栃木県日光市の歴史ある名宿「日光金谷ホテル」。今回は、ホテルの名物として多くのファンに愛されている「百年ライスカレー」のレビューを、ホテル内で食べられるランチメニューとあわせてご紹介します。
目次
「日光金谷ホテル」とは?
カレーの話よりも前に、まず「百年ライスカレー」を提供する「日光金谷ホテル」についてご紹介しましょう。
ホテルの歴史

日光金谷ホテルは、1873年(明治6年)に外国人向けの宿泊施設として開業。現存する日本最古の西洋式ホテルです。
東照宮の楽師をしていた金谷善一郎が、ヘボン式ローマ字綴りを考案したJ.C.ヘップバーン(ヘボン)博士を自宅に招き宿泊させたことが起源となり、博士の勧めで自宅の一部を開放し「金谷カッテージ・イン」として、その歴史を刻み始めます。
その後、イギリス人旅行家であるイザベラ・バード女史の『日本奥地紀行』や、当時の『在日英字新聞』で紹介されるなどし、「日本のリゾート地日光の名宿」としての地位を確立。1893年(明治26年)には、現在ホテルのある土地で「金谷ホテル」としての営業をスタートしました。
創業から百年以上経た現在も、当時のクラシカルな雰囲気を残しながら、日光を訪れる多くの旅人に愛されています。
クラシックな館内にはビリヤードも

こちらは日光金谷ホテルの1階にあるロビー。パブリックスペースとなっていて誰でも自由に使うことができます。窓の向こうには鮮やかな緑が広がり、ついつい長居したくなってしまいます。

ロビースペースにはなかなか見る機会のない「穴のないビリヤード台」も。これは「キャロム台」と呼ばれるもので、手玉が3つの的球(赤玉2つと相手の手玉)のうち、2つに当たれば得点になるルールで遊ぶビリヤードです。
1時間1,000円でプレイすることができ、受付をすれば宿泊者でなくとも利用可能です。
ホテルの周辺には日光の自然が広がる

ホテルの外に出ると庭があり、日光の自然が一望できる木のベンチが置いてあります。ここで家族や恋人と座りながら、ボーっとのんびりした時間を過ごすのもいいですよね。

庭の近くは緑生い茂る小さなハイキングコースになっていて、ちょっとしたお散歩にもおすすめです。深呼吸をしながら歩くと気持ちがいいですよ。
「日光金谷ホテル」の「百年ライスカレー」とは?
ここからは、日光金谷ホテルの名物である「百年ライスカレー」についてご紹介します。
なぜ「百年」なのか?

なぜ「百年」なのかというと、このカレーのレシピは大正時代に考案されたものの、2003年に金谷ホテルの蔵の中から発見されるまで、メニューからその姿を消していました。そのレシピを総料理長である中西健一氏が復刻・再現! 現在の「百年ライスカレー」となりました。
「百年ライスカレー」の味

虹鱒のフライの「百年ライスカレー」
「百年ライスカレー」は日光金谷ホテル1階にある「クラフトラウンジ」で食べることができます。カレーはビーフ、チキン、鴨、虹鱒のフライの4種類があり、お値段は各2,100円です。
カレーソースには、当時珍しかったであろうココナッツミルクなどが使われており、甘味、酸味、辛味が一体となった独特な風味を醸し出しています。ひと口食べれば、普段食べているカレーとの違いに気づくはず。
4種あるカレーのうち、定番のビーフやチキンはとても柔らかく、口に入れた瞬間にとろけてしまうほど。変わり種の鴨も贅沢な味わいが人気です。虹鱒のフライは噛んだ瞬間のサクッとした食感や、ふんわりとした魚の風味がたまらない一品です。
「百年ライスカレー」はお土産にもおすすめ

「百年ライスカレー」はお土産として購入することもできます。
金谷ホテルでは肉や魚介類の具材を一緒に煮込まず、ソテーした具材と温めたソースを器の中であわせて提供しているため、レトルトカレーでもカレーソースと具材がそれぞれ別のパウチに分かれています。家庭でもホテルに近い味を提供するためのこだわりが詰まっていますね。
味はビーフとチキンの2種類で、お値段は840円です。
ほかにもある「日光金谷ホテル」のおすすめランチ3選
日光金谷ホテルには「百年ライスカレー」以外にも食べておきたい料理があります。
大人様ランチ

まず1品目は、お子様ランチならぬ「大人様ランチ」。ソーセージやポテトフライなど、子供が好きなものが並んでいますが、その味は格別。とくにハンバーグの味は絶品です。お値段は3,000円と少々高めですが、その名に違わぬ贅沢な味を堪能できます。
霧降高原牛カツサンドイッチ

2品目は「霧降高原牛カツサンドイッチ」。肉とソースの味わいがクセになる一品です。非常にシンプルな一皿ですが、だからこそ何度でも食べたくなるカツサンドとなっています。お値段は2,500円です。
ブリュッセルワッフル

3品目は「ブリュッセルワッフル」。チョコレートソースをかけていただきます。ワッフルの甘味とフルーツの酸味がたまらない一品で、デザートとしてもおすすめ。お値段は1,620円です。
新宿でも「百年ライスカレー」が食べられる?

日光金谷ホテルの名物である「百年ライスカレー」ですが、じつは新宿にある「ビームスジャパン」でも食べることができます。
同店の地下1階レストラン「日光金谷ホテル クラフトグリル」で食べられる「新宿 百年ライスカレー」も、日光金谷ホテルのレシピを再現しているため、日光まで行かずとも気軽に「百年ライスカレー」を味わえることができます。お値段は1,800円です。
しかし、こだわりのある方はぜひ日光まで足を運び、ホテルの「百年ライスカレー」をお召し上がりください。もしかしたら小さな味の違いを発見できるかもしれません。
「ビームスジャパン 日光金谷ホテル クラフトグリル」の詳細情報
店名 | ビームスジャパン 日光金谷ホテル クラフトグリル |
---|---|
住所 | 東京都新宿区新宿3-32-6 B1F |
電話番号 | 03-4577-8653 |
URL | https://www.dd-holdings.jp/shops/craftgrill/shinkyuku |
「日光金谷ホテル」への行き方
「日光金谷ホテル」は、ほぼ国道119号(日光街道)沿いです。「日光駅」・「東武日光駅」からバスで行く場合、「東照宮」よりも手前のバス停「神橋(しんきょう)」で下車することになります。
「日光金谷ホテル」へのアクセス
■車でのルート
首都圏から2時間程
東北自動車道「宇都宮I.C」から日光道で「日光I.C」約20分
■電車でのルート
(1)東武鉄道を利用する場合
「浅草駅」から東武鉄道(スペーシア)で「東武日光駅」まで約1時間45分
「東武日光駅」からホテルまでバスで約5分
(2)JRを利用する場合
「東京駅」からJR東北新幹線で「宇都宮駅」まで約50分
JR日光線に乗り換え、「日光駅」まで約45分
「日光駅」からホテルまでバスで約5分
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「日光金谷ホテル」の基本データ
日本最古のリゾートホテルというべき、「日光金谷ホテル」の詳細は次のとおりです。
「日光金谷ホテル」の詳細情報
施設名 | 日光金谷ホテル |
---|---|
住所 | 栃木県日光市上鉢石町1300 |
電話番号 | 0288-54-0001 |
URL | https://www.kanayahotel.co.jp/nkh/ |
クラシックリゾートホテルでオリジナルレシピを堪能

登録有形文化財にも登録されている「日光金谷ホテル」。日本最古のクラシックリゾートホテルでありながら、日光の大自然とともに心地よく過ごせる宿です。
館内のギフトショップでも購入できる厳選された素材と日光の名水を使用して作られる「金谷ホテルベーカリー」のパンと、毎日数量限定で販売される「百年カレーパイ」もおすすめです。
趣あるレトロな建物とともに、伝統のオリジナルレシピ「百年ライスカレー」をご堪能ください。
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