乳頭温泉郷のおすすめ人気旅館・ホテル&観光スポットとグルメ情報やお土産も

湯めぐり帖

秋田県仙北市の乳頭温泉郷は、六つの一軒宿と休暇村(旧国民休暇村)で構成される温泉地です。乳頭温泉郷では気軽に湯めぐりが楽しめるほか、雄大な大自然や、冬には雪見温泉も堪能できます。

乳頭温泉郷の歴史

鶴の湯温泉 乳頭温泉
乳頭温泉郷が開かれたのは江戸時代と言われています。乳頭温泉郷の中でも最も古いのが「鶴の湯温泉」ですが、このお湯は近くで暮らしていたマタギが狩りの途中に、鶴がお湯につかって傷を癒しているのを発見、薬効のあるお湯としての評判が広がりました。

「田沢の湯」と言われた当時には、秋田藩藩主である佐竹義隆も湯治に訪れたという格式ある場所でした。その後、鶴の故事から「鶴の湯温泉」と名前が改められ、周辺の農家の人たちが、冬場に身体を癒す湯治場として地元で愛される存在となっていきます。やがて、80年代に入ると秘湯ブームが起こり、乳頭温泉郷は全国的に知られる秋田の名湯となりました。

乳頭温泉郷が人気の理由TOP3

知る人ぞしる秋田の温泉・乳頭温泉郷。温泉ファンの中には、足しげく通う人も少なくないといいます。それではなぜ乳頭温泉郷はこれほど高い人気を誇っているのでしょうか。

乳頭温泉郷が人気の理由1 秘湯気分が楽しめる

一本松温泉
乳頭温泉郷があるのは、乳頭山のふもとの仙北市。仙北市は旧田沢町や旧角館町、旧西木村が合併して誕生した場所です。その仙北市を見下ろしているのが高さ1478メートルの乳頭山。乳頭温泉郷があるのは田沢湖の東北、十和田八幡国立公園内。ブナの原生林が今なお残る環境で、そんな中で楽しむ温泉はまさに秘湯気分がたっぷり。夜になると周囲は非常に静かな雰囲気に包まれ、静かな自然の気配に耳を澄ますと、特別な体験ができると人気です。

さらに乳頭温泉郷は、昔ながらの温泉施設が残っている場所。手つかずの森や林、渓流の風景を楽しみながら、ゆったりとお湯を楽しむことができます。お宿の中には囲炉裏や灯油のランプなど古きよき日本家屋もあるため、温泉旅行の気分を一層高めてくれることでしょう。

東北の秘湯では、冬場は雪のために立ち入ることができず、営業休止となる温泉も少なくありませんが、乳頭温泉郷では公共交通機関によるアクセスが可能で、温泉郷のもっとも奥に位置する「黒湯温泉」以外の温泉は、四季を通じて楽しむことが可能。もちろん、豪雪の中に降り積もる雪を眺めながらの雪見露天も楽しめます。

乳頭温泉郷が人気の理由2 バラエティ豊かなお湯が楽しめる

乳白 温泉 秘湯
乳頭温泉郷は6つの一軒宿と1つの休暇村で構成されている温泉。非常に珍しいことに、乳頭温泉郷にある一軒宿は、ごく近い場所にありながら、源泉が異なります。そのため、温泉毎に異なる泉質を楽しむことができるのも魅力のひとつ。

例えば乳頭温泉郷で鶴の湯温泉に次いで長い歴史を誇る「黒湯温泉」は、硫黄の香りがある単純硫化水素泉・酸性硫黄泉。青みのある乳白色が特徴ですが、こちらは湯畑のそばに宿があり、湯畑から直接引き入れた新鮮なお湯を楽しむことができます。

乳頭温泉郷が人気の理由3 「湯めぐり帖」で7湯めぐりが楽しめる

湯めぐり帖
温泉の宿泊客は、「湯めぐり帖」を購入することで、自分が泊っているお宿だけではなく、その他のお宿の温泉も立ち寄り湯を楽しむことができる湯めぐりが人気です。「湯めぐり帖」の有効期限は約一年間。そのため、何度でも乳頭温泉郷を訪れるリピーターも多くいます。

湯めぐりの際には、「湯めぐり号」というバスも運行されているため、お湯につかった後汗をかくことなく宿に戻ることができるので、湯めぐりもしやすいですよ!

乳頭温泉郷が人気の理由4「女性でも混浴を楽しみやすい」

混浴
乳頭温泉郷の特徴は混浴のお風呂が多いと言うこと。とはいえ、混浴の温泉はなかなか敷居が高いもの。しかし、乳頭温泉郷の場合、女性でも比較的入りやすい温泉と言われています。

まず冬場の場合、周辺は非常に気温が低く、温泉の近くは湯気で視界がほとんどありません。特に寒い場合には、湯気で隣に人がいることもわからないほどだとか。また、露天の場合には脱衣所から温泉までの距離も近いため、女性でも楽しめる温泉となっています。

また、乳頭温泉郷のお湯は、白濁しているお湯が多いのが特徴。さらに温泉郷の中ほどにある、「妙乃湯温泉」では女性のバスタオル着用が認められているため、安心して露天風呂を楽しむことができます。雪の多い日には、温泉の宿泊客も少なくなるため、さらにハードルも下がるため、混浴を楽しみやすくなることでしょう。

乳頭温泉郷周辺の旅館・ホテルTOP3

乳頭温泉郷は6つの一軒宿と1つの休暇村で構成されています。その中でも、人気の高いお宿を紹介します。

乳頭温泉郷周辺の旅館・ホテルTOP1「乳頭温泉郷 秘湯鶴の湯温泉」


「乳頭温泉郷 秘湯鶴の湯温泉」は乳頭温泉郷の中でも、もっとも古い歴史を誇るお宿です。江戸時代の寛永15年(1638年)には、秋田藩の二代目藩主、佐竹義隆が湯治に訪れたという記録が残っています。その際に作られた、藩主の宿泊施設が「本陣」。本陣は現在では、宿泊施設として使用、囲炉裏が切られたお部屋では当時の雰囲気を存分に楽しむことができます。

混浴露天風呂、女性専用露天風呂など5つの温泉があり、泉質も炭酸水素塩泉硫黄泉の2つが楽しめます。

提供される食事は山菜料理や、神代産の山芋の鍋、みそ仕立ての焼き立てのイワナなど、地元の食材をたっぷり使用したもの。さらに酒どころとして知られている秋田だけあって、様々な地酒などが揃っています。
4種類の泉質の異なる源泉を使った様々なお風呂も楽しめる、乳頭温泉郷を訪れたときにはぜひ泊まってみたいお宿です。

鶴の湯温泉の施設情報

施設名 乳頭温泉郷 秘湯鶴の湯温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電話番号 0187-46-2139
URL http://www.tsurunoyu.com/

炭酸水素塩泉の効果効能

泉質名 炭酸水素塩泉(掲示用泉質)
浴用適応症 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
飲用適応症 胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風

硫黄泉の効果効能

泉質名 硫黄泉(掲示用泉質)
浴用適応症 アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性湿疹・表皮化膿症(硫化水素型 については末梢循環障害を加える)
飲用適応症 糖尿病・高コレステロール血症

炭酸水素塩泉についてもっと詳しく

硫黄泉についてもっと詳しく

乳頭温泉郷周辺の旅館・ホテルTOP2「大釜温泉」

大釜温泉
「大釜温泉郷 秘湯鶴の湯温泉」は乳頭温泉郷の中でも、ちょっとユニークな温泉として知られています。というのも、こちらの宿は以前同じ場所にあった温泉旅館が焼失。そのとき、ちょうど校舎の建て替えで取り壊されることになった、由利本荘市の小学校の廃材を資材として使用、再建をおこないました。そのため、お宿は温泉旅館というよりも、懐かしい木造校舎の学校と言った雰囲気。宿の前には二宮尊徳像などもあり、温泉旅行でありながら、小学校でのお泊り会といった心温まるムードを感じることもできます。

とはいえ、温泉は源泉かけ流しの本格的なもの。乳頭温泉郷にしては珍しく混浴がなく、露天風呂も内湯も男女別です。露天風呂は、冬でも入浴が可能で、雪見のお風呂を楽しむことができます。泉質は塩化物硫酸塩泉で、硫黄成分が強くお湯は茶褐色。


さらに乳頭温泉郷の中で唯一となる足湯もあり、山登りやトレッキングの途中での利用にも人気が集まっています。

大釜温泉の施設情報

施設名 大釜温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林
電話番号 0187-46-2438
URL http://ookama-onsen.jp/

乳頭温泉郷周辺の旅館・ホテルTOP3「孫六温泉」

孫六温泉
秘湯の雰囲気が味わえる乳頭温泉郷ですが、その中でももっとも隠れ家的な雰囲気があるのが「孫六温泉」です。温泉郷の中でも奥に位置する孫六温泉は、車でアクセスすることができないため、途中から歩くことが必要になります。

温泉は源泉かけ流しの混浴露天や、源泉かけ流しの内湯など本格的なお湯で、泉質は単純泉ですが、ラジウム鉱泉でもあるため「山の薬湯」とも呼ばれています。さらに大きな女性専用の露天風呂などもあるため、女性からの人気も集めています。

孫六温泉の施設情報

施設名 孫六温泉
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林
電話番号 0187-46-2224
URL http://www.nyuto-onsenkyo.com/magoroku.html

単純温泉の効果効能

泉質名 単純温泉(掲示用泉質)
浴用適応症 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
飲用適応症 なし

単純温泉についてもっと詳しく

乳頭温泉郷周辺の観光地TOP3

自然豊かな乳頭温泉郷。周辺には豊かな自然を活かした観光スポットが沢山あります。

乳頭温泉郷周辺の観光地TOP1「十和田八幡平国立公園」

十和田八幡平国立公園
「十和田八幡平国立公園」は青森県南部から秋田県、岩手県の北部にまたがる広大な自然公園です。園内には水芭蕉が群生する高層湿原や、オオシラビソの樹氷、八幡沼、駒ケ岳といった雄大な自然の風景を楽しむことができます。さらに公園内には、野鳥や動物が豊富に生息、トレッキングの途中には、様々な動物たちとの出会いが楽しめることでしょう。

十和田八幡平国立公園の施設情報

施設名 東北地方環境事務所
住所 宮城県仙台市青葉区本町3-2-3仙台第二合同庁舎6階
電話番号 022-722-2870
URL https://www.env.go.jp/park/towada/

乳頭温泉郷周辺の観光地TOP2「田沢湖」

https://www.flickr.com/photos/imnakashima/14698186732/

田沢湖は大きさこそ日本で19番目ですが、深さでは約423メートルと日本一の規模を誇ります。そのため、湖の色は非常に神秘的な雰囲気で、最近ではインスタ映えするスポットとしても人気です。夏はジェットスキーやカヤックなどのマリンスポーツ、冬は田沢湖スキー場でのウインタースポーツが有名ですが、湖の周りのサイクリングも人気があります。

田沢湖の施設情報

施設名 仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内男坂68
電話番号 0187-43-2111
URL http://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/04_tazawako.html

乳頭温泉郷周辺の観光地TOP3「角館」

角館
みちのくの小京都として知られている「角館」。江戸時代には佐竹北家の城下町として栄えた街並みは、武家屋敷や桜並木が美しい、当時の雰囲気をそのままに残す観光名所です。街には武家屋敷が並ぶ「内町」と、商人や町人の住んでいた「外町」に別れていて、それぞれの魅力を競っています。

角館観光協会の施設情報

施設名 角館観光協会
住所 秋田県仙北市角館町上菅沢394-2
電話番号 0187-54-2700
URL http://kakunodate-kanko.jp/

乳頭温泉郷の名物グルメTOP3

秋田は美味しいものが豊富な土地ですが、乳頭温泉郷の周辺でも、様々な地元のグルメを楽しむことができます。

乳頭温泉郷温泉の名物グルメTOP1「アルパこまくさ」

「アルパこまくさ」は日帰り温泉の「自然ふれあい温泉館」や、秋田駒ケ岳情報センターなどで構成された観光施設。こちらではレストランの「お食事処こまくさ」でランチを食べることも可能です。人気となっているのは季節の山菜や地元の食材を使用したメニュー。

中でも大人気なのは、季節の旬を活かした食材を使った天ぷらと、秋田名物の稲庭うどんが楽しめる「天ぷら稲庭うどん」。稲庭うどん独特ののど越しと、ほろ苦い山菜の天ぷらは、秋田の魅力を気軽に味わえると人気を集めています。

アルパこまくさの施設情報

施設名 アルパこまくさ
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-16
電話番号 0187-46-2101
URL http://www.heart-herb.co.jp/arupa/

乳頭温泉郷温泉の名物グルメTOP2「そば五郎」

地元・田沢湖で有名な地そばが味わえるのが「そば五郎」。自家製粉のそばは香り高く、他では食べられない味わい。さらにつゆや出汁にもこだわったそばは、そば好きでもきっと満足できるはず。もりそば温かいつけそば、比内地鶏と焼きネギを使った地鶏そばなどメニューも豊富ですが、注目は毎月22日から24日までの期間限定で提供される「ラーメン」。

自家製麺のラーメンに、そのときどきでこだわりのスープを合わせて提供、めったに食べられない味だと人気を集めています。通常の期間はあっさり目のラーメンを食べられるので、寒い季節にはぜひ訪ねたいお店です。

そば五郎の施設情報

施設名 そば五郎
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内字水尻59-40
電話番号 0187-43-3511
URL http://www.tsurunoyu.com/sobagoro.html

乳頭温泉郷温泉の名物グルメTOP3「仙岩峠の茶屋」

50年にわたって親しまれてきた「仙岩峠の茶屋」では、甘口のおでんや山菜そば、秋田名物のいぶりがっこを楽しめるお店です。国道沿いにあるお店からは生保内川を見下ろし、絶景が楽しめます。一昨年に店主が死去したことで、一時的に閉店、廃業も危惧されていましたが、ファンや元店員の熱い思いによって2017年に再オープン、現在も多くの人が集う温かいお店となっています。

仙岩峠の茶屋の施設情報

施設名 仙岩峠の茶屋
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内近藤沢13-1
電話番号 0187-43-1803
URL http://www.sengan-oden.com/

乳頭温泉郷のお土産TOP3

秘湯の雰囲気や湯めぐりなど楽しみが多い乳頭温泉郷は、お土産も豊富。温泉旅行の気分を自宅に持ち帰れるお土産を紹介します。

乳頭温泉郷のお土産TOP1「いぶりがっこ」

いぶりがっこは秋田を代表するお漬物。大根の漬物をいぶした独特の燻製の香りは、ご飯のお供にもお酒の肴にも最適。保存もできるため、お土産には最適。乳頭温泉郷「鶴の湯」の売店などで購入できます。

鶴の湯の施設情報

施設名 鶴の湯
住所 秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50
電話番号 0187-46-2139
URL http://www.tsurunoyu.com/

乳頭温泉郷のお土産TOP2「金の湯・銀の湯せっけん」

乳頭温泉の中でもモダンなインテリアときめ細やかなサービスが人気の「妙乃湯」。こちらの名物は二種類のお湯、「金の湯・銀の湯」です。そのまろやかなお湯をせっけんの形でお土産にしたのが「金の湯・銀の湯せっけん」。温泉の楽しみを自宅に持ち帰れると大人気です。

妙乃湯の施設情報

施設名 妙乃湯
住所 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
電話番号 0187-46-2740
URL http://www.taenoyu.com/

乳頭温泉郷のお土産TOP3「乳頭まんじゅう」

温泉といえば楽しみなのが温泉まんじゅう。乳頭温泉郷でも温泉まんじゅうはお土産として人気。こちらでは近くにある乳頭山がモチーフになっています。休暇村乳頭温泉郷などで購入が可能です。

休暇村乳頭温泉郷の施設情報

施設名 休暇村乳頭温泉郷
住所 仙北市田沢湖駒ケ岳2-1
電話番号 0187-46-2244
URL https://www.qkamura.or.jp/nyuto/

秘湯気分が味わえる乳頭温泉郷

乳頭温泉
豊かな自然に囲まれて、秘湯気分を味わえる温泉郷・乳頭温泉。混浴が多いので、カップルでの旅行や家族旅行にも最適な温泉地です。お土産もおいしい温泉饅頭から、美肌にうれしい石鹸まで魅力的なものばかり。温泉好きなら一度は逗留してみたい温泉ですよ。

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