「華厳の滝」は、栃木県奥日光にある日本有数の滝です。その豊富な水量と高低差97メートルという壮大な規模がうむ迫力は、まさに「日本三大名爆」の名にふさわしい! また四季折々に見せるその美しい姿も魅力のひとつで、観光で訪れる多くの人の心を打ち続けています。
今回は、そんな一生に一度は見て欲しい「華厳の滝」についてご紹介します。
目次
華厳の滝とは
まずは「華厳の滝」がどのような名所なのか知っていただきたいので、その概要について簡単に説明することにしましょう。
「華厳の滝」の読み方と名前の由来
少し読み方に癖がある「華厳の滝」。有名な滝なので一度はその名前を耳にしたことがあるとは思うのですが、字で見るとピンとこないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 正解は「けごんのたき」。栃木県日光市にある落差97メートルのすごく巨大な滝です!
「華厳の滝」という名前の由来については諸説ありますが、仏教経典のひとつ「華厳経」から付けられたとする説が有力です。華厳の滝の周囲には阿含滝・方等滝・般若滝・涅槃滝などがあり、この4つの名前も阿含経・方等経・般若経・涅槃経という経典から付けられています。
華厳の滝の名付け親は日光山を開山した勝道上人(しょうどうしょうにん)であるとされています。じつはその勝道上人、修行時代に華厳経と法華経を学んだそう。経典に対する畏敬の念から、日光の地で見つけた荘厳な滝に「華厳の滝」と名付けたのかもしれませんね。
「華厳の滝」の詳細情報
スポット名 | 華厳の滝 |
---|---|
住所 | 栃木県日光市中宮祠 |
電話番号 | 0288-55-0030 |
華厳の滝の水量

上記でも少し触れましたが「華厳の滝」は落差97メートルの巨大な滝です。落差もさることながら、その水量も凄まじく平均すると1秒間に3トンもの水が流れ落ちているのだとか。
言葉だけではちょっと想像しづらい数字ですが、身近なもので例えると2リットル入りのペットボトルに入ったミネラルウォーター1,500本分の水が1秒間に流れ落ちることになります。
増水時には1秒間に30トンもの水が流れることもあるそうです。2リットル入りのペットボトル15,000本分!
とにかくすごい量の水が流れているのです。高さが97メートルもある崖の上から滝壺に目がけて落下してくる滝の力強さは圧巻! その力強さから「華厳の滝」は、「日本三名爆」に数えられ、日本で3本の指に入る滝といえます。
四季で姿を変える華厳の滝
季節ごとに変化するその美しい姿が楽しめるのも華厳の滝の魅力のひとつ。四季それぞれの華厳の滝の姿をご覧ください。
雪解け水で増水する春

春には芽吹き始めた美しい草花とともに、豊富な水量を楽しむことができます。雪解け水で増水した滝の流れは普段よりもさらに力強さを増し、見応えがありますよ!
開き始めたツツジの花と滝を両方楽しむことができる絶景ポイントもあるので、ぜひ探してみてください。
青々とした木々に囲まれる夏

夏は、その涼しさを味わってください。そもそも華厳の滝がある奥日光は年間を通して湿度が低く、“関東の冷蔵庫”と呼ばれるほど夏でも気温が上がりにくい場所。市街地から訪れた人は「こんな涼しい場所があるのか!」と驚くはずです!
青々とした木々に囲まれた澄んだ土地で「荘厳な滝」がもたらす清涼感をご体感ください。
紅葉の秋

秋の見所はなんといっても紅葉です! 関東の人気紅葉スポットととしても有名で、赤や黄に色づいた葉が滝の周囲を染め上げる光景は、毎年見に行きたくなってしまうほど美しい。紅葉シーズンの華厳の滝を見るために毎年遠方から通われている方もいらっしゃるのだとか。
綺麗に色づいた木々と壮大な滝が織りなす絶景をぜひ見に行ってみてください!
雪と氷に閉ざされる冬

冬には、雪化粧した「華厳の滝」を♪ 岩肌に積もった雪とともに滝を望めば、水墨画の世界に迷い込んだような感覚を味わうことができます。また、気温によっては滝が凍っていることも。
高低差97メートルから流れ落ちる勢いのままに固まった滝は、いつもとはまた違った姿を見せてくれるでしょう。
華厳の滝へはエレベーターで移動可能
華厳の滝にはその迫力をより楽しむために「観瀑台」が設けられています。滝を最もよく望むことができるスポットなので必ず立ち寄ってみてください!
観瀑台へは、専用のエレベーターを利用して移動します。崖の上にあるエレベーター乗り場から搭乗すると、滝壺近くにある観瀑台まで降りていくことが可能! 利用料は大人550円、小人320円です。
華厳の滝へのアクセス・駐車場
東京方面から華厳の滝へは、電車または自動車で行くことができます。
電車でのルート
(1)東武鉄道を利用する場合
「浅草駅」から東武鉄道(スペーシア)で「東武日光駅」まで約1時間45分
「東武日光駅」からバスで「中禅寺駅」
まで約40分
「中禅寺駅」から徒歩5分
(2)JRを利用する場合
「東京駅」からJR東北新幹線で「宇都宮駅」まで約50分
JR日光線に乗り換え、「日光駅」まで約45分
「日光駅」からバスで「中禅寺駅」まで約40分
「中禅寺駅」から徒歩5分
車でのルート
首都圏から2時間30分程
東北自動車道「宇都宮I.C」から日光宇都宮道路で「清瀧I.C」
「清瀧I.C」から車で約20分
華厳の滝周辺の駐車場
(1)栃木県営華厳第1駐車場
日光市中宮祠2480−10
(2)栃木県営華厳の滝第2月駐車場
日光市中宮祠2479
東京から日光へのアクセスは?電車・バス・車での行き方と料金比較

華厳の滝だけじゃない! 日光で見たい滝4選
日光には華厳の滝のほかにも、魅力的な滝があります。観光スポットとなっている日光の滝を4つご紹介します。
その1:豪快な流れが魅力! 奥日光三名瀑のひとつ「竜頭の滝」

「竜頭の滝(りゅうずのたき)」は、華厳の滝と並んで奥日光を代表する滝のひとつです。全長210メートルにも及ぶ階段状の岩場を勢いよく流れ落ちるため、滝壺付近のほかにもたくさんの見所をもっています。ちなみに、この竜頭の滝の岩場を流れ落ちる滝を「渓流爆」と呼びます。
華厳の滝同様、四季折々の美しい姿が楽しめるのも「竜頭の滝」の魅力ですね! とくに5〜6月に見所をむかえるツツジが有名で、その時期にはたくさんの観光客が訪れるのだとか。赤紫色のツツジに彩られた滝は一見の価値あり!
「竜頭の滝」の詳細情報
スポット名 | 竜頭の滝 |
---|---|
住所 | 栃木県日光市中宮祠 |
電話番号 | 0288-22-1525 |
その2:滝の迫力を間近で体感! 奥日光三名爆「湯滝」

「華厳の滝」や「竜頭の滝」と並んで、奥日光三名爆に数えられる荘厳な滝です。高さ70メートルから流れ落ちる滝の迫力を間近で体感! 歩いて滝壺まで近づくことができ、人気を博しています。 奥日光のそのほかの滝と同様に、四季折々の美しい自然景観とともに癒されてください。
「湯滝」の詳細情報
スポット名 | 湯滝 |
---|---|
住所 | 栃木県日光市湯元 |
電話番号 | 0288-53-3795 |
その3:かつては信仰登山のための修行場「裏見滝」

「裏見滝」は、松尾芭蕉が“暫時は滝に籠るや夏の初”という句を詠んだことでも有名な場所です。滝の奥が深くえぐれ、そのえぐれから流れの裏側を見ることができたとされており、名前の由来となりました。
えぐれには不動明王が祀られているのですが、現在はお参りできないのだとか。日光にあるほかの滝と比べれば小規模な滝ではありますが、その独特な趣が人気を集めています。
「裏見滝」の詳細情報
スポット名 | 裏見滝 |
---|---|
住所 | 栃木県日光市 |
電話番号 | 0288-53-3795 |
その4:まるで霧が降ったような姿が美しい「霧降の滝」

上下二段に分かれて流れ落ちる高さ75メートルの滝です。いくつもの岩にぶつかり飛散しながら落ちて来る下段部分の流れが名前の由来になっており、滝の流れそのものが霜を降ったような状態になっています! 豪快なその姿をぜひ一度見にいってみてください!
「霧降の滝」の詳細情報
スポット名 | 霧降の滝 |
---|---|
住所 | 栃木県日光市所野 |
電話番号 | 0288-54-2496 |
一度は見ておきたい名所「華厳の滝」
「日本三大名爆」のひとつ、華厳の滝は一度は見ておきたい観光スポットです。しかし、一度のみならず何度見ても飽きないのが華厳の滝。季節が変わると別の装いを見せる華厳の滝は、いつでも新鮮です。
華厳の滝だけではなく、日光周辺には大小いくつもの滝がありますので、滝めぐりをするのも楽しいですよ。
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