野沢温泉が人気の3つの理由!旅館や観光情報から名物グルメ&お土産も

長野県下高井郡野沢温泉村にある温泉街で、日本屈指の温泉地の1つである「野沢温泉」。毎年1月に行われる「道祖神祭り」でも知られています。日本三大火祭りの1つである道祖神祭りは、男たちが燃え盛るたいまつで叩き合う奇祭で、祭礼の期間は国内外から多くの観光客が押し寄せます。

「野沢菜漬け」発祥の地でもある野沢温泉の魅力をご紹介します。

目次

野沢温泉が人気の3つの理由

その1:長い歴史のある湯を味わえる

開湯から700年以上の歴史を誇る野沢温泉。この地を訪れた僧侶が発見した、修行中の山伏が発見した、熊を追っていた猟師が発見したなど、開湯には諸説あります。

江戸時代初期にはすでに24軒もの湯屋があったそうで、昭和に入ってから周辺設備も整備され、今ではスキーも楽しめる温泉地として親しまれています。

その2:江戸時代から村民組織によって管理されてきた湯屋

天然温泉100パーセントのかけ流し湯は、野沢温泉の共同湯を利用者が維持・管理する「湯仲間」という制度により守られてきました。

温泉街の真ん中にある天然記念物の「麻釜」(おがま)は、麻を加工する際、温泉で煮て皮を剥きやすくした釜です。当地で温泉は入浴だけでなく、麻製品作りに欠かせない道具として大切に扱われてきました。現在では野沢温泉のシンボルとして、湯けむりをたなびかせています。

伝統的な湯屋建築を今に伝える「大湯」は村の中心にあり、地元民や観光客で常に賑わっています。中には「ぬる湯」と「あつ湯」の湯船があり、泉質はクセのない「単純硫黄泉」。日帰り入浴の方は、礼儀として入口にある賽銭箱に必ず「志し」(300円が目安)を投入してください。

その3:無料の「外湯めぐり」

野沢温泉には30の源泉と13軒の共同浴場・外湯があります。野沢温泉宿泊者であれば、外湯めぐりは原則無料。多彩な湯を思う存分に楽しめます。日帰り入浴施設も充実しているので、ふらっと訪れて手軽に温泉を満喫できます。

なお、共同浴場の入り口には賽銭箱が置かれています。温泉を管理してくださる湯仲間への感謝の気持ちを込めて「お気持ち」を入れるようにしましょう。

野沢温泉おすすめ温泉宿ランキングTOP10

野沢温泉でおすすめの湯宿を10軒ご紹介します。

第1位:17代続く老舗湯宿「旅館さかや」

大湯に隣接する温泉旅館「旅館さかや」。17代続く野沢温泉でも老舗の湯宿です。江戸時代に造り酒屋として創業。のちに本陣になった由緒ある旅籠です。

宿が誇る100%源泉かけ流しのお湯は敷地内から自然湧出しており、あつ湯、ぬる湯、寝湯、サウナ、内風呂・露天風呂などさまざまなタイプで温泉を楽しめます。湯上り所では湯茶と野沢菜をサービス。玄関前には足湯もあります。

「旅館さかや」の施設情報

施設名 旅館さかや
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9329
電話番号 0269-85-3118
URL http://www.ryokan-sakaya.co.jp/

第2位:風雅な建物に極上の食事を堪能「村のホテル 住吉屋」

風雅でレトロな「村のホテル 住吉屋」は、郷土料理と懐石料理が自慢のお宿です。全14室の客室は全て禁煙です。

お部屋ごとに眺望や設備などが異なり、用途や好みに合わせて選べます。湯は自噴する良質な源泉かけ流し。温泉本来の豊かな薫りと滑らかな肌触りが楽しめます。スキー場まで歩いて行けるので、ウインタースポーツをされる方には便利な旅館です。

「村のホテル 住吉屋」の施設情報

施設名 村のホテル 住吉屋
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8713
電話番号 0269-85-2005
URL https://sumiyosiya.co.jp/

第3位:野沢を代表する2つの名湯をかけ流し「野沢グランドホテル」

山里の四季を一望する高台に建つ「野沢グランドホテル」。野沢温泉を代表する「麻釜」と天下に名高い「真湯」(しんゆ)の2種類を引き湯し、名湯をかけ流しで味わえる贅沢な湯宿。お肌によい天然温泉と美しい景観の露天風呂が自慢です。

お食事は。地元食材をふんだんに取り入れた信州の郷土料理「ふるさとおごっつお料理」は、四季折々の旬が満載で、見た目にも楽しい名物料理で、宿泊客も楽しみにしている宿の自慢です。

「野沢グランドホテル」の施設情報

施設名 野沢グランドホテル
住所 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷8888
電話番号 0269-85-3151
URL http://www.nozawagrand.com/

第4位:山海の美味と源泉かけ流し「静泉荘」

日本海の海の幸、 信州の山の幸をふんだんに使ったお料理が人気の「静泉荘」は、源泉100パーセントかけ流しの天然温泉宿。お土産店にも近く、近場で温泉旅行を満喫するには最適です。

日影スキー場へは徒歩約7分と便利なのでスキー客の間でも人気があります。冬場はすぐ満室になってしまうため、宿泊の予約はお早めに。

「静泉荘」の施設情報

施設名 静泉荘
住所 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9258
電話番号 0269-85-2172
URL http://www.seisenso.com/

第5位:木の温もりを満喫する和風旅館「奈良屋旅館」

民家造りの老舗和風旅館「奈良屋旅館」。人通りの多い賑やかな大通りから外れた閑静な環境が何よりの贅沢。創業は明治時代で、館内の太い柱と梁が築100年以上の歴史を物語ります。大人の隠れ家を思わせる落ち着いた趣で、島木赤彦など文人墨客に愛されたお宿としても有名です。

「奈良屋旅館」の施設情報

施設名 奈良屋旅館
住所 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷8736
電話番号 0269-85-2155
URL http://nozawa-naraya.com/

第6位:2種類の名湯の源泉が楽しめる「 河一屋旅館」

「麻釜」と「真湯」、2種類の名湯と、奥信濃に伝わる昔ながらの郷土料理が自慢の「河一屋旅館」。厳選素材の「信州プレミアム和牛」と希少価値の高い「美幸和牛」のステーキは、和牛の芳醇な旨味が凝縮した極上の味。

のんびりと村内散策をした後は、心行くまで名湯に浸かり、絶品の和牛を味わう贅沢なひと時が過ごせます。

「河一屋旅館」の施設情報

施設名 河一屋旅館
住所 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷8923-1
電話番号 0269-85-4126
URL http://www.nozawa.tv/

第7位:信州北信五岳を望む展望風呂が人気「朝日屋旅館」

美術品や民芸品が所狭しと飾られた「朝日屋旅館」。北信五岳を望む24時間利用可能な展望風呂は100パーセント源泉かけ流し。

野沢温泉が誇る13カ所の外湯の半分が、旅館から徒歩約5分程度にあり、外湯巡りが楽しめるのも大きな魅力。散策の後は、北信州の食材を使った人気の創作料理が待っています。

「朝日屋旅館」の施設情報

施設名 朝日屋旅館
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9501
電話番号 0269-85-3131
URL http://www.asahiyaryokan.com/

第8位:天然温泉で体の芯までリラックス「湯宿 寿命延」

レトロな雰囲気をモダンに再現した「湯宿 寿命延(じょんのび)」は全15室の小規模な旅館。野沢温泉スキー場まで徒歩約10分と便利なため、冬は予約が取りづらくなります。

宿名の「じょんのび」は、長野・新潟県境の方言で「ゆっくり」という意味があります。テレビでも紹介された「寿命が伸びるようなのんびりとした時間」を体験して見てください。

「湯宿 寿命延」の施設情報

施設名 湯宿 寿命延
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9288
電話番号 0269-85-1230
URL http://www.jonnobi.jp/

第9位:木の香りに包まれる旅館「千歳館」

外湯「大湯」に隣接する、数少ない木造3階建のお宿「千歳館」。全12室の小さな旅館ですが、その歴史は古く、多くの旅人に愛されてきた名旅館です。

木の香りが安らかな気分を誘う和風旅館。日影ゲレンデにもっとも近、スキーやお土産選びの散策なども気楽に楽しめます。

「千歳館」の施設情報

施設名 千歳館
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9327
電話番号 0269-85-2009
URL http://www.nozawa.or.jp/chitosekan/

第10位:若女将の手作り料理でおもてなし「清風館」

静かな麻釜通り沿いにたたずむ「清風館」。麻釜の源泉をかけ流しで引いている湯屋造りの内湯が、昔ながらの趣があると好評。熱めのお湯に手足を伸ばして浸かれば、心も体もリフレッシュします。

自慢の料理は四季折々の旬との出会い。若女将が腕によりをかけた手料理の数々が評判です。

「野沢温泉清風館」の施設情報

施設名 野沢温泉清風館
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8670-1
電話番号 0269-85-2025
URL http://www.seifukan.co.jp/

野沢温泉の人気スポット3選

野沢温泉で立ち寄っていただきたいに人気の観光スポットを3カ所ご紹介します。

その1:自然豊かなスポーツ公園「野沢温泉スキー場」

野沢温泉スキー場のコース・ゲレンデ数は36で、その多くが初心者でも安心して滑れます。ベテランのプレーヤーからビギナー、スノーボーダーまで、多くの利用客で賑わう野沢温泉でもっとも有名な観光スポット。夏はゴンドラリフト(ロープウェイ)で高原の空中散歩は森の散策、キャンプ場やスキーなどが楽しめるサマーゲレンデあり、夏季シーズンも楽しめます。

「野沢温泉スキー場」の施設情報

施設名 野沢温泉スキー場
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷7653
電話番号 0269-85-3166
URL http://www.nozawaski.com/

その2:世界のスキーの歴史を学べる「日本スキー博物館」

日本だけではなく世界各国から収集した、スキー関連の貴重な資料を貯蔵している国内唯一のスキー博物館。スキーの歴史を学べる珍しい博物館として、足を運ぶ方が多い、野沢温泉の観光名所です。

「日本スキー博物館」の施設情報

施設名 日本スキー博物館
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8270
電話番号 0269-85-3418
URL http://www.nozawaski.com/summer/skimuseum/

その3:小さなお寺は野沢菜発祥の地「健命寺」


楼門建築の山門が目を惹く「健命寺」は野沢菜発祥の地。江戸時代、住職が京都から種を持ち帰って植えたのが名物の始まりと伝えられています。小さくて厳かなたたずまいの古刹は、観光客の心を惹きつけます。

「健命寺」の施設情報

施設名 健命寺
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9320
電話番号 0269-85-2063
URL http://www.kenmeiji.or.jp/

※その他、現地情報は「野沢温泉観光協会」をご参照ください。

野沢温泉名物グルメ厳選3選

野沢温泉で人気のグルメスポットを3カ所ご紹介します。

その1:スキーヤーのお腹を満たす豪快なひと皿「レストハウスやまびこの野沢菜ビーフステーキライス」

野沢温泉スキー場の「レストハウスやまびこ」には、ゲレンデ食として絶大な人気を誇る「野沢菜ビーフステーキライス」があります。野沢菜の混ざったライスに大きなビーフステーキを乗せた豪快なひと皿。「ゲレ食バトル」のチャンピオンに輝いています。

「レストハウスやまびこ」の施設情報

店舗名 レストハウスやまびこ
住所 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷寺湯8366
電話番号 0269-85-3523
営業時間 09:00〜15:30
定休日 冬季無休

その2:山菜を練りこんだ個性的なそば「ぼくち蕎麦かごやの手打ちざるそば」

野沢温泉にある小さなお蕎麦屋さん「ぼくち蕎麦かごや」のメニューは「ざるそば」のみ。しかも1日50食限定。山菜「オヤマボクチ」を練りこんだそば粉を使用した個性的な手打ちそばで、野沢温泉に訪れた際はぜひ食べていただきたい名物です。

「ぼくち蕎麦かごや」の施設情報

店舗名 ぼくち蕎麦かごや
住所 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷寺湯9265-2
電話番号 0269-85-2304
営業時間 11:00〜14:30頃
定休日 不定休

その3:野沢温泉でしか飲めない貴重な一杯「LIBUSHI 里武士の作りたてビール」

ブルワリーを愛好者の間で秘かに話題になっている「クラフトブルワリー里武士」。イギリス人の醸造長が愛情込めた極上のビールは野沢温泉の湧水を使用。野沢温泉でしか味わえないでき立ての一杯をご賞味ください。

「LIBUSHI 里武士」の施設情報

店舗名 LIBUSHI 里武士
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9347
電話番号 080-6930-3992
営業時間 16:00〜23:00(夏季は週末のみ営業・土日は営業時間が異なります)
定休日 [1月~4月・12月] 無休、 [5月〜11月] 月・火・水・木曜日
URL http://libushi.com/

野沢温泉人気のお土産ランキングTOP3

野沢温泉で注目のお土産3つご紹介します。お土産選びの参考にしてください。

第1位:100年以上、愛され続ける「野沢温泉まんぢう」

野沢温泉の銘菓は「温泉まんじゅう」ではなく「温泉まんぢう」。100年以上愛され続けてきたフキヤ商店の名物は、野沢温泉のお土産にはかかせない一品。中のあんこが美味しく、お茶請けにぴったりです。

「フキヤ商店」の施設情報

店舗名  フキヤ商店
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9350
電話番号 0269-85-2110
営業時間 夏季08:00〜20:30 冬季08:30〜21:00
定休日 無休
URL https://itp.ne.jp/info/204903119000000899/

第2位:あけび蔓で編まれた手作りの温かみ「三久工芸の籠バック」

あけび細工を中心に木工品 、布製品、紙製品、陶器など手作り品を販売する「三久工芸」。中でも手頃なサイズ・価格でお土産にぴったりと人気なのが「籠バック」。店内は凝った細工の品が並んでおり、見ているだけで楽しくなります。

「三久工芸」の施設情報

店舗名 三久工芸
住所 長野県下高井郡野沢温泉村河原湯
電話番号 0269-85-2178
営業時間 09:00〜19:00(夏期は18:00)
定休日 不定休
URL http://www14.plala.or.jp/sankyu39/

第3位:定番中の定番は、地元で買うことに意味がある「野沢の野沢菜」

【©Shutterstock.com/gontabunta】

野沢温泉といえば「野沢菜漬け」。なかなか本場で購入する機会もないので、訪れた際はぜひ購入しましょう。また、お土産選びに困ったら、野沢菜漬けを選べば間違いなしです。

「おみやげ処 美郷(みさとみやげ店)」の施設情報

店舗名 おみやげ処 美郷(みさとみやげ店)
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷6469-1
電話番号 0269-85-2900
営業時間 09:00〜18:00
定休日 不定休
URL http://nozawakanko.jp/db/index3.php?sid=312-01&action=simContentsDetail

野沢温泉で大人のまったり癒しのひとときを

【©Shutterstock.com/Venus.1777】

湯仲間により村の共有財産として大切に守り続けられた野沢温泉。弱アルカリ性の熱めの湯が、体にたまった疲れをじんわりほぐし、疲労をすっきりと回復させてくれます。13ヶ所の外湯を巡りながら日頃の疲れを洗い流し、ぐっすりと睡眠を取れば、次の日は頭も体もスッキリ軽くなります。たまには温泉に使って自分を労わってあげましょう。

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