北見温泉三光荘で日帰り入浴!源泉かけ流しのぬる湯は夏におすすめ【北海道】

北見温泉 ポンユ 三光荘は、とろりとした美肌によさそうな源泉かけ流しの温泉が人気です。

アイヌが大切にしてきたお湯を守り続ける北海道の一軒宿で、日帰り入浴をしてきました。

ぬるいお湯は、北見の暑い夏にもぴったりです。泡付きもバツグンで、鮮度のよさを感じます。

広い湯舟でザバザバかけ流されるアルカリ性単純温泉はぬるくて最高!

早速大浴場の扉を開けてみると、20人くらいは楽に入れそうな大きな湯舟から、ザバザバとお湯がかけ流されています。

入ってすぐのところに「すべります ご注意ください」の注意があるのも納得。とろりとしたお湯なので、湯舟に入ろうと足をかけたところがすべりやすいようです。

手前の38℃の湯舟から入ってみると、肌をとろり、するりと優しく包み込むお湯はきめ細やかな気泡をたたえ、全身がきれいになっていくような感覚になります。

お湯の中でそっと腕をさわってみると、サラサラと小さな泡が湯面にはじけ、腕はしっとりすべすべになっています。

そっとお湯をテイスティングしてみると、アルカリ性単純温泉のまろやかな口当たりとかすかな甘みを感じました*

アルカリ性単純温泉は、せっけんと同じように皮脂を落としてくれるといわれ、美肌の湯とも呼ばれています。湯上がりのスベスベ感はさすがでした。硫黄などが入っていないため、敏感肌の方も安心です。

*三光荘は温泉水の飲用許可がないため、マネしないでください。

体温より高いので、寒いと感じることはありませんでした。源泉温度が38℃とのことで、湯舟の中では36~37℃くらいになっているかもしれません。

身体への負荷が最も少ないといわれる「不感温浴」で、思わず湯舟のなかでウトウトしてしまうほどの心地よさでした。

北海道といっても、夏は最高気温が35℃を超える日もざらにある北見市。真夏の暑い日にザブンとつかりたくなります。

湯舟の上に掲げられたプレートによると、1897年にアイヌから源泉の権利を譲り受け、翌1898年から旅館として営業をはじめたのだそう。宿としても100年を超える伝統があるばかりではなく、はるか昔からアイヌによって大切に守られてきた歴史があるのです。

そう思うとますますこのお湯がありがたく感じられ、未来に残されることを願う気持ちがわきあがります。

ぬる湯の湯舟の奥には打たせ湯があり、ごうごうと湯が流されています。

肩に届くまでに全然お湯が冷めなくて熱い打たせ湯もある中、こちらは最初からぬる湯が落とされているので安心です。

42℃の新源泉は冬でもポカポカ。上がり湯におすすめ

奥の湯舟には、新しく掘削された42℃の源泉が注がれています。新しいといっても、1978年に掘削したのだそう。

温泉らしい適温で、こちらも加水加温一切ナシの100%源泉かけ流し。

手前のぬる湯が寒いと感じたら、上がり湯として身体を温めるのにぴったりです。

シャワーも天然温泉100%源泉かけ流し!

洗い場は広く、ゆったりとしています。シャワーからも源泉かけ流しで温泉水が出てきます。

アルカリ性単純温泉はせっけんとの相性が良く、泡立ちが良くなります。洗い流してもまだ残っている気がするほど、シャワーのあとはなめらかな肌ざわりになるでしょう。

脱衣所は広くてきれい!鍵付きのロッカーも

脱衣所も広く、両側からカゴを出し入れできるのでソーシャル・ディスタンスが取りやすそうです。

床はしっかり掃除されていて、とても快適でした。

リターン式のコインロッカーもあるので、脱衣かごだけでは不安という方も安心です。

レトロな雰囲気が素敵!懐かしいゲームコーナーも

脱衣所の手前に下駄箱があり、日帰り入浴の方はここで靴を脱ぎます。ここにも鍵付きのロッカーがあるので、靴の取り違えが不安な方も安心です。

温泉分析表がありました。手前のぬるい源泉はpH9.6、奥のあたたかい源泉はpH9.5。どちらもなかなかのアルカリ性です。

源泉温度はどちらも大浴場の案内よりやや低くなっていましたが、冬に分析したからだと思われます。

古い源泉も新しい源泉も、どちらも「ポンユ○号井(せい)」と名付けられていました。ポンユとはアイヌから受け継いだこの温泉の名前。「小さな温泉」を意味するのは、小さな小屋を建てて入浴したことに由来するのでしょうか。歴史を大切にしていることがうかがえます。

ロビーの奥には、昔懐かしいゲームコーナーが。丸い回転式のイスがいい味をだしています。

ロビーの隣の共用スペースは革張りのソファーが並び、こちらもなかなかにレトロな雰囲気です。

入浴後の待ち合わせや休憩にぴったりな、静かでリラックスできそうな空間になっています。

北見温泉 ポンユ 三光荘は国道39号沿い。アクセスも解説

外観は、赤い屋根と正面のとんがりがかわいらしい山小屋風。決して新しい建物ではありませんが、きれいに保たれていてとても快適でした。

北見温泉 ポンユ 三光荘は、網走・北見と旭川を結ぶ国道39号線沿いにあります。大きな鉄塔が道路沿いに立っており、遠くからでもよくわかります。

建物自体は200mほど奥にありますが、北見市街から30分ほど走っていればすぐに気づくでしょう。

現在は合併して北見市になっていますが、ここは旧留辺蘂(るべしべ)町。留辺蘂には温根湯温泉や塩別つるつる温泉など、アルカリ性単純温泉の名湯が点在しています。

北見温泉のほかにも、足を伸ばして湯めぐりを楽しんでみてください。

「北見温泉ポンユ三光荘」の詳細情報

施設名 北見温泉ポンユ三光荘
住所 北海道北見市留辺蘂町泉360
電話番号 0157-42-2288
日帰り入浴
営業時間
9時00分〜21時30分
利用料金 料金を入力
アクセス JR石北線「留辺蘂駅」から徒歩約25分
北見市街地から路線バスで約45分「北見温泉」下車
女満別空港から国道39号線経由で約1時間10分
URL http://www.onneyuonsen.jp/hotels/sankousou/

北見温泉 ポンユ 三光荘の新型コロナウイルス対策

北見温泉 ポンユ 三光荘では、入館時の手指の消毒、従業員のマスク着用、こまめな消毒・清掃などのコロナ対策を行っています。

会話を控えて静かに温泉を楽しむ「黙浴(もくよく)」を心がけ、安全に温泉旅行を楽しみましょう。

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