/

定山渓温泉の名物グルメTOP2「ONSEN食堂」

定山渓温泉で話題を呼んでいる「ONSEN食堂」。実はこのお店、知る人ぞ知るカレーの名店なんです。本格的なタンドール釜で焼き上げたナンは絶品。カレーは北インド風で、スパイスや薬草などを使用した身体に優しい逸品に仕上がっています。

「ONSEN食堂」ではカレーだけでなく、ジンギスカンや十割そばなども提供しています。非常に意外なことながら、どちらも専門店のクオリティです。ちょっと不思議な気分が味わえる「ONSEN食堂」は一度は行ってみたいお店。地元の人にも観光客にも大人気です。

ONSEN食堂の詳細情報

店舗名 ONSEN食堂
住所 北海道札幌市南区定山渓608-2
電話番号 011-598-2410
営業時間 11:00~21:00
定休日 年中無休
個室 無し
貸切 不可
駐車場 あり(無料)
クレジットカード 不可
URL https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010305/1000167/

定山渓温泉の名物グルメTOP3「ラーメン可楽」

北海道はラーメンの美味しい土地ですが、定山渓温泉でラーメンを味わうなら「ラーメン可楽」 。定山渓温泉で半世紀以上の歴史を持っているこちらのお店で味わえるのは、昔懐かしい札幌ラーメンです。

札幌ラーメンといえば味噌のイメージですが、こちらではしょうゆ味の札幌ラーメンを提供しています。豚骨と野菜で作られたスープはほっとする懐かしい美味しさ。ぱらぱらに仕上げられたチャーハンも評判なので、ぜひラーメンと一緒に頼みたい一品です。

ラーメン可楽の詳細情報

店舗名 ラーメン可楽
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉西3-43
電話番号 011-598-2563
営業時間 11:00〜23:00
定休日 不定休
個室 無し
貸切
駐車場 あり(無料)
クレジットカード 不可
URL https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010305/1023643/

定山渓温泉のお土産TOP3

温泉の定番のおみやげといえば温泉まんじゅう。その土地によって皮やあんなど個性を競う温泉まんじゅうですが、定山渓温泉は温泉まんじゅうの激戦区としても知られています。

定山渓温泉のお土産TOP1「定山坊まんじゅう」

美泉は定山渓万世閣ホテルミリオーネにお店を構える人気のまんじゅうです。こちらの温泉まんじゅうは皮がやや厚手。ハチミツとしょうゆを隠し味に使った皮はここでしか食べられないと人気です。あんも粒あんとこしあんをミックスした独特の食感。

添加物などを使用していないため、常にその日の出来立てを販売しています。ホテルの利用者だけでなく地元の人からも人気を集めており、早い時には午前中だけで完売してしまうこともあるという大人気の温泉まんじゅうです。

「定山坊まんじゅう」の販売店情報

店舗名 美泉
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉東3丁目定山渓万世閣ホテルミリオーネ内
電話番号 0120-54-9977
営業時間 7:00~17:00
定休日 年中無休
URL http://www.milione.jp/floorguide/

定山渓温泉のお土産TOP2「湯の里まんじゅう」

定山渓 まんじゅう

「湯の里まんじゅう」を販売する定山渓物産館は定山渓温泉で大正15年から営業を続ける老舗のお土産屋さん。こちらのまんじゅうは、非常にシンプルな昔ながらの味わいが特徴。中のあんも甘すぎずいくつでも食べられそうな軽さです。こちらも人気のため午前中に売り切れてしまうこともあるそうです。よもぎ味のまんじゅうもあり、こちらも人気となっています。

「湯の里まんじゅう」の販売店情報

店舗名 定山渓物産館
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉西4丁目343
電話番号 011-598-2178
営業時間 8:00~21:00
定休日 年中無休
URL http://www.j-bussankan.co.jp/

定山渓温泉のお土産TOP3「温泉まんじゅう」

昭和6年創業の大黒屋商店は定山渓の中でも一番の老舗。大黒屋商店が販売する「温泉まんじゅう」の皮は薄めで、あんは黒糖あん。正統派の美味しさで、常に高い人気があります。

こちらの温泉まんじゅうは個別での販売も行っているため、お土産だけでなく出来立てをひとつつまみながら街歩きをする楽しみも。定山渓温泉では温泉まんじゅうの食べ歩きもおすすめです。

「温泉まんじゅう」の販売店情報

店舗名 大黒屋商店
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉東4丁目319
電話番号 北海道札幌市南区定山渓温泉東4丁目319
営業時間 8:00~17:00 (なくなり次第閉店の場合もあり)
定休日 毎週水曜日
祝日の場合は営業
URL https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010305/1023654/

雄大な自然が魅力の定山渓温泉

北海道 定山渓温泉

お湯の量や質もさることながら、温泉から眺める四季の大自然も定山渓温泉の魅力です。温泉地周辺は、観光地や名物グルメに恵まれていて、温泉地ならではの美味しい温泉まんじゅうも堪能できます。北海道旅行に行った際には、ぜひ立ち寄ってみたい温泉です。

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