“温泉といえば日本! 日本といえば温泉!” 私たち日本人はそんな気持ちでいますが、世界にも素晴らしい温泉がたくさんあります! そのなかでも、筆者が実際に行ってみてとても感動した「温泉大国アイスランド」の名湯についてご紹介します。
目次
アイスランドってどんな国?
「アイスランド共和国」(通称「アイスランド」)は、北ヨーロッパの北大西洋上(北極圏のすぐ南)に位置する国です。
アイスランドなのに寒くない?!
名前を聞くとなんだか寒そうですが、暖流の関係で同緯度の国に比べるとかなり暖かく、首都レイキャヴィックの冬の平均気温は氷点下にはなりません。じつは、北海道の方が寒いんです。
アイスランド人には苗字がない?!
アイスランドは、夫婦同一性ではありません。男性は「名前+父親の名+ソン(息子)」、女性は「名前+父親の名+ドッティル(娘)」という名前になります。
アイスランド出身のアーティスト、ビョークのフルネームも、ビョーク・グズムンズドッティル(グズムンズの娘のビョーク)。
アイスランドでは、結婚をしなくても家族として同等の権利を得ることができます。そのため未婚に対する道徳的偏見が存在せず、婚外子率も高いそう。男女が結婚しないまま何年も一緒に子育てするのは、ごく普通のことなのです。
アイスランドと日本の関係
日本人にはあまりなじみのないアイスランド。両国に共通点があることはご存知ですか?
アイスランドで生まれ、日本で沈む?!
じつはアイスランドと日本って、兄弟のような関係であるということをご存知でしょうか。そもそも同じ島国であり、火山があり、地震大国であり、温泉が大好き! これだけ聞いてピンとくる方もいるかもしれません。
そう、アイスランドと日本は、プレートが生まれる国(海嶺)とプレートが沈み込む国(海溝)という関係。そのため、共通点がとても多いんです。
日本がアイスランドに学べること
アイスランドは “100%クリーンエネルギー” という、世界でも稀な発電政策成功国です。ということは、地形が似ている日本なら同じことが可能なはず!
でも、現在の日本の地熱発電率は約0.3%とかなり低め。もちろんエネルギー効率などさまざまな問題があることが理由です。地熱という恵まれた環境を、日本でもうまく利用できるといいのですが……。
ちなみに、アイスランドでは日本のアニメが大人気だそうです。(特に『ポケモン』や『ドラゴンボール』)
アイスランドの名湯をご紹介
世界的に知られるアイスランドの名湯を2つご紹介します。
その1:大自然の絶景! 世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」
和訳すると「青い潟湖」。実際にお湯の色は綺麗な青の乳白色です。首都レイキャビックから車でおよそ40分ほどの距離にあり、面積は約5,000平方メートル。世界最大の露天風呂施設と言われています。深さは場所によって異なり、一番深い部分でおよそ1.4メートル!
自然湧出した温泉ではなく、地熱発電所が汲み上げた “地熱海水” を再利用した施設。男女混浴なので水着で入浴します。お湯の温度は大体37~40℃程度。日本人からするとぬるめですが、場所によってかなり温度差があるため、熱いところは熱いです!
地熱海水なのでとてもしょっぱく、ミネラル豊富な刺激強めの温泉といえるでしょう。そして足元は泥パック天国! すくい上げて肌に塗りながら楽しめるので、お肌はつるつるすべすべになります!
さらにはバーもあり、温泉に入りながらお酒を飲むことができます。ただ、温まりながらの飲酒は危険を伴うので、飲み過ぎには注意が必要です。
その2:入浴は命がけ? アスキャ山のカルデラ「ヴィティ」
アイスランド語で「地獄」という意味のこの温泉。秘湯中の秘湯です!
それもそのはず、どこの町からも遠く、たどり着くまで車と徒歩でおよそ3時間ほど。やっと到着したその場所には「自分の責任で入ってください」の看板……。
いつ噴火するかわからないうえ、火口なので中心部の深さは底知れず、水温は20~60℃の間で変化。硫黄成分が多く含まれいるため、硫黄の蒸気で気を失ってしまう可能性もあるとか……。ちなみにこちらの足元も泥パック天国です。
そんなアイスランドの大自然を感じられる貴重な温泉。ちなみに泳げない筆者は、真ん中まで行ったら本気で溺れました。本当に深いです! ご注意ください。
地球の息吹を身近に感じられるアイスランド
アイスランドは、オーロラが見られることでも有名です。運が良ければオーロラを見ながら温泉に浸かるという、なんともロマンチックな体験ができてしまいます!
そこらじゅうに野良温泉があり、「ゲイシール」と呼ばれる「間欠泉」もたくさんあるので、最大で60メートルほどの噴出を目の当たりにすることができるかもしれません。
また、海洋プレートの生成が海面よりも上で見られるため、神秘的な地球の割れ目を見ることができるのもアイスランドの魅力。 “地球って生きてるんだ。” そんなことを感じられるおすすめの国です。海外の温泉に興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。
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