白老・虎杖浜温泉の宿泊は民宿500マイルがおすすめ!7,900円で海鮮三昧&絶景貸切露天風呂

オーシャンビューの貸切露天風呂と、部屋食でいただく海の幸づくしのご飯。

温泉旅行の楽しみを全部集めたような最高の宿が、北海道白老町・虎杖浜温泉の「民宿500マイル」。

1泊7,900円で “優勝” できるので、行かない手がありません。

ご飯にする?お風呂にする?→まずは夕暮れ時のオーシャンビュー露天

お宿に着いたのは18時過ぎ。道東道が濃霧で渋滞しており、晩ご飯の時間に少し遅れてしまいました。

しかし女将さんが「先にお風呂にしますか?」と聞いてくれたおかげで、まずは長旅の疲れを癒やすことに。

民宿500マイルのお風呂は3つあって、すべて貸切で使います。空いていればカギをかけて入る仕組みで、全部埋まっていることは滅多にありません。

部屋に荷物をおいて早速露天風呂へ。手作り感がありながら広くてしっかりした造りの脱衣所で服を脱ぎ、いざ入浴。

日が暮れた直後の群青色の空と海が溶け合うような景色で、ザッバ~~~ンと打ち寄せる波の音もまた旅情を感じます。

お湯は40℃くらいの適温で、とろりとした手ざわりと泡付きの良さが心地よく、五感で温泉を満喫できました。

ひとり鍋×2=優勝!部屋食で誰にも邪魔されず幸福に空腹を満たす

左手前から時計回りに、刺身、鮭のちゃんちゃん焼き、カレー、卵豆腐、筋子、蕗醤油漬け、すもも、たこしゃぶ、味噌汁、ご飯

お風呂から上がって女将さんに声をかけると、ほどなくしてお部屋に食事を持ってきてくれました。

民宿500マイルは部屋食なので、家族や友人と語らいながら気楽な時間を過ごせます

なんと旅館のご飯でおなじみの「一人鍋」が2つも!

番重2つに分けて運ばれてきた食事はなかなかのボリューム。手際よくおかずが卓に並べられて、空になった番重は畳の上に。

「食べ終わったらここに入れて出しておいてくださいね」とのこと。

(これはすごいことになってきたぞ……!)と内心興奮しながらも、まずはビールをカシャプシュ。

お酒は持ち込み自由!目の前のセイコーマートで調達しよう

今回のおともはこちらの3本。せっかく北海道に来たので北海道らしいお酒を、という趣旨で選びました。

そう、民宿500マイルはお酒の持ち込みが自由。持ち込み料などは一切かかりません。お酒の販売自体行っておらず、各自が飲みたいものを持参する仕組みです。

ありがたいことに、道を挟んだ目の前に北海道No.1 の店舗数と顧客満足度を誇る「セイコーマート」があります

「セコマ」は全店舗でレジ袋が無料なので、ふらっと買い出しに出かけても安心です。

※横断歩道は100mほど離れたところにあります。通行量が多いので徒歩で買い出しをする際は必ず横断歩道を渡りましょう。

さてお食事に戻りましょう。鮭のちゃんちゃん焼きは、文字通り「ちゃんちゃん」と混ぜながら焼く北海道の郷土料理。

女将さんはジェスチャーも交えて「チャンチャカチャンとよく混ぜてくださいね~」と教えてくれました。

味噌ダレが焦げつかないよう、野菜や鮭とよく混ぜていただきます。ちょうどよい甘じょっぱさで味噌と鮭のコクが相まって、ビールが進みます。

続いてタコしゃぶ。こちらも北海道ならではの料理で、薄切りにしたタコを昆布だしでサッとしゃぶしゃぶしていただきます。

女将さんによると「あまり火を通しすぎると旨味がなくなるから “しゃぶしゃぶ” で十分ですよ~」とのこと。

身が半透明になるくらいでサッと引き上げ、ポン酢にちょんちょんとひたして頂くと、タコの旨味がほんのり昆布の旨味に包まれてこれは日本酒は……用意してなかったのですがハイボールとも相性抜群でした。

お刺身は厚切りで噛むごとに旨味が口の中に広がってまた絶品でした。

最後までとっておいたご飯は、自家製の筋子醤油漬けやカレーでワシワシ食べて、すっかりお腹いっぱいに。ご飯のおかわりもできるのですが、1杯でも十分なボリュームでした。

あらかじめお布団が敷いてあったので、すももまで完食してお皿を片付けたら、ソッコーでお布団にin。

これぞ温泉旅行の醍醐味だ~と満たされた気持ちで1日目の夜は更けていきました。

内風呂も素敵!泡付きをじっくり堪能

早朝に目が醒めてお風呂に行くことに。

女将さんが「晴れていれば、夜は漁火が見えて、朝は日の出も最高なんだけどねぇ」としきりに残念がっていたのを思い出し、ならばと内風呂に行くことにしました。

2つある内風呂のうち、右側のお風呂はお風呂の中にお湯を注いでいるので泡付きがより感じられます。

湯面に浮かぶ温泉の泡沫(うたかた)を見て、これよこれと一人で感動。しばらく誰も入っていなかったおかげで、水面が静かなままだったためにしっかりと泡が浮かんだのでしょう。

露天風呂よりはやや高めの温度ですが、寝起きの冷えた身体には心地よく感じられます。慣れてくれば適温に感じる41℃で、とろりとしたお湯に30秒も浸かれば全身あわあわになります。

なんでもここは300L/分も湧出する豊富な自家源泉を持っています。源泉温度は46℃ですから、そのまま湯舟に引き込めば鮮度バツグンのお湯が適温で楽しめるわけです。もちろん源泉100%かけ流しです。

泉質は「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」。北海道ではポピュラーな泉質ですが、ここまでのとろみや泡付きがあるのはかなり珍しいです。入ってみなければわからないのも、温泉の奥深いところです。

もう一つの内風呂はこんな感じです。高齢の方でも使いやすいイスやステップがあり、膝や足腰に自信のない方でも安心してお風呂を楽しめるようになっています。

あらためて朝の露天風呂にも入ってみると、今日も相変わらず荒れ模様の海が目の前に。

波はいよいよ高くなって、迫力のある波の音を聞いているとゆったりとした気分になるものです。

寝ている間もずっと波の音が聞こえていました。ぐっすり眠れたのも母なる海のおかげでしょうか。

朝ごはんは虎杖浜名物のたらこも!

左奥から時計回りに、サワラの味噌漬け、カボチャとシシトウの煮物、椎茸のバター焼き、茄子とピーマンの味噌炒め、味噌汁、キュウリの漬物、いんげんのおひたし、自家製たらこ

朝ごはんもまた豪華です。朝風呂でお腹がこなれたところでいただきましょう。

カボチャの煮物はしっかりと味がしみてやわらかく煮付けられながらも、形は保たれていて、口に運ぶとほろりと崩れました。シシトウは中にたっぷり煮汁を含み、温かいご飯と合わせるとなんとも言えぬ美味しさに。

宿の裏は畑になっており、新鮮な野菜をいただけるのです。

野菜が美味しくてうっかり忘れそうになっていましたが、朝もひとり鍋が出てきました。椎茸のバター焼きは固形燃料半分でこんがり焼き上がりました。

カサの裏にたまった旨味のしずくがこぼれないよう、逆さのまま溶けたバターをつけてご飯の上へ。間違いのない美味しさです。

ご飯をおかわりして最終ラウンドは自家製のタラコで。

虎杖浜はタラコの名産地で、民宿500マイルではなんと自家製がいただけるのです。しょっぱすぎず丁度よい味付けでご飯が気持ちよく進みました。

民宿500マイルの宿泊料金は1泊2食7,900円(スタンダードプラン)

昨晩は平日にも関わらず満車に近かった駐車場が、チェックアウトする頃には空っぽに。ギリギリまで朝風呂を堪能していたのは私だけだったようです。

部屋食と貸切温泉で1万円を切るので、相当にお得です。お得だから、というよりもおいしい食事と海の見える露天風呂を求めて、そして何より気さくな女将さんに会いたくて全国からファンが集まるのが「民宿500マイル」。

受付の前にあるコルクボードには、全国のお客さんから届いたお手紙や、新聞の取材記事がびっしり並んでいます。

最後になりましたが、私もこのような形で女将さんにお礼を伝えようと思います。ありがとうございました。また来ます!

「民宿500マイル」の詳細情報

施設名 「民宿500マイル」
住所 北海道白老郡白老町字虎杖浜2-4[Map]
電話番号 0144-87-2682
料金 1泊2食7,900円(スタンダードプラン)
カニ付9,500円、ビジネスプラン6,000円~
※入湯税コミ・消費税別途
アクセス 新千歳空港から車で約2時間
JR室蘭線「虎杖浜駅」から徒歩約20分
URL https://ameblo.jp/500mile-net

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