福島の秘湯で雪見風呂なら新野地温泉相模屋旅館!標高1,200mの露天風呂で硫黄泉を満喫

新野地温泉 相模屋旅館」は、硫黄のにごり湯が人気の秘湯。

野趣あふれる「野天風呂」は、冬になれば雪見風呂に。福島市内でありながら、銀世界が広がります。

宿泊レポートをお届けします!

これぞ雪見風呂!屋根のない「野天風呂」でにごり湯を満喫

新野地温泉 相模屋旅館の魅力は、なんといっても開放感のある「野天風呂」。

屋根がないため視界がひらけて、空や山をのんびり眺められます。

開放感があると言っても、男女別になっており、通路から見えないように竹垣がめぐらしてあります。

雰囲気を壊さず、むしろ秘湯情緒を盛り上げてくれます。

氷点下の中、いざ入湯。

あ〜〜、来て良かったぁ……。

硫黄の心地よい香りがふわりと漂い、湯舟の中で手を合わせればツルスベになったことを実感します。

この日の気温は、タオルも凍る氷点下5℃。

頬を打つ寒風がのぼせるのを防ぎ、頭寒足熱の長風呂モードにしてくれました。

お湯は41℃くらいで、身体への負担が少なく、しっかり暖まれる絶妙な湯加減です。

雪が踏み固められた遊歩道を通って、本館に戻ります。

もうもうと湯気を上げる源泉を眺め、お湯の鮮度の良さを実感します。

浴衣の上からダウンジャケットを着て移動すれば、全身の水分をしっかり拭き取らなくても、サッと着替えられます。帰り道は全身ポカポカで、湯冷めしませんでした。

野天風呂側の内風呂は24時間入浴できる

「野天風呂入口」に戻ってきました。

野天風呂用のサンダルを脱いでスリッパにはきかえ、手前の内風呂で暖まりなおすことにしました。

内風呂は4人くらいが入れる大きさで、木がたっぷり使われて天井が高く、気持ちよく過ごせます。

お風呂の外は銀世界。野天風呂まで寒い中歩きたくない方も、ここで雪見風呂気分を味わえます。

山の幸づくしの晩ごはん

温泉であたたまったところで、晩ごはんの時間になりました。

食事処は隣の席と2m以上の間隔があけられ、ゆったりと過ごせます。

いか人参や鯖の山椒漬け、食用菊の酢の物など、福島の名物もたくさん。どれもお酒にもご飯にも合う味付けです。

お酒は冷蔵庫から欲しいものを選ぶセルフサービス。スタッフの方におすすめを聞いたら親切に教えてくれます。

中盤で、焼き立てのメインディッシュが運ばれてきました。

鱒の味噌漬けは笹の葉の香りがうつって上品な味わい。伊達鶏のグリルはハーブが香り、食欲をそそります。

最後は炊きたてツヤツヤのご飯で〆めました。色々なお料理を少しずついただけたので、最後まで楽しめて心地よく満腹になりました。

お部屋は広くて快適!

お部屋は先にお布団が敷いてあり、いつでもお昼寝できます。

お茶うけは、福島名物の「山塩ようかん」と、猪苗代湖をイメージした?ゴーフレットでした。

冷水と熱湯どちらもあるのがうれしいポイント。お風呂上がりや酔い醒ましの冷たい水は最高ですよね。

水道水がとても美味しいので、足りなくなったら自分で補充できます。

館内にも野天風呂が!手軽に雪見風呂を満喫♪

「新野地温泉 相模屋旅館」は、本館の2階にもお風呂があります。

男女別で、23時から24時が入れ替えの時間。野天風呂が片方にあり、23時までは女湯、翌朝は男湯として宿泊中に必ず入れるようになっています。

館内の野天風呂もしっかりと雪見風呂を楽しめました

湯舟の真ん中に仕切りがあり、手前はあつめ、奥はぬるめで、行ったり来たりしながら長風呂できます。

内風呂は木造りで良い雰囲気です。こちらにはシャワーもあります。

金属成分や塩分などをほとんど含まない「単純硫黄泉」なので、においはキツくありませんが、服ににおいがつくのが気になる方や、敏感肌の方は湯上がりに真水のシャワーを浴びるのがおすすめです。

シャンプーとリンスが別になっているのは嬉しいですね。

脱衣所はとてもきれいで、湯上がりにぼんやりクールダウンするのにぴったり。野天風呂と内風呂それぞれにつながっています。

手前側の内風呂も素敵な雰囲気!

手前側のお風呂は、10人くらい入れそうな内風呂がひとつ。こちらには野天風呂はありませんが、これだけでも十分広いです。

こちらも脱衣所がきれいで、ゆったり使えます。

内風呂を出たところにはウォーターサーバーが。入浴によって身体から水分が失われるため、お風呂に入る前後にコップ1杯ずつ水を飲むのがおすすめです。

朝ごはんは白飯がすすむ!

朝ごはんも山の幸づくしで、どこから食べたら良いか迷うほど。写真の外に納豆があり、苦手な人は遠ざけておけるのも細やかな気配りを感じます。

ご飯が進む味付けで、あっという間におひつは空に。どうしよう……と思ったタイミングで「ご飯のおかわりをお持ちしましょうか?」と係の方が声をかけてくれました。

おひつのご飯は、多すぎると残すのが心苦しいもの。また、ご飯のおかわりで声をかけるのも気が引けてしまいがち。

最初は少なめにして、後から遠慮なくおかわりできて、食べ残しも減らせる上に、最後まで温かいご飯をいただけます。

夕食のときはお酒の冷蔵庫があったところに、コーヒーのポットがありました。目覚めの一杯をいただきました。

お部屋にもドリップコーヒーのサービスがあり、蓋つきのカップで持ち帰ることもできます。

朝ごはんのあとに淹れて、道中で美味しくいただきました。

ラウンジでゆったり

ロビーの奥には開放的なラウンジがあります。

立派な木をくり抜いたテーブルは大切に使われてきた風格を感じます。

三大こけしのひとつ、土湯系のこけしがたくさん並んでいました。

新野地温泉 相模屋旅館は冬も泊まれる!通年営業で雪景色を楽しもう

新野地温泉 相模屋旅館は、福島市内でありながら標高1,200mの山の中にあります。

雪深いため周りのお宿は冬季休業の宿が多いですが、ここは通年営業。

雪見風呂を楽しめる貴重な旅館です。

土湯峠からスカイラインの方面に抜けますが、スカイラインは冬季通行止め。

宿の前まで除雪してくださる方々に感謝です。

選べる浴衣

チェックイン時に自分に合ったサイズの浴衣を選べます。男女とも同じ柄で心地よいシンプルさです。

お部屋の鍵には木の枝が使われ、ぬくもりを感じます。

「新野地温泉 相模屋旅館」の詳細情報

施設名 「新野地温泉 相模屋旅館」
住所 福島市土湯温泉町野地2
電話番号 0242-64-3624
日帰り
営業時間
※現在は受入休止中
利用料金 1泊2食付き11,150円〜
アクセス 東北道「福島西IC」もしくは磐越道「猪苗代磐梯高原IC」から車で45分(国道115号線経由)

福島駅から車で約30分、宿泊者は送迎あり(要予約)

URL http://www.sagamiya.sakura.ne.jp/page01.html

新野地温泉 相模屋旅館の新型コロナウイルス感染症対策

「新野地温泉 相模屋旅館」では、入館時の検温・消毒、食事会場の消毒液設置・十分な距離の確保、脱衣所の間隔確保などのコロナ対策に取り組んでいます。

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