山形県・瀬見温泉の魅力的な温泉宿は?電車・車・飛行機アクセス情報も

東京から約4時間ほどの場所にある、山形県の「瀬見温泉」。「最上小国川」にひらけた静かな佇まいの温泉で、源頼朝の追っ手から逃げ、岩手県の平泉をめざしていた義経一行が発見したという伝説が語り継がれています。そんな「瀬見温泉」の宿泊&日帰り風呂で、歴史の足音に耳をすませてみてはいかがでしょうか。

山形県「瀬見温泉」の由来は、あの義経?!

JR陸羽東線

鎌倉時代の英雄として知られる、義経と弁慶のロマンに満ちた「瀬見温泉」。江戸時代には新庄領内随一の温泉場となり、多くの人でにぎわいました。

そんな「瀬見温泉」には今もなお、義経・弁慶に関する伝説が数多く残っています。

文治三年(1187年)春、兄頼朝の追討を逃れ、奥州平泉に落ちのびる義経主従13名が、亀割峠を越え当地にさしかかった時、かねて身重の北の方が急に産気づき途方にくれた義経は亀割山中の観音堂に北の方を休ませ、弁慶は産湯を求めて沢へと下った。浅き瀬、を見て川を渡り紫雲立ちのぼる川辺の大岩を薙刀で突き破ると不思議にも白龍昇天のごとくお湯が噴き出たという、このお湯でまもなく生まれた若君の産湯を使い数日をこの地で養生し回復をまって平泉へ向かったという、これが瀬見温泉発見の由来である。

義経・弁慶スポット:瀬見温泉|義経弁慶伝説の湯 山形最上温泉郷

「瀬見温泉」が今日までずっと人々に愛され続けてきたことが、よくわかるエピソードです。

名物「ふかし湯」とは?

さて、そんな「瀬見温泉」には、全国的にも珍しい「ふかし湯」があるのをご存知でしょうか。

この「ふかし湯」とは、床板の穴から立ちのぼる “源泉の湯気” をたしなむ入浴方法のこと。

床板の穴にタオルや手ぬぐいを敷き、その上に肩や腰、膝など体の痛みが気になる部分をのせ、じんわりと温めます。

基本的には着衣のまま入るので、日帰り利用の場合はTシャツやズボンを持参するのがおすすめ。

湯気はとても熱いので、脱水症状にならないよう、水分補給を欠かさないようにしましょう。

山形・瀬見温泉でおすすめの旅館3選

歴史が長く、独特の雰囲気をもつ瀬見温泉から、とくにおすすめの旅館を3軒ピックアップしました。

その1:山形最古の旅館建築物「喜至楼」

山形県 瀬見温泉 喜至楼
山形県に現存する、最古の旅館建築物として知られる「喜至楼(きしろう)」。

創業は江戸時代で、元々宇和島藩の家臣だったご先祖様が、この地に移り住んだことがきっかけで開かれた湯宿です。

大正ロマンあふれる館内は、レトロなムードが漂う仕様に。なかでもテルマエロマエのような「ローマ式千人風呂」は必見!

湯面の反射によって、美しいエメラルドグリーンに輝きます。

ちなみにこちらは混浴となっていますが、時間帯によって男湯専用、女湯専用となるのでご注意を。

「喜至楼」の詳細情報

施設名 喜至楼(きしろう)
住所 山形県最上郡最上町大堀988
電話番号 0233-42-2011
URL http://www.kishirou.com

その2:温泉付き客室が人気「ゆめみの宿 観松館」

ゆったり浸れる大浴場から露天風呂、さらに温泉付き客室が人気を誇る「ゆめみの宿 観松館」。

最上小国川の景観をのぞみながらリラックスできる温泉に、うれしい気持ちが止まりません。

無色透明の「塩化物・硫酸塩温泉」を泉質とし、きりきず、やけど、神経痛などに効果効能が期待できます。

真夏の訪問なら、ご当地名物「鮎の塩焼き」をご賞味あれ!

目の前で焼かれたアツアツの鮎は、味も香りも一級品。運が良ければぷりぷりの卵までいただけちゃいます!

「ゆめみの宿 観松館」の詳細情報

施設名 ゆめみの宿 観松館
住所 山形県最上郡最上町大堀987
電話番号 0233-42-2311
URL http://www.kansyokan.co.jp

その3:貸切風呂でゆったりと「旅館 小川屋」

昔なつかしい風貌の 「小川屋」は、女性に嬉しいあったまりの湯がある旅館です。

貸切風呂もあるので、ご夫婦やご家族で利用するのがおすすめ!

周囲を気にせず、大切な人とのんびりお過ごしください。

体にやさしい朝食は、ほっこりする献立に。

温泉街のゆったりした朝に、癒されてみてはいかがでしょうか。

「旅館 小川屋」の詳細情報

施設名 旅館 小川屋
住所 山形県最上郡最上町大堀990
電話番号 0233-42-2411
URL http://ogawaya.jp/

瀬見温泉までのアクセス方法

山形新幹線
山形県にある「瀬見温泉」までは、東北自動車道を経由した場合、東京都内より約6時間。電車では4時間ほどの距離です。

関西大阪からは飛行機で約1時間20分、「瀬見温泉」の最寄りターミナル「山形空港」より車で1時間となります。

その1:車で向かう場合

〈東京方面から〉
東北新幹線・山形自動車道 → 山形R13 → 最上町(約1時間20分)

〈秋田方面から〉
秋田自動車道「秋田南IC」→「北上JCT」90分→東北自動車道「古川IC」60分→国道47号線120分で「あつみ温泉」

その2:電車で向かう場合

・JR「東京駅」→約4時間30分(山形新幹線→在来線)

・JR「金沢駅」→約7時間10分(北陸新幹線→東北新幹線→在来線)

・JR「大阪駅」→約7時間(東海道新幹線→東北新幹線→在来線)

※JR陸羽東線「瀬見温泉駅」下車
徒歩で約10分、タクシーで約5分

・「新庄駅」(陸羽東線)→「瀬見温泉駅」約25分

・「古川駅」(陸羽東線)→「瀬見温泉駅」約90分

その3:飛行機で向かう場合

・「羽田空港」(日本航空)→「山形空港」約65分→空港シャトルバスで「山形駅」約35分→山形線約2時間「瀬見温泉」

・「伊丹空港」(日本航空)→「山形空港」約80分→空港シャトルバスで「山形駅」約35分→山形線約2時間「瀬見温泉」

・「名古屋空港」(フジドリームエアラインズ)→「山形空港」約75分→空港シャトルバスで「山形駅」約35分→山形線約2時間「瀬見温泉」

・「新千歳空港」(フジドリームエアラインズ)→「山形空港」約60分→空港シャトルバスで「山形駅」約35分→山形線約2時間「瀬見温泉」

瀬見温泉について:瀬見温泉|義経弁慶伝説の湯 山形最上温泉郷

瀬見温泉はタイムトリップ・ロマンの世界

鮎 干物
小国川の静かなせせらぎが響く、落ち着いた雰囲気の「瀬見温泉」。

優雅に湧き出るふかし湯に浸かりながら、義経一行の時代に溶け込むひとときは、まさにタイムトリップ・ロマンの世界です。

歴史の足音に耳をすませながら、心ゆくまで「瀬見温泉」を堪能してくださいね。

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