北海道標茶町のオーロラ温泉は、30万坪もの敷地の中にポツンとたたずむ一軒宿。
雄大な自然の中で源泉かけ流しのモール泉に入れるとあって、温泉マニアに大人気です。
もちろん日帰り入浴もOK。アクセスや行き方も最後に紹介します。
目次
混浴の露天風呂は風が気持ちいい!

他のお客様がいないときに限って撮影許可をいただきました。
オーロラ温泉には、混浴、女湯、男湯の3つの浴場があります。まずは手前の混浴風呂に入ることにしました。
手作り感あふれる木造りの湯小屋に、麦茶のような透明感のあるお湯が注がれていました。泡付きがすばらしい!
正面は壁が取り払われ、青々とした木々の葉と褐色のお湯とのコントラストを楽しめます。屋根があるので雨の日も快適です。

モール泉とは、枯れた植物が地中に埋もれて長い時間をかけて温泉成分に溶け込んだ「腐植質」の温泉のこと。泥炭の多い北海道や、かつて海底だった東京~川崎の沿岸部、山梨県などにみられる泉質です。
ここまで泡がしっかりしているモール泉は珍しいです。肌があっという間にきめ細やかな泡につつまれ、腕にそっと触れるとサラサラと気泡がはじけ、サラサラとした肌触りになったことに気づきます。
温度は41℃くらい。熱すぎずぬるすぎず、気持ちよく過ごせました。
モール泉についてもっと詳しく
【珍泉】モール温泉(モール泉)とは?効果効能や人気おすすめ温泉宿3選についても


蚊取り線香のおかげか、真夏でも虻はほとんどいませんでした。

混浴なので夫婦や家族で訪れてもみんなで過ごせるのがうれしいところです。もちろん、ほかのお客様も利用されるので、マナーを守って使いましょう。
脱衣所は男女に分かれています。

すだれと「氷」ののれんが涼しげな雰囲気を演出してくれます。
もっとも、ここは道東の山の中。真夏でも湿気がなく夕方には涼しくなります。
男女別の浴場は衝撃の泡つきに感激

今度は男湯へ。混浴風呂の奥に、ベージュの建物とこげ茶色の建物が隣り合っていて、手前が女湯、奥が男湯です。

内風呂に入ってみると、しぶきのような泡沫が湯面をおおい、あらためて泡付きの良さを実感しました。
こちらは少し熱めの42~43℃くらいでした。あっという間に全身がポカポカと暖まります。

露天風呂に行ってしばらくして戻ってきたら、さらに泡沫が増えていました。驚きの鮮度です。

洗い場のお湯も源泉かけ流し。止まることなく流れ続ける源泉がもったいないとばかりに、シャワーの先は湯舟に入っていました。
桶にたまった新鮮なお湯は淡い褐色。光の当たり具合や空気のふれ方によって色が変わるのでしょう。
湯上がりの肌はツルツルになりますが、お湯自体はいかにもサラリとしてベタつかずまろやか。口に含むと甘みを感じます。
※飲用は許可されていないので真似しないでください。
源泉かけ流しのシャワーの横には、美味しい井戸水が飲める蛇口があります。こちらの水は冷たくて本当においしい!宿泊の食事やランチでは、この水で炊いたご飯をいただけるそうです。
なお、洗い場には石鹸やシャンプーが置いてないので、必要な場合はご自身で持ち込んでください。
男湯の露天風呂は開放的!ぬるめで長風呂も◎

内風呂で十分暖まったら露天風呂へ。脱衣所から行くことも、露天風呂で直接着替えて入ることもできます。
湯舟は2つ。どちらもステンレス製ですが、木で覆われていて風情を感じます。
左側が源泉に近く、右のほうがぬるめです。

左側の湯舟に入ってみると、中は思ったよりも広くてよく足を伸ばせました。熱めの内風呂に対し、こちらは40℃ほど。風も涼しいので適温に冷ましてくれます。右側は38~39℃くらいでした。

露天風呂もしっかりかけ流され、鮮度抜群の気泡が見られました。風の音や木々の葉のゆれる音を聞きながらの入浴は至高のひととき。来てよかった~と心の底から思いました。
ペット用のミニ露天風呂も

男湯のさらに右側には、ペット用の露天風呂があります。さらにぬるい36~37℃ほどで、熱いのが苦手なペットも温泉を楽しめます。
宿泊もOK!オーロラファームヴィレッジの行き方・アクセスを解説

オーロラ温泉は国道274号線から1本入ってゲートに着いたら、そこから2kmほどの砂利道を走った先にあります。

出典:Google Maps
カーナビで「オーロラファームビレッジ」と入力すると、温泉の北側にあるゴルフ場が示される場合があるので気をつけてください。
広大な敷地を囲む道には、手作りの看板が立っています。看板の案内を信じて正しい道を選びましょう。

私は道を間違えてしまいましたが、冷静になって看板にしたがったらすぐにゲートにたどりつけました。
私のように道を間違えた場合は、グルリと回って上の写真の看板を見つけたら簡易舗装の道を進むと、ゲートにたどり着きます。近道といっても3kmあるのが北海道らしいところですが、車ではあっという間です。
標茶の市街地からも、鶴居村・釧路空港からも、国道274号線を進めば、比較的迷うことなくアクセスできます。

オーロラファームヴィレッジには、コテージ・ログハウス・キャンプ場の3つの宿泊施設があります。
1泊2食付6,500円~、キャンプ場は1人1,800円~とお手頃で、常連さんが多いのも納得です。
さらに、11時から14時30分まではランチもやっています。自慢の地下水で茹でたラーメンや、お風呂上がりにピッタリのかき氷は人気メニューです。
宿泊や食事について、詳しくは公式ホームページをご覧ください。

オーロラファームヴィレッジで受付を済ませたら、車で温泉に向かいます。
来た道を引き返しはじめてすぐの分岐を左手へ進むと、数百メートルで温泉に着きます。
上の写真で右側の車が走っているほうは、ゲートに戻る道です。
「オーロラ温泉」の詳細情報
施設名 | 「オーロラ温泉」 |
---|---|
住所 | 北海道川上郡標茶町字栄219-1 [Map] |
電話番号 | 015-488-4588 |
営業時間 | 10時00分〜18時00分 ※ゲートは19時に閉まります 食事:11時00分~14時30分(L.O.14時) |
定休日 | 火曜日(月曜日と火曜日は宿泊不可) 12月1日から4月20日は冬季休業 |
利用料金 | 入村料(日帰り入浴):大人500円・小人(4歳~小学生)250円・幼児100円 宿泊:大人1泊 素泊3,200円~、2食付6,500円~、キャンプ1,800円 ※宿泊は入村料込、入湯税・暖房代別途 料金の詳細は公式サイトをご覧ください |
アクセス | 標茶市街地から国道274号線沿いに約20分 釧路空港から約1時間20分 |
URL | https://aurora-farm.jimdofree.com/ |
安全で楽しい温泉旅行を! オーロラ温泉の新型コロナウイルス対策

オーロラ温泉では新型コロナウイルス感染症対策として、入村時の消毒、こまめな清掃と消毒液の設置、こまめな換気などを行っています。
温泉施設の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインについては、下記の記事も参考にしてください。
温泉施設のコロナ対策ガイドラインを要約してみた【日本温泉協会】

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