西伊豆・赤井浜温泉(雲見温泉露天風呂)2019年9月から休止、オーシャンビューの無料温泉

無料で入れる上にオーシャンビューを楽しめることで人気の高かった静岡県西伊豆エリアの「赤井浜温泉(雲見温泉露天風呂)」が、2019年9月1日から休止されます。

赤井浜温泉がある松崎町は、火山が織りなす奇岩の連なる海岸とエメラルドグリーンに輝く美しい海が自慢。ダイビングスポットとしても有名で、夏になると多くの観光客が訪れます。

休止される前に一度だけでも入っておきたいと思い、大雨の降る中一人で行ってきました。わざわざ足を運んだ甲斐がある素晴らしい温泉だっただけに、休業が残念です。

目の前は海!自然と一体化した気分を味わえる

赤井浜温泉(雲見温泉露天風呂)は、断崖絶壁の続く海岸を降りたところにぽつんと建っています。

入り組んだ海岸の少し奥まったところにあるため、波は穏やか。天気こそ悪いものの、海を眺めながらの入浴は気持ちがいいものです。

お風呂のために組まれた岩と海岸の岩とが連続していて、まさに自然と一体化した気分が味わえます。

晴れた日は群青色に透き通った海が見られるそうで、もっと早いうちに天気のいい日をみつけて行かなかったことが悔やまれます。

こんなに素晴らしい温泉が無料で入れたとは、衝撃です。もちろん大雨でも十分素晴らしさを味わえましたが。

透明感がありながら濃いお湯もいい!

赤井浜温泉のお湯は、もちろん源泉かけ流し。近くで沸いた適温のお湯がパイプから注がれています。湯口を触ってみると体感43℃くらいで、ゴボゴボと勢いよく注がれるため大きな湯舟は常にややぬるめの適温に保たれています。

泉質は保温効果と保湿効果が期待できる塩化物泉と、海の温泉らしいです。舐めてみると海水よりもしょっぱくて驚きました*

*飲泉は保健所によって温泉水の飲用許可がなされた温泉でのみ、指示に従って行ってください。

塩分が濃いわりに肌にまとわりつく感じが少なく、さらりとした手触り。透明感のあるお湯で、湯船の岩には藻が生えていましたが、お湯はいたって清潔。とても気持ちよく入浴しました。

脱衣所も完備!充実した施設もうれしい

雲見温泉露天風呂には脱衣所もついています。水着着用が必須のため、水着に着替えたり服を置いておいたりできるのはありがたいですね。

お風呂は1つしかなく混浴です。友達同士や家族で海を見ながらワイワイ楽しめるはずです。

海が近いということもあり、脱衣所やお風呂にカニが姿を見せることもありました。こちらに気がすぐに隠れてしまうので、見つけた人はラッキーです。

2019年9月から「休止」。ファンからは惜しむ声も

西伊豆を走る国道136号線から露天風呂へ続く坂道がはじまるところに、露天風呂の看板が立っています。

看板の下に、小さく休止を伝える張り紙がありました。

管理費用が源泉を管理する会社の負担となっていたため休止にいたったのだそう。詳しいことは、静岡新聞の記事をご覧ください。

無料だと資金を確保するのが難しいですが、有料にするとしても多くのお金がかかる源泉を管理できるのに十分な費用を捻出するのは困難です。

悲しいお知らせです。
赤井浜の露天風呂は9月1日から利用できなくなります。
継続できるように奮闘しておりますが、残念ながら可能性は低い様子です。

雲見観光協会 公式facebook

観光協会によると継続の可能性は低いとのことですが、なんとか復活してほしいものです。

ネット上でも休業を惜しむ声があがっています。

無料の露天風呂はあと2つ!西伊豆の温泉に注目

西伊豆エリアには、無料で入れる露天風呂がもう2つあります。雲見温泉露天風呂が休止してしまうのは残念ですが、海水浴やダイビングと一緒に温泉を楽しめるのは変わりません。

1つは「ダジュール岩地露天風呂」。ゴールデンウィーク頃から10月上旬までのあいだ限定で、豪華客船の救命艇にお湯が張られた斬新な温泉が砂浜に登場します。海水浴シーズンは子どもたちでにぎわいます。

もう1つは石部(いしぶ)温泉の「平六地蔵露天風呂」。こちらは海が見えませんが、男女別の脱衣所もそなえてあって入浴も安心です。岩地温泉の露天風呂と同様、5月から10月までの期間限定です。

 

また雲見温泉にはたくさんの旅館があり、金目鯛や伊勢エビなどの地元でとれた新鮮な魚介が名物となっています。旅館やキャンプ場もあり、家族で夏休みを過ごすにはぴったりです。

赤井浜温泉には入れなくなってしまいますが、海を眺める絶景露天風呂と、駿河湾の新鮮な魚介はいつでも楽しめます。熱海や伊東とはまったく異なる自然豊かで落ち着いた雰囲気の西伊豆で温泉巡りはいかがでしょう。

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