箱根温泉で一度は泊まりたいおすすめ高級旅館ランキングTOP5【最新版】

富士屋ホテル 花御殿の夜景

箱根温泉は日本でも有数の温泉地帯。東京近郊のリーゾート地として年間旅行者数は1900万人近く、宿泊数は約430万人と、全国1番の利用者数を誇ります。

江戸時代からすでに江戸近郊の温泉地として知られ、老舗の高級旅館も少なくありません。

そんな箱根温泉の一度は泊ってみたいおすすめの高級旅館を、5つの温泉から1件ずつ紹介します。

箱根温泉は年間多くが訪れる日本でも有数の温泉

箱根温泉は「箱根十七湯」と呼ばれ、年間多くの観光客が訪れる日本で有数の温泉地帯です。

約400もの源泉があり、温泉の湧出量は1日3万3000立方メートルと、全国第5位。

芦ノ湖、箱根関所、旧東海道など観光地も多く、東京から電車で2時間ほどで到着するため、週末のプチ旅行に最適です。

箱根湯本

小田急線の駅がある湯本温泉が玄関口となり、中腹まで大小の温泉が連なります。高級ホテル・旅館から10,000円以下で泊まれるリーズナブルなホテル・旅館まで、湯本温泉だけでも33の宿泊施設があり、箱根温泉で最も多く日帰り温泉施設も多くあります。

湯本温泉に次いで、ホテル・旅館の数が多い温泉は、強羅温泉と仙石原温泉で14件、そのあとは芦ノ湖温泉の13件です。泉質は温泉によって違いますが、単純泉が約半数で1番多く、塩化物泉、硫酸塩泉、硫黄泉、酸性泉など、5つの泉質が楽しめるのも特徴です。

箱根温泉は1300年以上の歴史を持つ古い温泉

箱根温泉

箱根温泉の歴史は古く、天平宝字元(757)年に僧・浄定坊が「湯本温泉」を開いたのが最初とされます。

「湯本温泉」開湯の際に発見された源泉は、現代までも湯が湧き続けている、貴重な源泉です。

そこから平安・鎌倉時代にかけて「木賀温泉」が、鎌倉時代に「芦之湯」が開湯。

江戸時代には関所が置かれ、3つの温泉に塔之沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉を加え、「箱根七湯」と呼ばれ、東海道沿いに発展し、多くの湯治客で繁盛します。

徳川家光、綱吉の時代には将軍への献上湯も行われました。

明治時代に入ると、明治10(1877)年に富士屋ホテルが開業し小涌谷温泉が開かれ、明治27(1894)年には、リゾート地として開発が進みます。明治21(1888)年には小田原馬車鉄道が開通され、同29(1896)年には電化され小田原電気鉄道となり、昭和3(1928)年に箱根登山鉄道と改称され、交通も整備されました。

箱根温泉の一度は泊まりたいおすすめ高級旅館ランキングTOP5

そんな歴史深い箱根温泉で、一度は泊まってみたい高級旅館を5ヶ所ご紹介。箱根温泉の歴史と大自然を感じながら、贅沢な温泉の肌触りに癒やされてくださいね。

第1位:三井家の別荘で本館は国登録文化財「小涌谷温泉 箱根・翠松園」

小涌谷温泉の「翠松園」はかつて三井家の別荘であり、箱根の自然に包まれた広大な土地を有しています。本館は大正14年の建築で、国登録文化財に指定されています。
部屋は全23室しかなく、全室に源泉かけ流しの露天風呂があります。すべての部屋は50平方メートル以上で、最大の部屋は122.7平方メートルとゆとりの空間。部屋の露天風呂の他に、ドライサウナを併設した、大露天風呂もあります。泉質は「単純泉」で、無色でさらりとしていますが体が芯から温まります。高級旅館だけに食事も豪華で、季節の旬の厳選された最高級食材を用いた、日本食を提供しています。1泊2人で1人2食付きで、予算は41,040~104,220円です。

「箱根・翠松園」の施設情報

施設名 箱根・翠松園
住所 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷519-9
電話番号 0460-86-0852
URL http://www.hakonesuishoen.jp/

第2位:強羅温泉でも最高級と評判「強羅温泉 強羅花壇」

明治、大正時代に政財界や文化人の別荘地として発展した強羅温泉。その強羅温泉でも最高級と評判なのが「強羅花壇」です。元は昭和5(1930)年に建てられた、閑院宮載仁親王の別荘であり、戦後に強羅花壇が創業され、平成元(1989)年に現在の形になりました。同3年には、世界的なホテルグループのルレ・エ・シャトーの加盟店となり、日本だけでなく海外でも信頼されています。
源泉が旅館内に3本あり、ゆったりと湯につかれる大浴場や家族風呂などの、露天風呂があり、四季折々の自然の景色を楽しみながら入浴できます。露天風呂付きの客室もあります。泉質は「単純泉」で無色のさらりとしたお湯です。温泉のほかにも温水プールや、心と体を癒すスパサロンもあります。
料理は駿河湾で取れた魚介類など、厳選した高級食材を使った懐石料理で、原則として客室で食べますが、旧閑院宮別邸「懐石料理 花壇」で食べられるプランあります。宿泊は1泊2人で1人2食付で51,500~92,700円。12,000円で料理と温泉が楽しめる日帰りプランも便利です。

「強羅花壇」の施設情報

施設名 強羅花壇
住所 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
電話番号 0460-82-3331
URL http://www.gorakadan.com/

第3位:日本一予約のとりにくい宿「宮ノ下温泉・箱根 吟遊」

江戸時代に七湯にひとつの数えられた宮ノ下温泉は、富士屋ホテルを中心に明治・大正時代の建物の、高級旅館・ホテルが並びます。そのなかでも、高級旅館として評判なのが、「日本一予約のとりにくい宿」ともいわれる、「箱根吟遊」です。箱根連山を一望できる早川渓谷に面したロケーションはまさに別天地。

すべての部屋に露天風呂が付いていて、渓谷に面して眺めが良く、60~100平方メートルとゆったりできます。泉質は「塩化物泉」のため、お湯は塩辛く温まると冷めにくいのが特徴です。最上階のサウナを備えた絶景大浴場や、心と体を癒すGinyu Spa専用の源泉かけ流しの露天ぶろなど、温泉を堪能できます。Ginyu Spaには日帰りコースもあります。
料理はその日にとれた相模湾の魚や、契約した農家がつくった野菜など、厳選した食材を使った懐石料理です。宿泊の予算は1泊2人で1人2食付で29,000~41,000円です。

「箱根 吟遊」の施設情報

施設名 箱根 吟遊
住所 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下100-1
電話番号 0460-82-3355
URL http://www.hakoneginyu.co.jp/index.html

第4位:木戸孝允や伊藤博文なども宿泊「湯本温泉 萬翠楼 福住」

箱根温泉で最も温泉宿が多い、湯本温泉を代表する高級旅館が萬翠楼 福住です。創業寛永2(1625)年という箱根屈指の老舗旅館で、木戸孝允や伊藤博文なども宿泊しています。旧館の明治棟・萬翠楼は明治12(1879)年の建築で、国重要文化財に指定されていますが、宿泊も可能。
温泉は自噴式の源泉を単独で管理し、露天風呂のある大浴場、やはり露天風呂もある源泉かけ流しの温泉、温泉のついた客室もあります。泉質は「単純泉」で、さらりとした温まる湯です。
食事も厳選した食材の高級日本料理を堪能でます。宿泊予算は1泊2人で1人2食付きで17,670~24,640円と高級旅館にしてはお手頃な値段です。

「萬翠楼福住」の施設情報

施設名 萬翠楼福住
住所 神奈川県足柄下郡箱根町湯本643
電話番号 0460-85-5531
URL http://www.2923.co.jp/

第5位:箱根の外輪山が一望できる「仙郷楼」

箱根温泉でも最も奥に位置する仙石原温泉の、おすすめの高級旅館が仙郷楼です。明治3(1870)年に、当地にあった箱根裏関所の常番頭が湯治場・石村旅館として創業しました。大正2(1913)年に仙郷楼と改名し、渋沢栄一や山県有朋など政財界や文化人が多く宿泊しました。箱根の外輪山が一望でき、四季の自然が美しく、特に秋の紅葉とすすきは絶景です。
温泉は大涌谷から引き、仙石原を一望できる、大浴場、露天風呂、貸切露天風呂があり、離れには露天ぶろ付きの客室もあります。泉質は「塩化物泉」と「硫酸塩泉」、硫黄臭が強いのが特徴で、双方の泉質の特性を持つため、温まりやすく冷めにくく、けがに効き血圧も下げます。
料理も旬の高級食材を使った色鮮やかな和食で、温泉とともに楽しみです。宿泊は1泊2人で1人2食付きで、予算は23,000~50,000円です。

「仙郷楼」の施設情報

施設名 仙郷楼
住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1284
電話番号 0460-84-8521
URL https://senkyoro.co.jp/

箱根温泉のおすすめの高級ホテルにも泊まりたい

今回は5件ということで、箱根温泉の高級旅館から選りすぐりの旅館をご紹介させていただきました。このほかにも箱根温泉には魅力的な高級旅館が数多く存在します。宿泊料は高いですが、満足度は最上級。人生で一度は泊まってみたいですね。

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