湯浜温泉三浦旅館で日帰り入浴!露天風呂で源泉かけ流し温泉を満喫【宮城県栗原市】

「湯浜温泉 三浦旅館」は、ランプの宿としても知られる宮城県栗原市の秘湯のお宿です。

渓流に面した露天風呂で川をながめながら、源泉かけ流しの温泉を満喫できます。もちろん内風呂もあるので、寒い日や雨の日も安心。

日帰り入浴でゆったりと楽しめました。

駐車場から徒歩10分!山の空気がすがすがしい

湯浜温泉があるのは、宮城県北西部の県境近く。秋田県の秋ノ宮温泉郷につながる道路は「湯浜街道」の愛称もあります。

ぐねぐねした道路をゆったりと走ると、駐車場が見えてきます。三浦旅館は、道路ぞいの駐車場から歩いて10分ほど。決して遠くないのでのんびり歩きます。

旅館へと続く道は、栗駒山の登山道にもなっています。しっかりと整備されており、雨上がりに訪れましたがぬかるみなどはなく快適に歩けました

「ユハマ」と書かれた手作りの看板にしたがって、川をわたります。

途中で、ふわりと硫黄の香りを感じました。源泉が近いのかもしれません。温泉がますます楽しみになります。

渓流が目の前を流れ、音や水しぶきで山の中に来た実感を感じます。ひんやりとした風が心地よく、思わず足を止めて写真を撮りました。

旅館までは、あと少しです。

ランプの宿は家庭的な雰囲気できれい

駐車場から10分ほど歩いて、三浦旅館に到着。木をふんだんに使ったシンプルな建物で、家庭的な雰囲気を感じます。

チェーンソーアートのうさぎとフクロウがお出迎えしてくれました。さらに登山道を進む方は、ここで入山届を出しましょう。

新しい建物でありながら、館内はレトロな趣があり、山小屋に来たかのよう。

「大衆旅館の証」が展示されていました。昔から多くの方に愛されてきたことを感じます。

その手前には「純温泉」の会員証が。源泉かけ流しなど鮮度にこだわった温泉の認定を行う協会です。

温泉成分入りの手づくりせっけんも販売中

温泉成分をはちみつなどの自然素材と合わせた手作りせっけんは1つ500円。お土産に人気なのだとか。

受付で入浴料金500円をお支払いし、まずは内風呂に向かいました。

内風呂は静かで心地よい!

他のお客様のいないときに、許可をいただいて撮影しました。

内風呂は湯舟1つのシンプルな造りです。奥の湯口から淡麗な湯が注がれ、やや熱めの42℃ほどになっています。

はじめは熱くてもだんだん慣れてくる温度で、3分ばかりつかれば額から汗がじんわり出てきます。

さらりとした手ざわりで、湯あがりの肌ざわりはスベスベになりました。

シャワースペースは広くて、シャンプーとボディソープも完備。源泉との熱交換でお湯を温めているそうです。

温泉がアルカリ性のため、せっけんの泡立ちが良く全身洗い終えるとさっぱりします。

内風呂の手前は広い洗面スペースになっています。湯上がりの水分補給に、冷たくてスッキリした山のお水を飲めます。

新しい木の香りがふわりと漂い、全身がポカポカに暖まったのを感じながら心地よいひとときを過ごしました。

湯浜温泉の泉質は「アルカリ性単純硫黄泉」美肌効果に期待

受付をしたときに「入湯証明書」をいただきました。アルカリ性の単純硫黄泉とのことで、とろりとした肌ざわりに納得しました。

硫黄の香りはほとんどなく、とてもまろやかなお湯でした。強い泉質がニガテな方にもおすすめできます。

湯浜温泉の泉質「アルカリ性単純硫黄泉」についてもっと詳しく

宿の前には源泉の配管が。源泉温度が低いため、長いパイプを通したり、山のきれいな湧き水で加水したりして適温に冷ましています。

ランプの並ぶ休憩室でまったり

休憩室も山小屋の雰囲気がただよい、すてきな雰囲気です。

四季の風景や昔の写真などを見ているだけでも、あっという間に時間が流れてゆきます。

冷蔵庫には湯あがりのドリンクが入っています。「手動販売機」とあるのは、好きな飲み物をとって代金は受付で払う仕組みのようです。

右側には、冷蔵庫よりも高い、堂々としたツキノワグマの剥製が。目の前で見ると迫力がありますが、前掛けをかけた姿は酒屋のおじさんのようで、どこかユーモラスにも見えます。

三浦旅館は「ランプの宿」というだけあって、たくさんのランプが並んでいます。

山の中にあるため、自家発電で営業しているのだそう。夜になるとロマンチックな明かりが灯ることでしょう。

「自由のおと」は昭和63(1988)年から! パラパラとめくってみると、30年以上途絶えていた感想やコメントが最近復活したようです。

30年以上前にここを訪れて温泉に入った人たちの表情を思い浮かべながら、味のある文章を読ませてもらいました。

だいぶクールダウンしてきたので、いざ名物の露天風呂へ向かいます。

露天風呂は宿から少し離れているので、駐車場に向かって戻りはじめます。

露天風呂は山の中で開放感バツグン!

道の途中で露天風呂の看板を見つけたら、川の方へ降りていきましょう。屋根のない「野天風呂」が目に入ってきました。

脱衣所は清潔感のある木造りの小屋で、プライバシーや雨の心配などもなく安心です。

巨大な岩のそばに寄り添うように、ひょうたん型に掘られた湯舟は、周りの木々や岩に溶け込んでいます。

露天風呂を作った方の苦労を思いながら、いざ入浴……。

この日は雨上がりなので少しぬるめでした。渓流を眺めながらのんびりと過ごせば、まるで別世界のよう。

川には電線などがなく、まさに大自然の中にいることを実感できます。

青々とした木々の葉に癒やされましたが、紅葉の時期(10月上旬~中旬)には赤や黄色に色づいた山を眺められることでしょう。

湯浜温泉 三浦旅館のアクセス・営業時間など基本情報

湯浜温泉 三浦旅館は、栗原市花山と秋ノ宮温泉郷の間、国道398号線(湯浜街道)の峠近くで車を停めて向かいます。

栗駒山の登山道を10分ほど歩いて行く秘湯の一軒宿。登山道はしっかりと整備されており快適に歩けますが、スニーカーなどの歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

11月下旬から4月下旬まで冬季休業です(4月末から11月中旬ころまでの営業です)。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

「湯浜温泉 三浦旅館」の詳細情報

施設名 「湯浜温泉 三浦旅館」
住所 宮城県栗原市花山字本沢岳山1-11
電話番号 090-8925-0204
営業時間 8時00分〜19時00分
冬季休業 11月下旬~4月下旬
利用料金 日帰り入浴:1人500円
宿泊:1泊2食付き10,650円~(税込)
(休前日・繁忙期・1室1名利用は割増)
アクセス 東北道築館IC・東北新幹線「くりこま高原駅」
から車で約1時間15分、駐車場から徒歩約10分
URL http://yubama.info/

「湯浜温泉 三浦旅館」の新型コロナウイルス対策

「湯浜温泉 三浦旅館」では、入館時の検温・消毒やスタッフのマスク着用などの新型コロナウイルス対策を行っています。

また、入館時に連絡先を記入するので、万が一の際は連絡を受け取れます。

静かに温泉を楽しむ「黙浴」を心がけ、安全で楽しく過ごしましょう。

温泉施設の新型コロナウイルスガイドラインについては、こちらの記事もご覧ください。

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