【意外】銭湯とスーパー銭湯との違いは?温泉とはどう違う?

みなさん、銭湯や温泉などの入浴施設を一度は利用したことがありますよね?でも、普段何気なく利用しているためか、銭湯やスーパー銭湯、温泉入浴施設など利用目的が似ているこれら施設の特徴を、正しく理解できていない方がチラホラいらっしゃいます。そんな方々のために、ちまたにある入浴施設の違いをまとめてみました。

銭湯について!歴史など

銭湯とは?

銭湯とは、湯銭とよばれる施設利用量を支払って入浴する公衆浴場のことです。湯屋や風呂屋とも呼ばれ、古くから日本人に親しまれてきました。家風呂がまだ一般的ではなかった1960年代頃までは、日本各地に数多くの銭湯が存在したといわれています。しかし、お風呂が家にあることがあたり前となった現代。全国的に銭湯の軒数は減少の一途をたどっているのです。

銭湯の歴史

銭湯の歴史は古く、その始まりは6世紀に日本へと渡ってきた仏教にあるといいます。仏教では汚れを落とす大切な仕事として沐浴の大切さを説いていました。東大寺や法華寺などにも大湯屋または浴堂と呼ばれる、現代でいう所の大浴場が備えられており、それは庶民にも解放されていたのです。家にお風呂がまだなく入浴も一般的ではなかった時代、庶民は仏教を通して入浴の喜びを知りました。そして、平安時代の末頃には銭湯のはしりともいえる湯屋が京都に誕生します。

入浴の習慣は鎌倉時代や室町時代に入ってからも受け継がれていきます。庶民であっても裕福な家にはお風呂が設置されるようになり、さらに江戸時代に入ると入浴の文化はより一層開花しました。「町ごとに風呂あり」といわれるほど江戸の町には銭湯があふれ、あらゆる人々が入浴を楽しんだとされています。

江戸の頃は混浴も多かった大衆浴場ですが、明治に入ると次第に近代化進み、大正時代には現代の様式とほぼ変わらない銭湯のスタイルが確立されます。平安時代末に日本ではじめてつくられた銭湯は、時代と共に人々の生活にとってなくてはならないものになっていったのです。

銭湯とスーパー銭湯の違い


銭湯の設備といえば多くの場合、浴槽と洗い場、それから脱衣所だけです。一方、スーパー銭湯ではサウナやジャグジー、水風呂、露天風呂など充実した入浴設備が楽しめるほか、お食事処や理髪店なども併設されています。つまり、設備を入浴に特化させているのが銭湯で、充実した設備で入浴を楽しむことができるのがスーパー銭湯という訳です。

銭湯と温泉の定義の違いは?


ほとんどの場合、銭湯の浴槽には井戸水や水道水を沸かしたお湯がはられています。一方で、温泉入浴施設の浴槽には、地中から湧き出す温泉水がはられていますよね。つまり、家庭のお風呂と同じように温めた水につかるのが銭湯、天然の成分が含まれた温泉水につかることができるのが温泉なんです。

銭湯・スーパー銭湯・温泉それぞれの違い


入浴に特化した最低限の設備をリーズナブルに利用できるのが銭湯。充実した設備で入浴を楽しむことができるのがスーパー銭湯。天然成分を含んだ温泉水につかることができるのが温泉。それぞれの違いを正しく理解し、目的にあった施設を利用してください。ちなみに、充実した入浴設備で温泉を楽しみたいという欲張りな方には、温泉水を利用したスーパー銭湯がおすすめです。

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