奇跡の名湯!湯岐温泉山形屋旅館で足元湧出のアル単泉を堪能。一人旅にもおすすめ

湯岐温泉(ゆじまたおんせん)山形屋旅館は、39.6℃のぬる湯が湯舟の底から湧き出す奇跡の名湯! とろりとしたお湯が心地よく、何度入っても飽きることはありません。

1泊2食付8,800円〜で、夜通し温泉入り放題&貸切風呂も利用できます(※スタンダードプラン、消費税込の場合)。

気兼ねなく過ごせて一人旅におすすめな、福島の秘湯を紹介します。

絶妙な深さがたまらない!足元湧出の温泉をのんびり堪能

湯岐温泉山形屋旅館の名物は、なんといっても足元湧出の岩風呂。

かけ湯した瞬間にわかるとろりとした湯は、全身をやさしく包み込み、心地よい眠気をいざないます。

周りのお客さんも、みんな目がトロンとしてきて、ザアザアと湯が掛け流される音と、カナカナの鳴く音だけがこだましています。

pH9.6と、なかなかのアルカリ性。ごくわずかに硫黄の香りがしますが、誰からも愛される透明感です。

39.6℃の温泉が毎分80L湧き出し、体温より少し高い温度は適温そのもの。

特にお湯が湧き出しているところは、岩に合わせて深くなっており、掘りごたつのように足を伸ばしてくつろげます。

湯舟はちょっと深めで大柄な男性でないと息苦しく感じますが、ヘリの少し高くなったところは小柄な僕にもぴったり。

湯舟の端に腰掛けて、岩に足を投げ出すと、時折ポコポコと気泡が上がり、新鮮さを実感します。

一段高い湯舟は上がり湯&かけ湯用で、加温なしの40℃ほどのお湯で満たされています。

そして、シャワーも温泉というこだわりよう!

冬でも加温は行わず、2つの湯舟はどちらも足元湧出──つまり湧き出したばかりよお湯にそのまま入れます。

奇跡のような湯加減と、化粧水のようなまろやかで甘いお湯に癒やされます。

湯浴み着レンタルと女性専用時間も

山形屋旅館の岩風呂は、混浴なので女性にはちょっとハードルが高いかもしれません。

しかし、湯浴み着のレンタルがあるほか、女性専用時間も設けられています。

湯浴み着は宿泊すれば無料で、日帰りでもレンタルできます。購入もできるので、他の混浴温泉に行くときには買うのも良い選択肢でしょう。

貸切風呂にも無料で入れる!

さらに嬉しいのが、宿泊客は無料で入れる貸切風呂。連休などの混雑する期間は予約制ですが、空いていれば入れることも。

岩風呂にも劣らない素晴らしい泡付きで、湯量が多いため温度も下がりにくくなっていました。冬はあったかい貸切風呂がありがたいことでしょう。

季節の花に彩られた素敵なお宿

本館の目の前に建つ岩風呂は、草花や木々に囲まれて自然に溶け込んでいます。満開のサルスベリの花のほかに、牡丹も見頃を迎えていました。

真っ赤な花に……

紅白のグラデーションが素敵な花。

廊下に飾られた生花も、良いアクセントになっています。

コーヒー飲み放題で湯上がりにうれしい

受付の目の前には本棚とコーヒーマシン。なんと宿泊中はコーヒー飲み放題とのことで、早速1杯いただきました。

道中に買ったモンブランとともに、おやつタイムです。ぽふぽふとしたかわいらしい見た目にふさわしい、やわらかな生地とクリーム。

淹れたてのコーヒーの心地よい苦味が、甘さを包み込んでくれます。

山の幸づくしの夕食を部屋食で

部屋でまったりしていると、18時過ぎにお料理が運ばれてきました。

新型コロナウイルス対策で配膳は各自行ってくださいとのこと。でも、最近見かけなくなったお膳での食事も悪くないなーと思い、そのままいただくことにしました。

これだけ座布団がフカフカなので、かがんで食べるのも苦になりません。

この日のメニューは、刺身こんにゃく、いんげんの胡麻和え、茄子の焼きびたし、鯛・イサキ・ヤシオマスのお刺身。

さらに、地元の豚の味噌漬けに、鮎の塩焼き、茶碗蒸し。

地元の冷酒をあわせて、ひとり酒と相成りました。

お刺身は鮮度バツグンで角が立ってコリコリ。

刺身こんにゃくはくさみが全くなく、トゥルンといただけました。

野菜はしっかりと味があり、身体に良さそうな感じ。

後から運ばれてきた焼き立ての鮎は、「香魚」という言葉を思い出すほどのかぐわしい水草の香り。頭からかぶりついて、ほろりとした身を日本酒と合わせ、付け合わせの大葉味噌はご飯のお供に回しました。

豚の味噌漬けは脂身が少なく、程よく味噌が落とされてちょうど良い味付けに。

一人用の鍋でジューッと焼いて、意外にもあっさりした身を噛み締めました。

そうこうしているうちに、揚げたての天ぷらがやってきました。

接触機会を減らしつつも、焼き魚、天ぷら、ご飯と味噌汁は出来たてを持ってきてくれるのがありがたい限りです。

この日の天ぷらは、茄子、原木しいたけ、ししとう、メヒカリ。岩塩をパラパラとまぶして、ザクザクの衣にかぶりつくと旨味が広がります。

そこで冷酒をクピリとやると、あぁ、幸せの味……。

リピーターさんが多いのは、奇跡の名湯だけでなく、身体にしみわたるお料理のおかげでもあるのでしょう。僕も心の中で、再訪を誓いました。

炊きたてツヤツヤのご飯に、ほっこりする味のお味噌汁。大葉味噌と漬物であっという間にお茶碗を空にしてしまいました。

自家製が並ぶ朝ごはんも最高!

パッチリ目覚めて朝風呂に入り、コーヒーを飲んでいると、いつの間にか8時になっていて朝ご飯が運ばれてきました。

ハム、ドレッシング、ヨーグルトは自家製とのこと。どれも優しい味で、昨日たらふく食べたのにスルスルと箸が進みます。

漬物がどれも美味しくて、昔は好きじゃなかったのにいつの間に食べられるようになったんだろう? と昔のことに思いを馳せたり。

気づけばご飯が空になっていて、おかわりをいただきました。お櫃で出すのではなく、1杯ずつ出してくれるので、たくさん食べられなくても残す罪悪感がなく、おかわりしてもあったかいご飯がいただけます。少食の人にも食いしん坊にも嬉しいですね。

一人でも充実したお部屋に大満足

山形屋旅館のうれしいポイントは、一人で泊まっても値段が変わらないこと。これだけ美味しいお食事をいただけて、奇跡のようなお風呂にも夜通し入れて、8,800円〜とは本当にありがたい限りです。

もちろんアメニティもしっかりついてきて、Wi-Fiも完備されています。

お手洗いと洗面台は共同ですが、2006年にリノベーションされてウォシュレット付きのきれいなトイレが使えるのですから、申し分ありません。

湯治宿の面影を残しながら、きれいで快適なお宿です。

朝食後に最後のひとっ風呂

9時から10時は女性専用時間なので、朝ごはんを食べたらすぐに最後のお風呂へ。

「湯治客一同」からの注意がいい味をだしていました。

脱衣所は決して広くないですが、女性専用の仕切りがあって安心です。

貴重品を預けるロッカーも完備されています。

湯浴み着を絞る脱水機もありました。

湯上がりに目に止まった「高原トマト」。ずっしりとした真っ赤な完熟トマトが100円で売られていたので、財布の中に2枚残っていた100円玉を放出。

ご主人のお話を聞いて、地元の食材を大切にされていることが伝わってきたので、ついつい手が伸びてしまいました。

2つの滝に癒やされる

今回はのんびり鉄道旅。帰りの送迎は宿を10時に出るので、少し前に「滝を見に行ってきます」と声をかけて出ようとしました。

すると「また上ってくるのも大変だから、滝まで迎えに行きますよ」とのこと。ありがたくお言葉に甘えることにして、坂道を降りていきます。

途中にあった鳥居をくぐると、急な崖の上にお社が建っていました。

こんなにも奇跡のような温泉が湧き出すのですから、神秘的なものを感じるのも納得です。

温泉が多くないエリアなだけに、かつては茨城県からもたくさんの湯治客が訪れたそうです。

さて、国道に合流してすこし登った先に、ひとつ目の滝「雷滝」があります。

二股に分かれた滝は、決して高低差がないものの白糸を引いて優雅です。

落葉広葉樹の落ち着いた緑が岩の黒や水しぶきの白と良いコントラストを織りなしています。

もうひとつの滝は、「観音滝」。山の上の方から流れ落ちる滝は、亀の甲羅のような不思議な岩の表面をなでて、国道を挟んで反対側の渓流まで落ちていきます。

観音像も立っており、スピリチュアルな雰囲気バツグン。滝を眺めながらぼんやりと過ごしていると、ご主人の車がやってきました。

「ゆっくり楽しめましたか?」

「はい、おかげさまで」

送迎は磐城塙駅までですが、郡山方面の列車には少し時間があるので、道の駅をおすすめしてもらいました。

かつては天領だったという塙町。林業の街として栄え、白河や郡山から水戸や大津港に抜ける街道が通っていました。

現在ではダリアの町として知られる塙町。「道の駅はなわ」には、ダリアをはじめとする鮮やかな切り花や、新鮮な野菜と果物がずらりと並び、朝からたくさんの人で賑わっていました。

道の駅から磐城塙駅は徒歩10分ほど。名物のこんにゃく餅を途中で買って、秋晴れの空のもと気持ちよく駅にたどり着きました。

杉の木をイメージしたという奇抜な駅舎は、図書館や公共スペースもあって地元の人の憩いの場になっています。

ほどなくして1両の列車が到着。奇跡の名湯との出会いを噛みしめながら、田園地帯と里山が続く車窓をぼんやりと眺めていました。

湯岐温泉 山形屋旅館の新型コロナウイルス対策

湯岐温泉 山形屋旅館では、入館時の手指の消毒や、部屋食・貸切風呂による接触機会の削減といった新型コロナウイルス対策を行っています。

温泉施設の新型コロナウイルス対策については、下記の記事も参考にされてください。

「湯岐温泉 山形屋旅館」の詳細情報

施設名 「湯岐温泉 山形屋旅館」
住所 福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐31
電話番号 0247-43-1370
日帰り入浴の営業時間 8時00分〜19時00分
貸切風呂は10時00分〜15時00分
利用料金 日帰り入浴500円(貸切風呂は1,000円)
1泊2食付き7,500円〜(連泊プラン有)
アクセス JR水郡線「磐城塙駅」から送迎(要電話予約)
※路線バスは平日のみ運行
常磐道「那珂IC」から車で約80分
URL https://yujimata-yamagataya.jp/

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