温泉好きよ、今こそ連帯しよう!クラファンで温泉施設を助ける「オンライン寸志箱プロジェクト」始動

自由な人の移動や交流を妨げている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。不要不急の外出自粛が要請されて、多くの温泉施設が甚大な影響を受けています。

お気に入りの温泉やいつか行ってみたい温泉が休止・廃業してしまうニュースを耳にして、自分に何かできないものかともどかしい思いをしている温泉好きも多いはず。

そんな中で、ある温泉好きが立ち上がりました。その名も「オンライン寸志箱プロジェクト」。支援を必要としている温泉施設と、支援の手を差し伸べたい温泉好きとを結ぶプラットフォームを目指しています。温泉好きのあなたもきっと参加したくなるプロジェクトをご紹介します。

クラウドファンディングを立ち上げ、ファンの支援を集める

注釈のない限り、画像はオンライン寸志箱プロジェクトのfacebookグループよりお借りしています。

オンライン寸志箱プロジェクト」は、支援が必要な温泉施設と支援したい温泉好きとをつなぐプラットフォームです。

コロナの影響などで継続が難しくなった温泉施設も、支援さえあれば続けられるといった可能性はあるでしょう。しかしどのように支援を集めればいいのかわからない。そんなときに、常連客やファンの力を最大限に発揮するのが大切です。

まずは、支援を必要とする温泉施設の情報を温泉好きのコミュニティから収集します。

そして、その施設を応援するためのクラウドファンディングを立ち上げます。温泉好きたちの「寸志」を集めることで、経営を続けられるようサポートします。応援する気持ちを思い出とともにシェアすれば、より多くの人の心を動かせるはず!

オンライン寸志箱プロジェクトが対象としているのは、温泉好きから愛されるすべての温泉施設。発信力の強い旅館だけではなく、日帰り入浴施設や小さな温泉旅館などにも支援の手が届くよう目指しています。

温泉好きのコミュニティの熱量の高さを最大限に生かし、応援の輪を熱く広くしていくプラットフォームに、期待が高まります。

温泉への感謝を伝える「寸志箱」

寸志箱の一例

寸志箱」とは、無人の共同浴場などに置かれている、維持管理に必要なお金を ”寸志” として入浴客から募るための箱。

入浴料金が決まっているわけではありませんが、「お気持ち」を支払うのが温泉を維持するためにも必要ですし、マナーでもあります。

「オンライン寸志箱」という名前には、今は入りに行けなくても温泉を守ってくれていることへの感謝の気持ちを伝えようというメッセージが込められています。

温泉と温泉好きを結ぶ…なかなか会えない今だからこそ

不要不急の外出自粛が求められている現在、「行って応援」もできずもどかしい思いを抱えている温泉好きは多いはず。

今だからこそ、温泉好きと温泉施設とをオンラインで結ぶ必要があります。

「本当は続けたいけれど、客が減ってしまって苦しい」「ファンの力に頼りたいけど、どうすればいいかわからない」といった温泉施設が抱える課題を温泉好きに届けることで、必要な支援をできる可能性が高まります。

さらに情報がシェアされていくことで、当初の期待を上回る成果を出せるかもしれません。温泉好きの皆さん、ぜひ「寸志」を届けませんか?

もちろん、「寸志」を届けるだけがサポートではありません。思い出とともに温泉の情報をシェアすることが、応援につながります。ファンの力を実感することで、継続をあきらめていた温泉施設も「もう少し頑張ろうか」と思えるかもしれません。

減少し続ける温泉施設…「寸志箱プロジェクト」はこれからも

実はこの十数年間、温泉施設の数は減少傾向にあります。ピークの2006年度から1割ほど減っているのです。

温泉を用いた公衆浴場(日帰り温泉施設)の数は最新のデータである平成30(2018)年度が最多となっていますが、この10年ほど横ばいです。

温泉は、そこに行かなければ体験できない地域の魅力の代表格です。魅力ある温泉施設も、災害の被害や後継者不足などで廃業せざるをえないケースが相次いでいます。私たちに何かできることはないのでしょうか。

温泉を愛する全ての人がこのプロジェクトへ参加し、温泉のある未来のために共に活動しよう」──オンライン寸志箱の発起人で温泉若手の会メンバーである野城聡志さんはそのように考えています。

ゲストとホストの関係から、地域に関わりアクションを起こしていく交流人口の関係へ──ポストコロナの観光はこれまでも言われてきた観光と地域との新しい関係を加速させていくのではないでしょうか。

全国を温泉をファンが応援する「オンライン寸志箱プロジェクト」は、その第一歩と言えます。

ただのお客様にとどまらず、自分にできることをしたい! そう考える熱い温泉好きの参加を心からお待ちしています。

オンライン寸志箱プロジェクトに参加する

「オンライン寸志箱プロジェクト」では、2020年5月現在、支援を必要とする温泉施設の情報を集めている段階です。各地の温泉ファンから現地の生の情報が集まるよう、まずはプロジェクトの拡散に取り組んでいます。

支援が必要な温泉施設の情報をお持ちの方は、ぜひご一報を。クラウドファンディングをこれから立ち上げていきます。

オンライン寸志箱プロジェクトは、facebookとtwitterで活動しています。ご興味をお持ちの方は、こちらからフォロー・ご参加ください。

facebookグループ

Twitter(@ONSEN_SUNSHI)

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標高1,600m、長野県高山村の奥山田温泉郷に建つ「セルバン白雲館」は、おしゃれでぬくもりのある空間とオーナーさんのホスピタリティ、そして硫黄泉のにごり湯が魅力の「思い出を作れる宿」です。

オーナーさんの趣味を活かしたボードゲームやミニ四駆でも知られ、全国からファンが集まる人気のお宿です。

しかし、2019年の台風19号や記録的少雪、そしてコロナ禍と次々に試練に見舞われ、クラウドファンディングを行うことを決意しました。

500円から応援でき、未来の宿泊券を同額で購入できるプランなどもあります。詳しくはCampfireをご覧ください。

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