赤湯温泉が人気の3つの理由!旅館や観光情報から名物グルメ&お土産についても

山形県の南陽市にある「赤湯温泉」は、美食と美観に恵まれた温泉地。

桜の名所として名高い「烏帽子山公園」、名産品のワインや名物のおまんじゅうなど、地元の人たちにも親しまれています。赤湯温泉は主要地からのアクセスも良好。

JR山形新幹線(山形線)「赤湯駅」や山形鉄道フラワー長井線「南陽市役所駅」から車で約5分のところにあります。

赤湯温泉の歴史と特徴

「赤湯温泉」の開湯は、今からおよそ920年前の平安時代後期。この地に進軍していた源氏の武将が神託を受け、温泉を発見したという伝説が伝わっています。

赤湯温泉が繁栄を遂げるのは江戸時代になってから。米沢藩を治めていた上杉家により湯殿が築かれ、赤湯温泉は藩主から庇護を受ける温泉地として賑わうようになりました。

現在、赤湯温泉にある温泉旅館は14軒。源泉は「塩化物泉」と「硫黄泉」。温泉街は、赤湯温泉大通りをはさんで、北にある「烏帽子山公園」と南を走る「国道113号線」の間に広がるエリア。コンパクトな温泉街で、スムーズに移動できます。

赤湯温泉が人気の3つの理由!

理由1:自然が満喫できる

赤湯温泉は四季折々の自然景観が人気。烏帽子山公園は「日本さくら名所100選」に選ばれた花見スポットで、見頃を迎えると1,000本を超えるソメイヨシノや枝垂桜が一斉に花を咲かせます。

一方、温泉街の近郊にある「十分一山」からは雲海の絶景。秋の早朝に発生する雲海は幻想的で、深まる秋を告げる南陽市の風物詩になっています。

理由2:湯めぐりが楽しめる

湯めぐりができるのも、赤湯温泉の特徴。立ち寄りで温泉に浸かれるスポットは8軒の温泉旅館のほか、外湯施設が4カ所あります。温泉旅館の浴場も見どころで、「御殿守」は上杉家の殿湯を起源にもつ由緒ある旅館として注目を集めています。

理由3:ワイナリーめぐりができる

山形県は日本有数の規模を誇るワイン生産地。県内には11のワイナリーがあり、そのうち4軒が赤湯温泉に集まっています。

温泉地でワイナリーめぐりもできるのも大きな魅力。各ワイナリーが、おいしいワインを生産しています。整然と並ぶワイン樽やワインボトルは圧巻の眺め。試飲でワインの飲み比べもできます。

赤湯温泉のおすすめ温泉旅館ランキングTOP3

赤湯温泉にある温泉旅館は14軒。どの旅館も和の風情が感じられる趣で、快適な温泉三昧が楽しめます。

第1位:巨石を利用した風呂が素晴らしい上杉鷹山ゆかりの宿「御殿守」

「御殿守」はもともと上杉家の別荘。管理してきた「御殿守」(役職名)が明治時代に上杉家より譲り受け、「御殿守」の名を冠した旅館にした歴史がある格式ある温泉旅館です。館内は華々しい歴史を物語る数々の資料が展示されています。

共同の温泉浴場は東湯と西湯に分かれ、情緒あるお風呂が12種類あります。石組みの内湯や露天風呂、蔵王の岩をくり抜いた100トンの大石風呂も最高の浸かり心地。

泉質は「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」です。

「御殿守」の施設情報

施設名 御殿守
住所 山形県南陽市赤湯989
電話番号 0238-40-2611
URL https://www.gotenmori.co.jp/

硫黄泉・塩化物泉についてもっと詳しく

第2位:全室源泉かけ流し露天風呂付き「山形座 瀧波」

「山形座 瀧波」は全19室の客室に源泉かけ流しの露天風呂が付いた贅沢な温泉旅館。大正時代に開業した宿で、2017年夏に全面リニューアル。館内は和洋の建築様式を見事に調和させた、クリエイティブディレクターによる設計。デザイナーズ旅館のような居心地が体験できます。

大浴場(男女別)の露天風呂は男湯のみで、女湯は内湯と露天風呂。泉質は「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」です。

「山形座 瀧波」の施設情報

施設名 山形座 瀧波
住所 山形県南陽市赤湯3005
電話番号 0238-43-6111
URL http://takinami.co.jp/

第3位:露天風呂はスパリゾート気分「櫻湯山茱萸」

「櫻湯山茱萸」は雅趣に富んだ客室が人気。客室は7部屋のみで、全室にそれぞれ違った意匠の露天風呂が付いています。広々とした客室はどれも客間、寝室、リビングの3間。露天風呂には日本庭園が深い風情を添えています。

大浴場は内湯と露天風呂の2つ。露天風呂はバイブラバス仕様で、スパリゾート気分に浸れます。

「櫻湯山茱萸」の施設情報

施設名 櫻湯山茱萸
住所 山形県南陽市赤湯740
電話番号 0238-43-3020
URL http://sansyuyu.jp/

赤湯温泉のおすすめ観光スポットランキングTOP3

温泉街には観光スポットが集まっており、烏帽子山公園など、効率よく名所を散策できます。

第1位:岩をくり抜いた日本一の鳥居「烏帽子山八幡宮」

「烏帽子山八幡宮」は、応神天皇、菅原道真、鳴雷神を御祭神に祀る古社。1093年創建と伝えられ、烏帽子山公園の東に鎮座しています。

境内での見どころは、「烏帽子石」と呼ばれる巨石と石の鳥居。参道の階段を上がった先にある鳥居は高さ約10メートルで、継ぎ目がないのが最大の特徴。ひとつの岩からくり抜くように作られた鳥居では日本一の大きさを誇ります。

「烏帽子山八幡宮」の施設情報

施設名 烏帽子山八幡宮
住所 山形県南陽市赤湯1415
電話番号 0238-43-2444
営業時間
定休日
URL http://www.ne.jp/asahi/eboshiyama/hachimangu/

第2位:郷土出身の大銀行家の寄付による「結城豊太郎記念館」

結城豊太郎はかつて大蔵大臣や日本銀行総裁などの要職を歴任した人物。赤湯温泉が生んだ立志伝中の人物で、記念館には文化財や遺品が展示されています。

記念館では年4回の季節祭を開催。春の梯子乗り、夏のキャンドル装飾、秋の書道展、冬のスノードームは、地域の人たちが盛り上げている赤湯温泉の四季を告げるイベントです。

「結城豊太郎記念館」の施設状態

施設名 結城豊太郎記念館
住所 山形県南陽市赤湯362
電話番号 0238-43-6802
営業時間 9:00〜16:30
定休日 月曜日
URL http://nansupo.ddo.jp/nanyo-cl/yuuki/

第3位:19世紀に設立された東北最古のワイン工場「酒井ワイナリー」

創業1892年の「酒井ワイナリー」は、東北でもっとも古い歴史をもつワイナリーで赤湯温泉切手の観光名所。予約制での工場見学も行っています。

酒井ワイナリーは、赤湯温泉を中心に5カ所でブドウ畑を所有。フィルターを通さない昔ながらの製法で、口当たりなめらかで芳醇なワインを生産しています。

「酒井ワイナリー」の施設情報

施設名 酒井ワイナリー
住所 山形県南陽市赤湯980
電話番号 0238-43-2043
営業時間 9:00〜17:00
定休日 工場見学は土日祝日、ショップは第1・第3水曜日
URL http://www.sakai-winery.jp/

赤湯温泉のおすすめグルメスポット3選

赤湯温泉の飲食店は温泉街に軒を連ねるほか、JR「赤湯駅」の周辺に人気店が集まっています。

スポット1:元祖赤湯辛味噌ラーメンの店「龍上海 赤湯本店」

ラーメンは赤湯温泉のNo.1ご当地グルメ。1958年創業の「龍上海」は、赤湯辛味噌ラーメンの元祖と呼べる名店。3代目のご主人が伝統の味を忠実に引き継いでいます。

龍上海の看板メニュー「赤湯辛味噌ラーメン」は、赤湯温泉特産の唐辛子が味の決め手。コクのある濃厚なスープがラーメン好きを虜にしています。さっぱり系が好みなら、鶏ガラベースの「赤湯ラーメン」をおすすめします。

「龍上海 赤湯本店」の施設情報

URLhttp://www.ryushanhai.com/

施設名 龍上海 赤湯本店
住所 山形県南陽市二色根6-18
電話番号 0238-43-2952
営業時間 11:30〜19:00
定休日 水曜日

スポット2:窯焼きピッツァがおいしいイタリアン「オステリア エスト」

おいしいイタリアンが味わえる「オステリア エスト」。店内は2層吹き抜けで、モダンなデザインの店内も話題を呼んでます。定番のパスタやリゾット、ご当地ブランド牛・山形牛を使った贅沢な一皿など、多彩なメニューを揃えているのが特徴。

なかでも窯焼きピッツァは、天然酵母を使った生地はふっくらとした焼き上がりで、マルゲリータ、クワトロフォルマッジ、ビスマルクなどが人気。大人数で訪れ、あれこれシェアして味わいたいお店です。

「オステリア エスト」の施設情報

施設名 オステリア エスト
住所 山形県南陽市赤湯823-3
電話番号 0238-43-6006
営業時間 11:30〜14:30、17:00〜24:00
定休日 火曜日のみランチタイムなし
URL

スポット3:おでんとおにぎりがおいしい食堂「山映」

和食は創業40年の「山映(さんえい)」がおすすめ。家庭的な大衆食堂で、地元の人たちに親しまれています。一押しのメニューは、名物のおでんがセットになった「おにぎり定食」。絶妙の塩加減のおにぎりと、だしの染みたおでんのセットでお腹いっぱいになります。

天ぷら、串揚げ、お刺身、エビフライなど、お酒によく合う一品料理も要チェック。お腹一杯食べたなら、うな丼、天丼、海鮮丼や、鶏から定食や焼肉定食など定食が絶対おすすめです。

「山映」の施設情報

施設名 山映
住所 山形県南陽市赤湯974
電話番号 0238-43-2316
営業時間 11:00〜14:00、18:00〜23:00
定休日 月曜日
URL http://nanyo-jiriki.okitama.org/join/service/oden-sanei/

赤湯温泉のおすすめお土産3選

赤湯温泉のお土産の第一はワイン。また温泉地らしいおまんじゅうなど和菓子が人気です。

お土産1:4つワイナリーが個性的な味を競う「赤湯ワイン」

ワイナリーを見学して、ワインをお土産にするのは赤湯温泉の定番。ワイナリーで試飲して、お気に入りの1本を見つけてください。

ワイナリーごとのおすすめは「佐藤ぶどう酒」の「金渓ワイン」、「須藤ぶどう酒工場」の「赤湯ワイン」、「酒井ワイナリー」の「鳥上坂 名子山」、「大浦葡萄酒」の「オオウラカベルネ」。おしゃれなボトルやラベルにも注目です。

ワイン販売店の施設情報

施設名 南陽市内の酒屋、土産店、旅館の売店など
住所 南陽市
電話番号
URL

「佐藤ぶどう酒」の施設情報

施設名 佐藤ぶどう酒
住所 山形県南陽市赤湯1072-2
電話番号 0238-43-2201
営業時間 9:00〜17:00
定休日
URL http://www.kinkei.net/

「須藤ぶどう酒工場」の施設情報

施設名 須藤ぶどう酒工場
住所 山形県南陽市赤湯2836
電話番号 0238-43-2578
営業時間 8:30〜17:30
定休日
URL

「酒井ワイナリー」の施設情報

施設名 酒井ワイナリー
住所 山形県南陽市赤湯980
電話番号 0238-43-2043
営業時間 9:00〜17:00
定休日 工場見学は土日祝日、ショップは第1・第3水曜日
URL http://www.sakai-winery.jp/

「大浦葡萄酒」の施設情報

施設名 大浦葡萄酒
住所 山形県南陽市赤湯312
電話番号 0238-43-2056
営業時間 9:00〜18:00
定休日 日曜日・祝日
URL http://ourawine.com/

お土産2:行列&売り切れ必至!幻の和菓子「あんびん」

和菓子でおすすめは「田中屋」の「あんびん」。皮の薄い大福のようなお菓子で、ふわふわ? ふにふに? 形容しがたい異次元の食感が人気を博しています。

田中屋は朝7時からの営業で、売り切れ次第終了。早ければ10時過ぎには売り切れてしまうため、早めの来店が大前提。幻の和菓子と呼ばれ「あんびん」をゲットしたいなら、前もって予約すること。お土産に外せない赤湯温泉名物です。

「田中屋」の施設情報

施設名 田中屋
住所 山形県南陽市赤湯851
電話番号 0238-43-2249
営業時間 7:00〜
定休日
URL

お土産3:カリッとした食感のお饅頭「ちびかり」

「六味庵」の「ちびかり」も赤湯温泉を代表する銘菓。「あんびん」とは対照的なカリッとした食感が特徴。黒糖饅頭を米油で揚げたお菓子は、赤湯温泉の味覚がしっかりと活かされており、材料には赤湯温泉の源泉水も使われています。

また胡麻風味のかりんとうや温泉饅頭も定番のお土産。南陽市や山形県の素材で作られるお菓子は、どれも素朴で心が和む味わいです。

「六味庵」の施設情報

施設名 六味庵
住所 山形県南陽市椚塚1601
電話番号 0238-43-6363
営業時間 8:00〜18:00
定休日 木曜午後
URL http://mutumian.littlestar.jp/

赤湯温泉で名物グルメを堪能

山形県 南陽市 赤湯温泉
赤湯温泉は、桜の名所である烏帽子山公園や和の風情に包まれた温泉旅館が話題になります。風光絶佳の桜は一見の価値があり、上杉家の歴史が残る温泉も極上の浸かり心地です。

またワイン、ラーメン、和スイーツなど、滞在中に味わいたいおいしい食事も魅力。最寄りのJR「赤湯駅」からのアクセスも良好なので、温泉とグルメを楽しんでください。

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