北海道の「宮内温泉旅館(ぐうないおんせんりょかん)」は、源泉かけ流しの露天風呂と、海鮮料理が人気。
若夫婦の家庭的なおもてなしに癒やされる、山の中の一軒宿です。
積丹半島の付け根、島牧村の「宮内温泉旅館」に泊まってきました。
目次
源泉かけ流しの温泉であったまる

宮内温泉では、鉄分やカルシウムを含んだ力強いお湯を源泉かけ流しで楽しめます。
手作りの露天風呂はちょうどよい湯加減で、キシキシ系のお湯をのんびりと楽しめます。
5分もつかっていたら汗ばんでくる力強さ。内風呂に戻りましょう。

内風呂の湯舟は2つに分かれており、奥に湯口があるため奥が熱め、手前がぬるめです。

湯口にはカルシウム系の析出物がびっしり。成分の多さを目で見て感じます。

もう1ヵ所、お湯が注がれているところを発見。源泉は同じはずですが、心なしか鉄分を強く感じました。

洗い場がとても広くて、快適です。
積丹半島の海の幸をのんびり部屋食で堪能

お部屋に戻ってひと息ついて、晩ご飯を待ちます。
コロナ対策で先に布団が敷いてあるので、ゴロンと寝転んでも大丈夫。

「賀老の滝」がある島牧村は、とても水が豊か。美味しい湧き水が部屋に用意されていて、風呂上がりの一杯に最高です。

さて、いよいよお待ちかねの晩ご飯。この日は部屋食でいただきました。

冷酒を頼んだので、まずは青つぶ貝の煮付けからいただきます。
初めて見る鮮やかな殻に包まれた身は、小さいながらも旨味ぎっしり。弾力が素晴らしく、2つでしっかりと食べごたえがあります。

お刺身はサーモンルイペ、ボタン海老、帆立。

大粒の帆立は甘みがぎゅっと詰まり、甘海老はねっとりした食感と旨味がたまりません。

手のひらほどの大きさがあるカレイのフライにかぶりつくと、じゅわっと溢れ出す肉汁は意外にもあっさりして箸が進みます。

そして、驚いたのがご飯の美味しさ。ふっくらつやつやとして、粒が立ちながらも程よい粘りがあります。
温泉水を使って自家栽培した「ゆめぴりか」を美味しい湧き水で炊いているのですから、箸が止まらなくなるのも納得です。
お酒を飲んだあとでしたが、思わずおかわりしてしまいました。
ゾウが湯治に!?宮内温泉の歴史

お風呂に行く途中に、宮内温泉の歴史をまとめた手書きのポスターがありました。
1971年から1976年まで、ゾウの花子が「湯治」をしていたのだそう。

入口の右側にある池のようなスペースが、花子のために作られたお風呂の跡でした。
ゾウが入った温泉とは、とてもめずらしいですね。

宮内温泉に旅館ができたのは、戦後間もない頃。1952年に建てられた宮造りの入口は、今も現役です。

宿全体に、おばあちゃん家に遊びに来たような懐かしい雰囲気があります。
現在旅館を切り盛りするのは、3代目夫婦。若女将の笑顔にほっとします。
手作りの朝ご飯にほっこり

夜はとても静かな宮内温泉。シャキッと目覚めて朝風呂で身体をあたためたら、朝ごはんの時間です。
昨晩あれだけ食べたのに、朝ご飯は別腹かのように美味しくいただけるのが、温泉旅館の魔法。
昆布の佃煮やピーマンのきんぴらなど、ご飯が進む手作りのおかずが並び、ツヤツヤのご飯が進みます。
宮内温泉旅館は日帰り入浴もできる

宮内温泉旅館は、10時から20時まで日帰り入浴を受け付けています。
地元の常連さんに愛される「昼の顔」も、おすすめです。
脱衣所の前に水タンクがあり、美味しい湧き水をいただけるのもうれしいポイント。入浴の前後にコップ1杯ずつ水を飲みましょう。

脱衣所はいつもきれいで、外には鍵付きのロッカーもあります。
「宮内温泉旅館」の詳細情報
施設名 | 「宮内温泉旅館」 |
---|---|
住所 | 北海道島牧郡島牧村泊431 |
電話番号 | 0136-75-6320 |
日帰り入浴 営業時間 |
10時〜20時 |
利用料金 | 日帰り︰大人500円、小人300円、幼児無料 宿泊︰1泊2食付7,600円〜(ビジネスプラン有) |
アクセス | 道央道「黒松内IC」から車で約1時間20分 ニセコバス「島牧村役場前」から無料送迎あり(宿泊者限定) |
URL | https://guunaionsen.jimdofree.com/ |
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